ヤマレコなら、もっと自由に冒険できる

Yamareco

記録ID: 1448664
全員に公開
雪山ハイキング
白馬・鹿島槍・五竜

一ノ沢の頭(鹿島槍ヶ岳東尾根)

2018年04月30日(月) [日帰り]
 - 拍手
GPS
--:--
距離
6.0km
登り
925m
下り
922m

コースタイム

日帰り
山行
7:59
休憩
0:41
合計
8:40
5:16
176
大谷原
8:12
8:17
89
1710m付近
9:46
10:22
214
一ノ沢の頭
13:56
大谷原
天候 晴れ
過去天気図(気象庁) 2018年04月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
コース状況/
危険箇所等
残雪期限定の鹿島槍ヶ岳東尾根の数少ないピークの一つ。
東西に長く、少し移動すれば360度の展望有り、富士山も見える。
標高1710m付近までは雪が解けた尾根筋に踏み跡、目印有り。
山頂直下の標高差100mほどは藪の出た急なやせ尾根で、当ルートの核心部。

標高1710m付近から12本爪アイゼン、ピッケル使用。
Wストックは持参したが使用せず。
雪が解けた尾根は掻き分ける程度の藪で、漕ぐほどの密藪ではない。
朝日に輝く鹿島槍ヶ岳とその南に続く稜線
手前は大冷橋
2018年04月30日 05:15撮影 by  Canon EOS Kiss X7, Canon
1
4/30 5:15
朝日に輝く鹿島槍ヶ岳とその南に続く稜線
手前は大冷橋
稜線(東尾根)へ上がった近くの目印
2018年04月30日 06:31撮影 by  Canon EOS Kiss X7, Canon
4/30 6:31
稜線(東尾根)へ上がった近くの目印
一ノ沢の頭頂上
今年3月上旬の記録では梢がほんの僅か雪面から出ている。
2m以上雪解けが進んだようだ。
2018年04月30日 09:53撮影 by  Canon EOS Kiss X7, Canon
1
4/30 9:53
一ノ沢の頭頂上
今年3月上旬の記録では梢がほんの僅か雪面から出ている。
2m以上雪解けが進んだようだ。
鹿島槍ヶ岳・北峰
南峰は北峰の左奥
2018年04月30日 09:54撮影 by  Canon EOS Kiss X7, Canon
3
4/30 9:54
鹿島槍ヶ岳・北峰
南峰は北峰の左奥
遠見尾根(上部〜中部)
2018年04月30日 09:54撮影 by  Canon EOS Kiss X7, Canon
4/30 9:54
遠見尾根(上部〜中部)
遠見尾根(中部〜下部)
2018年04月30日 09:54撮影 by  Canon EOS Kiss X7, Canon
4/30 9:54
遠見尾根(中部〜下部)
奥は焼山〜火打山〜妙高山〜乙妻&高妻山
2018年04月30日 09:55撮影 by  Canon EOS Kiss X7, Canon
1
4/30 9:55
奥は焼山〜火打山〜妙高山〜乙妻&高妻山
乙妻&高妻山〜戸隠山〜飯縄山
2018年04月30日 09:55撮影 by  Canon EOS Kiss X7, Canon
4/30 9:55
乙妻&高妻山〜戸隠山〜飯縄山
爺ヶ岳(北峰)
2018年04月30日 09:56撮影 by  Canon EOS Kiss X7, Canon
3
4/30 9:56
爺ヶ岳(北峰)
最奥は横手山〜四阿山〜浅間山
2018年04月30日 10:01撮影 by  Canon EOS Kiss X7, Canon
4/30 10:01
最奥は横手山〜四阿山〜浅間山
中央は小熊山ハイキングコースのある尾根
2018年04月30日 10:01撮影 by  Canon EOS Kiss X7, Canon
4/30 10:01
中央は小熊山ハイキングコースのある尾根
(ズーム)
大谷原の駐車場と大冷橋を見下ろす。
2018年04月30日 10:01撮影 by  Canon EOS Kiss X7, Canon
4/30 10:01
(ズーム)
大谷原の駐車場と大冷橋を見下ろす。
鉢伏山の右奥には富士山が微かに見えていた。
(元画像をズーム、明るさ・明瞭度を調整)
2018年04月30日 10:01撮影 by  Canon EOS Kiss X7, Canon
4/30 10:01
鉢伏山の右奥には富士山が微かに見えていた。
(元画像をズーム、明るさ・明瞭度を調整)
左奥=八ヶ岳 右奥=南アルプス
八ヶ岳の手前=美ヶ原〜鉢伏山
南アルプスの左手前=入笠山〜釜無山
2018年04月30日 10:01撮影 by  Canon EOS Kiss X7, Canon
4/30 10:01
左奥=八ヶ岳 右奥=南アルプス
八ヶ岳の手前=美ヶ原〜鉢伏山
南アルプスの左手前=入笠山〜釜無山
アンザイレンされた3人パーティーが尾根南側の雪の急斜面を上がって来られたが、頂上直下で下山された。
2018年04月30日 10:02撮影 by  Canon EOS Kiss X7, Canon
1
4/30 10:02
アンザイレンされた3人パーティーが尾根南側の雪の急斜面を上がって来られたが、頂上直下で下山された。
四阿山〜浅間山
2018年04月30日 10:02撮影 by  Canon EOS Kiss X7, Canon
4/30 10:02
四阿山〜浅間山
中央の大らかなピーク=中遠見山
中遠見山の右(焼山の左)=小遠見山
小遠見山の右は天狗岳〜長見山の尾根
2018年04月30日 10:06撮影 by  Canon EOS Kiss X7, Canon
2
4/30 10:06
中央の大らかなピーク=中遠見山
中遠見山の右(焼山の左)=小遠見山
小遠見山の右は天狗岳〜長見山の尾根
鹿島槍ヶ岳・南峰の手前に二ノ沢の頭
行けるようなら行きたかったが、尾根の雪はほとんど残っていない。
2018年04月30日 10:08撮影 by  Canon EOS Kiss X7, Canon
3
4/30 10:08
鹿島槍ヶ岳・南峰の手前に二ノ沢の頭
行けるようなら行きたかったが、尾根の雪はほとんど残っていない。
右は八峰キレット南側のピーク
2018年04月30日 10:08撮影 by  Canon EOS Kiss X7, Canon
1
4/30 10:08
右は八峰キレット南側のピーク
北股本谷源頭部。写真では分かりにくいが非常に急峻。
左は赤岩尾根
2018年04月30日 10:08撮影 by  Canon EOS Kiss X7, Canon
3
4/30 10:08
北股本谷源頭部。写真では分かりにくいが非常に急峻。
左は赤岩尾根
左から爺ヶ岳東尾根〜冷尾根〜赤岩尾根
2018年04月30日 10:09撮影 by  Canon EOS Kiss X7, Canon
3
4/30 10:09
左から爺ヶ岳東尾根〜冷尾根〜赤岩尾根
爺ヶ岳(北峰)〜布引山
2018年04月30日 10:09撮影 by  Canon EOS Kiss X7, Canon
4/30 10:09
爺ヶ岳(北峰)〜布引山
撮影機器:

