ヤマレコなら、もっと自由に冒険できる

Yamareco

記録ID: 1395150
全員に公開
積雪期ピークハント/縦走
槍・穂高・乗鞍

【常念岳 東尾根】激ラッセルの果てに見た白銀の世界

2018年03月02日(金) 〜 2018年03月03日(土)
 - 拍手
oyamasuki_y その他1人
体力度
6
1〜2泊以上が適当
GPS
29:54
距離
22.5km
登り
2,259m
下り
2,254m
歩くペース
標準
1.11.2
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

1日目
山行
7:51
休憩
0:00
合計
7:51
16:48
宿泊地
2日目
山行
10:05
休憩
2:00
合計
12:05
2:46
158
宿泊地
5:24
6:40
41
7:21
8:02
35
8:37
8:40
371
14:51
ゴール地点
雪を溶かしただけの水はクソ不味い
生きるためとはいえ辛いですね
天候 晴れ
過去天気図(気象庁) 2018年03月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
烏川林道 須砂渡ゲートに駐車
数台駐車可能で積雪なし
下山後は満車でした

※工事車両も通るので邪魔にならないよう注意してください
コース状況/
危険箇所等
※3/2時点の情報です、今後は天候次第で激変します
特に3/4より春の陽気になり一気に融雪が始まりますので注意

★烏川林道〜東尾根とりつき
スタート時林道上積雪あり
特に問題なし
東尾根の取りつきは

1.ヘアピン直後のカープミラー脇
2.尾根に向かう鉄梯子
3.管理標識No.63

の3か所ありましてどこも目立つので問題なく登れるかと
ナイトの場合は3.を利用しますと一番分かりやすいです

★東尾根取りつき〜1955mピーク
取りつき直後に鉄塔がありましてそこから登りが始まります
1328mの辺りから激登りが始まりまして1955mのピークまではひたすら直登
たまにチラチラ見える前常念に励まされながら踏ん張りましょう
ただし下りの時は鉄塔前の辺りがかなり痩せ尾根で尾根が北、東、南東に向かう個所があり迷うリスクあり
このうち南東側へ向かうとかなり急斜面になる上途中で道が失われるので無理やり降りると滑落する危険があります
私は途中まで降りてしまい戻る羽目になりました

★1955mピーク〜森林限界
樹林帯の中を進みますが吹雪や霧の場合迷う可能性があります
コンパスと地図で確認しながら登りましょう
残雪期の場合はトレースが明瞭の可能性はありますがアテにしないこと
この付近は平坦な場所も多い上に風をしのげるので幕営にもってこいです

★森林限界〜前常念岳
森林限界を越えますと広い尾根が見えてきます
岩稜帯が幾つかありますが基本右巻き(登り時)
ただし融雪が酷い場合は尾根を歩くのが良いかと思いました
その場合アイゼンで岩稜帯を歩くことになりますので滑落注意
また南側は基本雪庇になるので今後は踏み抜きや崩落に注意すること

★前常念岳〜常念岳
目的地はもう目の前です
それほど難しい稜線は無いですが強風の時は遮るものが無いので低体温、転倒注意
稜線南側、本峰東側は雪庇になるので踏み抜き注意
前常念〜常念は1.5〜2H見ておけば問題ないです
その他周辺情報 下山後はほりで〜ゆ 四季の郷に入浴(¥530)
露天風呂から前常念岳の眺望がばっちり見えて余韻に浸れるかと
須砂渡ゲートから近いです

