春。残雪の白毛門、朝日岳縦走。

2018年03月28日(水) 〜 2018年03月29日(木)

• GPS: 32:00
• 距離: 14.8km
• 登り: 1,676m
• 下り: 1,612m

コースタイム

1日目

• 山行: 4:58
• 休憩: 0:32
• 合計: 5:30

距離 7.3km 登り 1,458m 下り 185m

9:13 土合駅
9:22 白毛門登山口駐車場
9:26 9:40 東黒沢
12:27 12:36 松ノ木沢の頭
14:08 14:17 白毛門
14:43 幕営地

2日目

• 山行: 8:06
• 休憩: 0:51
• 合計: 8:57

距離 7.4km 登り 226m 下り 1,428m

5:15 幕営地
5:54 5:58 笠ヶ岳
6:56 7:05 朝日岳
7:19 7:30 ジャンクションピーク
7:45 7:46 朝日岳
8:42 8:59 笠ヶ岳
10:48 10:49 白毛門
12:01 12:06 松ノ木沢の頭
13:56 13:58 東黒沢
14:09 14:10 白毛門登山口駐車場
14:12 土合橋

天候

晴れっぱなし。

アクセス

利用交通機関：

電車 バス

往路：市川-大宮（上越新幹線）-高崎-水上-土合
復路：谷川岳BP（関越交通）-上毛高原（上越新幹線）-上野-市川

コース状況／危険箇所等

白毛門直下の急斜面は亀裂は走り崩壊が始まっています。あと1週間もすれば亀裂はさらに拡大し危険な状態になりそうです。その前にコブのような岩場のトラバースが少し難関でした。雪がぐずぐずでハマると大変。右は急な斜面。岩場を直登された跡もありましたが、これもかなり危険です。この2日間で単独の男性が5名登ってきましたが、そのうち4名は松ノ木沢の頭で下山しました。雪山初級の山じゃないです。今の時期は。それでも朝日岳までは踏み跡、スキーのトレースがありました。