感想

長大な後立山連峰の東側の支尾根では、標高の高いピークは全て好展望である。
展望の素晴らしさでは3000m近い主稜線には及ばないが、好展望の支尾根ピークからは八ヶ岳と南アルプスの間に富士山が見える。

鹿島槍ヶ岳東尾根は冬季鹿島槍へのメインルートだが、一ノ沢の頭(2004.0m)まではクライミングギアは必要なく、私でも行けるだろうと判断していた。
ネットで、東尾根経由での鹿島槍山行記録を読んでも、登山口から一ノ沢の頭までについてはあまり記されていない。冬季の鹿島槍は熟達したアルパインクライマーのみに許された世界であり、一ノ沢の頭までは特筆することは何もないのだろう。

登山口の大谷原には十数台停められており、登山の身支度をしている人も数人いた。何人かは一ノ沢の頭へ向かって、既にスタートしただろうと思っていた。
ネットには東尾根へ上がるまでが急登とあったので、地形図1251m東側の沢状地形を上がる。
下部で短い区間の杉林を抜けると、1251mピーク付近は一面の笹薮だったが急斜面は全くない。笹薮も掻き分ける程度で、薮漕ぎという煩わしさはない。
6時半頃、1330m付近の尾根へ上がると目印があり、僅かな踏み跡も認められる。
下りで分かったのだが、この付近より下の尾根上では徐々に薮が濃くなる。

1710m付近から雪がつながり、12爪アイゼンを着けて、滅多に使うことのないピッケルを手に持つ。
東尾根は上りではルート上の分岐はないが、下りでは1750m付近から真っすぐと右下とに分かれる。その分岐付近はイヌツゲ?の薮で、上りでは左を巻き、下りでも左を巻いたのでトレースがなくなり、尾根違いで気付く。
中腹以下の尾根にはネズコの巨樹が多く、根元は長い年月を経て空洞化している。

山頂直下で人の声が聞こえ、そちらを見やると雪の急斜面をザイルで結ばれたパーティーが上がって来る。
9時46分、一足先に私が登頂。全く予想外なことに、一ノ沢頂上にも、一ノ沢から鹿島槍への尾根にも人影はなかった。
登山口には多くの車があったが、ほぼ全員が赤岩尾根を目指す人か、山中でテン泊した人か、それとも沢に向かった釣り師だろうか・・・・・

