ヤマレコなら、もっと自由に冒険できる

Yamareco

記録ID: 1297616
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
白馬・鹿島槍・五竜

白馬三山縦走〜男4匹、酒飲み過ぎて体調不良下での山歩き。トラバース道で足を滑らせ負傷。大したことがなくて良かった〜

1990年07月29日(日) 〜 1990年07月30日(月)
情報量の目安: B
都道府県 富山県 長野県
 - 拍手
Swan_song e331 その他2人
GPS
--:--
距離
18.2km
登り
2,204m
下り
2,204m

コースタイム

1日目
山行
7:35
休憩
0:45
合計
8:20
8:10
75
9:25
9:40
120
白馬尻
11:40
11:45
240
葱平
15:45
16:10
20
村営頂上小屋
16:30
白馬山荘
2日目
山行
7:45
休憩
2:30
合計
10:15
6:15
20
白馬山荘
6:35
7:10
15
7:25
8:00
105
9:45
10:05
120
12:05
13:05
205
16:30
猿倉
天候 2日とも晴れのち霧
アクセス
利用交通機関:
電車 バス
(往き)
新宿駅から松本電鉄バス「さわやか信州号」(23:00発)で白馬駅(6:55着)へ。タクシーを使い猿倉まで。
(帰り)
猿倉から白馬駅までタクシー。白馬駅(17:53発)から松本駅(19:38着)まで大糸線鈍行。松本駅から特急「あずさ36号」(19:43発)で八王子(22:05着)まで。横浜線、小田急線を乗り継いで、当時住んでいた本厚木駅へ。
コース状況/
危険箇所等
・白馬大雪渓
・白馬鑓温泉下のザレ場をトラバースする道(ここで、滑落、大事には至らなかった)
その他周辺情報 白馬山荘に宿泊(当時6,560円(1泊2食付))

感想

平成2年7月の山行記録。

(1日目)
当時の会社の先輩Y氏が、是非白馬岳に登りたいと言っていた。また当時、同じ会社の寮に住んでいたS氏が是非山を始めたいと言っていた。大学時代の友人M氏(e331)とも、どっか山に行こうとも話していた。この際だから、みんな白馬岳に連れて行っちゃおう。

出発当日は、新宿で大学のクラス会があった。M氏と私は山の格好をしていったら、大いに受けた。明日から山へ行く気分も重なり、その夜は大変愉快に過ごした。酒の量も相当量になった。新宿駅で、Y氏、S氏と待ち合わせ。確実に座れる夜行バスで、白馬へ向かった。

前夜、酒を飲み過ぎたM氏と私は絶不調。しかも、白馬尻小屋では、迎え酒としてビールを飲んだ。炎天下での大雪渓の登りは、拷問に感じた。人が多く、マイペースで登ることは許されない。さらに、私は登っている最中に、足の関節が痛み出した。

大雪渓を過ぎ、葱平の先の安全な場所でラーメンを作り、ミカンの缶詰を開ける。1時間の大休止。

この先も急斜面が続き、足の痛みもだんだんと強くなっていった。大幅なペースダウン。しかし、M氏は私より不調の様で、私よりも遅れるようになった。Y氏、S氏は、先にスタスタと歩いて、我々を待っているというパターンが続いた。

村営白馬小屋に到着。また、ビールを飲んだ。今日はここで泊まろうと思ったが、Y氏が上の白馬山荘に是非泊まりたいと言った。M氏に調子を聞いてみたところ、「1時間かかっても行くよ」とのことだったので、白馬山荘に泊まることにした。

白馬山荘到着、16時半。猿倉から8時間もかかった。S氏とY氏はすでに到着しているが、M氏はまだ到着しない。私は、その間に4人の宿泊手続きをした。そして、我々の食事時間は、18時半から19時と決められた。この日は宿泊者が多く、食事は10組入れ替え制で、最後の組は、21時以降に取ることになっていた。恐るべし白馬岳。

白馬山荘前の広場は人でいっぱい。Y氏とS氏は場所を取っていてくれた。遅れて到着したM氏も合流して、M氏が差し入れてくれたウィスキーで酒の宴を開いた。暮れ行く立山・剱連峰を眺めながら、我々は、アルコールの力もあってか、うっとりとした時間を過ごした。Y氏は自慢のハーモニカ演奏をしてくださった。周りから拍手がおきた。Y氏には、2曲、3曲と続けてハーモニカ演奏をしていただいた。印象深い幸福な時間であった。そんなことで、この日も酒量が増えてしまった。

(2日目)
次の日の朝は、一面霧。贅沢な食事をして、白馬岳を往復してくる。今日も足の関節に強い痛みが走る。無事に下山できるだろうか、皆に迷惑をかけやしないか、心配になって来る。

白馬岳頂上に着くと、霧はすっかりと晴れ、北アルプスのほどんどが視界に入って来た。日本海もよく見えた。自分の心も晴れ上がった。今この幸せな時間をかみしめた。

白馬山荘に戻り、喫茶室で朝のコーヒーを飲んだ。

8時、宿泊者がほとんど出払った遅い出発となってしまった。足の痛みにより、栂池高原に下りる楽なコースに変更しようかと考えていたが、山の景色に吸い込まれるように、やはり白馬三山コースに足が向いてしまった。

