甲斐駒ヶ岳 仙丈ヶ岳
- GPS
- 32:00
- 距離
- 18.1km
- 登り
- 2,211m
- 下り
- 2,213m
コースタイム
9:05北沢峠→9:40仙水小屋9:58→10:30仙水峠10:35→11:55駒津峰12:20→12:45六方石12:55→直登ルート→13:45甲斐駒ヶ岳14:00→巻道ルート→14:40六方石14:50→15:18駒津峰15:28→16:45仙水峠→17:15仙水小屋
11月5日
5:30仙水小屋→6:00駒仙小屋6:05→6:15長衛荘6:30→7:59大滝ノ頭8:04→9:00小仙丈ヶ岳9:17→10:22仙丈ヶ岳11:30→12:25小仙丈ヶ岳12:30→13:11大滝ノ頭13:15→14:20長衛荘
天候 | 11月4日 快晴 11月5日 曇り後雨 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2011年11月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
仙流荘⇔北沢峠 バス(今年は11月6日で終了) |
コース状況/ 危険箇所等 |
登山ポスト:仙流荘にあり。複写式の用紙があり、2枚目は下山届に。 温泉:仙流荘にあり。大人600円。 *長衛荘で荷物を預かってもらえます。1袋300円。 【甲斐駒ヶ岳】 仙水峠→駒津峰の登りは急です。ここで一気に高度をかせぎます。 直登ルートは凍結箇所なし(例年より気温が高いため)。最初を含め前半を中心に急な岩があり慎重に行く必要がありますが、その他は特に危険を感じませんでした。ただし、落石のリスクは除きます。 *平日は始発バスが遅く、日没が早い時期は行動を早くする必要があります。今回は日没に間に合わず計画の甘さが露呈しました。身軽になるために途中デポしたりしましたが、荷物の選別・回収に時間がかかり、ロスの方が多かったかもしれません。 【仙丈ヶ岳】 尾根伝いの道を取りましたが、危険箇所は特にありませんでした。 大滝ノ頭五合目までは「○合目」の標示があります。六合目以降は、尾根筋にはありませんでした。おそらく馬ノ背ヒュッテ方面にあるのでは? 大滝ノ頭から馬ノ背ヒュッテへは進入禁止のロープが張られていました(実際に通った方によると特に問題なかったとのこと)。 |
予約できる山小屋 |
北沢峠 こもれび山荘
|
写真
感想
好天・高温の予報が出ていたので、バス最終日が迫るこの山域に行くことにしました。実際、小屋の最低気温が5℃という季節外れの暑さで、それはそれで異常気象なのではと心配しましたが、この季節に登るものとすればありがたかったです。
秀峰とガイドブックが評するのが頷ける、どちらも素敵な山で、関西在住としては地元の山にはない迫力を感じました。甲斐駒の白峰は素晴らしく快晴に映え、遠くより眺めるだけでも飽きませんが、中に入ると巨岩あり、白砂あり、不思議な形状の摩利支天ありで、魅力に事欠きません。片や仙丈はとても大きくておおらか。女性的というのがしっくりきました。小仙丈ヶ岳からの稜線歩きは、どこを見ても山があり、その山が徐々に増えていって、山が見えすぎてすごかったです。ぐるりを見渡すと、後立山、浅間山、奥秩父方面までは遠望が利いたと思います。当然山頂は眺望抜群なのですが、登り着くと今後は頂を始点とするかのように、南アルプスという深い山域に正面から対峙できます。体は疲れているのに、また歩き出したくなる心は不思議なもので、いつか仙塩尾根へと踏み出したくもなりました。
そんな感傷を吹き飛ばすには十分なくらい風は強く、天気は下り坂で、しばらくすると中央アルプスを雲が乗り越え、滝のような姿を見せて迫ってきました。天気の崩れと関係があるのかはわかりませんが、前日の快晴時とは違い、周囲の山々の輪郭が締まって見えます。天気が崩れる心配をよそに厳かな感じさえ受け取っていました。
さて、山頂で休んでいると、大仙丈ヶ岳でライチョウを見たとある方が話しているのが聞こえ、ちょっと期待して探してみました。が、鳴き声すら感知できず、バスの時間を考えて残念に思いつつ帰りの途につきました。ゆるゆる下りていくと、ふと小仙丈の頂上の方で先行する人たちが何やらハイマツの方を覗き込んだまま声を出さずに驚喜しています。なんだろうと遅れて着くなり視線をやると、1羽のライチョウが歩いています!まさかの、そして初めての出逢いにすべての疲れが吹っ飛びました。ただただ、ひたすらラッキーでした。そんな感動に陥った人間など目もくれず、ハイマツ帯をうろうろしては何かをついばむライチョウを、その姿が見えなくなるまで飽きることなく眺めていました。
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する