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ヤマレコ

記録ID: 1395151 全員に公開 積雪期ピークハント/縦走白山

【充実のスキー縦走】石徹白周遊 野伏ヶ岳〜芦倉岳

日程 2018年03月03日(土) 〜 2018年03月04日(日)
メンバー
天候3日 高気圧圏内 快晴
4日 ていきあつの接近 晴れのち曇り
アクセス
利用交通機関
車・バイク
白山中居神社近くの駐車場
下山方面は橋まで除雪が入っている
経路を調べる(Google Transit)

地図/標高グラフ


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コースタイム [注]

1日目
山行
8時間40分
休憩
20分
合計
9時間0分
S白山中居神社07:0008:30和田山牧場跡10:10野伏ヶ岳10:3013:30薙刀山15:30願教寺山16:00宿泊地
2日目
山行
9時間50分
休憩
25分
合計
10時間15分
宿泊地05:4506:45銚子ヶ峰07:0007:30母御石10:15丸山12:10芦倉山12:2016:00白山中居神社16:00ゴール地点G
コースタイムの見方:
歩行時間
到着時刻通過点の地名出発時刻
コース状況/
危険箇所等
全体的に白い箇所が多く、視界がないと地形読みが難しい箇所あり
銚子ヶ峰先の御母岩からの下りなど
稜線の風下側には3〜4mの雪庇が発達しており、かなりの箇所で尾根との境にクラックが入っていた
その他周辺情報満天の湯 800円
過去天気図(気象庁) 2018年03月の天気図 [pdf]

写真

感想/記録
by samoa

初めて野伏ヶ岳に登り、山頂から続く石徹白川を取り巻くある種、桃源郷のような白い山々を見て、スキーで歩き通すに相応しいという思いを抱き、早3年。
毎年石徹白を訪れてはいたが、縦走は遂行できずにいた。

厳冬といわれた今年の寒さが緩む中、週末に張り出してきた高気圧。このチャンスを見逃すまいと白山中居神社に車を走らせた。
予定ルートは野伏から芦倉、果たして1泊2日でどこまでいけることやら。

3日 最高の天気 白い山々を越えて
東海北陸道を快走し、昨年のイグルー講習以来1年ぶりの石徹白。
今日は天気がいいこともあってか白山中居神社の駐車場はほぼ満車だ。
適当に身支度して泊まりの荷物を背負っていざ出発。

林道からスキーを履いて歩いていく。林道の様子を見るに去年よりも雪は多そうだ。
ところどころ林道をショートカットして、上部は尾根伝いに登っていく。

1時間半ほどで牧場跡に飛び出す。
白い雪原が広がり、その向こうに青空の下、野伏ヶ岳がどっしり構える。何回見ても最高の景色だ。

雪原にスキートレースを付けながら、ダイレクト尾根の取りつきまで。
ここで休憩がてらシーアイゼンを付ける。
取りつきの急斜は緩くキックターンをしていけば問題ないくらいの雪質。

尾根にのってからもごしごしシールを効かせて登っていく。
多少硬いところもあったが、シーアイゼンがいい仕事をして全く問題ない。

樹林外に出ると野伏とその隣の無名峰(俵谷の頭?)の間のカール地形のような大斜面が一望できる。
次来るときはダイレクト尾根にイグルーでも作って、野伏から無名峰まで行って大斜面を滑り降りる山行でもしようか。
来る度に夢が広がる山域だ。

そんなこんなで3回目の野伏ヶ岳のピーク。
あれが荒島、赤兎、経ヶ岳、能郷白山と山座同定も大分捗る。
目指す対岸の銚子ヶ峰や芦倉も見える。まだまだ遠い。
その向こう側には御嶽や乗鞍、北アルプスの山並みも見える。
そして銚子ヶ峰から続く白い稜線の先に構える白山。
北海道の山々を彷彿とさせる白くたおやかな山。あれもスキーで目指さねば。

ひとしきり眺望を堪能して、ピークをあとにする。
いつもなら東尾根を滑走いうところだが、今回は薙刀、よも太郎と続く白い稜線にスキーを向ける。

野伏からの下りは北向き斜面ということもありとても硬い。
エッジを効かせながらヒイヒイ下りたが、アイゼンで降りないいけない箇所だった。
以降のピーク直下北斜面は硬く、都度アイゼンに履き替えて下ることを強いられた。

登りは南斜面のため、緩んできていてシーアイゼンもあまり使わずに登れる。
稜線の東側には顕著に雪庇が発達している。
サイズとしては3〜4mほど。もうクラックが入り始めているので距離はとりやすい。

進む方向にはツボ足、スノーシュー、スキーそれぞれトレースがついている。
野伏から見えた黒い点はやはり人だったようだ。

薙刀山から野伏を振り返るとやっぱり大きくていい感じだ。
少し緩んでましになった北斜面をギリギリスキーで滑り降りながら続くよも太郎を目指す。
どれも白くていいピークで、越える度に白山が近づいてくるのが素晴らしい。

ピークとピークの間は疎らに灌木の生えた気持ちのいい雪原に。
日程とってのんびり歩いて、適当なところでイグルーを作り上げ、近くの斜面を滑り倒しながら進んでいくのも楽しそうだ。

