北岳に日帰り〜娘のポテンシャルにビックリ!
- GPS
- --:--
- 距離
- 10.7km
- 登り
- 1,762m
- 下り
- 1,762m
コースタイム
-12:05北岳山頂12:20-12:50肩ノ小屋-13:15小太郎尾根分岐
-14:40白根御池小屋14:45-17:00広河原
天候 | AM 晴れ、PM 霧中(下山にも夢中…) |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2011年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
タクシー 自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
・左俣コースは大樺沢増水のため、八本歯のコルまでしばらくの間、通行止めです。 ・コースは全般しっかりしていて迷う所はありません。また、危険な箇所もありませんが、 稜線の岩場は転ばないように注意が必要です。 ・日帰りの場合、最終タクシーの時間ギリギリだと乗れなくなり、帰れなくなる可能性が あります。 その場合どうしても帰りたい場合は、夜叉神峠まで重い脚で延々12kmを歩いて、 タクシーにゲートまで来てもらうようです。 |
写真
感想
念願だった北岳に家族3人で行ってきました。
台風12号の影響で前々日まで南アルプス林道が通行止めでやきもきしましたが、何
とか天気にも恵まれ実行できました。
日帰りしか考えていなかったので、朝一番の乗合タクシーが広河原に5:55着、最終
の乗合タクシーは17:00発で正味11時間の闘いでした。
ちなみにこの時期、最終のバスは16:10が最終です。それと乗合タクシーの方が100
円しか高くないのに15分ほど早く到着できるので便利です。
朝一番の広河原はもう結構な人数の登山者でいっぱいです。
道路からは北岳の雄姿が見られ、否応なしにテンションが上がって行きます。
野呂川にかかる吊り橋を渡った所が広河原山荘で、ここから登山道に入ります。
…が、何と台風の影響で大樺沢コースが通行止めとのこと、仕方がないので尾根を
登って白根御池小屋経由で二俣を目指すことにしました。
いきなりルート変更を余儀なくされ、頭でコースタイムを計算しながらの登りです。
それにこの尾根が何気に急登で汗びっしょり。
ほどなく登っているとヤマレコTシャツを着た男の人と女の人2名の3人組が、聞
くと3人組も日帰りなのでお互い頑張りましょうと。
この3人組とは結局、つかず離れずで下山まで一緒でした。
そして、この3人組には後で助けてもらいました。(詳細は後ほど…)
急登にあえぎながらも予定より早く白根御池小屋に到着しました。
と、そこにも張り紙が…。「二俣から八本歯ノコルまでは台風の影響で通行止めです。」
小屋の人に聞いたら草スベリを登って行った方がいいですよと。
これじゃあ時間ギリギリだぁ、まさかホントに小屋泊まりになっちまうか〜、もしくは途中撤退か〜。脳裏によぎります。
しかし、歩かないことには始まりませんので気を取り直して稜線を目指します。
草スベリの急登は蒸し暑く、御池小屋で飲んだ南アルプスの天然水が一気に噴き出
てきます。何とか稜線の取り付き、いよいよ頂上間近の肩ノ小屋で昼飯にしました。
時間的にこれで登頂は出来たなと思いつつ、下山は大丈夫だろうと鷹をくくっていました、この時は…。
肩ノ小屋から岩場の登りで眺望も良く楽しいです。娘はトラバース出来るピークを
わざわざてっぺんまで登って行って見てました。
そして、ついに無事登頂!やりました、頑張りました三人とも。
上がってくる雲で景色は見れずとも、空は青く、そして近くに感じます。
ヤマレコ3人組も上がってきました。途中で会った人たちがみんな登頂です。
のんびりしたい気持ちを断ち切り、ここから時間との闘いです。
稜線を下る辺りからはすっかりガスに覆われ、天気に合わせるかのように女房の脚
が悲鳴を上げ始めました。
最初は片方の膝が痛くなり始め、草スベリの辺りではついに両膝が痛いとのこと。
順調だったペースも徐々にダウンして行きました。
霧に覆われ幻想的な草スベリも今となっちゃ何処まで続くか分からない過酷な下り
になっちゃいました。
この先は休めるときにはバンテリンを塗り、マッサージをしてだましだましの下りです。
