静寂と緊張の両神山(八丁峠からピストン)
- GPS
- 06:10
- 距離
- 5.4km
- 登り
- 715m
- 下り
- 704m
コースタイム
天候 | 晴れ時々曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2011年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
日曜8:00時点で自分含め2台でした 志賀坂トンネルから八丁トンネルへの林道は通行止めのことがあります。通行止めスケジュールは写真参照 |
コース状況/ 危険箇所等 |
八丁峠〜東岳の間、長い鎖場が連続します。核心部は西岳ー東岳の間。垂直に近い箇所もあり、腕力に頼らざるを得ないところも。高度感による恐怖は比較的少ないように思いました。 鎖場以外の登山道は堆積した落ち葉で覆われ、浮き石がわからないので落石を起こしやすいです。自分も3回ほどこぶし大の石を谷へ落としてしまいました。 また八丁トンネル登山口から八丁峠までは堆積した落ち葉が雨に濡れ大変すべりやすくなっていました。 登山ポスト(届けと筆記用具付き)と登山者カウンターは登山口にあります。 |
写真
感想
週末は月曜日に代休を充てて、友人と瑞牆山の予定だったので、自分は日曜から入って金峰山に登って今年最後のテント泊にしようと考えていた。だけど天気はもやもや、おまけに瑞牆山の友人は急遽の仕事で来週に延期してほしいという。
土曜日は一日天気と山のことを考えていて、とりあえず日帰りでどこかへと、そしてどうやら埼玉あたりは悪くない感じだったので、両神山に決定。自宅からのアクセスを優先すると八丁トンネル登山口から八丁峠を経て行くコースが一番近そうなので、コースも決定。
かなり鎖場の連続するルートということで、ネットでいろいろ研究したけど不安も残る。でも先日くたびれた状態で西黒尾根を下ったし、来年は劔岳の計画もあるので、練習も兼ねて挑んでみた。
志賀坂トンネルから八丁トンネルまでの林道は対向車がきたらどうしようと思ったけど来なかったので無事に登山口へ。先行者の車が一台あった(山頂手前でこの先行者には追いついた)。雲は多めだけど空は晴れている。駐車場からは正面に二子山等がきれいに見える。
登山開始。速攻で鎖場。10分も登らないうちにずいぶん下に駐車場が見える。八丁峠までは鎖場は少しだけど、前日の雨で地面が濡れていて、登山道を落ち葉が覆い尽くしているので、かなりすべりやすく慎重を要した。
八丁峠で一服して、ここからは両側が切れ落ちた稜線歩き、とはいえ激しいアップダウンの道。西岳へ向かうといよいよ長い鎖場が登場して来る。前日の雨で岩が濡れているとやだなあと心配してたけど、稜線の鎖場はほとんど乾いていたのでよかった。東岳手前までは他の登山者の姿もなく、集中してマイペースで鎖場にとりかかれた。西岳について一服。ここから東岳までが核心部。まずは急すぎる下りで鞍部まで。あとはこれでもかというくらい息つく間もない長い鎖場の連続。神経と腕力を要する。
鎖場の占める割合が多いので、コースタイムもさほど縮まらない。東岳頂上で休んでいた先行のパーティーを抜いて、ここから両神山頂まではほっとするなだらかな道が大半。紅葉した樹林に日が差し込み、とてもきれいだった。この辺で同じ駐車場からの先行者に追いついた。自分の車を上から見ていたようで、抜くときに「追いついたね」と言われちょっと話す。最後にまた鎖場を登って、山頂に到着。
八ヶ岳や富士山は見えなかったけど、360度のいい眺めだった。先月登った雲取山がみえていてうれしい。人も少なく、祠にお願いごとをしたりして、しばらくのんびりする。日向大谷のほうから登って来る人たちがぽつぽつ着きはじめたところで、下山開始。
アップダウンが多いので往路とあまりタイムは変わらない。また復路も同じ数の鎖場をこなすので、普段より神経、筋肉をずいぶん使ったように思う。歩行距離、標高差の数字では計れないハードな山行だ。木の根もくせ者で、一度だけ危うくつまずいて転落しそうになり肝を冷やす。また鎖以外の道では相対的に注意力が散漫になるのか、うすい踏み跡に入り込んでしまうこともあった。すぐに気づいたけど。
最後に八丁峠でなんでもないところですべって転び、右すねをすりむく。オトシマエ、ということにする。八丁峠から駐車場への下りもすべりやすく、すたすたとは行けないので、最初から最後まで気の抜けないコースだった。
紅葉シーズンの日曜日でも、山頂含め登山者の数は少なく、静寂の山だった。ウワサ通りの怒濤の鎖場には緊張を強いられたけど、人も少なく渋滞等はなかったのでじっくり楽しむことができた。
しかし神経や腕力、脚力をフル活用させられるので、標高こそ低いものの、なかなか手強い百名山だ。
本当は翌日(これを書いているいま)は日光白根山に行きたかったけど、なんだかどんよりな空と予想以上の疲れで、日和ってしまいこの記録を書く。
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