ソウレ山 −籾糠は届かなかったけど、薮&激パウ堪能−


- GPS
- 05:35
- 距離
- 14.5km
- 登り
- 1,025m
- 下り
- 1,026m
コースタイム
- 山行
- 5:06
- 休憩
- 0:30
- 合計
- 5:36
天候 | 快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2017年12月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
・12月10日現在では宮谷からは激薮でスキー登行は無理だった。長い国道ハイクアップを強いられる。 ・また、ソウレ山に登る場合は国道からフェンスの隙間があり、そこから取り付く。尾根を詰めると薮に悩まされるが、帰りに滑った谷筋は比較的薮が少ないので、ソウレ山だけなら谷筋を詰めるのがよい。 |
その他周辺情報 | お風呂は、荻町のど真ん中に白川郷の湯がある。駐車場も完備で、700円なり。 食事は、蕎麦庄やまこしの蕎麦が美味しかった。 |
写真
感想
白川郷から取り付く山としてお隣の猿ヶ馬場山には大分前に行ったことがあったが、籾糠山は初めてで予備知識もなく、猿ヶ馬場と行程距離、標高差も近い同程度のグレードの山だろう位に思った。ソウレ山と言うと、天生峠を自転車で越える時に国道が山裾を廻っている山という意識しかなかった。
国道360号線の冬季閉鎖ゲートに集合しシール歩きで出発するが、間もなくの尾根は未だ激藪で取り付き不適、国道上を延々と歩くことになった。標高900mで地図上は取りつけそうな尾根があり、横腹に入り込んでいる林道に入って偵察する。急斜面の取り付きに一旦スキーを外す必要があり、その先も藪藪でどれだけ苦労するか分からない、という状況で、戻ってさらに国道をゆるゆると登っていく。
結局前日のさんちゃんのトレースをひたすら辿ってソウレ山の南西500m、標高1100mの地点からやっと山に入り、浅い沢筋から小尾根へと上がって行く。籾糠山との間には標高1200mの鞍部があり、そこまでトラバースで行きたいと思うが地形がそれを許さず、標高1400mまで上がらなければいけなかった。そこから鞍部への下りに一旦入るが、途中で協議、籾糠山を止めてソウレ山行きを決めた。
未だ10時前で、籾糠を止めてはもったいないという気がその時はしたが、後からあらためて地図を眺め、さんちゃんのレコも見て考えれば、トレースを辿りさえすれば行って行けなくもないが、相当に帰りが遅くなったろうと言うことで納得である。リーダーチカウさんは直前水曜日に行ったY先生の情報も事前に知り、ソウレ山までとなることは織り込み済みだったようだ。
ソウレ山からの滑降は、最初山頂付近では藪で苦労するかと思ったが、下っていくとどんどん快適な状態になり、パウダー三昧の末あっさりと国道に着いてしまった。国道上もすいすい滑って正にボブスレー状態でゲートに戻って終了。こう終わってしまうと物足りなさは残るので、もう少し雪が増えるのを待って籾糠リベンジは当然だね。
快晴の日曜日。ロングルートの籾糠山に行こうと計画した。前日にIMPの代表、我らがサンちゃんが籾糠山にソロで登っており(本当に立派だ)、もちろんトレースも参考にさせてもらおうと思っていた。それでも当たり前だが、我々の行動は我々で考えねばならない。地図を見ながら、いくつかの案を自分なりに練ってこの場に来ていた。
しかし、第一案のオーソドックスなルートの宮谷は薮でまったく入れない。また第二案として考えていた国道から登り、途中の標高910m地点から国道を離れてスキー向けの斜面を登り、1400m地点を経て山頂へ到着するルートも途中まで偵察したが、やはり薮でダメ。この段階で私は籾糠ピークに届かないかな・・・と実は思い始めていた。みなさん、ごめんなさい。
でもまだまだみんな意気軒昂だ。そのままサンちゃんのトレースを拝借して(みんな気が引けるねって話していたが)国道をハイクアップした。
第三案は(水曜日にYSHR先生が大魔神さんとソウレ山に登っていたので、この斜面は薮が少ないだろうと思っていて)ソウレ山の取り付きからうまく南側を巻きながら天生峠まで抜けていくルートだ。いざソウレ山の取り付きに着くと、サンちゃんもここから入っていた。またまたトレースを追いかけることになったが、ここも薮と急斜面でなかなかのものであった。なんとか東側にうまく活路を見いだそうと目を皿にして見渡すが、まったく進めそうにない。きっとサンちゃんも同じ気持ちのままハイクアップしたのだろうと考えながら進んでいた。
そうこうしている間に、お腹が減ってきたので、一度休憩を入れた。ここで10時。スタートして約4時間である。パワフルなメンバー揃いなので、体力的な不安はないが、一応意思統一しておきたいと思った。そしてみんなに「このまま進むと下山は17時をまわるかもしれない。今回は私のプランミスである。もっと早出すべきであった。そこで、今日はソウレ山に行き先を変更するのはどうか?」と提案した。みんなそれぞれ複雑な気持ちであっただろうが、了承してくれて、そこからソウレ山に向かうことになった。
あっさりとソウレ山に到着し、パンを食べたりして、しばらく歓談した。展望はないが、青空と樹氷の山頂で、ヤマ仲間と楽しい時間を過ごし、命の洗濯ができた。問題はここからの滑走であるが、薮を避けながら、谷筋に南下してそこから激パウの滑走タイム。写真を撮り合いながら、歓喜の時間を過ごした。国道に戻ってからは、登りトレースをボブスレーのように滑り、あっという間にゲートに戻った。
今回は私のプランミスで籾糠ピークは届かなかったが、敬愛するYSHR先生達が開拓したソウレ山で新雪滑走を楽しめて良かった。籾糠は2月ぐらいに激ラッセルでリベンジしたい。ね、こうえいさん!
