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ヤマレコ

記録ID: 1358568 全員に公開 積雪期ピークハント/縦走中央アルプス

『真冬の雪山に挑んだ中年ハイカーの顛末』苦闘の恵那山編

日程 2018年01月13日(土) [日帰り]
メンバー
天候晴れのち小雪
アクセス
利用交通機関
車・バイク
477号線から林道に入る手前に駐車
※林道ゲートまでたどり着けない車多数。途中で路上駐車していましたが、素直に林道に入る前に駐車した方が良いかもしれません。
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地図/標高グラフ


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コースタイム [注]

日帰り
山行
7時間34分
休憩
35分
合計
8時間9分
Sスタート地点07:2307:57林道ゲート08:28広河原ルート登山口08:3109:223合目09:565合目10:0010:467合目11:59恵那山一等三角点12:0012:18避難小屋12:4213:00恵那山一等三角点14:40広河原ルート登山口14:4315:06林道ゲート15:32ゴール地点G
コースタイムの見方:
歩行時間
到着時刻通過点の地名出発時刻
7〜8合目あたりから膝上ラッセルしました
コース状況/
危険箇所等
・最初はつづら折りで標高を上げます。
・尾根に上がると展望が開けます。同寺にここから雪が深くなりました。
・山頂付近も雪が深いです。新雪の後はスノーシューやワカンが必要です。
・樹林帯が多いですが、登り一辺倒なのでそれなりに疲れます。
・危険個所は特にありません
・今回はチェーンアイゼンで登り切れました
その他周辺情報月川温泉 野熊の庄 600円
過去天気図(気象庁) 2018年01月の天気図 [pdf]

写真

とりあえずゲート前の駐車場まで30分程の雪道歩き
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とりあえずゲート前の駐車場まで30分程の雪道歩き
3
轍が深くて歩きずらい。滑るの嫌いなので早々にチェーンアイゼン装着
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2
やっとゲートに到着
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やっとゲートに到着
1
車は2台。途中の林道脇に路駐数台あり
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2
-6℃くらいでしょうか
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上の方は白い。否が応にも期待値は上がる
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6
1時間歩いてやっと登山口に着いた
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1
チェーンアイゼン付けていれば安心して渡れる
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3
笹が完全に埋まってはいない。積雪は少な目なのだろうか
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1
序盤からトレースあるので助かる
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2
神坂峠からの稜線は真白で綺麗
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3
こちらの尾根はまだまだ先のようだ...
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1
まだ3合目という焦燥感。靴擦れ発生の為ゆっくり歩き過ぎだろうか
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3
だいぶ開けてきた。青空と雪のコントラストが素晴らしい
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3
”白銀の世界”とは言い難いが、それでも十分です
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3
木々の間から南アがチラホラ
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9
まだ5合目という悲壮感。雪に不慣れな為かペース遅すぎでしょ
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2
なんとテントが1張りありました
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3
-8℃くらい。でも日差しが温かい
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至福の尾根歩きが始まる
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4
南アがドドーンと1列に拝める。これが恵那山の醍醐味ですな
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13
仙丈ヶ岳〜白峰三山〜塩見岳
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14
荒川三山〜赤石岳〜聖岳
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15
中アは少し雲がかかってる
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5
小さいけど雪庇もあった
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4
そしてトレースは再び樹林帯へ
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1
まだ7合目という絶望感。「こんなに山頂遠かったっけ」と過去の記憶を掘り起こす
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3
ツボ足のトレースは一歩一歩が深い。それでもあるのとないのでは雲泥の差。ありがたいことです
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5
快晴です。でも午後からは天候崩れる予定。このまま続いてくれれば嬉しいのだが...
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6
小ぶりながらもスノーモンスターが現れ始める
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5
先行者さんに追いついた。不肖ながらもラッセル交代。ありがとうございました
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5
この先は獣のトレースしかない
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2
やっとやっとやっと(3回言います)山頂到着
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14
展望台は埋まってはいない
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7
ここから更なる雪の洗礼が中年ハイカーを襲う
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6
膝上のラッセル、腰までの踏抜き、そして遂に天候急変。写真撮影の余裕なし。必死の思いで小屋に到着
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6
ビュースポットの案内って前からあったっけ?
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2
室内は-2℃くらい。「ありがてぇ」の一言に尽きる
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天候も悪くなったし、ペースもかなり遅いので、持参したカップラーメン諦めて早々に下山開始。白湯だけ飲んで空腹をごまかす
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3
小屋前の様子。雪と風も少し出てきて-10℃を超えていた。一応裏の岩場も登ったけど何も見えなかった
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1
グローブ外すのが辛い寒さ。先も急ぎたいので写真撮影自粛
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4
下山中には日帰りハイカー7名、小屋泊ハイカー6名ほどとすれ違う。トレースが明瞭になってちょっと楽ちん
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3
南アと中アを眺めながらの極上下山とはならず...
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最後には肩と腰が痛くなってきた。重すぎる格安スノーシューをロープでズルズル引きずって歩いた(今回もただのお荷物)
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最後には肩と腰が痛くなってきた。重すぎる格安スノーシューをロープでズルズル引きずって歩いた(今回もただのお荷物)
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感想/記録

