御池岳、鈴北岳のカルスト台地を歩き回る
- GPS
- 1256:09
- 距離
- 13.0km
- 登り
- 888m
- 下り
- 886m
コースタイム
- 山行
- 4:36
- 休憩
- 1:09
- 合計
- 5:45
天候 | 晴れ |
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過去天気図(気象庁) | 2017年11月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
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その他周辺情報 | 下山後利用した日帰り温泉は、阿下喜温泉(650円)。 トレーニングルームなどもあり、結構利用者が多いようでした。売店には御池岳、藤原岳、竜ヶ岳の登山バッジが置いてありました(600円) |
写真
装備
MYアイテム |
ちゃむ
重量:-kg
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感想
台風に祟られてきた週末だが、この連休は天気が良さそうとのことで以前から息子が行きたがっていた鈴鹿山脈北部の御池岳に登ることにした。
この山は自分にとっては二度目で前回は7年前の同じ秋、コグルミ谷から登って倉掛峠へ降りるルートで登ったことがあり、石灰岩の山であるカルスト地形の景観が非常に印象に残っていた。
今回は、二度目と言うことも有り、違った歩き方をしてみようとヤマレコでもよく報告されている山頂台地の周回をすることにした。
倉掛峠を通る国道306号線は昨年から滋賀県側が通行止めになっているため回り道だが国道421号線の石槫トンネルで宇賀渓へ抜けて306号線を北上するルートでアクセスした。おかげで倉掛トンネル東口到着時間も8時近くになり、トンネル脇の駐車スペースは一杯で少し手前のスペースにかろうじて停めることができた。
今回は、トンネル東口から倉掛峠を経て鈴北岳へ向かう。峠までは20分ほどの登りで明るい尾根道の登りに変わる。尾根からは鈴北岳のピークがすぐに望めるので気分的に楽な感じで登ることができる。
鈴北岳山頂に近づくにつれて周辺の山々を見渡すことができるが、天気自体は良いものの遠くの景色はボヤッとして霊仙山の先に見えるはずの伊吹山も朝は確認できなかった。
鈴北岳の広々とした山頂から御池岳を含むなだらかな高原状の台地が望め、そこから西のボタンブチから反時計回りに台地をめぐる散策を開始する。この時の為とヤマレコから過去のハイカーのGPSログをGarminに入れてきたのだが、なんと電池の充電が切れていて、おまけに予備の電池も持ってきていないというボケぶりで結局役に立たなかった。幸い息子がルート地図とGPSの現在地を出せるYAMAPというスマホのアプリを持っていたのがとても役立った。このYAMAPのアプリで御池岳の地図をダウンロードしておくと山と高原地図にも載っていないような踏み跡のようなルートまで表示されており、御池岳をめぐる西のボタンブチから東のボタンブチへと巡る周回ルートやその分かれ道(実際には殆ど道と言えるようなところは無くせいぜい草を踏んだ程度のもの)なども参照できる頼りになるものだった。
それを頼りに日本庭園付近の元池の分岐からいよいよ周回を開始するが、アプリで示される元池の辺りまで行ってもくぼみになったドリーネはあるもののそれらしい池にお目にかかれず次なるお花池へと巡る。薄い踏み跡をGPSを頼りに向かうと苔むした石灰岩と木立の中にお花池と思しき池があり、その先を歩いていくと西のボタンブチの標識がかかった台地の端に飛び出した。
南側に開けて御在所岳等の鈴鹿の山が本来なら一望できるのだろうが、生憎のぼんやり視界の中で手元の斜面の紅葉を眺めるのが関の山だった。
その後もGPSのガイドに従ってボタンブチ方面へ移動し、天狗の鼻の絶壁、向かいのボタンブチで景観を楽しんだ。
更に南東の東のボタンブチに向かうが、ボタンブチから土倉岳分岐辺りまでは、比較的通る人が多いのか踏み跡がはっきりしていたような気がする。いくつものドリーネや池を辿りながら台地の南東の縁を進むとT字尾根と書かれた分岐の標識、その先には土倉岳への下降点標識も見つけることができる。この辺りはとても広い平原のなかに窪みになったドリーネや石灰岩のカレンフェルトが点在する長閑な景色で歩いていて楽しかった。
そして辿り着いた東のボタンブチ(と思われる場所)。藤原岳への稜線を間近に望みながら昼食を摂った後、今度は台地の北東側のヘリを辿って御池岳へ戻る。途中、奥の平の標識のある丘からボタンブチを見下ろし、樹林の中を少し登った所が御池岳の山頂だった。後は普通の登山道を鈴北岳方面に朝方元池方面に分岐した辺りに合流して丁度一周回ったことになった。鈴北岳からは朝よりも若干見えるようになった霊仙山や春先に歩いた養老山系を眺めながら気持ちの良い尾根を下った。
今回台地の上を周回するように歩いたが、日本庭園辺りから西のボタンブチ、天狗の鼻を巡るルートなどは踏み跡は薄く、しかもいったん方向を失うとどちらに歩いているのか分からなくなる危険性がある。今回、スマホのGPSでガイドをしてもらった形になったが、余程に慣れないと天気が悪い時などは変に迷い込まない方が良いように思った。
それでも典型的なカルスト地形の中を散策する面白さは十分に堪能できたと思う。
【今年の山行32回目】
今回の歩行距離:13.3km 2017年の累積距離:496.9km
今回の累積標高:1,028m 2017年の累積標高:48,986m
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