写真

3/28 8:34

市川から始発で土合駅へ。上越線は春休みでスノボーを持った若い子が多く乗っていた。

3/28 8:42

天気は良い。

3/28 9:13

雪、溶けたなー。

3/28 9:19

春の伊吹。フキノトウ。

3/28 9:26

土合橋の裏の駐車場からここまですぐ。さて最初の関門は。

3/28 9:35

大丈夫でした。でも落ちたら大けがです。怖がりな私はいつもピッケルを出してクライムダウン。

3/28 9:40

行きましょう。

3/28 10:31

下部樹林帯はだいぶ雪解けしていて根っこが邪魔。雪のせいでプチ藪漕ぎもあり。

3/28 11:08

このあたりの杉の木の豪快さが好き。

3/28 11:15

白毛門沢。滝が見える。

3/28 11:17

ずいぶん上がってきたが天神平にはまだ足りないか。

3/28 11:57

でも意地っ張りすぎて文明の利器が使えない人もいる。

3/28 12:29

でも感動は3倍増し。（当社比）

3/28 12:33

松ノ木沢の頭。ここまでよく踏まれています。危険個所も特にありません。

3/28 12:45

ここから一ノ倉沢の岩壁もよく見えます。

3/28 12:34

単独の男性2名、途中まで行って戻ってきます。今の自分には手に負えないとのこと。

3/28 13:10

自分の目で確かめに行かないと気が済まない。ふむ、確かに。亀裂が走り崩壊が始まっている。

3/28 13:12

確か昨年は完全に崩壊して通れなかった中心の場所は、まだなんとかつながっている。

3/28 13:53

亀裂を最短距離で迂回して直登する。左大回りしてあの下を通りたくない。

3/28 13:54

最後は膝で一歩一歩踏み固めて、ピッケルを刺して上がる。

3/28 13:54

乗り越えた。上がってきた斜面は急すぎて見えない。

3/28 14:03

山頂ははまだこの先。

3/28 14:09

鎖は完全に出ている。ここを越えれば。

3/28 14:14

着いた。いやあ、この時期、白毛門難しいです。去年も自分は諦めました。危険すぎて。

3/28 14:18

当初は笠ヶ岳避難小屋付近で幕営する予定でしたが。

3/28 14:56

無理せず、余裕の持てる時間に行動を終了する。

3/28 15:23

いい幕営地がありました。

3/28 15:55

さて、今回は。何やろ。この時点で完成形を決める。

3/28 16:01

ミル、買いましたー。

3/28 16:02

これから登山の必需品になりそう。

3/28 16:08

これからはこの時間を作りたい。

3/28 16:11

香りが違う、美味しいー。

3/28 16:22

ぐやぐにゃ三脚で自撮り。ぶらぶら。風もなく本当に穏やか。

3/28 16:36

今回は筍の炊き込みご飯にします。

3/28 16:37

始めは強火をキープ。吹きこぼれたら蓋を開けて水分を飛ばして調整する。プチプチ音がしたら火を止める。

3/28 17:15

蒸らす時間に読書。沢木耕太郎「敗れざる者たち」最後のボクサー輪島の章に引き込まれる。

3/28 17:51

陽が沈む。よし、食べよう、飲もう。

3/28 18:30

最後にマヨネーズベーコンを刻み、チェダチーズとカイワレを乗せて完成。洋風炊き込みご飯。サントリー角瓶で。寝る。

3/29 4:23

翌朝は3時半起床。即席麺で酸辣湯麵。あの珈琲も作って保温瓶に。

3/29 5:33

5時20分出発。

3/29 5:41

明るくなってきた。尾瀬から登ってきた。

3/29 5:50

派手ではないけれども美しい朝でした。

3/29 5:56

笠ヶ岳。

3/29 5:57

ここまで下から上がってくると自分を褒めてあげたくなる。

3/29 6:00

やはり開かなかった避難小屋。雪が中で引っかかっているのか。無雪期には開くのでしょうか。

3/29 5:59

朝日岳まで、緊張して行こう。

3/29 6:25

雪庇もまだあります。

3/29 6:30

前回2月の八ヶ岳より3月の谷川岳の方がずっと雪がある。

3/29 6:39

生物の気配のかけらもない。風の音がたまにするだけ。ひとりぼっち。

3/29 6:55

笠ヶ岳から一時間。

3/29 6:59

来ましたー。積雪期は4年ぶり？

3/29 7:01

お地蔵フェチ。いい顔のお地蔵さん。少し笑っているように見える。

3/29 7:07

下の雪原を見たらジャンクションピークまで歩きたくなった。

3/29 7:27

馬蹄縦走路。七ツ小屋山、大源田山見える。

3/29 7:28

武能岳。茂倉岳。

3/29 7:28

そして巻機山までの国境稜線。

3/29 7:28

ひとりでは絶対無理でした。

3/29 7:33

なんか春だけど雪豊富。

3/29 7:58

スキーだったら気持ちよさそう。

3/29 7:58

戻ってきました。さて帰るべー。

3/29 8:48

笠ヶ岳にて佇む。中学生の甥っ子に身長越されました。

3/29 8:51

ちょっとかっこつけてみる。ここで冬装備から春山装備に。2日間暑かった！

3/29 9:15

帰還。あー、でもやっぱこれだから仕事頑張れるな。回数減ってもいいから日帰りより山に絶対泊まりたい。

3/29 10:52

下山。

3/29 10:54

急斜面は始め、キックステップでクライムダウン。下山は下から見て左大回りにする。こっちの方が安全かもしれない。

3/29 11:24

この岩場のトラバースが難関でした。よく見ると岩場を直登された跡も。藪漕ぎで突破もできるのかな。ここで諦めた人もいました。

3/29 11:43

白毛門、雪山初級とガイドされていますが、時期によっては中級以上だと思います。

3/29 13:01

やっと見つけたお花。

3/29 13:01

マンサクですね。春にまず咲くからマンサク。洒落じゃありません、ホントです。

3/29 14:04

沢で顔を洗う。あー、ラスト疲れた。水量めっちゃ多い。

3/29 14:54

帰りはここから上毛高原。バスまで炭酸とポカリ2本飲む。

3/29 16:15

新幹線で贅沢―。

3/29 19:16

帰っても飲む。冷蔵庫で寝かせていました。お疲れ様でした。

読後、余韻に浸れる。ラストが唯一のハーピーエンド？

マンチェスター出身。ママールハンズと同じく中毒性あり。

撮影機器：

GR II RICOH IMAGING COMPANY, LTD.

装備

個人装備

長袖シャツ 長袖インナー ソフトシェル タイツ ズボン 靴下 グローブ アウター手袋 予備手袋 防寒着 雨具 ゲイター ネックウォーマー バラクラバ 毛帽子 着替え 靴 ザック ザックカバー サブザック アイゼン ピッケル スコップ 昼ご飯 行動食 非常食 調理用食材 調味料 飲料 水筒（保温性） ガスカートリッジ コンロ コッヘル 食器 調理器具 地図（地形図） コンパス 計画書 ヘッドランプ 予備電池 GPS 筆記用具 ファーストエイドキット 常備薬 日焼け止め ロールペーパー 保険証 携帯 時計 サングラス タオル カメラ ポール テント テントマット シェラフ 小説 ipod

感想

makasio

春の白毛門、朝日岳縦走。天気の安定する3月に入って実現できました。豪雪の谷川。3月に入っても雪は多く踏み抜けばなかなか抜け出せない箇所も。白毛門直下の急斜面は昨年日帰りで登ろうとして諦めたくらい、この時期は厳しい場所になります。それでもそこを乗り越えれば笠ヶ岳、朝日岳へと続く馬蹄縦走路。この縦走路は本当に素晴らしい景色を堪能できます。この世に雪山ほど美しいなものはないんじゃないかと思うくらい。そんな雪山で眠り雪山で目覚める。それは奇跡的な体験と言ってもいいくらいです。まだ葉を赤く染めたイワウチワの花が咲くころ、また登ってみたいと思いました。