幸い娘は元気で、女房はさすがに若さだと完敗していました。
今頃、日頃の運動不足を後悔されても…。
それでも時間は待ってくれず、刻一刻とタイムアップの笛が近づいてきます。
日帰りの人たちに追い越されて行きます。
例のヤマレコ3人組にも励まされつつ、抜かれて行きました。
残り50分、45分、…30分、もうダメだ、このままではタクシーの時間に間に合わず小屋泊まりになってしまう。
脚の痛みに耐える彼女に肩をかしながら、起死回生、娘に金を渡し先行してタクシー
の切符を買っててくれと。そうすれば10分くらいは待ってくれるんではと。
娘は素晴らしい脚で下山し、無事に時間に間に合いました。
最終の乗合タクシーは行ってしまったけれど、乗れなかった人がいたのでヤマレコ
3人組の人たちがもう1台手配してくれていました。
娘を行かせてからの残り30分の歩みが大変で平坦な道になってからもスピードは出ず、
ゴールして娘がタクシー乗り場の方から手を振っていた時は正直感動で泣けて
きそうでした。
それからもゴールしてくる人たちが数人いて、タクシーをさらにもう一台手配して
くれたのは何を隠そうヤマレコの3人組でした。
この3人組と娘がいなかったら、出勤の月曜朝の日の出を広河原山荘で見ていたかも知れません。
本当にありがとうございました。
今回は娘のポテンシャルの高さを改めて感じ、女房のど根性を"再"確認し、山登り
をする人の心の温かさを感じました。
そして自分はというと、メンバーがどこかを痛めたり調子が悪くなるということを
踏まえず、最後は残り30分とはいえ娘を先行させて下山させたことは大々反省です。
…ただ又来たいです、北岳。今度は大樺沢コースで。
北岳日帰り凄いですね。
数年前に登りましたが肩の小屋に一泊しました。
頂上から見る富士山綺麗でした。
凄いご家族デウラヤマシイ。
最近は山登りさぼってます。そろそろ復帰します。
感想読んでまた泣いてしまいました。
最初拝見した時は娘さん大丈夫なのかなと思ったのですが
すばらしい頑張りですよね
最後はみんな粘りですよね。
でも私らはパパさんの頑張りもしっかり見てますよ
前にも後にもザック持ってましたよね
素敵な家族だな〜て、みんな思いましたよ
こんにちはxiao-liさん
記録、感動しながら一気に読ませていただきました。
元気な娘さんですね。
私の娘は「山、疲れるからいやーーー。」
medakaさん、こんにちは。
北岳の日帰りはきつかったです
今回、左俣が増水の影響で通れなかったのでリベンジしたいです
それに稜線に出てからは雲が上がってきて景色もイマイチだったんで…
これから涼しくなってきたら丹沢もいいですね
また、地元の山でお会いしましょう
Shin1さん、お疲れ様でした。
あの帰りのタクシー乗り場は色々なドラマが詰まってましたよね
みんな登りきった達成感と間に合った安堵感と、それでいて体は疲れていて…。
いい思い出になりました
ぜひ、またお会いしましょう
divyasu21さん、こんにちは。
娘がついてきてくれるうちに色々な山に行ってみたいと思っています。
大変な思いもやがてはいい経験値になってくれるでしょうから。
でもそのうち、うちの娘も「パパと山、うざーい。」とか言うんでしょうね
初めまして!
Xiao−liさん
あれから3年、お嬢様はどうされているでしょうか…
すっかり山ガールに変身して楽しんでいるのでしょうか
家族愛 素晴らしいです
普段は何気ない生活なのでしょうが、登山では性格が出ちゃいます
奥様の頑張りもお嬢様の頑張り、そしてXiao−liさんの頑張り
それぞれの思いやり…
素晴らしい御家族だと思いました
私もウルウルしちゃいました
この山行報告に出会えて良かったです
有難うございました!
apoidakeさん、こんにちは。
懐かしいレコにコメント下さりありがとうございました。
久しぶりに読み返して、当時の緊迫感を思い出し懐かしく感じました。
娘とはこの後も富士山に行ったり、丹沢に行ったりしました。
ただ、今は中学生となり、すっかり陸上娘になってしまいました。
山ガにはしばらくなりそうもないです。
もっぱら単独登山の日々です。
でも、娘とは今も仲いいですよ!
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