海谷駒ヶ岳・鋸岳・雨飾山
- GPS
- --:--
- 距離
- 28.2km
- 登り
- 3,141m
- 下り
- 2,369m
コースタイム
2日目 雨飾温泉6:30―9:15雨飾山10:00――10:45荒菅沢11:00――大海川――12:45鎌池13:00――13:30小谷温泉
天候 | 二日とも気持ちの良い秋晴れ |
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過去天気図(気象庁) | 2003年11月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
帰りは小谷温泉からバスで南小谷駅に出て、大糸線・中央線を乗り継いで帰宅した。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
根知駅から山寺集落まではほぼ平坦な舗装路で問題なし。 山寺集落から先は、林道ができて地形図とは様子が違っていたので、林道を途中までたどり、踏み跡をさがしながら地形図にある登山道の箇所をほぼ忠実にたどったが、特に標高500mから800mにかけてがほぼ完全な廃道になっていた。800m付近で尾根に出ると整備された登山道に出たが、大分時間を使った。そのあと駒ヶ岳頂上(現地では25000図と同様、1487mピークが駒ヶ岳となっており、1498mピークではない)までは、急な個所もあったが整備された道だった。他の記録を見ると、駒ヶ岳への登山道は、海谷第一発電所付近から始まっているようで、山寺集落からの道はなくなっていると思った方がよい。 駒ヶ岳から先の道は相当な難路だった。1498mピークまではまだよいが、そこからの下りは長い垂直に近い鎖場、それに続けて垂壁のトラバースの鎖場がある。鬼ヶ面山への登りも幅広の平均台のような痩せ尾根の箇所があり、丈の低い灌木が生えているだけなので心もとない。鬼ヶ面山は左から巻き、巻き終わった個所から頂上への道があったが割愛した。鬼ヶ面山を過ぎて降りついた鞍部、海谷川からの道が登ってきているあたりは広くなっていて緊張がほぐれるが、その先鋸岳への道には結構な鎖場や長い梯子があった。 鋸岳の頂上は眺めがよく、焼山や雨飾山、阿弥陀山や烏帽子岳といった頸城の山々が一望だった。鋸岳から鞍部への下りは特に最初が非常に急で慎重を要するが、鞍部に近づくに従って緩やかになる。鞍部からの下りでは途中暗くなったが、特に問題はなかった。 雨飾山の登山道は北面も南面もよく整備されて全く問題がなかった。雨飾温泉(昔は梶山新湯といったと思うのだが)からの道は少しやせ気味の気持ちの良い尾根道で、途中いくつかある小ピークを区切りとしてテンポよく登れる。左にトラバースして水場を過ぎると最後の登りで稜線に登りつき、気持ちの良い稜線を歩いて頂上に達する。下り道は最初急だが、荒菅沢を渡るあたりからは上部布団菱の岩壁の眺めがよく、その先の下りは素晴らしいブナ林を通過する。落葉の季節で、本当に気分の良い下りだった。 大海川に下りついてしばらくで林道に出たが、林道を下らず、緩やかに登って鎌池に向かい、鎌池から小谷温泉に下った。鎌池は小さな池だが、池を前景にした雨飾山の眺めがよかった。 温泉は、一日目の雨飾温泉も二日目に入った小谷温泉の熱湯もとてもよかった。秋晴れの二日間、存分に山に登っていい温泉に入って大満足だった。 |
写真
感想
頸城山塊の駒ヶ岳、鋸岳と雨飾山に登った時の記録です。もともと雨飾山に登るのが目的で、駒ヶ岳と鋸岳は前座のつもりでしたが、これが予想外に手強い山で、雨飾山の方がつけたりみたいになってしまいました。とはいえ、雨飾山もやはり素晴らしい山で、前日の緊張から解放されていい気分で楽しみましたが…
妙高・火打そして雨飾山は100名山ということで人気がありますが、駒ヶ岳・鬼ヶ面・鋸岳も登り甲斐のあるいい山です。ヤマレコでは駒ヶ岳はともかく、鬼ヶ面山や鋸岳についてはほとんど記録がありません。温泉もあってこれだけ魅力的な山なのにちょっと不思議な感じです。もっとも、危険個所も多い山なので、そう大挙して登るような場所ではないでしょうし、今後とも本当に山が好きな人が静かに楽しめる山であってほしいと思います。
また、この稜線から東側に見えた阿弥陀山・烏帽子岳の尖峰も低山とは思えぬ見事なもので、登高欲をそそられました。頸城の山では阿弥陀山、烏帽子岳のほか、鉾ヶ岳にも登ってみたいと思っています。
因みに雨飾山の北面、雨飾温泉から登っていく尾根の右下を流れている沢は「神難所沢」といいます。「しんなんしょ」と読むようですが、ちょっと不思議な名前の沢だな、と思っていたら、後になって奥多摩の北秋川の支流に片仮名で「シンナソー」という名前の沢があり、沢登りの対象として結構人気があることがわかりました。恐らくは同じ語源の言葉ではないでしょうか。そういえば私が育った横須賀の隣町、葉山町にも真名瀬と書いて「しんなせ」と読ませる地名があります。海辺にあり、大峰山という丘の急斜面を背景にした場所ですが、これも同系統の地名かもしれません。
もともとは「しんなんしょ」ないし「しんなそー」というのは、険しい沢の地形を示すのに普通名詞的に使われた言葉だったが、本来の意味が忘れられた後で当て字をしたのが神難所沢ではないかと推測していますが、確証はありません。ご存知の方がおられれば教えていただければと思います。
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