日光白根山
- GPS
- 04:47
- 距離
- 8.5km
- 登り
- 872m
- 下り
- 863m
コースタイム
天候 | 晴れ 樹林帯は無風 弥陀ヶ池から上は所により弱風 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2017年12月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
駐車場から山頂までずっと雪の上。今日の時点では凍った斜面はなかったが、硬い雪は散見したのでアイゼンがあったほうが良い。自分は駐車場から山頂までずっと使用した。 |
写真
感想
金精峠が冬季閉鎖になる前の恒例というか、お楽しみになりつつある菅沼駐車場からの日光白根山往復に出掛けてきた。天気は標高が低い所はまずまずだったものの、山頂付近がガスに覆われていて展望が効かず、その点は心残りだったが、それでもこの時期のこの山はなかなか捨て難い。以下に詳細。
菅沼の駐車場には6時前に到着。まだ当然真っ暗。先行者なし。駐車場とは言っても林道の脇に停めるだけなので圧雪も除雪もされていない。割と最近通ったと思われるクルマの轍はあるが、自分のクルマで行けるかは怪しいように見えた。それでもこういう時は四駆のクルマは助かる。深い雪道でガタガタしたが何とか進め、駐車もできた。クルマの温度計はマイナス8℃を示していた。この時期の1800メートル付近としては穏やかと言えるだろう。外に出ても風もない。準備をして歩き出す。駐車場でこれだけの雪があるならこの先ずっと雪の上だろうと容易に想像できたので、駐車場からアイゼンを履いていく。既に明るくなってライトが不要になった6時30分に行動開始。が、忘れ物を2回もしてその度クルマに戻ったため、実際の行動開始時間はこれより5分ほど遅れた。今期初のまともな積雪山行なので、気がそちらに向いてしまっていたようだ。トレースは駐車場からばっちり着いていて、ラッセルの必要は全くなかった。冬にここを登るのも三度目なので、さすがに勘所というか、先に何があるかは何となく分かるようになってきた。弥陀ヶ池まではとにかく登り。元々狭い登山道だが、雪が降って更に狭くなる。登りは自分が今日1番手なのですれ違いや追い抜きがなく、スムースに歩くことができる。標高を上げると共に樹上の積雪が増えるが、まだ朝早いので、溶けてドサッと落ちてはこない。途中立ち休憩を含む1時間以上をかけて弥陀ヶ池に到着。ここから山頂方向が見えるが、雲の流れがとても速い。上は風が強そうだ。ちなみにここまでは樹林帯歩きなのが原因だろうが、そよ風すら吹いておらず、気温氷点下とは言え厳冬期装備で歩いていると暑くて汗が滲むくらいだった。弥陀ヶ池は結氷していてどこでもあるけそうな雰囲気だったが、ここから先はトレースが消えている。風で運ばれた雪がトレースを消してしまうようだ。うっすら残っているトレースを便りに先に進むが、時折ズボッと膝したや、場合によっては股下まで潜ること度々。樹林帯の間はスノーシューなどは全く不要だったが、この区間だけは何か欲しいと思わざるを得なかった。とは言え今日はアイゼン以外何も持参していないので根性でラッセルする。分岐まで来て先を目指すがこの先も雪でトレースが見えない。弥陀ヶ池は要ラッセルとは言え平地なので楽だが、この先は曲がりなりにも登っている。前後左右人の姿はないので、距離は短いとは言え、自分でとにかくラッセルするしかない。ここもひどいところは股下まで潜りながら進む。距離が短いからなんとか根性で先に進むが、あまり長かったら敗退していただろう。雪はサラサラで重くはないが、足が完全に埋まるラッセルはやはり楽ではない。吹き溜まり地帯を抜け、尾根沿いに標高を上げる。雪に埋もれることはなくなったが、その代わり風が吹き抜けるので寒さを感じる。弥陀ヶ池でグローブもアウターを被せたので既にフル装備状態だが、このあたりで今度はジャケットのフードも被った。標高を上げると周囲の山々も見えるようになるが、生憎これから進む山頂方向はガスが掛かっている。しかも展望はなさそうだと諦めながら登る。途中、例によって岩場を越えていくが、ほぼ夏道が出ていたのでそれをロストせずに進めば楽できた。以前ロストしたときは変な所でラッセルをした記憶がある。岩場をこなすとほぼ山頂まで到達したも同然。あとは平行移動と、最後山頂付近で一度下って登ると山頂に到達する。風は思ったほどは強くはなかったが、やはりガスがかかっていて展望は良くない。それでも風の避けられるところで休憩と山頂からの展望を楽しむ。山頂付近は人の姿がなく貸し切りだった。ガスがなければ誰か来るまで長居しただろうが、この天気ではそれだけの価値もないと思い、早々に下山開始。下り始めは岩場でストックが邪魔になるのでしまって歩く。ピッケルを念の為出そうかと思ったが、特に難しいところもないのでそのままで途中まで下山。岩場が尽きたところでストックを取り出して先に進む。登りでは全く見掛けなかった登山者は、自分が下り始めると共に続々と登って来るようになった。行きでラッセルしたところも既に高速道路状態だろうと想像した。が、弥陀ヶ池付近はトレースが直ぐに埋まってしまうらしく、高速道路には程遠かった。それでも朝いちで登りでラッセルした状態に比べれば楽だった。弥陀ヶ池を通過し、後は樹林帯を消化試合のように下る。下っても下っても登山者は登ってきていた。どこまでいるか気になったが、ついに駐車場から3分程度のところでもすれ違った。上で泊まる装備は持っているように見えなかったので、行けるところまでか。駐車場には11時15分に到着。クルマは増えていて、路駐まで出ていた。というか、スタックの恐れがないぶん、路駐の方が条件が良さそうに見えた。ここに停めて良いかは微妙だが。
3年連続で冬期閉鎖前に訪問した日光白根山だが、初めて来た年がどうやら寡雪だったようで、この時期は場合よってはラッセルが必要になるし、山頂から五色沼の方に降りて行くなら、スノーシューなどがないとかなり大変だろうと思う。
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