苗場山(祓川コース☆山上の湿原散策)


- GPS
- 10:17
- 距離
- 14.8km
- 登り
- 1,196m
- 下り
- 1,219m
コースタイム
和田小屋10:10 - 11:10下ノ芝 - 11:50中ノ芝 - 12:15上ノ芝(昼食) - 12:45小松原分岐 - 13:15神楽ヶ峰 - 13:40雷清水 - 13:50お花畑 - 14:15雲尾坂 - 14:45山上湿原 - 15:05自然体験交流センター(泊)
8月20日
自然体験交流センター7:15 - 7:20山標 - 7:55苗場神社 - 8:20自然体験交流センター9:00 - 9:20雲尾坂 - 10:05お花畑 - 10:20富士見坂 - 10:50神楽ヶ峰 - 11:10小松原分岐 - 11:20上ノ芝 - 11:35中ノ芝(昼食)12:00 - 12:30下ノ芝 - 13:20和田小屋
天候 | 曇り時々雨 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2011年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 タクシー
|
コース状況/ 危険箇所等 |
道の状況: ・中ノ芝あたりまでは石がごろごろの道です。雨模様の天気が続いたので、川のようになっている箇所もありました。 ・雷清水を下ったあたりから平坦なお花畑になります。 ・雲尾坂はルートの片側がきりたった急登が続きます。岩場もあるので足許注意です。 登山ポスト: 和田小屋近くの祓川登山口にあります。 トイレ: 和田小屋、自然体験交流センター(ともに宿泊者以外100円)にあります。 温泉など: 湯沢温泉、三俣温泉など多数あります。今回は、JR越後湯沢駅構内にある温泉コーナー「酒風呂 湯の沢」(中学生以上800円のところ200円の割引券を利用)を利用しました。 |
写真
感想
今夏の第二回遠征は苗場山。初めての新潟の山です。
越後湯沢駅からタクシーで和田小屋へ。途中からは舗装がはがれてやや荒れた林道になりますが、帰りのタクシーの運転手さんによれば、途中にあるダムへの分岐までは地元資金によるものでないとのこと。ここにも社会の縮図が見えるというところでしょうか。
小雨が降り続いているので、和田小屋へ入って身支度を整えます。あいにくの天気ですが、明日の天気予報に晴れマークがついているのを楽しみに出発です。
登山口から少しの間は比較的なだらかな山道が続きます。しかし、すぐに傾斜がきつく、石が多い沢沿いのような道になります。最近雨模様の天気が続いているので、場所によっては川のようになったり、大きな水たまりがひろがっていたりするところが次々と出てきます。濡れた岩場で滑ることも手伝って、なかなかに手ごわい登山道でした。
小一時間ほどして樹林帯を抜けると下ノ芝へ。こぢんまりとした湿原で、花の種類も少ない季節ですが、ベンチもあって休憩できます。この先、中ノ芝、上ノ芝と続き、湿原が適度なアクセントとなって、登りのつらさを忘れさせてくれます。ただ、下ノ芝〜中ノ芝間は距離があるので忍耐が必要ですが。
上ノ芝附近では登山道整備の工事を行っていました。設置されたばかりの木道に工具が置かれたままになっていたり、木道の材料が積み置かれたりしているので、注意して進みます。股スリ岩を乗り越えてしばらく行けば神楽ヶ峰に到着です。
峰という名がついていますが、鞍部といった方が適当かもしれません。このあたりから、さまざまな花が目立つようになります。なかなか雲がとれず展望が期待できないので、このあと山上に着くまではひたすら花を追いかけました。
神楽ヶ峰からしばらくは下り。せっかく登ったのにと思いながら進んで、雷清水へ。水量もそこそこにあって、喉を潤すのにちょうどよい水場でした。さらに下れば平坦なお花畑です。コゴメグサやヒメシャジン、シモツケソウなど、カメラにおさめるのに夢中になってしまいました。
さて、ここからが最大の山場。ガスがかかって坂の上部ははっきりと見渡せませんでしたが、雲尾坂は次元の異なる登り。一歩一歩足許を確かめながら片側が切り立った急坂を登ります。時折段差の大きな岩場のあるので注意して通過すれば、遂に山上の湿原に到着です。
急坂の先に突然広がる湿原に最初は何が何だかわかりませんでした。が、我々を待っていてくれたかのように次第に空が明るくなり、ガスもとれてくると、そこはまさに天上の楽園でした。地には大小さまざまの池塘とワタスゲなどのかわいらしい植物、天には刻一刻と変化するガスや雲、淡くさしこむ陽の光。自然体験交流センター(山小屋)に荷物を置いた後も周囲を散策して、湿原の美しさを満喫させてもらいました。
山小屋の今夜の宿泊者は16名。思い思いの場所に陣取ることができ、ゆったりと休めそうです。ただ、夕食後のテレビで明日の天気を確認すると、晴れマークがとれているではありませんか。さっきまでは青空がのぞいていたというのに(夕焼けは見られませんでしたが)。ここまで来たからにはあれこれ考えてもどうしようもありません。一縷の望みをもって就寝です。
翌朝は予報通りの雨。御来迎もお預けです。
あまり強い雨ではありませんが、帰りのタクシーが予約済みなので、それまで山上の湿原を散策して、ゆっくり下山することにしました。
ザックを山小屋に預けて苗場神社にお参りし、わずかに見える周囲の山々と湿原の花々を楽しみに散策します。でも、ガスがかかった中での山座同定はなかなか難しいですね。
雨も小止みになった中、湿原に名残を惜しみつつ下ります。
まずは、雲尾坂から。登り以上に高度感を覚えます。また次々とガスが上がってくる先を見れば、谷川連峰をはじめとする越後の山々が見え隠れします。残念ながら確かな同定はできませんでしたが、思いを馳せるには十分でした。
お花畑にさしかかるあたりからは、続々と登ってくる人に行き違うことに。昨日より少しは山小屋に宿泊する人が多そうです。
こちらは花を愛でながらのんびりと下って上ノ芝へ。
昨日は昼休み時だったのでお見かけしませんでしたが、今日は4名ほどの作業員の方が黙々と木道設置の作業をしていました。通りがけに足許を見れば岩を削った階段が。すべりやすい足場を改善する地道な努力に感謝です。
山小屋でつくってもらったお弁当を中ノ芝のベンチでいただいた頃には、少し雨脚が強まってきたので、下山を急ぎます。タクシーとの約束の時間を少し超過して登山口に到着し、すぐさま越後湯沢駅へ。最後は、駅構内の温泉(酒風呂)と利き酒の店でのんびりした後、悠々と新幹線で帰京しました。
第二回遠征もあいにくの天候でしたが、それでも変化に富んだコースと山上の湿原は十分に楽しめるものでした。小赤沢ルートには越後湯沢からのバスもあるとか。ドラゴンドラなどを利用した田代高原コースも魅力的です。yamadayさんが書いていらっしゃるように、何度も楽しめる湿原ですね。
次に行くのは今秋 か、それとも来年の初夏
でしょうか。勝手に思い描いているだけですが、それも山の楽しみです
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