やっと雪山に登れそうなタイミングがやってきた。鈴鹿の辺りにでも繰り出そうかと前日にヤマレコ物色。安心安全の藤原岳にしようか、それとも360度の大展望 霊仙山にしようか、それともノートレースの大雪原 御池岳も良さそうだ。ふと思い当って恵那山なんかも調べてみる。実は冬の恵那山は一つの目標でもあった。

1週間前の状況では、まだ積雪量も少ない様子。林道ゲートまで車で入るのは厳しそうなので、雪道歩き1時間程度のプラスアルファなら問題ないだろう。念のため「ヘブンズそのはら」のHPや国道ライブカメラも調べてみた。色々不安もあるが、NGそうなら即撤退と心に決めチャレンジすることにした。

実は登山靴の防水機能がまったく役に立たなくなった(というか、購入後間もなく浸水するようになった)。2代続けて”北面”ブランドを選んできたが、コスパ&品質に信頼感のある”門鈴”ブランドを試すことにする(まぁショップが家からも近いし)。足の形が悪いのか、右足親指と人差し指の爪がいつも死んでしまう。これもできれば解決したい。丁寧な接客で1足を選ぶ。デザイン的には少々不満もあるが、まぁ仕方がない。ついでにアイゼンも購入した。大活躍のチェーンアイゼンの効用は絶大なのだが、残雪期とは言え、常念岳−蝶ヶ岳周回の時には、”年甲斐もなく無謀な中年”っぽい感じがして少々気恥ずかった。という事で、3シーズン用の登山靴でも対応可能な10本爪が加わった。

寒さに対する異常な耐性があるとは言え、厳冬期の2000m峰の寒さなど知る由もない。山頂付近が樹林帯に囲まれている恵那山なら、暴風に長時間さらされる心配はなさそうではある。とは言え、天候の変化によっては状況も一変するので注意しなければならない。天気予報を入念に見ていると、午後からは少々天候が崩れる様子。どうやら日曜日の方が天候は安定しているようだったが仕方がない。



今日も今日とて眠れぬ前夜を明かし、眠たい眼をこすりながら出発。中津川辺りまでは良かったのだが、恵那山トンネル手前から曇天となりまさかの雪。「まじか...今日は止めておこうかなぁ」と思いつつ車を走らせる。トンネルを抜けると今度は晴れていた。「天候不安定そうだ。今日はできるだけ早く下山したいな」一抹の不安を抱えつつ出発準備を整える。

事前に1/7のレコを数件拝見した。皆さん林道ゲートから3:00〜3:30くらいで登られていた。下山は1:30〜2:00くらいだった。「14:00過ぎくらいには林道ゲートに戻ってこれるかな」という計画を考えていたのだが、この目算は大いに外れることとなる。後からちょっと調べてみたのだが、今回参考にしたレコ主さん達はなかなかの健脚揃い。どうやら偶然にも1/7の恵那山には強者が集ったようだ。


