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記録ID: 141423
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ハイキング
東北

秋の東北を訪ねて 第3日目 一切経山・東吾妻山・大滝根山

2011年10月10日(月) [日帰り]
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GPS
06:25
距離
18.5km
登り
1,223m
下り
1,210m

コースタイム

【一切経山・東吾妻山】
6:00登山口
6:35酸ヶ平分岐
8:00東吾妻山8:15
9:40一切経山9:50
  登山口10:30
歩行時間4時間05分
 
(車で移動)

【大滝根山】
13:10旧阿武隈ホテル前
14:00大滝根山14:10
    旧阿武隈ホテル前14:55
歩行時間1時間35分
天候 快晴
過去天気図(気象庁) 2011年10月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
福島西ICから磐梯吾妻スカイライン(有料)
浄土平まで30km(有料道路は現在無料)
浄土平駐車場はとても広く、
未舗装の駐車場も奥にあります。(駐車料金も無料でした)
浄土平に近づくと、硫黄ガスでしょうか、臭いが漂ってきます。
駐車場から見上げた山腹中ほど、活火山を証明する煙が噴出しています。
トイレは別棟、水洗です。

大滝根山登山口(旧阿武隈高原ホテル)まで磐越道経由(船越三春IC)で21km
船越市街からJR磐越西線に沿う道路を走り、大越で左折
大越近辺から道路脇にホテルの道案内の標識が残っており、登山者には役立ちます。
五條を過ぎると所々一車線になります。(殆ど平坦、ヘアピンカーブなし)
閉鎖されたホテルの周辺に駐車余裕。
コース状況/
危険箇所等
【一切経山・東吾妻山】
危険箇所は特にありません。標識、木道が整備されています。
以前あった一切経山の登山道は閉鎖されていて、別のルートになっています。

【大滝根山】
ホテルの近くには大滝根山登山口の表示らしいものは見当たりませんでした。
廃車バスを左に見ながら車一台通行できる道を進みます。
鬼五郎渓谷分岐に標識あり、お地蔵様が祭られています。
渡渉をはさんで道がやや不明瞭。
沢をはずれなければ自由に渡渉できる感じです。
沢を離れて右に登り出す辺りから一部藪道です。印のテープが貴重。
お地蔵様を過ぎると山腹を直登、ロープ一箇所、鎖二箇所あります。
今回の山行で一番の急坂でした。
尾根に出て、神社に出るまで背の低い笹藪道ですが、トレイルははっきりしています。
山腹から吹き上げる噴煙
2011年10月10日 05:54撮影 by  Canon IXY 210F, Canon
10/10 5:54
山腹から吹き上げる噴煙
シラタマノキの群生がありました
2011年10月10日 06:11撮影 by  Canon IXY 210F, Canon
10/10 6:11
シラタマノキの群生がありました
見事な紅葉のナナカマド
2011年10月10日 06:15撮影 by  Canon IXY 210F, Canon
10/10 6:15
見事な紅葉のナナカマド
鎌沼の向こうに東吾妻山
2011年10月10日 07:28撮影 by  Canon IXY 210F, Canon
10/10 7:28
鎌沼の向こうに東吾妻山
東吾妻山頂、左に磐梯山
2011年10月10日 08:13撮影 by  Canon IXY 210F, Canon
1
10/10 8:13
東吾妻山頂、左に磐梯山
さざ波の立つ鎌沼
2011年10月10日 09:04撮影 by  Canon IXY 210F, Canon
10/10 9:04
さざ波の立つ鎌沼
吾妻小富士、富士山頂にそっくり
2011年10月10日 09:33撮影 by  Canon IXY 210F, Canon
10/10 9:33
吾妻小富士、富士山頂にそっくり
五色沼、神秘的な色です
2011年10月10日 09:42撮影 by  Canon IXY 210F, Canon
1
10/10 9:42
五色沼、神秘的な色です
一切経山
2011年10月10日 09:43撮影 by  Canon IXY 210F, Canon
10/10 9:43
一切経山
旧阿武隈ホテル
2011年10月10日 13:07撮影 by  Canon IXY 210F, Canon
10/10 13:07
旧阿武隈ホテル
鬼五郎渓谷分岐
2011年10月10日 13:12撮影 by  Canon IXY 210F, Canon
10/10 13:12
鬼五郎渓谷分岐
お地蔵様
2011年10月10日 13:24撮影 by  Canon IXY 210F, Canon
10/10 13:24
お地蔵様
テーブルから流れ落ちる滝
2011年10月10日 13:29撮影 by  Canon IXY 210F, Canon
10/10 13:29
テーブルから流れ落ちる滝
お地蔵様、ここから急坂
2011年10月10日 13:44撮影 by  Canon IXY 210F, Canon
10/10 13:44
お地蔵様、ここから急坂
金網越しの大滝根山の三角点
2011年10月10日 14:01撮影 by  Canon IXY 210F, Canon
10/10 14:01
金網越しの大滝根山の三角点
山頂にある標識
2011年10月10日 14:07撮影 by  Canon IXY 210F, Canon
10/10 14:07
山頂にある標識
鎖場
2011年10月11日 06:30撮影 by  Canon IXY 210F, Canon
10/11 6:30
鎖場
手入れが行きとどいています
2011年10月11日 06:30撮影 by  Canon IXY 210F, Canon
10/11 6:30
手入れが行きとどいています
ホテルの近くには教会もありました
2011年10月10日 14:51撮影 by  Canon IXY 210F, Canon
10/10 14:51
ホテルの近くには教会もありました
撮影機器:

