西沢渓谷起点 破風山・雁坂嶺・雁峠
- GPS
- 10:00
- 距離
- 26.7km
- 登り
- 2,128m
- 下り
- 2,126m
コースタイム
- 山行
- 9:05
- 休憩
- 0:42
- 合計
- 9:47
天候 | 晴れ 微風・弱風 気温低し |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2017年11月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
標高2000メートル付近を超えると雪というかカチカチの氷が出てくる。それより上は、2300メートル付近で氷から雪になり、場所によってはくるぶし程度のラッセルが必要だった。また、縦走路はほぼずっと氷が付いていて、登りは良いが、下りはアイゼンなどの滑り止めがないと下るのに難儀する。自分はチェーンスパイクを利用。 |
写真
感想
せっかくの4連休なのでテントを担いでどこか行きたかったが、11月後半としては異常に寒くてどこも出掛ける気になれず、日帰り山行でお茶を濁すことにした。以前から歩いてみたかった、西沢渓谷を起点とする奥秩父の主脈の縦走路を日帰りで行ってきた。日の短い時期だが約10時間の行動時間となり、日の出ている明るい時間はほぼ全て使い切ったように思う。
西沢渓谷に近い道の駅には5時30分頃に到着。外は真っ暗だが、同業者と思しき人が準備をしている。外の気温は零度。クルマはまだノーマルタイヤなので、ここに来るまでの道中は、道路凍結の恐れがありヒヤヒヤだった。真っ暗な中で準備をし、ヘッドライトが不要になった時間で行動開始。6時を少し過ぎていた。気温は低いが風がないので、薄着で歩き始める。西沢渓谷方面に下り、林道を歩いて徳ちゃん新道から登り始める。以前徳ちゃんで登り、近丸で下ったことがあったが、近丸は道中崩落している箇所が多く、とても一般向けではないと思ったので、今回は全く迷うことはなかった。登り始めても暑くて汗が噴き出るようなことはなく、途中風が抜けるようなところでは寒くてたまらない。晴れてはいるが、冬型が強いようだ。良いペースで登っていくが、標高2000メートルを超えると雪というか、氷が登山道上に出てくるようになった。今日はアイゼン(チェーンスパイク:CS)持参なので問題ないが、しばらくはつぼ足で歩く。雪ではなくカチカチの氷なので、足の運びを誤るとツルツル滑って危険この上ない。氷の上を歩くようになってからはペースも落ちたが、こればかりは致し方ない。更に標高を上げると、氷ではなくさらさらの雪が出てくるようになった。つい最近積もったものと思われる。新雪だが、くるぶし程度の深さなので特に行動に支障を来すものではなかった。氷と雪上を歩き、順調に標高を上げて甲武信ヶ岳との分岐まで至る。この手前付近でようやくCSを使い始める。今日は甲武信ヶ岳はパスし、東に向かう。縦走路方面も当然積雪があり、いつかは分からないがトレースがあり利用させてもらう。こちらも新雪だったが、標高を下げると氷になり、破風山避難小屋に至る頃には、ほぼ氷もなくなった。避難小屋前にはベンチがあり、ここで小休止して先に進む。破風山付近は岩がちで、標高も2300メートル程度あるので、氷から徐々に柔らかい雪が出てくるようになった。下り始めるとまた氷になるが。標高の低いところや日当たりの良いところは軒並み地面が見えていて、CSは不要なのだが、いちいち付けたり外したりも億劫なので、多少の距離の時はそのまま草の上や岩の上を歩いてしまう。本当は良くないのだろうが、普通のアイゼンと比較すると、CSのほうが草の上も歩きやすかった。アップダウンと氷の坂をこなして今日の一応の目的地である雁坂嶺に到着。ここまで縦走路に入ってから誰も見かけなかったが、ここには先客が3名いた。いずれもアイゼン等付けていなかったが、登りは良いとして下りはどうしていたのだろう。圧雪路というか、氷なのでかなりやっかいのはずなのだが。ここは写真のみで通過。ここから先、雁坂峠まで行きこの先の予定を練り直す。峠から下っても良いのだが、この樹林帯歩きの縦走路にまた来る気になるのがいつか分からず、今日は行けるところまで行くことに。雁坂峠を過ぎても相変わらず氷が支配的な縦走路が続く。もう氷にも飽きたが、とにかく先へ進む。水晶山、古札山はピークを踏んだが、燕山は巻き道を通ってしまい山頂を通過してしまう。巻き道のところにもっと分かりやすく表示でもあると良いのだが。燕山を過ぎると雁峠への下りにさしかかる。ここにもベンチがあって休憩適地だが、風が抜けて寒いので長居は全くできなかった。ここから下り始めるのだが、この先の縦走路は一部だいぶ以前に歩いていて、今回このまま下ってしまうと往復20分程度の距離が未踏になってしまうため、わざわざ笠取山方面へ向かう。分水嶺付近まで来ると見覚えのある石柱があり、そこまででよしとして来た道を戻ることに。雁峠付近にあった小屋はほとんど廃屋に見えたが、利用者はいるのだろうか。風の抜ける雁峠を後にし下りにさしかかる。朝のうちは霜柱のあった登山道は、午後2時を回ると気温と日照のため溶け始め、ドロドロになって歩きにくいことこの上ない。しかしほかに道もないので辛抱して歩く。沢沿いの道を下るが、時折徒渉が必要で、橋などは一切ないから、マーキングを頼りに徒渉箇所を自分で探していく。水量少なく、水流も早くないので特に問題はなかったが、所々凍っているところもあり、その部分は慎重に通過した。登山道を降りきると、地図上では林道が始まることになっているが、どこからが林道の始まりなのかよく分からなかった。道幅が広くはなったものの轍は見られなかった。林道っぽいところを歩き始めるが、日は既に傾き始め、気温も下がり始めていた。アンダー、ミドル、シェルの3枚を着て歩いてちょうど良い。今日は縦走路を歩いているときもずっとこの格好だった。晩秋というより、既に冬山装備での歩行だった。地図上ではずいぶん長い林道に思えたが、ペースを上げたためか、比較的短時間で車道に到着、その後さらに国道まで降りていってスタートの道の駅を目指す。駐車場には出発から約10時間後に到着。日の入り前にはギリギリ戻ってこれたが、駐車場も日は既に当たっておらず、撤収をしていてもかなり寒かった。
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