奥宮山〜三角点峰
- GPS
- 03:51
- 距離
- 7.8km
- 登り
- 593m
- 下り
- 595m
コースタイム
11:01奥宮山山頂 P762(79min)
11:21奥宮神社(20min)
11:37奥宮山山頂 P762(16min)
11:41尾根渡り開始
11:57三角点峰P735.6到達(16min)
12:47林道出合い(50min)
13:00バリケード〜舗装道歩き(13min)
13:32登山口到着(32min)
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2011年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
荒天時の登山は要注意! 全行程に標柱はない。 小沼、板戸沼の祠などで分岐する場所があるのでコースを間違えやすい。 露岩区間、痩せ尾根区間は岩場が濡れている時は滑りやすくたいへん危険! 三角点峰への尾根伝いは薮が復活するまでの賞味期限付きと思われる。 あくまでも奥宮山の登山は自己責任で! |
写真
感想
R398号線を湯沢市・皆瀬 板戸地区から若畑集落に向かうと目の前にそびえる山が見えてくる。奥宮山の三角点峰だ。
目指す奥宮本山は三角点峰の陰になって見えないが、十文字や稲川方面からは見ることができる。
事前の情報でこの山の登山口が分かりづらいのは知っていたが、集落内のどこから入ればいいのか見当がつかないので、道端で木工作業している地元の方々に聞いてみた。その地元の方たちはちょうど奥宮山への登山口の看板を作っている最中だった。
丁寧に教えてもらったつもりだが、やはり目の前にすると目印もなく見当もつかなかったので、今度は近くの民家へ聞きに行った。またも親切に登山口を教えてもらい、いざ、出発。ところが、GPSの電池を忘れてきたようで、いきなり出鼻を挫かれるアクシデントが発生。民家でストックしている電池を買い取ろうと図々しく再び先ほどのお宅に行くと、偶然にも最初に道を聞いた地元の方の家でした。事情を説明して電池を分けてもらい、気を取り直して出発。
登山口は民家の脇から鳥居を横切り杉林へと入る。するとまたしてもわかり難い道で迷ったが、小沢沿いに伸びた踏み後が急坂に続いていた。この坂を登りきると小沼が左手前方に見えてきた。ここは軽トラだったら通れるような広い道で、紅葉した木々の間から漏れる光が沼に反射して眩しかった。小沼を左手に見ながら通り過ぎた先で道は二つに分かれていた。看板もなかったので少し戸惑ったが、板戸沼の方向へ左折すると直ぐに沼が見えてきた。晴れ渡った秋空に水面に映る奥宮山の姿が映し出され、何とも絵になる風景を見ることが出来た。沼の渕を歩き奥までいくと刈払いされた道が続き、祠のある杉林へと入っていく。またも道は二つに分かれていたが、教えてもらったとおりピンクのテープがある方へと左折した。
杉林の中の枯れ沢を少し歩くと、奥宮山の尾根に続く支尾根の登り口が見えてきた。
ここからも不明瞭な急坂を登ることになったが、枯葉が敷き積もった登山道は急斜面と相まってとても滑りやすくなっていた。
登るにつれて傾斜が増して草木をホールドしながら登らなければいけなくなった。
登山道というよりは尾根を直登している感じに近いが、あまり長く続かないために意外に早く登りきることが出来た。
間髪いれずに奥宮山へ続く尾根を歩くが、尾根沿いの道は本当に管理者や登山者が少ないのか薮の半廃道となっていた。
標高650m付近まで来ると背後の視界が開けた。青空に浮かぶ山々が実に美しい。この辺りから大きな岩が続く危険な登りになり、慎重に草木にホールドして登った。「あばよばり」の岩の辺りは巻き道もあり通過は容易だったが、登りきる手前の岩はホールドする草木がなく、スリルあるロック・クライミングになった。ここを登りきると頂上へ続く痩せ尾根となり、図根点のある奥宮山の狭い山頂に辿り着いた。
図根点に測量のためのポールが設置されていたので、触らないように周りの景色を眺め休憩した。本当に今日は天気が良い。
ここに来て私は予定していた三角点峰への支尾根を過ぎてきている事に気づいた。どうやら先ほどの露岩帯を登りきったところから続いているようだった。とりあえず、地元の方に勧められた奥宮山の祠まで行ってみようと少し下ったが、こちらも両側が切り立ったスラブの痩せ尾根。
