谷川岳〜清水峠 (天神平→清水集落)


- GPS
- 29:20
- 距離
- 22.8km
- 登り
- 1,472m
- 下り
- 2,178m
コースタイム
8:15天神平-8:45熊穴沢避難小屋着-(休憩)-9:10熊穴沢避難小屋発-
10:20肩の小屋着-(休憩)-10:45肩の小屋発-10:50トマの耳-(写真休憩)-11:45オキの耳-11:50富士浅間神社奥の院-11:20ノゾキ-12:55一ノ倉岳-13:20茂倉岳-13:50茂倉岳避難小屋
(2日目)
6:10茂倉岳避難小屋発-6:25茂倉岳-7:50武能岳-8:35蓬ヒュッテ-9:25七ツ小屋山-10:15清水峠着-(休憩)-10:35清水峠発-12:15登川河原-13:40清水集落
天候 | 10/18雨のち曇ときどき晴 10/19快晴 |
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過去天気図(気象庁) | 2011年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス 自家用車
ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
清水集落からは南越後観光バスで六日町駅に, 六日町駅から上越線で土合駅まで戻る. 清水からのバスは 1 日 3 本しかない. 途中バス停を殆ど通過するため, 発車時刻を調整して時刻表の時間より遅くに出発する模様. |
コース状況/ 危険箇所等 |
[ご注意] 先ず初めに書いておきます. 清水峠〜清水集落間の道 (井坪坂コース, 謙信尾根(十五里尾根)) は何れも 7 月の豪雨の影響で登山道が崩壊しており通行禁止となっています. 私は知らずに突撃してしまいました... o コース状況 - 天神平→谷川岳 特に危険箇所などなし. - 谷川岳→一ノ倉岳 昭文社の地図にある通り濡れて歩きにくくなる岩場続き. 登りは特に問題ないですが, 下りは難渋します. - 茂倉岳→清水峠 前日の雨でやや滑り易い箇所もありましたが概ね問題なし. - 謙信尾根(十五里尾根) コースの最初と最後が崩壊していて通行には適しません. 通行止めになっていることを後から知りました. 先ず清水峠から少し北に入った箇所でいきなり崩壊しています. 崩壊地の縁に20cmくらいの踏跡があったので辛うじてそこを通過しましたが, 危険極まりないです. また, 最後に河原に降りる手前で道がスッパリ崩壊しています. こちらは 50m くらい戻った所によく見るとコース上に太い木が渡してあって「これ以上まっすぐ行くな」の合図, その横にトラロープが急斜面に落としてあり, ここをロープを頼りに降りていきます. 2, 3 箇所ロープを使って河原に辿り着きますが, 本来のコースとは全く違う箇所に降ろされているようで登川の渡渉箇所を探すのが難渋します. 丸ノ沢と登川本流の合流地点から上流に 200〜300m くらい戻った箇所に倒木を渡してあるのを発見, これを利用して川を渡りました. 登川の渡渉は靴を濡らして歩いて渡ればいいかと考えていましたが, どこも流れが早い上に深そうで太腿まで水に浸かりそうな箇所ばかり. 倒木橋は恐らく故意に設置されたものと思われますが, 救われました. 倒木の箇所から井坪坂コースへの戻り方がよく判らなかったので, 私はてきとーに踏み跡っぽいものがあるところから深いヤブに突入して井坪坂コースまで辿り着きましたが, 河原を下流の堰堤まで歩いて, 堰堤をよじ登り右岸の縁で登山道に合流するのが良いように思われました. - 井坪坂/十五里尾根合流地点→清水集落 こちらも道が崩壊していて通行不可です. 昭文社の地図にある「(迷)堰堤を乗り越える」の堰堤から少し北に入った箇所でまたも道が徐にスパット崩壊しています. 崩壊箇所の横, 川の右岸にうっすら踏み跡があるので入っていくと今度はトラバース可能な崩壊箇所に出ます. ここをトラバースして更に進むとまた崩壊箇所. ここで上を走る林道が見えるので無理矢理直登して林道に辿り着けました. このあとは林道を行けば清水集落に辿り着きます. 清水集落〜清水峠の登山道の状況は下記が参考になるようです. これによると井坪坂コース, 謙信尾根共に年内の復旧は困難とのこと. 私はこのページを事前に見つけることが出来なかったため崩壊地を歩きまくるハメになりました. http://www.m-uonuma.jp/spot/shiozawa/spot_s_shimizutoge.html http://www.m-uonuma.jp/docs/info_tozan20110808.pdf http://www.m-uonuma.jp/docs/info_tozan20110926.pdf o 登山ポスト 谷川岳ロープウェイの駅に用紙, 筆記用具もあり. 清水側の登山口にもポストあり. o トイレ 天神平ロープウェイ駅, 谷川岳肩の小屋, 茂倉岳避難小屋, (蓬ヒュッテが空いていれば)蓬ヒュッテ, 白崩避難小屋, 清水バス停前にそれぞれあり. 茂倉岳避難小屋のトイレは鍵が壊れていて, 施錠できないのが難点. o 水場 この目で確認したものは茂倉岳避難小屋下と清水峠. 茂倉岳避難小屋は稀にゴミのような粒が混じるが, 煮炊きに使用する分には問題はなかった. 生水としては飲んでいないので不明. 清水峠の水場はJR送電線監視所から蓬峠側に 10m くらい道を登ると,“巡視路”と書いた杭が打たれた道が南に伸びている. この道を突き当りまで 200m くらい進むと水場がある. 途中, 沢と交差したりするが無視して突き当たりまで進めばいい (写真参考). 昭文社の地図とは全く異なる箇所にあるため注意. o 茂倉岳避難小屋の状態 このエリアの避難小屋としては別格の綺麗さ. 備品としてテーブル 3 脚. 薄い銀マット 2 枚, 封筒型の薄い寝袋数枚, ハンガー数本, 各種掃除用具などあり. この日の利用者は男性 3 人. とても快適に利用させて頂きました. チップ箱あり. o DoCoMo の携帯電話電波状況 天神尾根, トマの耳, 茂倉岳山頂, 茂倉岳避難小屋前(小屋の中は微妙), 清水峠は圏内だったことを確認 o 土合駅のトイレ 2 年振りに訪れるとトイレが改修されて超綺麗になっていてびっくり. |
