一瞬のピーカン白雲山(東ヌプカウシヌプリからの縦走)
- GPS
- 07:39
- 距離
- 9.8km
- 登り
- 720m
- 下り
- 724m
コースタイム
- 山行
- 6:33
- 休憩
- 0:58
- 合計
- 7:31
天候 | 曇り時々ガスor雪、一瞬晴れ。午後から強風。 |
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過去天気図(気象庁) | 2018年02月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
ほぼオールラッセル。足首からヒザ下が多いですが、一昨年の台風災害による倒木が酷く、倒木箇所では腰ではとどまらず胸まで踏み抜くことも。マジ焦った。倒木が酷い箇所ではピンクテープもないため地形図片手に進んでいます。白雲山へのトレースは登山道がないので、地形図から読み取っています。 白雲山から北側へ下りる夏道は、途中急な上に雪がとても緩く、下りられません。トレースがうっすら残る東側の沢から無理矢理下りましたが、途中トレースもなくなり、しかもここも急で、小規模ながら雪崩の跡もあり、要注意です。天望山への登山道からはスノシューとスキーの跡がありました。 |
その他周辺情報 | 温泉は屈足のレイクイン。480円でシャンプー、ボディソープ付き。レストランの営業時間外だったため、ソフトクリームは食べられず(涙)。 |
写真
装備
個人装備 |
アウター(厚)
フリース
長袖インナー
タイツ
ズボン
靴下
キネシオロジータープ
グローブ
アウター手袋
予備手袋
雨具(下のみ)
バラクラバ
毛帽子
薄手ダウンジャケット
ザック
登山靴(冬)
ゲイター(厚)
アイゼン
スノーシュー
ピッケル
ストック
スコップ
昼ご飯
行動食(チョコ
塩キャラメル
柿ピー)
飲料(500mlペット)
サーモス(900ml)
非常食
マグ
スティックコーヒー
シート
地形図
筆記用具
コンパス
笛
ヘッドランプ
予備電池
GPS
保険証
JRO登録証
携帯
高度計付き腕時計
温度計
サングラスorゴーグル
タオル
ホッカイロ
ビニール袋数枚
カメラ
替Tシャツ
携帯トイレ
ティッシュ3つ
ウェットティッシュ1つ
ツェルト
細引き
エマージェンシーシート
痛み止め
お風呂道具
着替え
サンダル
|
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感想
【お山紹介】
今回は道東然別湖畔にある、東ヌプカウシヌプリと白雲山。東ヌプカウシヌプリは標高1,252.2m、白雲山は標高1186mです。十勝地方から広く見ることができるお山で、「今日ちょっと昇ろう」的なお手軽なお山です。2013年に、とかち鹿追ジオパークとして認定されました。
東ヌプカウシヌプリへのコースは本来は往復になります。今回は、直接白雲山へ行ったので、途中から道無き道を行く積雪期限定のコースです。白雲山へは旧北電宿舎、天望山、士幌高原道路からの3つのコースがあります。
【地質】
両山とも第四紀後期更新世の火山噴出物ですね。活火山に指定されていませんが、あの岩肌から見てかなり新しい火山と思ってください。周辺では火砕流堆積物も見つかっています。気のせいか、車を降りたときに硫黄臭を感じました。
↓とかち鹿追ジオパークのHPが分かりやすいですね。
http://www.shikaoi-story.jp/%E7%84%B6%E5%88%A5%E6%B9%96%E5%91%A8%E8%BE%BA%E3%81%AE%E5%B1%B1%E3%80%85%E3%81%AE%E3%81%AA%E3%82%8A%E3%81%9F%E3%81%A1.html
↓いつもの産総研地質調査総合センター地質図Navi
https://gbank.gsj.jp/geonavi/geonavi.php#13,43.25288,143.10486
