鋸尾根から大岳山、馬頭刈尾根を下る


- GPS
- 05:51
- 距離
- 16.7km
- 登り
- 1,515m
- 下り
- 1,627m
コースタイム
- 山行
- 5:20
- 休憩
- 0:31
- 合計
- 5:51
天候 | 晴れ、少しだけ薄雲。湿度低く、適度な風もあり、ハイキングに最適 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2018年04月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
|
コース状況/ 危険箇所等 |
きちんと整備されている |
写真
感想
かつて、登山中脱水症状で、辛い思いをしたことが何回かある。なかでも、昭和47年大学1年の新人合宿の時は、かなり危険だったかもしれない。秋川渓谷の、どこかのキャンプ場に泊まり、大岳山に登った(詳細は記憶にない)。とにかく、馬頭刈尾根を下った。多分、ゴールデンウィークのころで、やけに暑かった。リーダーの判断ミス(今さら文句を言うつもりはないが)、大岳山頂上あたりで、飲み水はなくなっていたように思う。険しくて、登り返しがたんまりある馬頭刈尾根、途中で、汗は出尽くし、体温が上がっていくのがわかった。多分、真っ赤な顔で軍道部落まで下ったのだろう。道端で、水がジャアジャア出ていた。一気に2リットル以上飲んだかもしれない。体じゅうから汗が吹き出し、スピードメーターがゼロに近づくように、体温が下がっていった、そのように感じた。
というわけで、久しぶりに馬頭刈尾根に行ってみることにした。まずは大岳山だが、アプローチは、多分最難関の鋸尾根を選択した。2度ほど下ったことがあるが、登りは初めて。険しい岩場が続き、下った時の印象は悪い。こんな辛そうな道、登る人の気がしれない。しかしこういう道、登りは案外楽しいこともあるものだ。
いつもの始発の電車に乗車、池袋5時10分発の山手線、なのに新宿で5時18分発の総武・中央線に乗れない。なんて意地悪なダイヤなんだ、ほんの1〜2分なのに。仕方なく新大久保で下車し、大久保通りを大久保まで小走り。まあなんとかその電車に乗ることができる。
奥多摩駅からバス通りを下り、交差点を直進して多摩川を渡る。すぐ登山口の標識がある。なにしろ、かつて下った時は、最後の愛宕神社の登り返しが嫌で、迂回する車道を選択していた。したがって、駅から登山口まで初めて。しばらくで、傾斜角45度くらいの、気が遠くなりそうなきつい階段となる。神社から少し下ると、車道分岐。
ここからは普通の登山だ。しかし、30分ほど登ると、険しい岩場の登り下りとなる。下った時の悪印象はここだ。ただし登りの場合、辛いことは辛いが、危ないというわけではない。そして、鋸山を過ぎると、穏やかな稜線歩きとなる。
大岳山の山頂は、いつもにぎわっている。帰りのバスの時間も気になるし、早々に切り上げる。頂上付近は、すれ違いに苦労するが、ほんの数分だ。廃屋となった大岳山荘の脇を通って、馬頭刈尾根方面に向かう。急に人が少なくなる。あれ以来、何回か歩いた馬頭刈尾根だが、今日はどうだろうか。嫌になったら、途中で降りちゃう、一人なので気楽なものだ。
帰りのバス、上養沢13時13分発に乗車するのが第一希望。下山する軍道バス停、13時30分ころのはずだ。これを逃した場合、2時間近くバスがない。ただし、30分ほど歩いて十里木まで行けば、1時間に3本くらいある。そんなわけで、今回プレッシャーはそれほどでもない。しかし、できれば予定のバスに乗りたいものだ。
馬頭刈尾根は辛い道、これは間違いない。しかし近頃は、GPSアプリなどの活用で、次の予想ができてしまっている。だから、予想外の辛さ、これはない。46年前のあの時など、あとは下るだけと思ったのに、延々と登り下りが続き、まったく先が見えなかった。下りのはずなのに、なんでこんなに登りがあるんだろう。
今回は、ここを何時何分に通過すべき、ほぼ予定通りだった。最後のピーク馬頭刈山12時35分ころ。コースタイム1時間10分だから、50分もあれば下れます。バスは軍道13時30分ころのはずだし、まあ一安心。軍道の部落に出て、バス停方向に数分、消防団の施設があり、水がジャアジャア出ていた。46年前、危ないところを救ってくれたのは、この水かもしれない。雰囲気の良い山里を下り、バス停到着は13時20分と余裕だった。しかし実はバスダイヤは13時25分であり、危ないところだった。待つこと数分、時間ぴったりにお目当てのバスがやって来た。顔、頭、腕、塩の結晶でサラサラだった。
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