蛇谷ヶ峰(桑野橋-朽木栃生)


- GPS
- 09:03
- 距離
- 14.6km
- 登り
- 1,130m
- 下り
- 1,079m
コースタイム
- 山行
- 7:34
- 休憩
- 1:04
- 合計
- 8:38
天候 | 曇りのち晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2018年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
最初に、4月19日に、朽木栃生に駐車して、蛇谷ヶ峰に登られたらしい大阪のご夫婦が、遭難された様です。朽木栃生の旧庄屋さんの方から、教えて頂きました。このお方の御先祖が朽木栃生から、高島側の畑集落までの、コメカイ道の朽木側を開かれたそうです。 桑野橋から、先ず、コンクリート舗装の林道を登り、地道になると、左折します。蛇谷ヶ峰2.7kmの標識があります。ここを、左へ、山道に入り、蛇谷ヶ峰に登ります。 蛇谷ヶ峰手前と山頂周辺で、開けた視界を楽しめます。安曇川が琵琶湖に注ぐ辺りが、東方眼下に見えます。空気の澄んでいる時ならば、武奈ヶ岳・釈迦岳・福井県との県境の山々・伊吹山・鈴鹿山系の山々がほゞ、360度見渡す事が出来ます。 山頂より、標識に従い、南下を始めます。釣瓶岳方向に、樹林に蔽われた稜線を、イクワタ峠まで、進みます。途中には、標識が整備されていますので、GPSや地形図・コンパスで、確認をしながら進めば、イクワタ峠まで、安全に到達出来ると思います。地形図をみれば分かりますが、途中、複雑に稜線が繋がっていますので、間違ってルートを外さない様に気を付けます。不安な時は、GPSや地形図で、確認をされた方が安全だと思います。 イクワタ峠は、蛇谷ヶ峰よりも標高が高く、開けていて、素晴らしい眺望を楽しむ事が出来ます。直ぐ南側には、釣瓶岳へ登る急斜面が迫っています。 イクワタ峠からは、先ず、北西に、稜線を下って行きます。比較的緩い傾斜なので、楽に下れます。ササ峠分岐から、ほゞ西方に、コメカイ道分岐へ向かって下って行きます。かなり下りが続きますので、足首・膝関節に、あまり負担が掛からない速度で、進まれた方が良いと思います。朽木栃生の直ぐ手前の449ピークには、間違って入らない様に、標識が設置されていますので、左折します。この標識が無いと、通常の場合、449ピークに向かって進むと思われる場所です。この標識を設置された方の見識に、敬意を表します。 この後、写真・GPXを追加します。所用で少し、中断します。 写真・GPXを追加致しました。追加している間に、5/11から、5/12に、日付が変わりました。 5/12・5/13に、コメカイ道について、加筆しました。他にも、修正・加筆を行いました。 5/15 加筆 「比良山:レスキュー比良」で検索されると、遭難されたと思われる(4/19に蛇谷ヶ峰に、朽木栃生から、下見に入られたと思われる御夫婦)を発見するする為に、懸命の捜索が続いている事が、ブログに記されています。本当にご苦労様です。有難う御座います。 5/17 21:25 レスキュー比良のブログに、「本日、4/19より、遭難されていると思われる、原さんがシシ谷(地蔵峠西方の谷)で、発見された。」との一報が載せられました。 5/17(木)19:25 ABC TV 配信 滋賀県高島市の山中で、一部が白骨化した2人の遺体が見つかりました。行方不明になっている70代の夫婦の可能性があります。 正午ごろ、高島市朽木村井の山中で、沢登りをしていた大学生の男性(21)が、一部が白骨化した2人の遺体を見つけ、警察に通報しました。遺体は、谷底の沢に一部つかった状態だったということです。現場付近では先月19日以降、大阪市内から登山に出かけた男性(75)と妻(70)が行方不明になっていて、警察は、遺体がこの夫婦の可能性もあるとみて、あす朝から遺体を運び、身元などを確認することにしています。 5/22 22:50〜 追記 「比良山:レスキュー比良」のブログ(5/21 15:54) に、5/17に、シシ谷(猪谷)発見された御遺体が、4/19に、朽木栃生から、蛇谷ヶ峰登山の下見の為に入山されたと思われる、大阪の原さん御夫婦である事が、警察に依って確認をされたとの詳細な報告が、記載されています。同じ様に山登りを趣味とする一人の人間として非常に残念です。ご夫婦の御冥福をお祈り致します。合掌。 5/23 11:36 追記 京都新聞 2018/05/21 23:31 滋賀県警高島署は21日、高島市朽木村井の山中で17日見つかった2体の遺体は、4月以降行方不明になっていた大阪市平野区の夫=当時(74)=と妻=同(70)=だったと発表した。司法解剖の結果、死因は頚髄(けいずい)損傷と推定。遺体は最寄りの登山道から南に約300メートル離れたがけの下の沢で見つかっており、同署は登山中に滑落したとみている。 |
