一ノ沢の頭(鹿島槍ヶ岳東尾根)
- GPS
- --:--
- 距離
- 6.0km
- 登り
- 925m
- 下り
- 922m
コースタイム
- 山行
- 7:59
- 休憩
- 0:41
- 合計
- 8:40
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2018年04月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
残雪期限定の鹿島槍ヶ岳東尾根の数少ないピークの一つ。 東西に長く、少し移動すれば360度の展望有り、富士山も見える。 標高1710m付近までは雪が解けた尾根筋に踏み跡、目印有り。 山頂直下の標高差100mほどは藪の出た急なやせ尾根で、当ルートの核心部。 標高1710m付近から12本爪アイゼン、ピッケル使用。 Wストックは持参したが使用せず。 雪が解けた尾根は掻き分ける程度の藪で、漕ぐほどの密藪ではない。 |
写真
感想
長大な後立山連峰の東側の支尾根では、標高の高いピークは全て好展望である。
展望の素晴らしさでは3000m近い主稜線には及ばないが、好展望の支尾根ピークからは八ヶ岳と南アルプスの間に富士山が見える。
鹿島槍ヶ岳東尾根は冬季鹿島槍へのメインルートだが、一ノ沢の頭(2004.0m)まではクライミングギアは必要なく、私でも行けるだろうと判断していた。
ネットで、東尾根経由での鹿島槍山行記録を読んでも、登山口から一ノ沢の頭までについてはあまり記されていない。冬季の鹿島槍は熟達したアルパインクライマーのみに許された世界であり、一ノ沢の頭までは特筆することは何もないのだろう。
登山口の大谷原には十数台停められており、登山の身支度をしている人も数人いた。何人かは一ノ沢の頭へ向かって、既にスタートしただろうと思っていた。
ネットには東尾根へ上がるまでが急登とあったので、地形図1251m東側の沢状地形を上がる。
下部で短い区間の杉林を抜けると、1251mピーク付近は一面の笹薮だったが急斜面は全くない。笹薮も掻き分ける程度で、薮漕ぎという煩わしさはない。
6時半頃、1330m付近の尾根へ上がると目印があり、僅かな踏み跡も認められる。
下りで分かったのだが、この付近より下の尾根上では徐々に薮が濃くなる。
1710m付近から雪がつながり、12爪アイゼンを着けて、滅多に使うことのないピッケルを手に持つ。
東尾根は上りではルート上の分岐はないが、下りでは1750m付近から真っすぐと右下とに分かれる。その分岐付近はイヌツゲ?の薮で、上りでは左を巻き、下りでも左を巻いたのでトレースがなくなり、尾根違いで気付く。
中腹以下の尾根にはネズコの巨樹が多く、根元は長い年月を経て空洞化している。
山頂直下で人の声が聞こえ、そちらを見やると雪の急斜面をザイルで結ばれたパーティーが上がって来る。
9時46分、一足先に私が登頂。全く予想外なことに、一ノ沢頂上にも、一ノ沢から鹿島槍への尾根にも人影はなかった。
登山口には多くの車があったが、ほぼ全員が赤岩尾根を目指す人か、山中でテン泊した人か、それとも沢に向かった釣り師だろうか・・・・・
頂上は東西に長く、あちこち移動すれば360度の展望が得られる。
条件が許せば二ノ沢の頭《2177m》まで往復(2〜3時間程度?)したいと思っていたが、尾根の雪は消えている所が多そうで、とても行く気にはならず。
30分余り貸し切りの眺望を楽しんでいたが、ザイルのパーティーは上がって来ず。
下り始めてものの2分余り、頂上直下の薮の末端で休んでおられた。
疲労困憊の上りでも頂上まで数分足らずだが、ここから下山すると言われていた。
下りでは他に数人と行き会う。一目で大学山岳部と分かるパーティーもあった。
標高差は約930m。一ノ沢の頭までなら、ある程度の雪山経験者なら日帰り可能。
ただし、山頂までの標高差100mほどは雪と激藪のやせ尾根で、確実な三点支持が必須であり、足を滑らせれば滑落は避けられないだろう。
コメント
この記録に関連する登山ルート
この場所を通る登山ルートは、まだ登録されていません。
ルートを登録する
一ノ沢の頭でも素晴らしい展望が得られるんですね。
こっちは方面の残雪は今年はどうなんでしょう?
少ないように見えますが。
イヌツゲって細いけど、固い木ですか?あの藪というか枝はやっかいですよね。
30日は晴れて暖かったですよね。群馬は遠望は利かなかったけど登山日和でしたが、長野北部はどうでしたか?
お疲れ様でした。
mtkenさん、こんばんは
残雪は例年より少ないようです。
冬場の降雪量は平年並みか、地域によっては平年よりやや多い所もあったようですが、春先の好天で雪解けが急速に進んだようです。
この現象は長野に限らず、おそらく全国的に同様だろうと思います。
イヌツゲという樹木かどうかはネットで検索してから分かりました。
固い木かどうかですが、人の手でかき分ける点では、しゃくなげほどではなさそうです。
葉が密生し、先が見通せないので、薮漕ぎしないで巻きました。
30日の関東甲信地方の天気予報は晴れ後曇りでしたが、山行中はよく晴れていました。
志賀高原の山々や富士山もぎりぎりで見えましたので、まぁまぁの遠望は利いたと言えるでしょう。
気象庁の予報+ヤマテンの予報を参考にして、雲や霧で展望が無さそうなら行かないことにしています。
コメント、ありがとうございました。
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する