顛末1)
1/7に恵那山登った方々がたまたま強者揃いであったという悲劇


予定通り雪で道が覆われる手前で駐車。準備を整え林道を歩き始める。チェーンアイゼンの重さよりも、滑ることによるパワーロスの方が嫌なので早々に装着。雪が深かったので少々歩きずらかったが、想定時間を少しオーバーして登山口に辿り着いた。

ここからつづら折りで標高を上げていく。トレースもあるし、新雪ザクザクで歩きやすい。ただ気になり始めたのは右足の靴ズレ。歩行不能は困るので無理せずペースを落とす。実は試着の時からちょっと気になってはいたのだが、やっぱり痛くなってきた。もっとこだわって靴選びすべきだったであろうか。しかも、店員さんに進められて購入した”靴ズレ防止の保護パッド”を張るのも忘れていた。下山後には大きな鬱血した水ぶくれになっていて、とても痛々しい感じだった。


顛末2)
おニューな靴をいきなり実践投入するというアホさ加減


見上げる空は快晴。本当に午後から天候が崩れるのだろうか?できればこのまま晴天が続いてほしいのだが...。しばらく登ると神坂峠からの稜線が見えてきた。真白でとても綺麗。

3/10合目標識通過。登山口から1時間もかかってしまった。靴擦れを意識しすぎてかペースが遅い。それに雪に不慣れだという点も大きいのだろう。ちょっと焦って少しペースを上げる。冬山に汗はご法度なのだがジワジワと汗ばんでくる。私の服装はと言うと、長袖Tシャツと薄手のフリースというまるで初秋のような様子。寒さ耐性が少々異常なのである。私よりも薄着のハイカーなどにはなかなかお目にかかったことはない。

そして、さらに30分程登ってやっと5/10合目標識通過。このあたりから周囲が開けてくる。やっと尾根に乗ったようだ。「さぁ!いよいよお楽しみタイムが始まる」という期待感とともに、「え...まだ半分なの...」という悲壮感で複雑な心境だった。

ここからは南アほぼ全山を一列に眺めることができる素晴らしい展望だ。遠くには八ヶ岳も見えた。中アには少し雲がかかっていて残念だったが雄大で美しい。パッと開ける大展望、この瞬間があまりに感動的なので山登りは止められませんなぁ。その後も展望の尾根歩きがずっと続けば良いのだが、樹林帯に入ったり出たりを繰り返し、最後は再び樹林帯へ。山頂までは展望なしだった(まぁ山頂も展望なしですけど)。



【南アと中アの展望】






尾根に上がると同時に雪が深くなってきた。先行する方のトレースが一つある。どうやらツボ足のようだ。その為に一歩一歩の足跡が深いのでなかなか思うように進まない。それでもトレースあるなしでは雲泥の差。ありがたく使わせていただく。

なかなか近づいてこない山頂へせっせと登っていると、先行者さんに追いついた。ちょっとお話ししたところ、途中で見たテントの家主のようだ。ここからは不肖ながらラッセルを後退させていただく。先には動物の足跡しかない。私の後を後発の方々がついてくるのだと思うと何だかプレッシャーになってしまい、必要以上に悩みながらルートを選ぶ。雪の深さは相変わらずの膝ラッセルくらい。時折踏み抜くと腰辺りまで沈んだ。

一気にペースは落ちるが、「一歩一歩進んでいけば必ずゴールにたどり着くのだ」といつものように自分を鼓舞しながら進んでいく。木々に付着した雪は徐々に大きくなり”プチスノーモンスター”の様相になってきた。晴天の空をバックにとても美しく映える。なかなか厳しい状況ではあるが「あぁ来てよかった」と所々で感動に浸る。

