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Yamareco

記録ID: 1345412
全員に公開
ハイキング
中国

備前市 東大平山〜西大平山〜龍王山〜榧原山&備前焼山⁉

2017年12月30日(土) [日帰り]
 - 拍手
Machapuchare その他1人
体力度
2
日帰りが可能
GPS
04:09
距離
8.2km
登り
595m
下り
608m
歩くペース
標準
1.01.1
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

日帰り
山行
3:43
休憩
0:25
合計
4:08
8:25
13
スタート地点(伊坂峠)
8:38
8:39
24
鉄塔No63
9:03
9:05
20
東大平山
9:25
9:25
8
鉄塔No63(2回目)
9:33
9:33
2
伊坂峠東大平山登山口
9:35
9:35
32
西大平山南東谷登山口
10:07
10:07
10
西大平山北東標高320m分岐
10:17
10:25
13
10:38
10:38
19
西大平山北東標高320m分岐(2回目)
10:57
10:57
20
11:17
11:25
19
11:44
11:50
39
伊部南大窯跡
12:29
12:29
3
西大平山南東谷登山口(2回目)
12:32
12:32
1
伊坂峠東大平山登山口(2回目)
12:33
ゴール地点(伊坂峠)
2017年山納め 備前焼の里山を巡るコース
歩行距離8km、歩行時間3時間40分、歩行数15,600歩、消費カロリー1,640Kcal
天候 晴れ
過去天気図(気象庁) 2017年12月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
瀬戸内市と備前市の市境にある伊坂峠<写真01>に自動車を2台程停められるスペースがあり、ここを起点としました。また、伊部(いんべ)南大窯跡<写真25〜27>の北に十数台分の駐車スペースがあります。
コース状況/
危険箇所等
 ハードなヤブコギはなく、道は前回(2016年1月7日)よりもかなりきれいでわかりやすくなっていました。鉄塔巡視路の入口表示や道標も整備され迷うことはありません。
 西大平山南東谷登山口<写真07>からのルートは、岩場<写真08、09>など一部急な所があるので、地面が濡れていたり凍結していたりするときには下りは避けたほうがいいでしょう。
 東大平山<写真05>へは、復路の伊坂峠東大平山登山口<写真06>からが正規のルートです。往路は鉄塔巡視路からそれて鉄塔No63<写真02>まで北東に進みましたが、かなり崩れやすい土なので、下りは危険です。

 伊坂峠<写真01>から東大平山<写真05>へは、予定外でしたが現地の状況を見て急遽行ってみることにしました。
 往路は題目石の西にある鉄塔巡視路の入口らしき所から落ち葉の細道を進みましたが、上る様子がなかったのですぐに引き返し、適当に取り付いて備前市&瀬戸内市の市境尾根に乗ることにしました。木の間はかき分けなくても歩ける状態で、たまにテープが落ちていました。ただし、かなり崩れやすい土で木を掴みながらなんとか上れるレベルでした。
 標高180m辺りからなんとなく細道のような歩きやすい部分が現れ、最後にそこからそれて鉄塔No63<写真02>に向かって斜面をひと登りしました。
 鉄塔No63<写真02>からはきれいな道が市境尾根沿いに延びており、標高210m辺りで北東から南西に延びる鉄塔巡視路を横断してずっと市境尾根沿いを進みました。たまにピンク色のテープや細い木を切った跡がある細道で、木の間をかき分けなくても歩けます。途中でテープはなくなりましたが、やせ尾根のように一段高くなった市境尾根は細道のようでした。
 復路は、市境尾根の北側に並行している細道に入ってみました。こちらには赤いビニールテープがあり、歩きやすさは市境尾根と同じくらいで、すぐに往路に合流しました。
 鉄塔No63<写真02>まで戻ってくると、市境尾根沿いに細道がありました。崩れやすい下りで落ち葉でさらに滑りやすくなっていますが、アスファルト道がもう見えており、すぐに伊坂峠東大平山登山口<写真06>に出ました。こちらが正規のルートのようです。

 西大平山南東谷登山口<写真07>から西大平山<写真12>までは、一部少し急な所があります。
 登山口<写真07>から岩場<写真08、09>を経て標高230m辺りまでは、涸沢沿いの石がゴロゴロした道です。岩場<写真08、09>は高さ2m程で、右(東側)に巻き道らしき階段状の岩盤もありますが、岩場の途中に生えている木を掴めば、楽に登れます。急なので下りは後ろ向きでないと下りられないでしょう。
 標高250m辺りから西大平山<写真12>まではシダの間の細道で、北東に進路を変える辺りのみ少しわかりにくいです。標高260m辺りにシダを掴まないと上れない急な段差が2つあります。頂上東の鞍部周辺は少し急な石埋まり道がありますが、下りも問題ありません。