頂上は東西に長く、あちこち移動すれば360度の展望が得られる。
条件が許せば二ノ沢の頭《2177m》まで往復(2〜3時間程度?)したいと思っていたが、尾根の雪は消えている所が多そうで、とても行く気にはならず。
30分余り貸し切りの眺望を楽しんでいたが、ザイルのパーティーは上がって来ず。
下り始めてものの2分余り、頂上直下の薮の末端で休んでおられた。
疲労困憊の上りでも頂上まで数分足らずだが、ここから下山すると言われていた。
下りでは他に数人と行き会う。一目で大学山岳部と分かるパーティーもあった。

標高差は約930m。一ノ沢の頭までなら、ある程度の雪山経験者なら日帰り可能。
ただし、山頂までの標高差100mほどは雪と激藪のやせ尾根で、確実な三点支持が必須であり、足を滑らせれば滑落は避けられないだろう。

お気に入りした人
拍手で応援
拍手した人
拍手
訪問者数:861人

コメント

素晴らしい展望ですね
一ノ沢の頭でも素晴らしい展望が得られるんですね。

こっちは方面の残雪は今年はどうなんでしょう?
少ないように見えますが。
イヌツゲって細いけど、固い木ですか?あの藪というか枝はやっかいですよね。
30日は晴れて暖かったですよね。群馬は遠望は利かなかったけど登山日和でしたが、長野北部はどうでしたか?

お疲れ様でした。
2018/5/4 1:13
Re: 素晴らしい展望ですね
mtkenさん、こんばんは

残雪は例年より少ないようです。
冬場の降雪量は平年並みか、地域によっては平年よりやや多い所もあったようですが、春先の好天で雪解けが急速に進んだようです。
この現象は長野に限らず、おそらく全国的に同様だろうと思います。

イヌツゲという樹木かどうかはネットで検索してから分かりました。
固い木かどうかですが、人の手でかき分ける点では、しゃくなげほどではなさそうです。
葉が密生し、先が見通せないので、薮漕ぎしないで巻きました。

30日の関東甲信地方の天気予報は晴れ後曇りでしたが、山行中はよく晴れていました。
志賀高原の山々や富士山もぎりぎりで見えましたので、まぁまぁの遠望は利いたと言えるでしょう。
気象庁の予報+ヤマテンの予報を参考にして、雲や霧で展望が無さそうなら行かないことにしています。

コメント、ありがとうございました。
2018/5/4 21:59
プロフィール画像
ニッ にっこり シュン エッ!? ん? フフッ げらげら むぅ べー はー しくしく カーッ ふんふん ウィンク これだっ! 車 カメラ 鉛筆 消しゴム ビール 若葉マーク 音符 ハートマーク 電球/アイデア 星 パソコン メール 電話 晴れ 曇り時々晴れ 曇り 雨 雪 温泉 木 花 山 おにぎり 汗 電車 お酒 急ぐ 富士山 ピース/チョキ パンチ happy01 angry despair sad wobbly think confident coldsweats01 coldsweats02 pout gawk lovely bleah wink happy02 bearing catface crying weep delicious smile shock up down shine flair annoy sleepy sign01 sweat01 sweat02 dash note notes spa kissmark heart01 heart02 heart03 heart04 bomb punch good rock scissors paper ear eye sun cloud rain snow thunder typhoon sprinkle wave night dog cat chick penguin fish horse pig aries taurus gemini cancer leo virgo libra scorpius sagittarius capricornus aquarius pisces heart spade diamond club pc mobilephone mail phoneto mailto faxto telephone loveletter memo xmas clover tulip apple bud maple cherryblossom id key sharp one two three four five six seven eight nine zero copyright tm r-mark dollar yen free search new ok secret danger upwardright downwardleft downwardright upwardleft signaler toilet restaurant wheelchair house building postoffice hospital bank atm hotel school fuji 24hours gasstation parking empty full smoking nosmoking run baseball golf tennis soccer ski basketball motorsports cafe bar beer fastfood boutique hairsalon karaoke movie music art drama ticket camera bag book ribbon present birthday cake wine bread riceball japanesetea bottle noodle tv cd foot shoe t-shirt rouge ring crown bell slate clock newmoon moon1 moon2 moon3 train subway bullettrain car rvcar bus ship airplane bicycle yacht

コメントを書く

ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。
ヤマレコにユーザ登録する

この記録に関連する登山ルート

この場所を通る登山ルートは、まだ登録されていません。

ルートを登録する

この記録で登った山/行った場所

関連する山の用語

この記録は登山者向けのシステム ヤマレコ の記録です。
どなたでも、記録を簡単に残して整理できます。ぜひご利用ください!
詳しくはこちら