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記録ID: 144436
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ハイキング
京都・北摂

京都人の庶民文化を感じる 愛宕山から牛松山

2010年11月06日(土) [日帰り]
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GPS
--:--
距離
19.4km
登り
1,528m
下り
1,546m

コースタイム

08:00(140m) 清滝バス停 
08:10(080m) 清滝川(きよたきがわ)、渡猿橋(とえんきょう)、金鈴橋(きんれいきょう)
09:25(586m) 月輪寺(つきのわでら) -09:30
10:10(888m) 愛宕神社(あたごじんじゃ)への分岐
10:20(924m) 愛宕山(あたごやま)の愛宕神社(最高地点は境内聖域で入れない)
11:40(350m) 牛松山の尾根への分岐
12:45(517m) 517m地点近辺 弁当 -13:10
14:00(636m) 牛松山(最高地点は電波塔施設内で入れない) 金比羅神社 -14:10
14:50(164m) 千歳町国分の愛宕神社 -15:00
15:55(100m) 亀岡駅
-
天候 曇り時々晴れ
過去天気図(気象庁) 2010年11月の天気図
アクセス
利用交通機関:
電車 バス
【往路】JR京都駅から京都バス清滝行き(72系統)終点、清滝下車
 ※京都駅からだと1時間近くもかかるので、途中にある阪急嵐山駅前から乗車したほうが賢明かも
【復路】JR山陰線亀岡駅
コース状況/
危険箇所等
●京都、愛宕山にある愛宕神社は、全国約900社の愛宕神社の総本社で、通称 愛宕さんとして京都の人々に愛されてきた。古歌には「お伊勢へ七度 熊野へ三度 愛宕山へは月参り」と謡(うた)われるほど厚く信仰されてきた。

●むかし、台所に”おくどさん”があった頃には、ほとんどすべての京都の家の台所には、「火迺要慎(ひのようじん)」と書かれた愛宕神社の火伏札が貼られてあったらしいが、今でも京都の古い町屋ではこのお札が貼られている場合が多い。

●その火伏札を求めて愛宕山頂の愛宕神社へ詣(もう)でるのを「愛宕詣で」や「愛宕参り」と呼び、京都の人々の年中行事のひとつであった。とりわけ、千日通夜祭(7月31日夜〜8月1日早朝)のときに参拝すると、千日分の火伏・防火の御利益があるとされている。

●参詣と言っても、愛宕神社の場合は、登りの標高差が850m近くもあるので、登山に近い。これを知らずに気軽に登って、遭難騒ぎになることが、最近、度々あるという。参詣した/していないにかかわらず、昔の人はみんな、ここの登りの大変さを知っていたのに。

●前置きが長くなったが、今回のコースは、清滝から愛宕山愛宕神社まで登り、参詣後、北西に伸びる尾根を下って樒原(しきみがはら)まで行き、牛松山へ続く尾根に北側からとりついて南下して、山頂の金比羅神社に達し、亀岡の千歳町にある同じ名の愛宕神社まで下るといったコースである。全般的に危険な箇所はないが、樒原から牛松山へ続く尾根への取付きは、ルートが分かり難い。しかし、いったん取付いたら、道はしっかりしている。

●今回の登山のゴールとなった亀岡の千歳町国分にある愛宕神社も由緒のある古刹である。こちらの愛宕神社では、愛宕山の愛宕神社は当社から分祀されたものであり、延喜式内社の阿多古神社は、愛宕山愛宕神社ではなく当社であろう。。。と述べている。今となっては判断が難しいが、脈々と続いてきた長い時代の流れを感じないではいられない。

●樒原から牛松山へ続く尾根への取付きは、県道50号線のガードレールが切れた部分となる。県道で右側に谷があるあいだはまだ分岐に達していないので、もっと南下する。行き過ぎてしまうと、また右側は谷となる。つまり右折するときに谷へは降りず、分岐点は分水嶺となっている。
-
出発点である清滝の渡猿橋。東海自然歩道&京都一周トレイルの一部でもある。
2007年05月27日 07:56撮影 by  SP550UZ , OLYMPUS IMAGING CORP.
5/27 7:56
出発点である清滝の渡猿橋。東海自然歩道&京都一周トレイルの一部でもある。
愛宕山愛宕神社までは表参道でここから4.2kmもある。
2011年10月27日 10:23撮影 by  SP550UZ , OLYMPUS IMAGING CORP.
10/27 10:23
愛宕山愛宕神社までは表参道でここから4.2kmもある。
愛宕山愛宕神社への階段は山頂直下でつらい。
2007年05月27日 07:59撮影 by  SP550UZ , OLYMPUS IMAGING CORP.
5/27 7:59
愛宕山愛宕神社への階段は山頂直下でつらい。
愛宕山愛宕神社。
2007年05月27日 10:17撮影 by  SP550UZ , OLYMPUS IMAGING CORP.
5/27 10:17
愛宕山愛宕神社。

感想

●愛宕山は京都市街からも見える。北東の比叡山と比較されて、北西の愛宕山である。比叡山から冷たい”比叡おろし”が、街中へ吹き込んでくる頃になると、京都の人は、火の神を祭った愛宕山へ詣でたくなるという。しかし、冬の”愛宕さん詣で”は厳しいので、『拝むだけにしときまひょ!』『それがええわ!』ってな具合である。庶民生活に入り込んできた愛宕山も、最近は、その地元の若い京都人からは、忘れ去られつつある。

●今回私が辿ったコースを、このあたりの地理にあまり詳しくない人が初めて行こうと考えているのなら、それは少し難しいかも知れない。2万5千図に書かれていない道や分岐はたくさんあるし、逆に、記述されていて廃道(通行困難)になっている道も多い。また、エアリアマップもあてにならない。オリエンテーリング気分でルーファイし、かつ藪漕ぎ覚悟で行く場合なら、大丈夫だと思う。かく言う私もGPSに頼りっきりだった。

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