 西大平山<写真12>から龍王山頂上<写真16>を経て伊部(いんべ)南大窯跡<写真25〜27>までは、基本、シダの間の細道で、一部、ザラついた滑りやすい土道があります。鉄塔巡視路との分岐にははっきりと表示があり、迷う心配はなくなりました。
 西大平山<写真12>から龍王山頂上<写真16>東の240m小ピークを過ぎると、標高230m辺りからザラついた滑りやすい土が伊部(いんべ)南大窯跡<写真25〜27>まで続きます。特に窯跡手前は滑りやすいのですが、障害物が全くない広い道なので転んでもけがはしないでしょう。
 榧原(かやはら)山頂上三角点<写真19>からは、西へ向かう鉄塔巡視路に入ったほうが多少ショートカットになりそうです。前回は地形図の太い破線の道を忠実に歩きました。おそらく歩きやすさはどちらも同じくらいでしょう。
その他周辺情報  備前市伊部(いんべ)は備前焼のメッカです。毎年、第3土日(2018年は10月20日・21日)にはJR伊部駅周辺で「備前焼祭り」が開催され、全国からたくさんの人が訪れます。
 備前焼の原土には伊部周辺の地下にある「ひよせ」という粘土を用いています。採土できる所は極わずかで貴重です。釉(ゆう)薬をかけず、約2週間前後1,200度以上の高温で焼き締めるため、強度が高く、落としても壊れません。また、素朴で力強い見た目も魅力です。
 また、内部が緻密な組織をしているために「比熱が大きい(=保温効果が高い)」、「発砲能力が高い(=泡の寿命が長い)」、「通気性がいい」などの優れた点があり、お酒や料理の器、花瓶として用いられます。
01伊坂峠
瀬戸内市と備前市の市境にある峠です。右手前に題目石、左奥に石仏が見えています。周辺は7,000万年以上前の地層が出るようです。うまくいけば、この辺りでビゼンリュウ(仮称)の化石が見つかるかも…ここを出発点としました。
01伊坂峠
瀬戸内市と備前市の市境にある峠です。右手前に題目石、左奥に石仏が見えています。周辺は7,000万年以上前の地層が出るようです。うまくいけば、この辺りでビゼンリュウ(仮称)の化石が見つかるかも…ここを出発点としました。
02鉄塔No63越しに西大平山
伊坂峠から最初は鉄塔巡視路を進んだのですが、上っていく気配がなありません。急遽、東大平山の尾根に向かって進路を変えると、鉄塔No63が出てきました。鉄塔越しに西大平山<写真12>が見えました。
02鉄塔No63越しに西大平山
伊坂峠から最初は鉄塔巡視路を進んだのですが、上っていく気配がなありません。急遽、東大平山の尾根に向かって進路を変えると、鉄塔No63が出てきました。鉄塔越しに西大平山<写真12>が見えました。
03西大平山ズーム
西大平山は瀬戸内市と備前市の市境にあって、瀬戸内市の最高峰<標高326.8m>です。その山容はきれいな三角形に見えました。
03西大平山ズーム
西大平山は瀬戸内市と備前市の市境にあって、瀬戸内市の最高峰<標高326.8m>です。その山容はきれいな三角形に見えました。
04鳥の巣
なぜか足元に転がっていました。10×15×7cm程の楕円形で直径3cm程の出入り口があります。スズメサイズの野鳥のものでしょう。これを触っていたときだけメジロにとても騒がれました。落とし主?
1
04鳥の巣
なぜか足元に転がっていました。10×15×7cm程の楕円形で直径3cm程の出入り口があります。スズメサイズの野鳥のものでしょう。これを触っていたときだけメジロにとても騒がれました。落とし主?
05東大平山頂上
ピーク標を探しましたが、どこにも見当たりません。周辺を散策しながら、ここが最高点(東大平山頂上)と判断しました。
05東大平山頂上
ピーク標を探しましたが、どこにも見当たりません。周辺を散策しながら、ここが最高点(東大平山頂上)と判断しました。
06伊坂峠東大平山登山口
東大平山の北西(市境)尾根沿いに下ると、伊坂峠<写真01>の少しだけ北東に出てきました。東大平山登山口の標識はありません。目印は写真に写っている電柱です。
06伊坂峠東大平山登山口
東大平山の北西(市境)尾根沿いに下ると、伊坂峠<写真01>の少しだけ北東に出てきました。東大平山登山口の標識はありません。目印は写真に写っている電柱です。
07西大平山南東谷登山口
伊坂峠<写真01>より数分程、北東に進んだ所に、西大平山の南東谷からアプローチする登山口があります。東大平山登山口<写真06>からはほんの2分です。
07西大平山南東谷登山口
伊坂峠<写真01>より数分程、北東に進んだ所に、西大平山の南東谷からアプローチする登山口があります。東大平山登山口<写真06>からはほんの2分です。