感想

連休の最終日は、離れた山を二山、時間的に無理を承知で計画を組みました。
ヤマレコで、磐梯吾妻スカイラインが無料との情報、有難うございました。
是非とも紅葉の良い時期に一切経山と思いました。大正解でした。
大滝根山は、今回一緒に登っておかないと後々まで残りそうな予感。
結果、三日目が最大の強行軍となりました。
しかも、北関東道経由で帰るとなると、どこかで行楽帰りの渋滞に巻き込まれるのは必至、
それも覚悟の上の決行でした。

気温はさほど下がらなかったのですが、風が強い朝です。
コーヒーを沸かすのは諦め、ウィンドブレーカーを着て登山を開始。
浄土平は風の通り道なのでしょうか、登るにつれて風が収まってきました。

酸ヶ平分岐から避難小屋が見えています。強風にも負けない感じです。
小屋を過ぎ、小さな川を渡るとガレた急坂が始まりました。
展望の開けた分岐点で、勘違いをしてしまい、登山道の通行禁止を
一切経山山頂立ち入り禁止と思い込んでしまいました。
向かって左側に山頂標識らしい柱が見える近辺まで行ったのですが、
思い込みとは恐ろしいもので、下って来てしまいました。
下調べ不十分だったことを反省です。

分岐まで戻り、気を取り直して、東吾妻山に向かいました。
鎌池は風で小波が立ち、紅葉も美しく静かなたたずまい。
どこからかカモが1羽舞い降りて、悠然と目前の湖面に浮かびました。
鎌池の主のカモさんでしょうか?
呼んでみましたが無視されました。
池を右に見ながら快適な木道を歩きます。

姥ヶ原、木道の十字路を直進すると針葉樹樹林帯に入りました。
視界がなくなり、緩やかな登りの半分川のような溝の道。
木々の頭がまっすぐに伸びられないのは風のせいでしょうか。
皆、同じ方向に折れ曲がっています。風の厳しさを感じます。

樹林帯を抜けると一気に眺望が開け、すぐに山頂でした。
目前に磐梯山がどっかりと腰を据え、
西吾妻山の峰々が優しい曲線を描いています。
さすが、東吾妻山という名に恥じない素晴らしい眺望の山頂。
日本百名山を目指している時、西吾妻山に登っただけでしたから
ようやく吾妻山にきちんと約束を果たせたような清々しい気持ちです。