願教寺山は岩肌が露出していて、これまでとはまた違った雰囲気の山だ。
遠めにみたらピーク直下がかなり急。雪が柔らかいのでスキーでいけたが、固かったらアイゼンが必要。
本当の直下は右から巻いて稜線に出る。雪質によっては雪崩への警戒が必要。

ここまでくると白山が大分大きい。
赤兎や経ヶ岳も近く見える。なんとか赤岳から三ノ峰まで繋いで歩けないものだろうか。
引き換えに、野伏が遠くなった。

銚子ヶ峰の手前はタラっとした地形でタンネもちょいちょい生えているので、今日のテント場をそこに定める。
さすがに8時間を越えて歩いてきたので本当にクタクタだ。
小さいポコをヒイヒイいいながら越えて、適当なところでテントを設営。
イグルー作りたかったけど、そんな時間も気力もなかった。

この頃には空は高曇りから曇りに。
空の低いところから夕陽が見えて、間近に迫った三ノ峰を赤く染め上げる。
綺麗すぎる夕焼けだが低気圧の接近を予感させる。明日はどうなることやら。

晩御飯はtentyo作の鳥団子鍋。生姜が効いててうまい。
酒とつまみを適当に消費し、お茶もたっぷり飲んで疲れた体にエネルギーを補給して沈。
シュラフに潜り込む頃には月が明るく輝いていた。

4日 今日も今日とてひたすら歩く
4時起床。空には月と星が輝いている。朝御飯はキノコのたっぷり入った棒ラーメンをかきこむ。
素手でテント撤収をしても全く寒くない。すっかり春山だ。

シーアイゼンを効かせて銚子ヶ峰を目指す。
登っていくにつれ、空が明るくなり世界が薄紫色に染まっていく。
こんな中をスキーで歩いてるだけで幸せだ。

銚子ヶ峰の頂稜に出ると、東の雲の向こうから太陽が顔を出す直前。
左には一ノ峰〜三ノ峰を携えた白く美しい別山が日の出ともに美しく色を変えていく。
もはや言うことはない。

今日は天気が不安定なのか、時折ガスに巻かれたりする中、銚子ヶ峰へ。
頂稜は雪が固く、御母岩周辺で慎重に地図読みする必要があるためアイゼンにする。

ガスで視界の悪い中、うっすらトレースの残る稜線を地図読みしながら歩いていく。
微妙な小ピークを確認して御母岩の降り口を見定めたくらいで視界が開けて小屋までの尾根もはっきり見える。
微妙な二重尾根となっていて、視界ないままだったらなかなか難しい箇所だ。

今日朝一の滑走。やっぱり少し硬いものの南斜面になったので楽しいところは楽しく滑れる。
遠めに避難小屋も見える。快適そうな小屋だ。
我々は先を目指すべく丸山へと続く尾根へ足を進める。

丸山の手前のポコもなかなか立派。登りの途中で振り返ると昨日歩いてきた野伏ヶ岳、薙刀、よも太郎が見え、さっき越えた銚子ヶ峰も見える。
こっちから見る銚子ヶ峰は三連の白い山でとても大きい。
ポコの上に出ると青空の下、白山がずどーんと見えて最高だ。

丸山の登りは最後の100mくらいが急なのでアイゼンに変える。この頃からガスに巻かれて曇りになってしまった。
いまいちどこが最高地点なのか分かりにくい丸山を越えて、いよいよ最後のピークである芦倉を目指す。

芦倉までの間にはポコが2つあり、地図で見るといかにも下のほうが緩くて右から巻けそうな感じだ。
適当に巻きに入ろうとするも一つ目のポコの巻き終わりくらいで急な斜面に入ってしまう。
どうやら少し上にいきすぎたようだ。
下ろすにも急なので、続くポコとの間のコルに登り返す。

2つ目のポコは尾根筋が細くブッシュ多めでだるい感じだ。できるなら巻いたほうが楽そうだ。

あとは芦倉まで緩い尾根を登るのみかと思いきや、またまたピーク直下が急。アイゼンに履きかえ、最後の一登りをよいしょと越えて芦倉のピークへ。
山頂のカンバに申し訳程度のピンクテープ。今山行で初めてピークを示す人工物だ。

ガスガスで何も見えないしクタクタたが、2日でここまでスキーで歩いてきた充実感は堪らないものがある。
握手をして記念写真を撮る。

さて、あとは下るだけといいつつ、芦倉の下りは長い尾根でちょっと地図読みに気を使うところがある。一昨年は雪質もありちょっと苦労したが果たして。

ピークの少し先が急なこともありアイゼンを履いたまま進むもダンゴが酷いので途中でツボ足に変える。
ズボズポ埋まるのを我慢しなが1456からの降り口をしっかり確認して下ろす。

その下からは緩やかな尾根なのでスキーで距離を稼げる。
林道までは再びの急斜と濃いブッシュ。諦めてスキーを外し、時折腰まで埋まりながら林道へ。
林道はトレースもあり快適に降りていく。途中でサルの群れが林道を横切っているのを見かけたりしながら滑り降りる。林道雪崩の怖そうなところもあった。
除雪は地形図の車道マークまで入っていてそこからは先は歩いて白山中居神社へ。

距離にして28kmを歩ききって、達成感と充実した疲労感に満ち溢れた下山。
久々に自分たちのスタイルで、思い描いていた山行を貫徹することができて大満足だ。

いつもどおり満天の湯で汗を流して、軽くつまみ食いしながら京都への帰路に着いた。
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