08西大平山南東谷岩場
登山口<写真07>から谷沿いに上っていくと、程なく岩場が出てきました。高さは2mで巻くほどの規模でもなかったので、そのまま直登することにしました。<写真09>へ
08西大平山南東谷岩場
登山口<写真07>から谷沿いに上っていくと、程なく岩場が出てきました。高さは2mで巻くほどの規模でもなかったので、そのまま直登することにしました。<写真09>へ
09西大平山南東谷岩登り
足場やホールドがしっかりとしているので、見た目よりも楽に登ることができました。ただし、急なので下りは後ろ向きでないと無理でしょう。
09西大平山南東谷岩登り
足場やホールドがしっかりとしているので、見た目よりも楽に登ることができました。ただし、急なので下りは後ろ向きでないと無理でしょう。
10オオカマキリの卵のう
これまた足元に転がっていました。直径3cm、長さ5cm程で、うちの庭のよりも少し大きいです。孵化した後のようでしたが、拾って撮影した後は安全な場所に戻しておきました。
10オオカマキリの卵のう
これまた足元に転がっていました。直径3cm、長さ5cm程で、うちの庭のよりも少し大きいです。孵化した後のようでしたが、拾って撮影した後は安全な場所に戻しておきました。
11西大平山旗振台遺跡
西大平山頂上に旗振台遺跡がありました。ここから手旗信号で大阪堂島のコメ相場を伝えたとされています。岡山県の埋蔵文化財の地図によれば、名称未定の遺物で狼煙台の可能性があるとのことです。ケルンは後世のものだそうです。
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11西大平山旗振台遺跡
西大平山頂上に旗振台遺跡がありました。ここから手旗信号で大阪堂島のコメ相場を伝えたとされています。岡山県の埋蔵文化財の地図によれば、名称未定の遺物で狼煙台の可能性があるとのことです。ケルンは後世のものだそうです。
12西大平山頂上三角点
標高326.8mで瀬戸内市最高峰です。ここから少しゴツゴツした岩盤がいくつかありました。
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12西大平山頂上三角点
標高326.8mで瀬戸内市最高峰です。ここから少しゴツゴツした岩盤がいくつかありました。
13西大平山頂上西ケルン
旗振台遺跡<写真11>とは関係なさそうです。前回(2016年1月7日)にはなかったような気もします。道標?慰霊?本来の目的で作られたのか否かは不明です。ここから旗振台遺跡<写真11>まで戻りながら動画を撮りました。
13西大平山頂上西ケルン
旗振台遺跡<写真11>とは関係なさそうです。前回(2016年1月7日)にはなかったような気もします。道標?慰霊?本来の目的で作られたのか否かは不明です。ここから旗振台遺跡<写真11>まで戻りながら動画を撮りました。
14西大平山より東大平山展望
西大平山より、先に登頂した東大平山<写真05>を望みました。
14西大平山より東大平山展望
西大平山より、先に登頂した東大平山<写真05>を望みました。
15龍王山
岡山県名物?龍王山の一つです。県内だけで22座あり、全国断トツの数を誇ります。さすが晴れの国岡山です。雨乞いの神様に雨を降らせてもらいたい人々が多かったのでしょう。
15龍王山
岡山県名物?龍王山の一つです。県内だけで22座あり、全国断トツの数を誇ります。さすが晴れの国岡山です。雨乞いの神様に雨を降らせてもらいたい人々が多かったのでしょう。
16龍王山頂上
展望は効かずピーク感もなく、あっけなく到着した感じでした。
16龍王山頂上
展望は効かずピーク感もなく、あっけなく到着した感じでした。
17龍王山東尾根より
       東方面景観
龍王山の東尾根に出ると、展望が開けます。中央奥に片上湾、その向こうには富田松山(山城跡)、手前右には笹尾山がはっきりと見えました。歩きながら動画も撮りました。
17龍王山東尾根より
       東方面景観
龍王山の東尾根に出ると、展望が開けます。中央奥に片上湾、その向こうには富田松山(山城跡)、手前右には笹尾山がはっきりと見えました。歩きながら動画も撮りました。
18龍王山東尾根より下山池
龍王山東尾根より南東方面の下の方を見ると、下山池が見えました。水面上に何か浮いています。ソーラーパネル?初めて見ました。
18龍王山東尾根より下山池
龍王山東尾根より南東方面の下の方を見ると、下山池が見えました。水面上に何か浮いています。ソーラーパネル?初めて見ました。