元々はIMPで白山の計画が出たので、便乗させていただく予定だったのですが、週の初めに大量の降雪があり、さすがに45kmのスキー山行は厳しかろうということで出てきたのが籾糠山でした。
この辺りは行ったことのない山ばかりなのでついて行くことにしました。距離は15kmくらいとそこそこ、4人でラッセル回せば大丈夫かと油断して前日に荒島岳に薮スキーし、ザックは重く、スキー板もスーパーファットの重いものとハンディキャップだらけで参戦です。
出だしからみなさん快調に飛ばします。私は前日の疲れと重いスキー板を引きずって、普通のペースでは離されていくので大股にするかストックで漕ぐかして何とか追いつくようにしました。
本日の予定していたルートは薮に阻まれ、国道の迂回が続きます。もっともSanchanトレースを最大限利用させていただいてもその距離の長さから当初計画の籾糠山は相当厳しそうだと感じてきました。私は特にピークに思い入れがあるわけでもないですし、ここまででも私にとっては十分ハードなので、ソウレ山でもピーク踏めれば万々歳です。それにしても単独ラッセルで籾糠山のピークを踏んだSanchanのパワーと根性は凄まじいですね。
そこまで行かなくてもIMPのメンバーはみなさん強力です。実戦で培われた技術とそれを支える体力が充実しています。私も負けないように精進しようと思います。
当初籾糠山の計画でルートはいくつか決め最終的には現地判断ということになった。尾根への取りつきポイントをいくつか探ったけどどこも藪で厳しそうな状態。前日、単独で籾糠山を登頂されたSanchanのトレースが残っていてたどる形となり、苦労しただろうな〜とか考えながら感謝の気持ちで登った。
国道を離れソウレ山の尾根に取りついても藪は濃いし藪につかまってハイクアップしたり冒険的で楽しかったけどそれはパーティ登山だからだろうな。一旦下りこのまま行くかソウレ山に変更するかとなった時には行きたい気持ちはあるけど時間は足りないだろうと思い変更することとなり複雑な気持ちだったけど、チカさんにお任せしてしまって宮谷からのルートしか頭になかった自分の読みの甘さや僕に関しては地形図を見てもこれから行くルートが見えなかったのでソウレ山に変更は妥当な判断だったと思う。
滑走は日が当たらない斜面だったのでパウダーを存分に楽しめた。あっという間に滑ってしまったので時間もあるし登り返してもいいくらいの斜面だった。下山後温泉につかりそばを頂き、色んな話題で盛り上がった。さらに雪が積もったら当初計画していたルートで登ってみたい。またよろしくお願いします!
コメント
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皆さんソウレ山お疲れ様でした。
前日に籾糠行った際にご存知の通り色々と苦労したので皆さんに情報をインプットすべきか悩みましたがあまりネタばれしてしまうと面白くないだろうなと思い踏み留まりました。
ルートミス等でカッコ悪いトレースつけても恥ずかしいし、そういう意味でも緊張しましたよ(笑)
結果的にソウレ山までということで不完全燃焼気味かもしれませんが沢筋のパウダーは良さそうでしたね。
なお今回のレコで個人的MVPは「ソウレ山に目標を変更したのでラッセルしだすkoueiさん」でした(笑)
厳冬期リベンジの際にはご一緒させてください。
前日のサンちゃん情報がかなり限定的だったので嫌な予感はしていたのですが、やはりそうでしたか(笑)
いざ行ってみるとサンちゃんが根性でピークを制覇したというのがよく分かりました。ピークを踏まずに敗退という選択肢はなかったと思いますが
結果下山がお昼前とかなり早くなりましたが、私の肉体は大満足してました(笑)
精神的には、私はシール歩行できればハッピーという変態なので、何の問題もありません
Sanchanこんばんは
籾糠山、本当にお疲れ様でした。確かにネタバレは面白くないですね。まあもしレコが上がっていても見ないようにしたと思いますけど(^^ゞ
トレースは完璧でしたよ!夏と違い雪はすべて証拠が残りますからね!コケたりしようものならすぐバレますからね(;O;)当初白山の予定で長時間行動を覚悟していましたので午前中で終わりちょっと物足りなさは残りましたが一瞬の快楽を楽しんできました。
どういう基準でMVPかわかりませんが選んでいただいて光栄です。ダジャレではありません。
リベンジはぜひ同行お願いします!激ラッセルしたいですね!
いやー、コメありがとうございます。サンちゃんの凄さがよく分かる山行でした。とにかくトレースごっつあんでした。大変だったと思います。ボクならソロでは間違いなく無理です。慎重にハイクアップしていたと思うけど、それでも気をつけてね。
ところで、我々が下山してお風呂に入る時に、モモチャンがサンちゃんに敬意を表して脱衣所のロッカー番号33を選んでおられました。やはりともにスーパーヤマスキーヤー同士相通ずるものがあるのでしょうか?
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