浜益御殿〜浜益岳
- GPS
- 09:30
- 距離
- 28.6km
- 登り
- 1,440m
- 下り
- 1,440m
コースタイム
天候 | 風雪強め |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2017年12月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
その他周辺情報 | 下山後は浜益温泉 |
写真
感想
浜益御殿・浜益岳をmikuriさんと登ってみた。ルートは石狩市幌地区から登る積雪期のノーマルルート。このルートから登る浜益岳は僕は約5年ぶり。mikuriさんは浜益岳に登るのが初めてとのことだった。
僕は浜益岳は色々な時期に色々なルートから何度も登っているけど初冬のこの時期は初めて。雪が少なくても近年開通した増毛山道を使えば浜益御殿まではヤブ漕ぎなしで登れるだろうという予想。
林道を少し入ったところからスタート。まだ砂利が見えていたためスキーは背負って林道を歩き始める。少し進んで砂利が見えなくなったところからシール登行開始。あとはひたすら林道を進んでいくだけ。積雪はまだ少なくショートカット出来ないため忠実に林道を進んだ。
増毛山道入口からは林道を離れて山の方?に入っていく。山道はヤブもかなり埋まっており大体どこでも歩ける感じだった。しばらくは山道に付けられた標識に沿って、その後は適当に尾根を登る。
稜線まで上がると樹氷の風景が綺麗だった。悪天予報に反して風も比較的穏やかで視界も良かった。ラッセルも足首ぐらいしかなく思いのほか快適な稜線歩きだった。悪天予報で苦行の稜線歩きを予想していただけに嬉しい。
稜線は灌木が完全に埋まっていない場所も多く真っすぐ進めないのが面倒だった。何度か枝パンチ?を食らった。浜益御殿まではすんなり到着。そのまま浜益岳に向けて進む。
浜益岳とのコルへ向けて下ったところから急にガスが出てきてホワイトアウト状態となる。風雪も強まってきて今までの平和な雰囲気から一変した。少しだけ見えているササとブッシュを目標に広い稜線を進む。
浜益御殿から浜益岳の間は深くて密度の濃い片栗粉雪でしんどいラッセルだった。浜益岳山頂直下の急斜面はブッシュが邪魔で結構難儀した。
浜益岳の山頂に到着後はシールは付けたまま登ってきたルートをひたすら戻る。登りトレースは風で全てリセットされていたため帰りもラッセルとなった。
浜益御殿のニセピーク辺りまで戻ってシールを外す。滑りは斜度が緩すぎて全く進まず。ほぼ滑りを楽しむこともなく林道まで合流。それでも数ターンぐらいは滑りを楽しめた場所もあったと思う。林道は途中に登り返しがあるし滑りが悪い雪で楽ちん下山とはならなかった。
悪天予報で浜益岳山頂まで行けるとは思っていなかっただけに嬉しい誤算だった。やっぱり山は行ってみないと分からない。
aofukurohさんのご予定をお聞きしましたところ、登頂できるか分からないけれど増毛山道からの浜益御殿に浜益岳予定との事、私は全く進展していなかった北海道百名山の浜益岳に登頂したかった事もあり、ご一緒させていただきました。
増毛山道は整備されているという事は、以前に濃昼山道を歩いた時に教えていただいた事もあり、夏道も歩いてみたいと思っておりました。
地形図表記もされていたのですね。
当日は悪天候予報。札幌を抜け石狩の海岸沿いへ出ると景色は一変。
暴風雪で視界は時折無くなり、吹き溜まりもあり…
気象条件の厳しい山域だとはお聞きしていましたが…
林道に入り段差が大きい箇所もあり、早々に駐車することに。
車から出るのを一瞬ためらうような暴風雪の中でしたが、真っ暗な中ヘッドランプで登山準備をして、板を背負ってのスタートです。
風雪は弱まる事も多く、山容や海まで眺める事もでき、想定よりも穏やかな山歩きを楽しめました。
特に樹氷の美しさは毎回感動します。
浜益御殿までの細尾根歩きも、ある程度の視界があったので、気持ちが高揚しました^ ^
浜益御殿から浜益岳へ向かう稜線上では、めまぐるしく変わる気象を体感。
過酷な暴風雪に晒された中での浜益岳への登頂となり、より深く心に刻まれる事になりました。
ガリガリのバーンにハイマツ等が埋まっていない箇所もありで、下山の滑走時は少々難儀しましたが。
危険箇所を抜けると、足の疲労と緊張感から開放されたのか、平地の深雪で数回転んでしまって、起き上がるのに余計な体力を消耗してしまった…^^;
ホワイトアウトの中をしばらく歩いていたから、平衡感覚を失っていたのもあると思われ…
また広い尾根上では遠くに揺れている笹や木が人に見えてしまい。
雪山あるあるでしょうかね。
反省点は息苦しさから、バラクラバを下げてしまい、首回りで凍らせてしまった事とインナー手袋の小穴を見落としていて、軽いしもやけ状態に。
下山時は車まで板を履いていましたが、小砂利を踏み傷が。
チューンナップに出してきれいにしてもらったのに、億劫がってしまった…^^;
ラッセルの交代どころではなく、せめてラッセルしていただいているaoさんについていけるように体力作りに励まねばと思います。
aofukurohさん、ご一緒させていただきまして、ありがとうございました。
またひとつ貴重な雪山経験を積む事ができました。
残雪期は滑りも楽しめるからとの事で、春にも行ってみたいなと思いました。
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