19榧原山頂上三角点
標高209.6mの榧原(かやはら)山頂上三角点です。この山域でベストビューポイントです。今回はきれいに草刈りされていました。ベンチから動画を撮りました。
19榧原山頂上三角点
標高209.6mの榧原(かやはら)山頂上三角点です。この山域でベストビューポイントです。今回はきれいに草刈りされていました。ベンチから動画を撮りました。
20榧原山より東方面景観
片上湾を中心に、手前左に田井山、湾の向こうに富田松山(山城跡)、手前右には笹尾山が見えました。
20榧原山より東方面景観
片上湾を中心に、手前左に田井山、湾の向こうに富田松山(山城跡)、手前右には笹尾山が見えました。
21榧原山より北東方面景観
左側手前にはお椀型の不老山、右奥には高山が見えました。
21榧原山より北東方面景観
左側手前にはお椀型の不老山、右奥には高山が見えました。
22榧原山より北西方面景観
左側手前には医王山、その奥には熊山、右側手前には不老山が見えました。
22榧原山より北西方面景観
左側手前には医王山、その奥には熊山、右側手前には不老山が見えました。
23榧原山より西方面景観
左側には西大平山、真ん中奥にはピラミッド型の239m峰が見えました。
23榧原山より西方面景観
左側には西大平山、真ん中奥にはピラミッド型の239m峰が見えました。
24冬のヤマガキ
実の直径は3cm程でこれ以上大きくなりません。柿の原種といわれ、台木として利用されています。実は渋いことが多いようです。この時季にこれだけ残っているということは、相当渋いのでしょう。
24冬のヤマガキ
実の直径は3cm程でこれ以上大きくなりません。柿の原種といわれ、台木として利用されています。実は渋いことが多いようです。この時季にこれだけ残っているということは、相当渋いのでしょう。
25伊部南大窯跡越しに
      不老山&医王山
国指定史跡の伊部(いんべ)南大窯跡の中央窯跡と東窯跡の間より不老山(右)と医王山(右)を望みました。窯の周囲には破損品や窯道具を廃棄した物原(ものはら)があり、備前焼山を形成しています。歩きながら動画も撮りました。
25伊部南大窯跡越しに
      不老山&医王山
国指定史跡の伊部(いんべ)南大窯跡の中央窯跡と東窯跡の間より不老山(右)と医王山(右)を望みました。窯の周囲には破損品や窯道具を廃棄した物原(ものはら)があり、備前焼山を形成しています。歩きながら動画も撮りました。
26伊部南大窯跡東窯跡
      上部から下部
榧原(かやはら)山北麓に位置する伊部南大窯跡は東窯、中央窯、西窯の3基から成り、その中でもこの東窯が最大です。東窯の東にある物原(ものはら)を動画に撮りました。
26伊部南大窯跡東窯跡
      上部から下部
榧原(かやはら)山北麓に位置する伊部南大窯跡は東窯、中央窯、西窯の3基から成り、その中でもこの東窯が最大です。東窯の東にある物原(ものはら)を動画に撮りました。
27伊部南大窯跡東窯跡
      下部から上部
東窯は全長約54m、幅約5mで全国の窯の中でも最大規模です。伊部南大窯跡は昭和34年(1959年)5月13日に国の史跡に指定されました。この北には同じく国の史跡である伊部北大窯跡、伊部西大窯跡があり、さらに今年11月に医王山窯跡が追加されました。
27伊部南大窯跡東窯跡
      下部から上部
東窯は全長約54m、幅約5mで全国の窯の中でも最大規模です。伊部南大窯跡は昭和34年(1959年)5月13日に国の史跡に指定されました。この北には同じく国の史跡である伊部北大窯跡、伊部西大窯跡があり、さらに今年11月に医王山窯跡が追加されました。
28カルガモつがい&コガモ♀
不老川をカルガモのつがいと、なぜかコガモ♀が遊泳していました。この三角関係が気になります(*_*;動画も撮りました。周辺は伊部kodomo河川公園となっていますが、遊具などはありません。
28カルガモつがい&コガモ♀
不老川をカルガモのつがいと、なぜかコガモ♀が遊泳していました。この三角関係が気になります(*_*;動画も撮りました。周辺は伊部kodomo河川公園となっていますが、遊具などはありません。
29備前焼工房夢幻庵越しに
       龍王山東尾根
備前焼工房夢幻庵は、土ひねりから本格的な創作まで体験できる施設です。夢幻庵の背後に龍王山の東尾根が見えました。
29備前焼工房夢幻庵越しに
       龍王山東尾根
備前焼工房夢幻庵は、土ひねりから本格的な創作まで体験できる施設です。夢幻庵の背後に龍王山の東尾根が見えました。

