阿弥陀岳北稜 尾根下部から取り付き踏み抜き地獄で敗退（行こう！歯科健診登山部）

2018年03月14日(水) [日帰り]

• GPS: 09:58
• 距離: 18.4km
• 登り: 1,226m
• 下り: 1,219m

コースタイム

日帰り

• 山行: 8:16
• 休憩: 1:41
• 合計: 9:57

5:52 美濃戸口
6:35 6:35 やまのこ村
6:42 7:03 美濃戸山荘
8:02 8:05 中ノ行者小屋跡
9:09 9:39 行者小屋
9:51 10:02 阿弥陀岳分岐
12:39 13:03 行者小屋
13:39 13:42 中ノ行者小屋跡
14:57 15:06 美濃戸山荘
15:10 15:10 赤岳山荘
15:49 美濃戸口

写真

3/14 16:38

最初に結論を書くと、敗退理由は「日本のクラシックルート。アルパインクライミング・ルート集」の阿弥陀岳北稜箇所を読み「中岳沢をつめて上部から取り付くより、下から取り付いて尾根を登っていく方が面白そう」と、今ではほぼ使われなくなったルートを選んだことが原因です...
股までの踏み抜き地獄で、ジャンクションピークにすらたどり着けませんでした。ワカンを持っていけば多少は違ったかもしれませんが...
　
https://www.amazon.co.jp/%E6%97%A5%E6%9C%AC%E3%81%AE%E3%82%AF%E3%83%A9%E3%82%B7%E3%83%83%E3%82%AF%E3%83%AB%E3%83%BC%E3%83%88%E2%80%95%E3%82%A2%E3%83%AB%E3%83%91%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%82%AF%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%9F%E3%83%B3%E3%82%B0%E3%83%BB%E3%83%AB%E3%83%BC%E3%83%88%E9%9B%86-%E3%82%B6%E3%83%BB%E3%82%B3%E3%83%B3%E3%83%91%E3%82%B9%E3%82%B7%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%82%BA-%E5%B1%B1%E3%81%A8%E6%B8%93%E8%B0%B7%E7%A4%BE/dp/4635180069/ref=sr_1_6?ie=UTF8&qid=1521098818&sr=8-6&keywords=%E3%82%A2%E3%83%AB%E3%83%91%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%82%AF%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%9F%E3%83%B3%E3%82%B0

3/14 3:05

診療後にそのまま八ヶ岳へ。
午前3時談合坂SAにて起床。
車で八ヶ岳に行く時の恒例、伝説のすた丼で朝食。

3/14 5:21

お湯をわかしてテルモスへ。
積雪期だと、大体1日1リットル程度。

3/14 5:43

早朝の行動用、ペツルの350ルーメンのヘッドランプ。
今まではモンベルの160ルーメンでした。
この日は使いませんでした。

3/14 5:44

いつものリブズ・フロントバッグ（緑色）。
腰痛持ちの私は、前後に荷物を振り分けたほうが楽なのです。

3/14 5:44

5時45分、出発。
今シーズンは八ヶ岳にだいぶ通いました。夜が明けるのが早くなると、春の訪れを感じます。

3/14 5:52

美濃戸口パノラマ画像。

3/14 5:54

出発時の気温は−7度。

3/14 5:57

林道は凍結箇所有り。

3/14 6:15

毎度のことながら、長い林道歩き。
4WDの車を買えば、ここをすっとばせるのですが...お金が...