↓いつもの産総研地質調査総合センター5万分の1地質図副
https://www.gsj.jp/data/50KGM/JPG/GSH_MAP_G050_02017_1982_200dpi.jpg
【移動】
札幌から車で3時間半。道東自動車道を利用するのがいいですね。トマムICで下りて、国道38号線に合流し、狩勝峠を越えてください。その後は屈足ダムも目指して進み、くったり湖を越えたら右折し、然別湖を目指しください。一般道なら三笠→富良野経由で国道38号に入るのがいいと思います。
【山行】
折角の三連休。天気予報がかなり悪いが日曜午前に少し風が弱まる予報に、以前から計画していた「然別火山群ぐるっと周回」に行ってきました。天望山、東雲湖も予定していましたが、予報通り風がどんどん強くなったため、今回はキャンセルしています。
さて山行です。最初は東ヌプカウシヌプリを目指します。が、ななんと最初からノートレース。地元に人気のお山のはずだが・・・。仕方なくファーストラッセルでスタートです。途中トレースらしきものを追っかけるも、どんどん行きたい方向から離れていき、引き返すハプニング。
その後もピンクテープが見当たらず、結局地形図頼りにひたすら膝下ラッセルで登っていく。さらに一昨年の台風倒木のひどさに悪戦苦闘。巨倒木を乗り越えたり、回りこんだり、倒木を踏み抜いて胸まで沈んだり、もう最悪。今回の体力の50%はここで使いました。
倒木群を越えるとピンクテープがあり、なんとか登る方向を把握。しかしトレースはなく、結局山頂間で足首〜膝ラッセルで、祝登頂です。稜線でもピンクテープは少なく、道迷いに注意です。山頂は日差しは残るものの、ガスと小雪で視界ゼロ。標識写真を撮ってさっさと次へ行きます。
ここからが今回の山行の楽しみ、地形図とコンパス、高度計を用いた山行です。まずは標高1090mの南側火口壁の縁を目指します。その後北に向かい、途中ガレ場を経由。ここからの南ペトウトル山塊がキレイだ。しばしレリーズタイム。
ガレ場を慎重に通過すると再び倒木群。いやいや参った。埋まりながらもなんとか標高1000mの北側火口壁に到着。あとはこの火口壁の稜線をだらだらと昇ります。
標高1120m付近で登山道に合流後はうっすら踏み跡を確認。所々埋まっているものの稜線を行くため迷うことはない。
白雲山がどんどん近くなるが、風もどんどん強くなってくる。ううむ、どうしようか・・・。雪も舞ってきた。ということで、風と雪を避けるため林の中でお昼ご飯、「ハヤシの中でハヤシメシ!」。くらだん親父ギャグ(^^)vはいいとして、食後も天候は回復せず、白雲山山頂だけでも拝んで帰ろうと予定変更。
白雲山へのルートに入り高度を上げていると、なんと青空が広がってきた!急いで山頂目指し、祝、白雲山登頂!いやあ、青空に然別湖がキレイだ。南ペトウトル山塊、遠くはウペペ山塊が見えている。来て良かった!
しかし風が強く、写真を撮って下山開始です。
天望山方面へ下りましたが、再びハプニング。夏道が岩場で急すぎて下りられません。東側の沢へ下ったトレースがうっすら見え、一旦東側の沢に下りましたが、すぐにトレースが消える。ここも急でとても危険!掴まる木々があるので下りられましたが、小規模ながらも雪崩の跡もあり、トラバース時には流石に緊張しましたねぇ。
その後、再びトレースが消え、数度踏み抜き、転倒を繰り返し(ポール曲げちゃった(涙))なんとか天望山への登山道へ。ここからトレースがあって楽になる。あとは淡々と湖畔沿いに移動し、祝下山です。
下山後は車道を利用し、駒止湖を経由して戻ります。これが2kmと長い。車にビビリながらもなんとか駐車場へ戻りました。
天望山まで行けなかったのは残念でしたが、無事に帰るのも山行です。迷うような山域ではないですが、先日白雲山で残念な結果になってしまった遭難がありました。きっと何かトラブルがあったのでしょう。日頃から装備、使い方に慣れておかないといけませんね。さてさて、次回は何処に〜!