装備

個人装備
長袖シャツ ズボン 靴下(厚手) 防寒具 手袋(防水加工) 軍手 雨具 日よけ帽子とフード 雨用帽子 登山靴(防水加工) 靴ひも予備 サブザック ザックカバー 地形図 コンパス マップケース 筆記用具 携帯 時計(防水) タオル カメラ 飲料水(スポドリ&茶) 水筒(保温) 非常食(栄養補助食品) スマホ(山使用可能) eTrex30(GPSナビゲーター)

感想

“今年の山納め”
 2017年の山納めは備前焼で有名な備前市伊部(いんべ)の南の山域で行いました。当初は東大平山は予定にはなかったのですが、伊坂峠まで来ると、未踏峰に行きたいという欲求が出てきて、急遽、東大平山も登ることにしました。ヤブコギが見込まれる山は尾根のもっとも高い部分に沿って歩くのが原則です。往路はその原則を崩して、鉄塔巡視路らしき巻き道を進みましたが、上りのルートに合流しないのでは?という不安から、すぐに尾根上のルートに進路変更をしました。復路はセオリー通りに尾根上を下ってきたので、大した障害もなく、普通に下りてくることができました。ただ、送電線沿いに道があるようでしたので、最初辿った鉄塔巡視路ルートは尾根に合流していた可能性があります。プチ冒険でしたが、苦労せず楽しい山納めができました。

“対照的な東大平山と西大平山”
 西大平山へは西大平山の南東谷からアプローチすることにしました。このルートは過去に登った方の記録もあるので、谷沿い=危険というルートではなく、一部の岩場を除き、歩きやすいコースでした。道標も分岐毎に設置されていますので、迷うこともありません。頂上には旗振台、三角点、ピーク標、ケルンなどがあり、いかにも「ここは山の頂上です!」と、自己主張している様子でした。静かでなだらかな東大平山を雌山とするなら、雄々しく変化に富む西大平山は雄山とでもいうべく、それらのコントラストを楽しみました。

“備前焼を象徴する榧原(かやはら)山”
榧原山は地形図上では固有名詞がなく、標高209.6mに三角点が記載されているだけの無名峰です。しかし、この山こそ備前焼を象徴する山で、麓は知る人ぞ知る備前焼のメッカです。備前焼は、六古窯の中でも最も古い焼き物で、平安末期ごろに始まりました。榧原(かやはら)山の北麓に位置する伊部南大窯跡は備前陶器窯跡のなかで最初に国の史跡に指定されました。桃山時代から江戸時代にかけて操業しており、中でも東窯は全国の窯の中でも最大規模を誇ります。一回の焼成で作られる製品の数は34,000〜35,000個、それを作るのに15,000〜16,000貫(約56〜60トン)の薪が使われたと考えられています。備前焼がいかに多くの人に求められていたか、その圧倒的な数量からもうかがえます。
 これほどたくさんの焼き物を日々生産すると、不良品や破損品もたくさん出ます。商品価値のないものは焼きあがった直後に選別し廃棄されました。これらの廃棄物でできた山を物原(ものはら)と言います。当時の陶片が今でも無数に散乱していますが、それらが堆積し、巨大な山のような状態となっている光景は圧巻です。また、その背後に見える熊山山系の不老山と医王山とのスリーショットは備前でもっともお気に入りのシーンです。医王山窯跡は今年11月に国の史跡に指定されたばかりで、機会があれば見学してみたいものです。




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