記録ID: 1410879
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ハイキング
東海
徳山富士(能郷白山の大展望台)
2018年03月25日(日) [日帰り]

コースタイム
徳山ダム0900 →馬坂峠1000 →徳山富士1130 →徳山ダム1430
天候 | 晴れ、春霞 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2018年03月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
馬坂峠への県道は徳山ダムで冬季通行止め(4月27日まで)。徒歩で峠まで1時間。日陰の雪は50センチぐらいだが、アイゼンやワカン等必要なし。馬坂峠から急登尾根を1時間半で頂上。尾根上に雪はないが、頂上付近は1メートルぐらい積もっている。薄い踏み跡とところどころテープが残されており、迷うことはない。馬坂トンネルから昔の峠まで上がるのが唯一の難所。あとは尾根芯を外さず、がむしゃらに登れば問題ない。今は見通しはいいが、夏はヤブに覆われて歩き難くなるだろう。尾根上にシャクナゲやイワウチワが多い。登山口や尾根上に案内、標識等一切無い。いわゆる「マニア」の山だろう。 |
写真
馬坂トンネル。昭和8年このトンネルの貫通により、岐阜から徳山への物流、人の往来が画期的に増えたらしい。急病の患者もここを通って根尾に運ばれ、多くの村人が助かったそうだ。トンネルは徳山村の長年の悲願で、工事には村人総出で小学生も駆り出されたとの記録が残っている。<徳山会館資料より>
このトンネルの右をよじ登って30分で昔の馬坂峠。ロープが設置されている。
このトンネルの右をよじ登って30分で昔の馬坂峠。ロープが設置されている。
このピンクテープは30メートルおきに結ばれているが、葉が茂り、ヤブが濃くなってくるとこのくらい必要になるのかも知れない。それにしても慎重すぎるようだ。山に登りに来たというより、この人物はテープ付けが目的だったのだろうか。
「ういは馬坂 つらいは冠 のりのながいは田代谷」最近は登山者しか訪れない旧道馬坂峠の碑。かつての徳山村本郷で盆踊りにこの歌がうたわれていたそうだ。徳山はケモノさえ越すのに辛い峠の向こうの秘境だったのだ。この三つの峠の他に、ホハレが蕎麦粒の肩に昔の面影そのままで現在も残されている。
色とりどりのテープが、これでもかというぐらい結ばれている。この付近に7種類もあった。能郷白山を背中に背負いながら、立ち木、根っこにしがみ付いて登る。画像は平坦に見えるが、結構な急登。
今は明るくて気持ちの好い尾根歩きだが、葉が茂り、笹が起き上がると薄暗くなって、苦しいだけの急登になるだろう。ホワイトアウトならぬヤブの中のグリーンアウトになるだろうか。兎に角尾根芯を外さぬこと。
1時間半の急登尾根を登りきると、頂上台地。あまりにも素朴な、この「火の用心」が目に入った。能郷前山尾根にもこれと同じようなものを見たことがあった。リス君のような重いものを担いで尾根を登る余裕が無かったのだろう。ハガキぐらいのちっぽけなものだが、これを設置した人物の心意気を思うと、何やら、勝手に感動してしまった。
「ぴいー・ピいー」とオオタカが三羽上空を旋回していた。特徴のある縞模様の翼もくっきりと見えた。旧式ガラケーでは追うことが叶わなかったが、目と目が合った瞬間は感動した。まさしく野生の王者の眼をしていた。
(NETで調べてみると、岐阜にこの付近のオオタカを調査研究している団体があって、「オオタカ通信」なる冊子も発行されているようだ)
(NETで調べてみると、岐阜にこの付近のオオタカを調査研究している団体があって、「オオタカ通信」なる冊子も発行されているようだ)
昼飯のあとでハーモニカ。「旅人よ」
♪ か〜ぜに震える みどりの草原 たどる瞳輝く 若き旅人よ・・・・・
実に爽快で気持ちが好い。これだから山はやめられない。山は還暦をとっくに過ぎたジジイにも平等だ。
付近は1メートルの雪があるのに、ブナの大木の周りは融けていて風も通らず、暖かくて気持ちが好い。
♪ か〜ぜに震える みどりの草原 たどる瞳輝く 若き旅人よ・・・・・
実に爽快で気持ちが好い。これだから山はやめられない。山は還暦をとっくに過ぎたジジイにも平等だ。
付近は1メートルの雪があるのに、ブナの大木の周りは融けていて風も通らず、暖かくて気持ちが好い。
感想
能郷の青波に登ろうと思い家をでたのだが、長良川を越えてから、財布とカメラを忘れたのに気付いた。これまでならガソリンが満タンならそのまま走っていたのだが、ヤマレコに山行記録を書かなければならないので「これはマズイな」と岐南町までカメラを取りに引き返した。1時間のロスとなってしまった。青波は昼を過ぎると雪が軟らかくなって、歩き難くなるのが予想できた。並の山なら多少の無理も利くのだろうが、能郷はアプローチがあまりにもあり過ぎる。それと雪はまだたっぷりあるから雪崩の懸念もあった。
根尾川から揖斐川にルート変更せざるを得ない。揖斐川沿いなら、天狗、小津権現や花房は10時に登山口でも充分、3時には帰って来られる自信はあった。いままで春夏秋冬何度も登っているから、ルートのイメージは頭のなかに入っている。
狂小屋もいいかも知れないなと、あれやこれやと考えていたら藤橋の道の駅まで来てしまった。ここまで来たら花房しかないのだが、いままで一度しか登っていない徳山富士が、ふっと頭に浮かんだ。
徳山ダムで鏡山と上谷山がいい顔をみせていたので、カメラを取り出したのだが、メモリーカードが入っていなかった。。。家内に告げていた山を途中で変えてしまった「報い」だったろうか。旧式ガラケーの不鮮明な画像で読者には申し訳ないが、徳山富士はこんなものでは無いことを判って頂きたい。私の頭の中には大自然の画像が鮮明に刻み込まれている。
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