白山釈迦新道より転法輪の窟へ
- GPS
- 09:32
- 距離
- 22.5km
- 登り
- 2,333m
- 下り
- 1,952m
コースタイム
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2011年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
1420m地点の水場は水量豊富、湯の谷乗越の水場は殆ど涸れている。 |
写真
感想
約一ヶ月振りの山とこの所の運動不足がたたって釈迦新道の前半はきつかった。釈迦岳まで登ったらそのまま戻ろうと半べそ状態だったが、釈迦岳に着く頃にはようやく体も軽くなり、何とか七倉ノ辻を目指す気持ちが沸いてきた。
七倉ノ辻までに出会った下山者は2組3名のみ、七倉山へ足を向けてみたが途中で道がなくなり山頂は判らなかったが、剱や立山方面の眺めが素晴らしかった。
前回はトラバース道を通った大汝峰も今回は山頂に立った。風がきつかったが翠ヶ池越しに見える剣ヶ峰、御前峰の姿が圧巻である。
そのまま池の間を歩き御前峰に到着、今日初めての白山メインルートに足を入れる。さすがに人の数が一気に増えた。皆、北アルプスを写真におさめようとしていた。
ここまで歩いてきたが体もかなり疲れを感じてきた。ガスも沸いてきたし別山も相変わらず姿を現さないままだ。このまま別山に向かうのも今日の体調ではちと無理がある。ならば以前行けなかったあの場所へ行く事にしよう!
前回あった雪渓も影も形もなくなりどんどん下りていける。この辺りかと見計らってトラバースしていくとあっさりと見つかった。ようやくたどりつきました「転法輪の窟」。標柱も朽ち倒れてはいたものの、誰かがお供えしたワンカップ酒が2個地蔵様の隣にあった。
元々は奥行き5m程あったそうなのだが、地震で岩盤が崩れ今の状態になったとの事だ。しばらく地蔵様から一段下がった石に座らせてもらった。ガスで何も見えなかったが岩盤から滴る水滴の音だけが響く幻想の世界を体験させて頂いた。最後にここまで辿り着かせて頂いたお礼を言い、来た道を戻った。
一旦山頂に登り返し室堂まで下りてきたが、気持ちは満足感で一杯だったのと、体調的に今日これ以上の登りは無理だと感じたので、別山経由チブリ尾根下山は諦めエスケープルート(砂防新道)にて別当出合に下りる事にした。
別当出合からは、またもや「バス」という文明の利器のお世話になってしまった。
はじめまして。
先月手にした資料の中に転法輪の窟についての記述があったので、実際に行かれたnanasukeさんの記録に興味を持ちました。
資料にあった写真は標柱が朽ちる前で、お地蔵さんが祠の中に納まっていたようですが、祠は壊れてしまったようですね。
窟がふさがったのは地震というよりは人の手によるもののようです。
ふさがる前は奥で清水が得られたとか。
転法輪の窟は、白山にあったという三十七か所の神仙洞のうちの、第十四番目・日輪宮の神仙洞。
霊山に釈迦の影向を現じ、常に転法輪の妙法を説く・・・と、あるそうです。
泰澄が開山の時に百日の護摩修行を成し遂げ、本地仏の十一面観音を感得された、白山信仰の原点ともいえる場所のようです。
転法輪の窟、機会があれば行ってみたいと思います。
todokitiさんはじめまして、コメントありがとうございます。
窟が人の手によってふさがったというのは大変興味深い話ですね。
私の家は泰澄が悟りを開いたといわれている越知山の麓なので、こと泰澄に関わる場所だけにどうしても行っておきたい場所でした。
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