写真
感想
前日, 天気予報では 1 日目は雨のち晴, 2 日目は晴. 元々の予定では 3 年振りに西黒尾根を登ろうかと考えていたが, 天気予報を見た時点でもうやる気なし. 当日 5 時前に起きるも土合はほんの軽い霧雨状態. さっさと二度寝をしてロープウエイの始発 (平日なので 8:00) に乗って天神平から登山を開始した. が, 登れば登るほど雨が強くなり, もうテンションダダ下がり. 途中, 熊穴沢避難小屋にて 30 分ほどぼけーっと休憩. 気を取り直して出発. 小雨のなかダラダラと登り肩の小屋に逃げ込む. ココア 1 杯でまた 30 分ほど粘っているといつの間にか雨が止んで雲が晴れてきた ! 喜び勇んでトマの耳へ. 3 度目の谷川岳にしてやっとガスがかかっていない頂上となった. ただ, 周囲はガスの通り道らしくガスったり晴れたりの繰り返し. ガスのすきを突いて写真を撮りまくる. 同じく肩の小屋で粘っていた人も写真撮りまくっていたw.
谷川岳から先に進むと, 鞍部はやはりガスの通り道らしく, 眺望なし. 濡れて歩きにくくなった道を黙々と進む. 谷川岳から先は人がぐっと減り, 富士浅間神社奥の院付近で 3 人, 一ノ倉岳避難小屋前で 2 人, 茂倉岳避難小屋への下りで 2 人の人とあったのみ.
茂倉岳避難小屋へは一番乗り. 当日の宿泊者は単独行 3 人. お一人は天神平から来て, 明日は大源太山方面に向かう方, もうお一人は西黒尾根を登ってきて馬蹄形縦走で明日は清水峠宿泊とのことであった. 雲の合間から沈む夕日を眺めて飯食って 19 時には寝てしまった.
翌日, 外はまさに快晴. 茂倉岳の頂上からは遠くは八ヶ岳, 富士山も見えた. 最高のコンディションの中, 写真撮ったり景色眺めたりしながらサクサク進んで清水峠に到着. ここまではとても順調だった. が, ここから先, 清水集落に下るだけと思っていた道で非常に難渋した. 先ず謙信尾根に入り 500m くらい進んだ所でいきなり崩壊地. なんとかやり過ごして謙信尾根を下り, いよいよ河原かと思ったらいきなり道がスッパリ切れている. よそ見でもいていたらそのまま落ちてしまうのではないかというくらい, 道が途中からすっぱりとなくなっていていた. こちらは少し戻った所にあったトラロープを頼りに何とか河原に降り立つ. 倒木で登川を渡って藪漕ぎして井坪坂コースに辿り着き, これで何とかバスに間に合うかとほっと胸をなでおろして清水方面に向かう. すると, またも道路がすっぱりと切れて登川の河原になっている. こちらも洪水で流された模様で, 一旦, 崩壊地脇の踏み跡から別の崩壊地をトラバースしてみたり, やはり堰堤まで戻って平行して走る林道に登れる箇所がないかを探して見たりと行ったり来たりを繰り返し時間をロス. 結局, 本来の道路の崩壊地脇の踏跡→別の崩壊地をトラバース→踏み跡→崩壊地→よじ登って林道に. が, バスの時間まであと 45 分しかない. 重い荷物を背負って必死でバタバタと走ったり早足で歩いたりしながら何とか清水集落に到着. バスが止まっているのを見たときは心からほっとした. 最後に飛ばしたので喉がカラカラ. バス停横の民宿で缶ジュースを分けて頂く. ありがとうございます.
清水峠〜清水集落のコースが 2 コースともに通行止めになっているのは家に帰ってから気が付いた (google で “謙信尾根” で検索すると 8 個目にあるページから更にリンクを辿る必要があるため, 全く気が付かなかった...). 謙信尾根最下部のトラロープ, 倒木の橋, 清水集落への道の崩壊地横の踏跡, トラバース可能な崩壊地など, 恐らく全ては私のように通行止めを知らずに突撃してきた人間の救済用に設置, 造作して下さったものなのだろう. 関係者の方々には本当に感謝.
コメント
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大源太山方面のお写真がきれいですね。天神平付近の紅葉は、何となく枯れているようでイマイチでしたが、新潟県側の紅葉は、素晴らしかったです。ああ、新潟のお山に登りたいです。
オキの耳の状況・・・多分、そういう状況だろうと思いまして、土樽駅から登ろうかと計画を変更したというのもあります。
ちなみに、茂倉岳避難小屋の中にあった床の上の足跡と、水をこぼしたような跡は、私ではありませんです。
上越国境を挟んでかなり状況が違うのですね。一ノ倉沢やマチガ沢を下から見て見ましたが、今年はかなり地味でした。
茂倉岳避難小屋の床の水、Kurosemi さんの山行記録を拝見して了解しております。避難小屋について最初にしたことは床の掃除でした。。。折角の綺麗な避難小屋なので大切に使って欲しいものです。
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