http://www.holiday-you.co.jp/spa.html

食事は松本新村交差点脇にある十字路で食事
がっつり食えるメニューが豊富で下山後腹を満たすにはもってこいです

https://www.deli-koma.com/dk/shop/?clid=1009078
この日は前日まで大荒れで麓でも積雪がありました
すぐ溶けたのですが山は解けずに残っているでしょう
ただグチャグチャだろうなと内心ドキドキでした
ですが2日はかなり冷え込み雪質も悪くなかったです
4
この日は前日まで大荒れで麓でも積雪がありました
すぐ溶けたのですが山は解けずに残っているでしょう
ただグチャグチャだろうなと内心ドキドキでした
ですが2日はかなり冷え込み雪質も悪くなかったです
ですが当然のことながら前日まで入山者0
この日は我々のみの入山・・・
ラッセルを覚悟しました
6
ですが当然のことながら前日まで入山者0
この日は我々のみの入山・・・
ラッセルを覚悟しました
すると1700m過ぎたあたりですねラッセル
2000m過ぎたら腰ラッセルでした
新雪なので全然進めず標高を稼げず難儀しました
2
すると1700m過ぎたあたりですねラッセル
2000m過ぎたら腰ラッセルでした
新雪なので全然進めず標高を稼げず難儀しました
この山行の核心は1900〜2100mの間にある樹林帯内でのラッセルでした
幕営予定地まで8Hかけて到着し就寝
夜は風が強くテントデビューなのにポール曲がりました(悲)
5
この山行の核心は1900〜2100mの間にある樹林帯内でのラッセルでした
幕営予定地まで8Hかけて到着し就寝
夜は風が強くテントデビューなのにポール曲がりました(悲)
深夜3時山頂アタック開始
目標は山頂で日の出でしたが昨日の疲労とハンガーノックで体調がすぐれない・・・全然動きません
結局日の出は前常念で拝むことにしました
8
深夜3時山頂アタック開始
目標は山頂で日の出でしたが昨日の疲労とハンガーノックで体調がすぐれない・・・全然動きません
結局日の出は前常念で拝むことにしました
すると見えてきたのは生命の息吹を全く感じない穂高連峰
あまりの美しさに目を奪われました
17
すると見えてきたのは生命の息吹を全く感じない穂高連峰
あまりの美しさに目を奪われました
このようになっていたのですね
14
このようになっていたのですね
やっと落ち着いて周りを見渡しますと素晴らしい風景だと理解できてきました
夜明けが楽しみです
4
やっと落ち着いて周りを見渡しますと素晴らしい風景だと理解できてきました
夜明けが楽しみです
夜が明けてきますと安曇野平野の先に富士山と八ヶ岳のシルエットが見えてきました
13
夜が明けてきますと安曇野平野の先に富士山と八ヶ岳のシルエットが見えてきました
夜が明けます
前常念からの夜明けです
余りの美しさに目を奪われました
13
前常念からの夜明けです
余りの美しさに目を奪われました
朱く染まり始めた穂高連峰
こちらも声が出ませんでした
涙が出る程美しいです
14
朱く染まり始めた穂高連峰
こちらも声が出ませんでした
涙が出る程美しいです
大キレットにも陽が当たります
6
大キレットにも陽が当たります
これから目指す常念岳
とても大きく見えました
5
これから目指す常念岳
とても大きく見えました
乗鞍方面
前穂の険しさが分かります
6
前穂の険しさが分かります
穂高が焼けます
モルゲンですね
16
穂高が焼けます
モルゲンですね
常念が朱く染まります
最高の朝を迎えることができました
15
常念が朱く染まります
最高の朝を迎えることができました
山頂を目指すことにします
2
山頂を目指すことにします
ここまでくればあと少し
俄然元気が・・・出ません
エネルギー充填しましたがまだ本調子じゃないです
4
ここまでくればあと少し
俄然元気が・・・出ません
エネルギー充填しましたがまだ本調子じゃないです
常念は目の前
あと少しです
5
常念は目の前
あと少しです
風の彫刻
踏むのが勿体ないです
12
風の彫刻
踏むのが勿体ないです
やっと山頂に到着
とにかく苦労しました
ヘロヘロです
12
やっと山頂に到着
とにかく苦労しました
ヘロヘロです
珍しくプレート担いじゃいます
嬉しいことこの上ないです
ヘロヘロテロリストですが 笑
12
珍しくプレート担いじゃいます
嬉しいことこの上ないです
ヘロヘロテロリストですが 笑
これです、これが見たかった
やっと拝むことができました
12
これです、これが見たかった
やっと拝むことができました
穂高連峰
針ノ木〜白馬の後立
7
針ノ木〜白馬の後立
乗鞍,御嶽
北鎌尾根
いつかは行ってみたいですね
4
北鎌尾根
いつかは行ってみたいですね
友人も大はしゃぎ
普段南の山がメインなのでとても新鮮だったようです
9
友人も大はしゃぎ
普段南の山がメインなのでとても新鮮だったようです
この険しさ&深さ
たまらないです
人は小さいですね、ホント
5
この険しさ&深さ
たまらないです
人は小さいですね、ホント
山頂は貸し切り、最高です
頑張った甲斐がありました
6
山頂は貸し切り、最高です
頑張った甲斐がありました
定番構図
立山も見えますね
名残惜しいですが下山しましょう
あまり遅くなっても後が大変ですからね

するとソロの方が登ってきました
日帰りだったようです
7
立山も見えますね
名残惜しいですが下山しましょう
あまり遅くなっても後が大変ですからね

するとソロの方が登ってきました
日帰りだったようです
安曇野平野を見ながら降りることにします
9
安曇野平野を見ながら降りることにします
素晴らしい天気と素晴らしいパートナーに感謝
記憶に残る最高の山行でした!
ありがとうございました
10
素晴らしい天気と素晴らしいパートナーに感謝
記憶に残る最高の山行でした!
ありがとうございました