そして、やっとやっとやっと山頂到着。名物の”展望のない展望台”は埋まってはいない。山頂標識もまだあった。この時期にしては積雪は少ない方なのだろうか?ここで食事では寒すぎるので、時間はギリギリだが避難小屋まで行ってみることにした。しかし、ここからは更に深雪が厳しくなり、踏み抜くというよりも体ごと沈むこともあった。さらには、避難小屋まであと少しというところで天候も急変。突如もの寂しい雰囲気になってしまい、乙女中年の心は不安で一杯。やっと小屋前のトイレが見えた時には「着いたよぉ」と安堵した。でも、そこから小屋までの数mも苦戦する始末だった。


顛末3)
中年ハイカー初めての単独ラッセルで悪戦苦闘&七転八倒


今更ながらに思うのだが、何故持参したスノーシューを使わなかったのか。あんな重いものをわざわざ背負って登ったというのに。登るのに必死過ぎて失念してしまっていた。それに新しく購入したアイゼンも未使用。せっかく積んできたのだから試してみれば良いものを。下山ではチェーンアイゼンのグリップ力では少々物足りない場面もあった。少しでも早く下山したいという焦りでこちらも失念していた。


顛末4)
文明の利器に頼らないという全くもって無駄なストイックさ


小屋の中に入ってホッと一息。外を見ると雪まで降ってきた。更に天候が悪化するのではないかとヘタレの心は不安倍増。一刻も早く下山したかったので、お腹もかなり空いていたのだが、持参したカップラーメンを諦めることにした。行動食も少な目だったので既に枯渇。白湯を胃の中に流し込んで「実は高カロリーな液体ですよ〜」と自分に暗示をかける。

「いざ行かん!」と外に出ると風も吹いており気温が急激に下がったような気がする。頼りないグローブでは指先がちょっと痺れるくらい冷たかった。「こ、これは..もしや凍傷という現象なのではなかろうか」少々大げさかもしれないが、小心物の心は不安4倍増。濡らす事は躊躇われたが、グローブの上からお湯をかけるとすぐにあったまった。ホッカイロを取り出しグローブの中に忍ばせて事なきを得る。そして自身が作ったトレースを頼りに先を急ぐのであった。


顛末5)
自身の寒さ耐性を過信するという雪山お決まりのトラブル


再び展望台に着くと3人のハイカーさんがいた。私一人ではないことが分かると安心する。標高を下げると少しずつ天候が回復。さらに次から次へとハイカーさんも登ってきて、踏み固められたトレースはとても歩きやすくなる。これなら下山も大丈夫そうだ。スピードを緩め、靴擦れを気遣いながら歩くことにした。本来なら南アや中アを眺めながらの極上下山となるはずだったが、さすがにそこまでは回復せず、次回に持ち越し。それでも雪の中を歩くのは十分楽しかった。

最後は長い林道歩き。荷物の重さのせいだろうか、下山途中から肩と腰が痛くなってきた。お値打ち&重いスノーシューをザックから外し、ロープで結んでズルズルと引きずって歩く。いつの日かテン泊装備でアルプスを闊歩したいという夢を抱いているのだが、この程度の装備で肩や腰が痛いと言っていては夢のまた夢である。


顛末6)
実は雪山装備の重さに耐えられない軟弱な肩と腰だったという現実


今回の”真冬の恵那山山行” 色々と反省点はあるが無事に下山出来て何よりだった。雪の歩行では思いのほか難儀することを再確認できた。「ラッセル最高」などと豪語する強者達の強靭な肉体&不屈の精神(&変人的趣向)が羨ましい。またいつか雪の恵那山にチャレンジしてみたいと思う。





訪問者数:662人
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この記録へのコメント

登録日: 2012/12/25
投稿数: 5555
2018/1/18 13:57
 恵那山お疲れさま
ggさん、こんにちは

ようやく猿投山より標高の高いお山行けましたね。恵那山はggさんにとって猿投山の次に溺愛してるところでしたものね。やっぱそうこなくっちゃ
ギアもモンベルで揃えられるとはグッドです。多分同じ店ですよね。

せっかく持って行ったスノーシューを使わずに歩荷訓練されるとはお見事です。
わたしはすぐに使いますけど、(その分軽くなるし)
ストイックな訓練ができましたね。いろいろ反省活かして次回に繋げてください。
お疲れさまでした。

今度は宮前ルートから如何ですか?(私も狙ってますww)
登録日: 2010/8/9
投稿数: 1914
2018/1/18 14:03
 久しぶりの文豪節炸裂!
乙女中年の心は不安でいっばい
のくだりに、つい
噴き出してしまいました!

