本谷山、笠松山
- GPS
- 03:32
- 距離
- 7.8km
- 登り
- 865m
- 下り
- 278m
コースタイム
天候 | 曇り、雪 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2018年04月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
写真
感想
仕事をやっつけて、金曜の深夜に登山口へ入り、車中泊。
「てんきとくらす」サイトでの登山指数はC。
天気予報でも寒波がもどるとの事で、天気が荒れるのは織り込み済み。
とはいえ一縷の望みで、明日は晴れますように…と願いつつ
シュラフへもぐりこみ、そのまま撃沈爆睡。
明るくなってめざめると、空は曇天。なんとも中途半端な空です。
あたりを見渡すと、なんということでしょう。一面サクラが満開です。
なんかいいことありそうな…。
と、大分側からトンネルをこえて一台の車が入ってきました。
まだ若い成年です。さっさと支度してあっという間に登っていきます。
こりゃいかんな、時計は六時。遅れてしまう。
菓子パンをモグモグしつつ、着替えて靴はいて準備。
夏に(山の日)、ここから古祖母、障子へと登ったが、
今回は、反対方向の本谷、笠松、余力があれば九十九越の小屋で昼飯を
という計画で、本谷古道の案内のある側から、稜線(縦走路)へ上がりはじめた。
起き抜けに、いきなりの急登はこたえる。すぐに息があがった。
けれど、寒さに汗も出ない。息もなぜか白くならない。
「これってやばいヤツやん…」と経験上、
間違いなく寒さとの格闘になりそうやねと、心のフンドシを締め直す。キュ。
二十分ほどで稜線へ。明るいっちゃ明るいが、空は灰色、風強し。祖母は雲の中。
それでも気持ちは上がる。この登山道は好きなんだな。
スケール感といい、ほどよい高度感といい、なんかいいのですよ。
「俺、今祖母を歩いちょる!」て気持ちが高揚感につながるのですな。
この日は、けなげに花をつけたミツバのピンクにも心が癒されました。
道標を右へ。本谷まで1時間ちょいの歩きです。
ビュー、ゴーっと吹き付ける風で背中のザックかゆれてます。
何より冷たくて、顔が痛い。頭がカキ氷のキーン状態。手の指ジンジン。
すでに後悔。帰ろうか…。弱気の虫が顔を出す。
それでも、もっとこの道を歩いていたいという気持ちが強くて、
せめて本谷まではいこうぜと、弱気の虫に激をとばす。
ブナ広場、鹿ネット、アセビの集落…、寒くてもそれなりに楽しく歩けます。
気が付けば、雲が流れて青空も見えます。時には陽も射したりして、
なんか春気分も出てきました。
本谷山頂手前で、先行していた青年が下ってきた。
「寒いねえ」「山頂には寒くて居れませんでした」
確かに山頂は寒し。山頂のプレートが風でひっくり返ってます。
ちょっと裏側に回り込むと、風をよけられて長居できます。
ここでひとときの日向ぼっこ。小休止します。
よっしゃ、こりゃ行けますな。計画通り九十九越でお湯わかしてラーメンだ。
陽が陰り、雲が厚くなってきました。
いかんいかん、出発じゃあ。いざ笠松へ
ゆるやかに下りを進むと、樹林帯へ。
風もあたらず、緑の葉が生い茂り、なんとも気持ちよく。
やがてトクビ展望へ到着。
雲の中、うっすらと傾山が。おおカッコいいねえ。カタチがいいねえ。
と、見る見るあたりにガスがたちこめて、空はいよいよ暗くなってきました。
こりゃいかん、荒れる。
氷の粒が風に舞って、顔にバチバチと当たりはじめました。
寒さに筋肉が固まって、どうにも重たくなってきました。
ようやく笠松山へ立ったときには、足腰がズーンと重く固まっていました。
これは無理。九十九越しは、また今度。
さっさと山頂にタッチして、すたこらサッサと引き帰します。
見る見る足元は真っ白に。降り出しました。
顔にバチバチ当たって、目をあけるのもつらい。
帰宅後に鏡を見たら目が真っ赤になっちょりもした。
とにかく急がねば。ガンガン歩きたいとこですが、
寒さに固まった身体が言う事をきいてくれません。
疲労もあって、まるでロボコップのごとき歩みで進みます。
軍手一枚の指先が、感覚がなくなってきたので、
ポケットに手をつっこんで、グーパー運動。
温度を測ると、マイナス5度。そりゃ寒いわ。
おまけに強風で体感温度はもっと低いはず…。
ヤッケのフードで頭を覆っても、ビューっとひと吹きで
すぐにはずれもす。
急にスマホが再起動をして、バッテリー切れの表示を出して
そのまま動かなくなりました。温度のせいなのか?
こまったもんです。写真もとれず、GPSのログもとれなくなりました。
そんなこんなで、若干の(実はかなり)ドキドキ状態。
それでも二本の足は、止まることなく進んでくれて、
どうにか本谷山頂への登り返しを終え、(ここが一番きつかったでごわす)
さああとは下るのみ。一時間も歩けば稜線から下る分岐です。
ようやく気持ちにも余裕ができたせいか、
足取りも軽くなってきて、徐々に駆け足気味に。
ようやく分岐をすぎ、斜面を駆け降りて、登山口へ。
愛車の窓に映った姿は、ニット帽とザックは雪まみれ。
やっぱり登山指数Cでした。それに温度もマイナス9度と
表記があったのを甘く見てましたね。
Tシャツにフリースの上から薄いヤッケをはおっただけでしたから。
寒いはずです。四月だからという気持ちがあったからですね。
ちょっと反省。またひとつ経験。
まだまだ伸びしろありということで、反省は次回へ繋げまする。
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