コメント
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yo-sha さん、こんにちは。
秋田市は今朝、雪がさらっと積もりました。今は吹雪いたり、太陽が出たりと・・・目まぐるしい天気です。思ったほど荒天にならずに助かっています。
今回は道東でしたか。然別湖には一度行ったことがあります。
名前は忘れましたが・・・湖畔のホテルに泊まりました。
「然別湖・・・ホテル」ですね。
札幌からですとかなりの距離だと思いますが・・・
そうですか・・・
東ヌプカウシヌプリと白雲山は「今日ちょっと昇ろう」のお手軽なお山なんですか??
ナキウサギさんが居るのもこの辺りでは・・・
最初からノートレース・・・
それは大変でしたね。
膝あたりを超えると体力的に限界ですし、倒木も大変でしたね。
体力の消耗が・・・
それでも・・・白雲山では青空が見えたりして・・・
モチベーションも少しは上がったのではありませんか。
いろいろとトラブルもあったようですが・・・
無事に帰ることが最高の山行ですね。
私もそろそろと思っていますが・・・
なかなか天気と仕事とやる気がマッチしません。
750RSさん、こんばんは。コメントありがとうございます!
返信が遅れました。なんと昼寝で5時間。昨日の疲労が体にきていたようで
日本全国天気が悪かったようで、白雲山も昨日午後から風が強くなりました。天望山も行きたかったなぁ。でも行っていたら本日起きれなかったでしょう
然別湖畔温泉、風水というホテルではないでしょうか。然別湖畔までは札幌から250kmくらいですね。高速があるので、それほど苦痛はないです
両山ともお気軽に登山できます。夏なら片道1時間くらいです。横切ったガレ場はナキウサギさんの住みかなので、驚かさないようにゆっくりと横切りました
最初からのラッセルは体力の消耗が尋常ではなかったです。それに多数の倒木、踏み抜き・・・。お陰で今日のお昼寝は5時間越えでした
白雲山の青空はモチベーションが上がりましたね。やはり青空山行は最高!でもあっという間に雲が流れてきて10分くらいでした
山行は無事に帰るのが最終目的ですね。ムリしないで下山、正解でした。遭難事故は残念でした
天気と仕事とやる気、この時期はまさにトレードオフの関係ですね。ムリなさらず、行けたときはレコ、お願いします
山行お疲れ様でした!夜なべのゲイター修理。なんでも器用にこなされますねぇ!元通りに直って良かったです。山々の綺麗な景色も印象的ですが、鳥が飛び立った跡形を見たの初めてで、雪に付くととても綺麗ですね〜☆
sayacaさん、こんばんは。コメントありがとうございます!
今回の山行は流石に最高級の疲労感に襲われました。本日のお昼寝、なんと5時間!。とてもいい休日を過ごしております
老眼がこんなに縫い物に辛いとは!登山パンツも修理しましたが、あまりにも出来が悪く、こちらは写真なしで勘弁ください
鳥が飛び立った跡形は結構あちこちにあります。着陸に失敗してでんぐり返しした跡も見ることが出来ます。雪山ではこんな楽しみ方もあるんですね〜
然別火山群ぐるっと周回を計画されていたんですね。夏でも結構時間が掛かりそうなコースですが、冬にチャレンジするなんて凄いですねぇ。下調べもしっかりなさっていてさすがですね。勉強になります。お疲れ様でした。
hiro1360さん、おはようございます。コメントありがとうございます!
三年ほど前から計画していて、やっと実行できました。夏より積雪のある冬が楽かな、と思ってましたが、倒木には参りました。今でも絶賛疲労感です(笑)。
でもなかなか行けないルートなので、景色も目新しく、楽しかったです。是非、今度お試しください。
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