いや〜読み応えありました!

雪山は、晴れから曇りになるだけで急に雰囲気が変わり、
かなり精神的にインパクトがありますよね

スノーハイクには青空が一番!
またのリベンジが楽しみですね
無事の厳冬期 恵那山はいく、お疲れ様でした!
登録日: 2015/1/22
投稿数: 1481
2018/1/18 14:09
 雪が増えてますね〜
goldengateさん、はじめまして。

1/7に恵那山に登ったchataroです(rupmoさん、messiahさんのレコで存じておりますが 笑)
冬の恵那山、良かったですよね!
私は夏にも登ったことなかったので本当に感動しましたよ。
goldengateさんが登られた日は1/7よりさらに雪が多くて、樹氷モンスターも大分と発達したようですね。私ももういちど登りたいですわ〜(次は車は下に置いて

折角スノーシュー背負って登ったのに使わなかったとは!
特に山頂から小屋まではかなり潜ってしまったのではないでしょうか。。

山頂では残念ながら眺望がなかったようですが、小屋裏からは御嶽、乗鞍、北アも見えますので次回リベンジして下さいね
登録日: 2013/5/27
投稿数: 4331
2018/1/18 17:10
 積雪の恵那山
ggさん、こんにちは。
先週の土日は、名古屋からも真っ白な恵那山が良く見えていました。
登っている人もいるんだろうと思っていましたが、ggさんもでしたか
私も積雪期に登っていますが、途中の尾根からの大展望には感激した覚えがあります
ggさんも、行きは綺麗な青空で良い眺めです
帰りは、ちょっと天候が崩れ気味だったのが残念ですね。
私は雪が凍っていまして、展望に気を取られ帰りは滑落してしまいました

私も今季、門鈴の3シーズンのシューズにしました。
同じやつかな?今のところ、順調です。
登録日: 2013/11/11
投稿数: 2163
2018/1/18 18:21
 北面と門鈴^^
こんにちはggさん
”北面と門鈴” 最初はすぐ理解できませんでしたが、しばらく考えて”ああそうか!”
 雪山だとコンディションが良くないと難しいけど、少しでも靴擦れの兆候を感じたら、後で命取りにならない為にも直ちに靴を脱いで絆創膏などで対処しなければいけません。新しい靴は長時間歩いてみないと具合が分かりませんから、最初っからそのつもりで歩きましょう。”まあ、なんとかなるさ!” が一番いけません。
 それと不安もあったと思いますが、まずはカップラーメン食べて帰路に備えましょう。イザという時に出せるパワーに確実に差が出ます。

なんて、いろいろ書きましたが、私には積雪期の恵那山を往復できる体力はありません。ggさんのパワーに感服です。 素敵なスノーハイクでしたね!