風を遮る物のない山頂はすぐに身体が冷えてくるので
早々山頂を後にして樹林帯に入りました。

酸ヶ平分岐を過ぎ数百メートル歩いてから、
悔いが残り、もう一度登り直してみることに。
一日に二度同じ道を登るなんて滅多にしない行動です。
やはり、勘違いも甚だしく、
見ていた柱が一切経山の山頂に間違いありませんでした。
自分の準備不足に呆れます。

山頂から見る、なんとも言えない五色沼の湖面の美しさ!
これだけでも引き返した価値がありました。
晴れ晴れして、下山にかかります。気温も上がり、真夏のような暑さ。

朝の静けさとは打って変わって、麓から登山者・観光客が次々登ってきます。
がらんとしていた駐車場は車で埋め尽くされていました。
登山口付近で登山者にどの山に登ったかと動向調査をしていました。
ご苦労様です。堂々と「一切経山と東吾妻山!」と言えました。

三連休、道路の無料開放と紅葉のベストシーズンが重なり、
登山道・駐車場、有料道路も次々と福島方面から上がってくる車で大渋滞。

一息つく間も惜しんで、次の目的地に向かいます。
スカイラインを下る途中、山腹の紅葉が本当に美しくて見事です。
写真も撮りたかったのですが、道路の混み具合からフォトストップは諦めました。

三春は滝桜であまりにも有名になってしまい、
桜のシーズンの週末には、うっかりこの近辺に来られないのでは…。
秋ですから、通行量の少ない道路をのんびり走れます。
高速を降りて、こんなのどかな田舎道をゆっくり走るのがまた楽しいものです。
時間があれば、知らない土地は一般道(特に三桁の国道)をゆっくり走ってみたい、
それも夢です。

とにかく、最後の目的を遂行せねば!
時間に追われている私です。
予定より10分早くホテル前に到着。誰も居ません、車もなし。
心細くなりましたが、自分を奮い立たせて出発。

車を止めた辺りには登山口の標識らしいものは見当たらず、
とりあえず、なだらかに大滝根山方向に向かっている広い道を歩きます。
左側に廃バスを見てほっとしました。
ヤマレコにこの写真を掲載してくださった方に感謝です。

鬼五郎渓谷の分岐には良いお顔のお地蔵様が二人、見守っています。
無事帰れるようお祈りをして、過ぎます。
右に沢を見てしばらく歩くと、渡渉の繰り返しになります。
踏み後のはっきりしない箇所もありますが、沢を離れずに30分程登ります。
沢を離れて右に登り始める辺りから一部藪道になっています。
色が落ちているテープも見逃さないように。
急坂の下に祭られているお地蔵様にお祈りし、山腹を直登します。
ロープが一箇所、鎖が二箇所あります。今回の山行で一番の急坂でした。

急坂をしばらく登るうちに、いつのまにか尾根に出ていました。
足元に展望が開けます。が再び、低潅木と笹薮の中を進みます。
トレイルははっきりしています。

藪道が平坦になり、大嶽根神社の前の広場にいきなり飛び出しました。
同時に自衛隊の大きなレーダー基地が目に飛び込んできます。
神社の背後、半分削り取られたような土手に張り巡らされた金網越しに
大滝根山の三角点が見えました。
佐渡の金北山と同様、複雑な気持に襲われます。
本来の自然と人間のエゴイズムの対立を見ているようです。
大正時代は女人禁制の山だったと神社の案内板に書かれていました。
時代と共に価値観も変わるものです。

これ以上難しいことを考えるのは止め、下山します。
下りは慎重になります。
鎖、ロープ、沢の渡渉、迷わず無事通過し、
お地蔵様にお礼のお参りをして車に到着。

さて、これからが長い帰りの道のりです。
渋滞がどこから始まっているのやら?
                 完

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