装備

個人装備
長袖シャツ 長袖インナー ハードシェル タイツ 靴下 グローブ アウター手袋 予備手袋 防寒着 ネックウォーマー バラクラバ 毛帽子 着替え アイゼン ピッケル スコップ 昼ご飯 行動食 調理用食材 飲料 水筒(保温性) ガスカートリッジ コンロ 食器 ライター 地図(地形図) コンパス 計画書 ヘッドランプ 予備電池 GPS 筆記用具 ファーストエイドキット 常備薬 日焼け止め ロールペーパー 保険証 携帯 時計 サングラス タオル ナイフ カメラ テント テントマット シェラフ ヘルメット ゴーグル ストック スノーシュー
備考 東尾根は急登なので下りはわかんのほうが歩きやすいかも

感想

一度はチャレンジしてみたかった常念東尾根
日帰りもできるようですが先日テントを購入したので試してみたい
すると南国に住む友人が雪山へ行きたいとリクエスト
ならばと言うことで二人で常念岳東尾根へ向かうことにしました

1日は全国的に大荒れの天気
当然向かうことは出来ず天気図をにらめっこしながら作戦をたてました
作戦としましては2日の朝から登り森林限界手前で幕営
3日の朝に常念の山頂で日の出を迎える作戦です
天気図を見ましても2日、3日ともに安定した天気で期待できそう
ワクワクして向かいました
ですが現実は甘くなく序盤から急登の連続、さらに降り続いた新雪のラッセルと全然進まず幕営地にはかなり遅い時間に到着
食欲もあまりなくすぐに就寝しました
次の日は2時に起床し3時まで身支度
ですが深夜の強風と昨日の疲れが全く取れずクタクタの状態
前常念岩稜帯はフラフラでした
とは言え日の出を迎えますと最高の眺望とモルゲンで俄然元気がでます
さらに太陽の光も加わりさらに倍
山頂に着いた時は感無量でした

初めてのテント泊で感じた文明の利器の偉大さ
普段何気なく使っている物の尊さ
パートナーあってこそ発揮できる力

色々なことを学べた最高の山行でした
今回はパートナーとなってくれた山友に本当に感謝、ありがとうございました

お気に入りした人
拍手で応援
拍手した人
拍手
訪問者数:1287人

コメント

紅常念羨ましいですね〜
初めまして。
素晴らしい景色楽しませていただきました。
ちなみに自分は水作りの際に一旦コーヒーのフィルターペーパーで濾してから飲んだりしてます。無味無臭ですよ〜
2018/3/5 12:29
Re: 紅常念羨ましいですね〜
はじめまして
batayhanさんかなりチャレンジャーな山行してますね
楽しそうです

風景はお粗末様でした
最高の風景でしたよ〜
なるほど、コーヒーフィルターですか
今度試してみます!
2018/3/6 22:06
プロフィール画像
ニッ にっこり シュン エッ!? ん? フフッ げらげら むぅ べー はー しくしく カーッ ふんふん ウィンク これだっ! 車 カメラ 鉛筆 消しゴム ビール 若葉マーク 音符 ハートマーク 電球/アイデア 星 パソコン メール 電話 晴れ 曇り時々晴れ 曇り 雨 雪 温泉 木 花 山 おにぎり 汗 電車 お酒 急ぐ 富士山 ピース/チョキ パンチ happy01 angry despair sad wobbly think confident coldsweats01 coldsweats02 pout gawk lovely bleah wink happy02 bearing catface crying weep delicious smile shock up down shine flair annoy sleepy sign01 sweat01 sweat02 dash note notes spa kissmark heart01 heart02 heart03 heart04 bomb punch good rock scissors paper ear eye sun cloud rain snow thunder typhoon sprinkle wave night dog cat chick penguin fish horse pig aries taurus gemini cancer leo virgo libra scorpius sagittarius capricornus aquarius pisces heart spade diamond club pc mobilephone mail phoneto mailto faxto telephone loveletter memo xmas clover tulip apple bud maple cherryblossom id key sharp one two three four five six seven eight nine zero copyright tm r-mark dollar yen free search new ok secret danger upwardright downwardleft downwardright upwardleft signaler toilet restaurant wheelchair house building postoffice hospital bank atm hotel school fuji 24hours gasstation parking empty full smoking nosmoking run baseball golf tennis soccer ski basketball motorsports cafe bar beer fastfood boutique hairsalon karaoke movie music art drama ticket camera bag book ribbon present birthday cake wine bread riceball japanesetea bottle noodle tv cd foot shoe t-shirt rouge ring crown bell slate clock newmoon moon1 moon2 moon3 train subway bullettrain car rvcar bus ship airplane bicycle yacht

コメントを書く

ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。
ヤマレコにユーザ登録する

この記録に関連する登山ルート

積雪期ピークハント/縦走 槍・穂高・乗鞍 [日帰り]
常念岳東尾根(冬季限定ルート)
利用交通機関: 車・バイク
技術レベル
4/5
体力レベル
5/5

この記録で登った山/行った場所

関連する山の用語

この記録は登山者向けのシステム ヤマレコ の記録です。
どなたでも、記録を簡単に残して整理できます。ぜひご利用ください!
詳しくはこちら