開山前のラストチャンス 中の湯〜蝶ヶ岳〜常念岳〜東尾根下山
- GPS
- 15:21
- 距離
- 34.8km
- 登り
- 2,157m
- 下り
- 2,685m
コースタイム
- 山行
- 5:54
- 休憩
- 1:14
- 合計
- 7:08
- 山行
- 6:37
- 休憩
- 1:26
- 合計
- 8:03
天候 | 2日間とも登山日和 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2024年04月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス
帰り)須砂渡食堂から豊科駅まで車で送ってもらう |
コース状況/ 危険箇所等 |
小梨〜明神までは除雪済 明神〜徳澤までは除雪未 長塀尾根はまだ8割は雪道で踏み抜き注意 蝶ヶ岳〜蝶槍はほぼ雪なし 蝶槍〜2512峰の雪はまだ深く踏み抜き注意 2512峰〜常念岳はほぼ夏道でてます 常念岳〜東尾根尾根は岩場の通過と踏み抜き注意 笹薮ゾーンは足元の凍結に注意 |
予約できる山小屋 |
蝶ヶ岳ヒュッテ
|
写真
感想
来週4.17から上高地バスが運行開始するってのに、中の湯からのロングハイクを決行してきました。
一昨年の閉山後に同じルートを計画したものの、降雪後の為に蝶槍までで横尾に下山したので、今回はリベンジ山行となりました。
一人寂しく中の湯バス停で下車し、いつものトンネルへ。開山準備の為慌ただしく関係者の車が通る爆音のトンネルを越えて静かな大正池に到着。天気はピーカン予報でホントに青空真っ青で道中長くなければゆっくり景色を見ていたいほど。
そんな時間はないのでテクテクバスターミナルを経て明神、徳沢へと足元をびちゃびちゃになりながら予定通り長塀登山口に突入しました。
登山道の状態がわからないのでスノーシュー、チェンスパ、アイゼン、ピッケルの重装備でヒーヒーになりながらずんずん高度を上げていき、なんとか長塀山に到着しました。徳沢から1時間で踏抜きがひどくなってきたので、スノーシューに履き替えましたが、体力的に長塀山からかなり足が重くなり、この工程で一番辛かったかも。
妖精の泉を越えて無事に蝶ヶ岳に到着しました。青空だった空は残念ながら雲が出てきてしまいましたが、槍の姿が見えたので良かったー。まだ時間はあるのでひとまず冬季小屋に入り、寝床の準備をしようと鉄扉を開けたらツルツルの路面で思わず転倒。内開きの扉もなんとか開けられて室内に入りました。窓から明かりが入ってくるので多少明るく、ザックから荷物を取り出し一息つきました。ゆっくりしていたいけど水を作らないといかんので、ビニール袋片手に外に出て綺麗そうな雪を詰めて、常念岳のルートを確認するため写真を撮って小屋に戻りました。
外はまぁまぁな風が吹いてますが室内は静かで、誰も居ない空間で水作りから夕飯と快適な夜をむかえられました。寝る前に湯たんぽを作って、なんとかヌクヌク態勢で寝ることに。
緊張の二日目は風も収まり予定よりもちょっと遅れてスタートしました。蝶槍までは雪もほぼなくなっていて朝日を浴びながら昨日見れなかった穂高連峰を眺めつつ、順調に進み懸案の蝶槍に到着です。肉眼でも常念岳の上りは夏道が出ていて、後はそこまでの樹林帯とアップダウンの雪面次第でしたが天気も問題ないので今回は予定通り前進することに。
蝶槍からの下りはチェンスパで問題なく、まだ早い時間だったので踏抜きもなく、難なく最低鞍部に到着。まだまだ先は長いものの、気持ち的にはだいぶ楽になり、その後の急斜斜面手前でアイゼンに履き替えて2592へ。この斜面の雪はそろそろ雪崩れそうな雰囲気もあり、通行は注意した方が良さそうです。常念岳まではまだ下って上っての繰り返しで、ここから見下ろす2512まではまだ雪はたっぷりでした。ツリーホールに注意しながらたまに踏抜き最後の2512に到着。ここまで来たら後は登るだけで、足元のアイゼンは脱いでノーマルの状態で岩場を登っていきました。すこし雪がついてるものの危ないところはなく、夏道のマークもしっかり見えてるので安心して高度を上げて常念岳の山頂に到着しました。
誰か山頂にいるかと思いきや、すでに下山した後なのか貸切状態の山頂でしばらく景色を胆囊しました。
三股方面からの斜面からガーガーと雷鳥の鳴き声が盛んで、危うくそっちに下りそうになりながら東尾根へと下山を開始します。
だいぶ雪も緩くなり、足元に注意しながらトレースを沿って岩場などのトラバースや、急斜面の下りは慎重になりながら下っていきました。常念岳手前と前常念岳の岩場あたりで雷鳥に出会えて、和みながら雷鳥に見送られてその後快調に森林限界まで下りました。足元は山頂でアイゼンを履いたけど、スピード上がらないのでここでチェンスパに履き替えて、多少滑りながら誰も居ないテント場を通り過ぎ、鬼門の笹薮ゾーンに突入です。前よりも断然笹が刈られており歩きやすくなった東尾根ですが、足元に残る凍結した残雪に用心でした。見えにくい上にチェンスパが刃が効かず、途中前後に足が滑って太腿が攣りそうになりました。なんとかゆっくり林道終点までたどり着き、残雪もなくなったのでここでトレランシューズに履き替えて、荷物はずっしり重くなりましたが足さばきがしやすく、その後は問題なく登山口に降りて途中の湧き水で荷物を洗ってゲートに下山しました。
お待ちかねのほりでー湯で汗を流し、荷物をまとめて知り合いの須砂渡食堂までテクテク。大将に無理言って昼飯とビールを頂き、これまで誰ともあっていなかった縦走路のせいかしゃべりっぱなしの時間を過ごしておまけに豊科駅まで送ってもらい帰路に着きました。
家には金曜日に帰ると言っときながら、2日で帰ると告げたら、え?って帰ってこないんじゃないのと(笑)
無事に下山したので夜の高速バスを予約し松本へ向います。
車内でラインを見ていたらちょうど軽井沢の友達が松本に来ているらしく、すでに帰ってると思いきやバスターミナル近くに居るとのことなので合流しました。ふたりとも金曜日は仕事なのだけども、
『家、ついて行ってイイですか?』的に帰宅するのはやめてそのまま軽井沢へ。
そんなに久しぶりじゃないけど、楽しい友達夫婦とサプライズ休暇を満喫して金曜日の始発の高速バスで帰路につきました。
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