3/14 6:34

やまのこ村到着。雪無し。先日の雨で溶けた模様。

3/14 6:38

美濃戸山荘手前のアイスバーン。

3/14 7:04

南沢ルート、凍結多し。
チェーンスパイクを装備。

3/14 7:21

天然スケートリンク。

3/14 7:54

南沢小滝、大滝への分岐。

3/14 7:59

橋の上に残った雪。

3/14 7:59

氷の溝？

3/14 8:11

本日の最低気温、−10度。

3/14 8:13

3/14 8:34

左は行者小屋へ。
右は阿弥陀岳北西稜への踏み跡？

3/14 8:49

横岳西壁が見えてきました。

3/14 8:50

1度。
一気に気温が上がります。

3/14 8:59

行者小屋到着。

3/14 9:13

撤退用のロープ、ハーネス、ダブルアックス、アイゼンを装備します。

3/14 9:14

取り付き前に腹ごしらえ。

3/14 9:20

不要な装備はデポ。
ただ、ここでワカンもデポしたのは失敗でした。
ワカンを持っていけば、踏み抜き地獄を抜けられたかも…

3/14 9:22

ファイントラック のドライレイヤー。
これは買って正解でした。汗をかいても、蒸れた感じがほとんどありませんでした。

3/14 9:23

便座の蓋を閉めると、湿気でビチョビチョになるので蓋は開けておいてね、とのこと。
ウンコからでる湯気…なんだろうなあ。

3/14 9:41

我、阿弥陀岳北稜に尾根下部から突入す！

3/14 9:46

気温はプラス8度。

3/14 9:56

尾根に直接取り付くはずが、阿弥陀岳分岐まで進んでしまいました。少し戻って、登山道から東側にトラバース捨て尾根に取り付きます。

3/14 10:07

当然トレースなし。

3/14 10:09

時折鹿？カモシカ？の足跡とウンコが。

3/14 10:09

カモシカ？のトレース。

3/14 10:59

表面の15センチ程クラスト、その下はザラメ雪になっており、ピッケルが効きません。。。

3/14 10:59

再三股まで踏み抜きます。一度踏み抜くと、脱出に時間と体力を消耗します。

3/14 11:28

積雪は1m前後のようでした。

3/14 11:37

立木に掴まりながら、踏み抜き地獄の急登を登ります。

3/14 11:42

時折固く締まった雪面も有りましたが、5mも進まぬうちに再度の踏み抜き地獄...

3/14 11:54

時間は12時。2時間かけて200mしか進みません。
このまま阿弥陀岳まで抜けれたとしても、中岳のコルに降りる雪壁が午後の日差しで緩み、危険です。

3/14 11:59

振り返ると横岳西壁。
本日はここで敗退とします。

3/14 12:01

下りは加速度のせいか、気温が上がり雪が緩んでいるせいか、登りでは踏み抜かなかった箇所まで踏み抜くように。

3/14 12:02

掴んだ枯れ木がへし折れました。スマン。

3/14 12:35

自分のトレースを戻り、登山道に復帰しました。
2時間かけて登り、下りは30分。

3/14 12:38

行者小屋に戻りました。

3/14 12:52

お昼ご飯。

3/14 13:00

気温はプラス5度。暑いくらいです。

3/14 13:01

小屋開けは6月からとのこと。

3/14 13:03

行者小屋前パノラマ画像。
横岳西壁のバリエーションルートも、無雪期に挑戦してみたいものです。

3/14 13:44

朝通った箇所の氷の溝が、更に溶けていました。

3/14 13:44

沢は、1m程の厚みで凍結していたようです。

3/14 13:53

帰りに立ち寄った南沢小滝。

3/14 13:55

南沢小滝と自撮り。

3/14 14:01

こちらは南沢大滝。

3/14 14:04

南沢大滝と自撮り。

3/14 14:43

帰り道、チェーンスパイクのシリコン部分が破損。

3/14 14:43

転んだ際、シリコンがちぎれたようです。

3/14 15:00

結束バンドで補修して無事下山。

3/14 16:30

インターそばにあるハルピンラーメンでちょっと早い夕食。

3/14 16:37

ハルピンラーメンは美味しゅうございました。

3/14 16:31

ハルピンラーメンの二郎系でハル二郎、だそうです。
今度はこっちにしよう。

撮影機器：

iPhone X 64GB SIMフリー Apple

感想

wakodental

最初に結論を書くと、敗退理由は「日本のクラシックルート。アルパインクライミング・ルート集」の阿弥陀岳北稜箇所を読み「中岳沢をつめて上部から取り付くより、下から取り付いて尾根を登っていく方が面白そう」と、今ではほぼ使われなくなったルートを選んだことが原因です...

股までの踏み抜き地獄で、ジャンクションピークにすらたどり着けませんでした。ワカンを持っていけば多少は違ったかもしれませんが...
　
https://www.amazon.co.jp/%E6%97%A5%E6%9C%AC%E3%81%AE%E3%82%AF%E3%83%A9%E3%82%B7%E3%83%83%E3%82%AF%E3%83%AB%E3%83%BC%E3%83%88%E2%80%95%E3%82%A2%E3%83%AB%E3%83%91%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%82%AF%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%9F%E3%83%B3%E3%82%B0%E3%83%BB%E3%83%AB%E3%83%BC%E3%83%88%E9%9B%86-%E3%82%B6%E3%83%BB%E3%82%B3%E3%83%B3%E3%83%91%E3%82%B9%E3%82%B7%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%82%BA-%E5%B1%B1%E3%81%A8%E6%B8%93%E8%B0%B7%E7%A4%BE/dp/4635180069/ref=sr_1_6?ie=UTF8&qid=1521098818&sr=8-6&keywords=%E3%82%A2%E3%83%AB%E3%83%91%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%82%AF%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%9F%E3%83%B3%E3%82%B0

今考えると行者小屋に引き返してワカンを装備するか、中岳沢をつめてジャンクションピークに取り付くという、一般的なルートに転身すればよかったのですが、踏み抜き地獄のなかで登っていくのが実に楽しく、引き返すことを忘れてしまいました。

踏み跡がついていないルートを行く楽しさでしょうか。

ヤブ山を好んで行く人の気持ちがわかりました。

山の楽しみは、登山道を通って山頂を目指すだけではないのですね。