ちなみに私の靴は夏も冬も”隊商”のスリーシーズンです
登録日: 2012/9/30
投稿数: 604
2018/1/18 19:15
 スノーシューもアイゼンも未使用とは(@_@;)
こんばんは。
天気は日曜の方がもったかもしれませんでしたね。
しかし、2000mですよ!!
ちゃんと文明の利器使って下さい!!
(私なんか伊吹の3合目から重かったんでスノーシューはいちゃいました。)
でも、去年の瓢ヶ岳でフカフカ雪に手間取って山頂まで行けなかったんですが、
下りてきてからワカン持ってたことに気が付いた事があったんで、
人の事は言えませんな。
北面と門鈴は直ぐ分かりましたが、teppanさんの隊商は
ちょっと悩みました。
私のスカルパ モンブランはどうしても漢字は思いつきませんでした。
(イタリヤ語とフランス語の意味からだと
「靴」の「白山」みたいですが。
登録日: 2011/6/29
投稿数: 5835
2018/1/18 22:22
 ggさん、こんにちは。
雪の恵那山は、僕も過去に撤退してます。
山頂まで行かれるとはさすがですね。
林道歩きの、加算部分が、地味に
堪えるのですよね。
お天気の午後からの崩れは
直前まで悪くなかった予報なので
読みづらいですね。
スノーシューは、6合目から上は
かなり活躍したはず。次回こそですね。
登録日: 2014/10/17
投稿数: 727
2018/1/19 16:59
 Re: 恵那山お疲れさま
higurasiさん コメありがとうございます

そうなんですよ
やっと629mを超えることができました
冬の恵那山は一つの目標でしたので何とか登れて良かったです

しかも、
スノーシュー&アイゼンを”歩荷訓練用”に徹するというストイックぶり
自分のアホさ加減に呆れました

積雪期前宮ルートですかぁ?
何ともチャレンジングな響き...
ちょっと検討してみようかな
登録日: 2014/10/17
投稿数: 727
2018/1/19 17:02
 Re: 久しぶりの文豪節炸裂!
messiahさん コメありがとうございます

そう...
すぐに不安になるんですよ...
外見はオッサン中身は乙女なので...
闇夜とか 無人とか 天候不良とか 目印無しとか怖くなってくるんですよね
まぁ乙女というよりはヘタレです

曇天の水墨画のような雪景色も素敵ですが
やっぱり雪山は晴天ですよね
登録日: 2014/10/17
投稿数: 727
2018/1/19 17:11
 Re: 雪が増えてますね〜
chataroさん はじめまして
コメありがとうございます

chataroさんのレコも拝見して参考にさせていただきましたよ
そして想定タイムを大幅に見余りました
ちゃんと”健脚者タイム”という注意書きを入れておいて下さい
(冗談ですよ)

rupmoさんやmessiahさんのレコも参考にはしてるのですがねぇ...
あまり真似すると遭難してしまいますので程よくカスタマイズします

残念ながら午後から天候が崩れてしまいました
まぁそれは想定内のことだったのですが、
想定外はコースタイムでした
もう少し早く避難小屋に辿り着くつもりでした

また次回トライしてみます
登録日: 2014/10/17
投稿数: 727
2018/1/19 17:19
 Re: 積雪の恵那山
totokさん コメありがとうございます

totokさんが恵那山眺めている頃
私めはヒイヒイ言いながらラッセル登攀しておりました

下山中に滑落されたんですか?!
それは危なかったですね
その点私の時は滑りたくても滑れないほど雪がパフパフでした
その分雪を掻き分け進むのがきつかったっですけど

totokさんも門鈴3シーズンですかぁ
散々悩んだ挙句 私は軽量なタイプにしました
今なら門鈴シューズについてうんちく語れそうです
登録日: 2014/10/17
投稿数: 727
2018/1/19 17:24
 Re: 北面と門鈴^^
teppanさん コメありがとうございます

まぁ今回も色々やらかしてます
特に靴擦れの件は反省ですね
まぁ痛いながらも歩けるのでほっておきましたが
下山後靴を脱いであまりの痛々しさにビックリしました
ご指摘真摯に受け止めております

teppanさんは”隊商”ですかぁ
あのブランドも日本人の足型に合いそうでいいですよね
私も今回の購入に際してパンフレットなど熟読しました
登録日: 2014/10/17
投稿数: 727
2018/1/19 17:35
 Re: スノーシューもアイゼンも未使用とは(@_@;)
kei-jiharaさん コメありがとうございます

何故文明の利器に頼らなかったのか...
〆能蕕浪燭箸歩けていたので付けるのが面倒くさかった
途中からは登るのに必死で失念していた
最後は装着できるような場所がなかった(雪が柔らかく深すぎて)
という具合です(まぁアホですな)