スリルの連続だったが、あまりの景色の良さに恐怖も忘れ岩の上に立ってカメラを構えだす始末となった。
肝心の祠がどこにあるかわからず、かなりの急坂を下り始めた。このまま下山してしまうのか心配だったが、標高700m付近で祠を発見した。
お参りをして下山をしようとしたが、北側への道が見出せず、しばらく考えた。結局、来た道を引き返すことにしたが、三角点峰への登頂は捨てきれずにいた。
再び山頂に立ち、三角点峰へ続く小尾根を指をくわえながら見ていたが、ここであることに気がついた。良く見ると小尾根は刈払いされているようで三角点峰の山頂へ続いていた。私はこの山の下に林道か作業道があって小尾根の鞍部にアクセスされているのかもしれないと思った。最悪、鞍部までの薮漕ぎだと思い山頂を直ぐに後にした。来るときには気づかなかったが、やはり露岩帯を登りきった場所から三角点峰へ続く小尾根となっていた。しかも、先ほどのお参りの御利益なのか、地籍調査の測量のための刈払いがあり山道が出来ていたのだった。
これは幸運だと思い迷わず小尾根に降り立つと、見事に三角点峰まで道が続いていた。最初は痩せ尾根だったが先ほどの露岩帯から比べると雲泥の差で歩きやすい。しばらく歩くと二峰をつなぐ鞍部を通過、緩やかな登りとなった。こんなに楽に三角点峰に辿り着いていいのか悪い気がしたが、すぐに三角点のある山頂に辿り着いた。山頂からは東側の一部しか景色が見えなかったが、それでも私には十分な景色だった。
水を飲み休憩すると復路のことが気になった。南側の尾根から板戸沼に降り立つルート、北側の刈り払われた跡がある尾根を下りるルート。
前者の尾根は薮で等高線の込み具合もあり、未知で危険と判断。私は遠回りになるが道のある後者のルートに心を傾けた。
山頂を後にした私は尾根を下り始めた。やはり尾根沿いに測量の刈り払いの跡があり、また以前、道があったのか所々踏み跡があったので歩きやすくなっていた。急坂をグングン下りてくると標高520m付近でGPS測量を行ったような場所があり、周りの木々が切られて開けている広い場所に辿り着いた。何のための測量だろうか?それは良いのだが、このなぎ倒された木々のおかげで私は下りのルートを見失ってしまった。GPSのマップで方向を確認しながら尾根を探し林道へ辿り着いた。
ここからは林道、舗装道歩きとなったが、毎回これが一番長く苦痛に感じられる。しかし、今回は途中の牧草地からの眺めが素晴らしく、また目の前に迫る三角点峰が圧倒的で、何枚も写真に収めながら歩いたので苦にはならなかった。そして再び若畑集落が見えた頃には私の奥宮山登山が終わったのだと感じさせられた。
たった標高700m程の低山だったが、随所にスリルを味わえる場所があり、三角点峰と抱き合わせて登山すれば1日中楽しめる内容になるはずだと思った。若畑の人々良し!奥宮山も良し!この日の天気のように清々しい気分でこの地を後にすることができた。
コメント
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さて、良い山に登りましたね!
アルプスチックな山で登り応えありそうですね。
ロッククライミング、蟻の戸渡りと700m峰といえどりっぱな岩峰ですね。
やせ尾根は怖いですよね。
mountrexさんはいつも道なき道を藪を漕ぎながら登るスリルを味わっていますが、こういった岩峰ならではのスリルは久しぶりでは?
その通り!いつも薮漕ぎばかりなので久しぶりの違ったスリルに興奮しました。
天気が良かったので楽しかったのですが、荒天だったらと思うと…。
普段、三角点峰へは道がないので蟻の戸渡りの道は幸運でした。
低山といえども危険な個所もあるので一般登山には向きませんが、とても魅力的な山でしたよ。
秋田は今月初めから県境越えの道路が冬季閉鎖となり高い山では雪が積もるようになります。
これから少しの間は低山をハシゴ&縦走で楽しみたいと思います。
guhikazukiさんも仕事が忙しいと思いますが暇を見つけては登り続けてくださいね。
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