その他周辺情報 | 蛇谷ヶ峰の北側に、「グリーンパーク想い出の森」と云う公園があり、こちらに「くつき温泉 てんくう」があります。 |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
Tシャツ
ズボン
靴下
グローブ
防寒着
雨具
日よけ帽子
靴
ザック
サブザック
昼ご飯
行動食
非常食
飲料
レジャーシート
地図(地形図)
コンパス
ヘッドランプ
予備電池
GPS2台
筆記用具
ガイド地図(ブック)
ファーストエイドキット
携帯
時計
サングラス
タオル
ストック
カメラ
ザイル30m
スリング2本
カラビナ
エイト環
携帯用鋸
鉈
剪定鋏
折り畳み傘
|
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備考 | ザイル30m・エイト環は、今回のルートを歩くのみならば、不要だと、思います。今回は、遭難者があると云うことなので、あえて携行いたしました。 |
感想
今回の蛇谷ヶ峰・桑野橋-朽木栃生登山では、4月19日に、朽木栃生から、蛇谷ヶ峰に下見に登られたと思われる「75歳と70歳の御夫婦」が遭難されているのでは?と云う情報を、地元の方から頂いていましたので、ゆっくり周囲を見回しながらの山登りになりました。
朽木栃生から地蔵峠を経由して、高島側の畑集落に抜けるルート(コメカイ道)は、以前は、役牛も通れる?立派な山道として存在した様ですが、現在では、地元の方が、高島側に、地蔵峠越えで行かれる事は、もう無い様なので、手入れをされる事は無いと思われます。これは時代の流れで、致し方が無いものと思います。
滋賀県勤労者山岳連盟/滋賀山友会のメンバーの方が、2017/12/03に「コメカイ道を辿って」と云う記録を残されています。「滋賀山友会 コメカイ道を辿って」で検索すれば、表示されると思います。コメカイ道は、今では、もう廃道になっている状況が記されています。
このコメカイ道は、昔の山林技術の一つである「木馬道」が使われていたのでは?と、「朽木栃生-地蔵峠」辺りの地形図を見ながら、考えています。急峻な山腹に桟道、谷に木橋を掛けて、奥山の材木を里の筏が組める所まで、木橇(きそり)(修羅)で運んだ木馬道ならば、朽木栃生-地蔵峠間に、物資輸送ルートを構築する事が可能であったと推察されます。また、全て周辺の木を伐採して、組上げているので、廃道になれば、朽ちて崩壊し、痕跡も、殆んど残らない筈なので、今、コメカイ道の痕跡が、ヒジキ滝-地蔵峠間で、殆ど確認されていない理由は、コメカイ道は、かなりの部分が木馬道で作られていたと、考えれば、納得が行きます。今後、専門家に依る調査が行われる事を期待しています。
地形図には、古い山道が記載されている事が、多いのですが、戦後、自動車が普及すると共に、使用・手入れされずに、廃道になっている昔の生活道は多いので、地形図等の山道を過信するのでは無く、ヤマレコ等で、実際に登山者が歩いて確認をされている登山道を利用した方が、安全だと思います。
2019/01/07加筆 コメカイ道については、その後、何度も、現地に入り、調査・手入れを致しました。かなり荒れた状態ですが、地蔵峠から、ヒジキ滝、コメカイ道出合を経て、朽木栃生へ通り抜ける事が出来ます。但し、ハイキングコース的な状態では無く、難路と云う状態です。両方の入口(地蔵峠、コメカイ道出合)には、「通行困難」の表示が昨年の秋くらいにされました。おそらく、昨年五月の、猪(シシ)谷での遭難者発見を受けての対策だと、考えています。コメカイ道については、何度か、ヤマレコに、記録を上げていますので、必要ならば、検索をしてみて下さい。
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