もちろんストイックとは程遠い人間でして、
”電動アシストスノーシュー”などが発売されたら
真っ先に購入するタイプです

私の”ブランド隠語”はかなり適当なのですが、
スカルパ=頭蓋骨パ
モンブラン=栗ケーキ
なんてどうでしょう

teppanさんの”隊商”は多分『キャラ〇ン』ですね
登録日: 2014/10/17
投稿数: 727
2018/1/19 17:41
 Re: ggさん、こんにちは。
komakiさん こんにちは

雪の恵那山はなかなか登りごたえありました
でも、
尾根の展望ポイントまで行ければ十分かもしれませんね
その後は自己満足かなぁ

冬の天気はあなどれませんね
午後からの崩れはある程度は予想していたのですが
その急変ぶりには唖然でした

未使用で歩荷と化したスノーシューから文句言われそうなので、
次回は無意味でも使ってみます
登録日: 2012/9/8
投稿数: 212
2018/1/20 20:47
 白銀の恵那山
goldengateさん,こんばんは。

先週末に恵那山に登ってこられたんですね。
雪たっぷりの恵那山がきれいですね。
青空と雪の白のコントラストがすばらしいです。
やっぱり1週間前は雪がたくさんあったんですね。

じつは今日,ボクも恵那山へ行ってきました。
でも,たぶん水曜日の雨で雪がとけて,春山のようでした。
登録日: 2014/10/17
投稿数: 727
2018/1/20 21:50
 Re: 白銀の恵那山
hushiyamaさん コメありがとうございます

恵那山の雪なくなってましたかぁ...
残念でしたね
南アの展望はいかがだったでしょうか?
温かかったので霞んでたかもなぁ

私は今日伊吹山でした
山頂はなんと雪少なくて土が見えてました
しかも予報では晴天だったのに
曇天で強風ビュービュー
いつもなら粘るところでしたが直ぐに撤退

なかなかうまくいきませんねぇ
登録日: 2014/10/21
投稿数: 1256
2018/1/21 22:13
 お久しぶりです!
ggさん(皆さんに倣って、失礼します)、こんばんは♪

スノーシュー歩荷トレですか?お疲れさまでした。
相変わらずの文豪ぶり、楽しく読ませていただきましたよ
なんと、恵那山はggさんの準ホームなんですね

そうそう、私たちも12月30日に恵那山登って来ました。
正直あまり期待していなかったのですが、素晴らしいお山でした(お世辞抜きで)
期待と実態とのギャップの大きさは今までで最高かと。
恵那山イメージ向上委員会があれば、出席したいくらいです
夏山は知りませんけどね

またどこかでお会いできる日を楽しみにしています。
お疲れさまでした〜
登録日: 2014/10/17
投稿数: 727
2018/1/22 15:32
 Re: お久しぶりです!
vino_rossoさん お久しぶりです
そしてコメありがとうございます

昨年のNO1山行と言っても過言ではない前穂&奥穂...
今年の年賀状はその時に撮影した画像を使っちゃいました
早朝のタクシーではお世話になりました

私にとって恵那山が初めての本格的登山でした
その後もちょくちょくお世話になっております
時折”残念な百名山”とか言われておりますが
良い所も沢山あるんですけどねぇ
秋の紅葉なんかもなかなかお勧めですよ

12/30のレコ拝見しました
絶好の恵那山ハイク日和だったようですね
初見でこんな景色が観られるなんて羨ましいですよ
さすが!写真もお綺麗でした

”恵那山イメージ向上委員会”
いいですねぇ
こんな委員会あったら是非私も参加したい
お誘いできそうなヤマレコユーザーもいらっしゃるし

”期待と実態とのギャップ”
そうそれよく言われてるようですよ
登山と同じで大事なのはやはり標高差(=ギャップ)ですね

こちらこそ
またお会いできる日を楽しみにしております

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