白馬鑓までは、思ったより起伏が少なく、足の痛みもそれほどでなく、途中で雷鳥を見たりしながら、変化の多い快適な稜線漫歩を楽しめた。

白馬鑓で最後の展望を楽しみ、急な下りに差し掛かると、足の関節に激痛が走るようになった。びっこを引いての下り坂。こんな調子で、標高差1,700メートルも下るのかと、気の遠くなるような思いをした。とにかく、一歩一歩足を進めるしかない。

白馬鑓温泉に正午ちょうどに到着。焼きそば、スープ等の昼食をとる。露天風呂にも入って行きたかったが、この調子だと何時に下山できるか分からないのでパス。

白馬鑓温泉を出発して間もないころ、険悪なトラバース道に出た。嫌だなーと思って通過しようとしたところ、身体が宙に浮いた。私の身体は谷に向かって転げ落ちていく。咄嗟にスキーで転んだ時の身体の止め方を思い出し、足を突っ張って、かかとを砂礫の中に突っ込んで身体を止めた。被害は右腕の擦り傷と、左手人差し指の爪が半分もげた程度であった。下手なスキーをやっといてよかった。

M氏はぎりぎりのところまで来てくれて、私を助け出そうとしてくれる。私は大丈夫だと言って、一歩一歩崩れやすい砂礫の崖を登って行った。雪渓のほとりの安全な平坦地に出たところで、S氏が自分のバンダナを用いて、私の傷の応急手当てをしてくれた。

この先も、長い長い下り坂が続いた。そして、猿倉に着いたのは16時半。S氏とM氏はビールで乾杯。Y氏と私はジュースで乾杯。もう、ビールはこりごりだった。ジュースを飲んでも、のどの渇きが収まらないので、アイスクリームを食べ、またジュースを飲んだ。

帰りは、白馬駅までタクシー。大糸線の鈍行で松本駅に出て、特急「あずさ」に乗り換えて帰京した。帰りの車中でも談笑が絶えず賑やかだった。その話題の中心は、やはり私の滑落事故と、そこで負った傷についてであった。 

お気に入りした人
拍手で応援
拍手した人
拍手
訪問者数:384人

コメント

まだコメントはありません
プロフィール画像
ニッ にっこり シュン エッ!? ん? フフッ げらげら むぅ べー はー しくしく カーッ ふんふん ウィンク これだっ! 車 カメラ 鉛筆 消しゴム ビール 若葉マーク 音符 ハートマーク 電球/アイデア 星 パソコン メール 電話 晴れ 曇り時々晴れ 曇り 雨 雪 温泉 木 花 山 おにぎり 汗 電車 お酒 急ぐ 富士山 ピース/チョキ パンチ happy01 angry despair sad wobbly think confident coldsweats01 coldsweats02 pout gawk lovely bleah wink happy02 bearing catface crying weep delicious smile shock up down shine flair annoy sleepy sign01 sweat01 sweat02 dash note notes spa kissmark heart01 heart02 heart03 heart04 bomb punch good rock scissors paper ear eye sun cloud rain snow thunder typhoon sprinkle wave night dog cat chick penguin fish horse pig aries taurus gemini cancer leo virgo libra scorpius sagittarius capricornus aquarius pisces heart spade diamond club pc mobilephone mail phoneto mailto faxto telephone loveletter memo xmas clover tulip apple bud maple cherryblossom id key sharp one two three four five six seven eight nine zero copyright tm r-mark dollar yen free search new ok secret danger upwardright downwardleft downwardright upwardleft signaler toilet restaurant wheelchair house building postoffice hospital bank atm hotel school fuji 24hours gasstation parking empty full smoking nosmoking run baseball golf tennis soccer ski basketball motorsports cafe bar beer fastfood boutique hairsalon karaoke movie music art drama ticket camera bag book ribbon present birthday cake wine bread riceball japanesetea bottle noodle tv cd foot shoe t-shirt rouge ring crown bell slate clock newmoon moon1 moon2 moon3 train subway bullettrain car rvcar bus ship airplane bicycle yacht

コメントを書く

ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。
ヤマレコにユーザ登録する

この記録に関連する登山ルート

ハイキング 白馬・鹿島槍・五竜 [2日]
猿倉〜大雪渓(秋道)〜白馬山頂〜白馬鑓温泉〜猿倉
利用交通機関: 車・バイク、 電車・バス、 タクシー
技術レベル
3/5
体力レベル
4/5
キャンプ等、その他 白馬・鹿島槍・五竜 [2日]
猿倉〜白馬鑓温泉
利用交通機関: 電車・バス、 タクシー
技術レベル
2/5
体力レベル
2/5

この記録で登った山/行った場所

関連する山の用語

この記録は登山者向けのシステム ヤマレコ の記録です。
どなたでも、記録を簡単に残して整理できます。ぜひご利用ください!
詳しくはこちら