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Yamareco

記録ID: 147606
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
甲斐駒・北岳

甲斐駒ヶ岳 仙丈ヶ岳

2011年11月04日(金) 〜 2011年11月05日(土)
 - 拍手
jurakusui その他1人
GPS
32:00
距離
18.1km
登り
2,211m
下り
2,213m

コースタイム

11月4日
9:05北沢峠→9:40仙水小屋9:58→10:30仙水峠10:35→11:55駒津峰12:20→12:45六方石12:55→直登ルート→13:45甲斐駒ヶ岳14:00→巻道ルート→14:40六方石14:50→15:18駒津峰15:28→16:45仙水峠→17:15仙水小屋

11月5日
5:30仙水小屋→6:00駒仙小屋6:05→6:15長衛荘6:30→7:59大滝ノ頭8:04→9:00小仙丈ヶ岳9:17→10:22仙丈ヶ岳11:30→12:25小仙丈ヶ岳12:30→13:11大滝ノ頭13:15→14:20長衛荘
天候 11月4日 快晴
11月5日 曇り後雨
過去天気図(気象庁) 2011年11月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
仙流荘に登山バス利用者用の駐車場あり。
仙流荘⇔北沢峠 バス(今年は11月6日で終了)
コース状況/
危険箇所等
登山ポスト:仙流荘にあり。複写式の用紙があり、2枚目は下山届に。
温泉:仙流荘にあり。大人600円。

*長衛荘で荷物を預かってもらえます。1袋300円。

【甲斐駒ヶ岳】
 仙水峠→駒津峰の登りは急です。ここで一気に高度をかせぎます。
 直登ルートは凍結箇所なし(例年より気温が高いため)。最初を含め前半を中心に急な岩があり慎重に行く必要がありますが、その他は特に危険を感じませんでした。ただし、落石のリスクは除きます。

*平日は始発バスが遅く、日没が早い時期は行動を早くする必要があります。今回は日没に間に合わず計画の甘さが露呈しました。身軽になるために途中デポしたりしましたが、荷物の選別・回収に時間がかかり、ロスの方が多かったかもしれません。

【仙丈ヶ岳】
 尾根伝いの道を取りましたが、危険箇所は特にありませんでした。
 大滝ノ頭五合目までは「○合目」の標示があります。六合目以降は、尾根筋にはありませんでした。おそらく馬ノ背ヒュッテ方面にあるのでは?
 大滝ノ頭から馬ノ背ヒュッテへは進入禁止のロープが張られていました(実際に通った方によると特に問題なかったとのこと)。
予約できる山小屋
北沢峠 こもれび山荘
仙水峠への道。ごろごろしています。
2011年11月07日 21:37撮影 by  FinePix Z10fd, FUJIFILM
11/7 21:37
仙水峠への道。ごろごろしています。
これが落ちてきたら・・・
2011年11月07日 21:37撮影 by  FinePix Z10fd, FUJIFILM
11/7 21:37
これが落ちてきたら・・・
仙水峠から駒津峰へは急登。六甲山でたとえるなら、ロックガーデンの急なところが続くといった感じでしょうか?
2011年11月07日 21:37撮影 by  FinePix Z10fd, FUJIFILM
11/7 21:37
仙水峠から駒津峰へは急登。六甲山でたとえるなら、ロックガーデンの急なところが続くといった感じでしょうか?
頑張って登るにつれ、景色がどんどん広がります。摩利支天と甲斐駒ヶ岳。
2011年11月07日 21:37撮影 by  FinePix Z10fd, FUJIFILM
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頑張って登るにつれ、景色がどんどん広がります。摩利支天と甲斐駒ヶ岳。
駒津峰より甲斐駒。好天です。
2011年11月07日 21:37撮影 by  FinePix Z10fd, FUJIFILM
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駒津峰より甲斐駒。好天です。
甲斐駒。白い峰に雲の影がアクセントを挿します。
2011年11月07日 21:37撮影 by  FinePix Z10fd, FUJIFILM
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甲斐駒。白い峰に雲の影がアクセントを挿します。
摩利支天。
2011年11月07日 21:37撮影 by  FinePix Z10fd, FUJIFILM
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摩利支天。
六方石にて、直登/巻道ルートが分かれます。直登します。
2011年11月07日 21:37撮影 by  FinePix Z10fd, FUJIFILM
11/7 21:37
六方石にて、直登/巻道ルートが分かれます。直登します。
直登ルートは巨岩の棲家。何かに見えそうな岩もたくさん。左の岩は、ぱっと見て犬に見えてしまいました。
2011年11月07日 21:37撮影 by  FinePix Z10fd, FUJIFILM
11/7 21:37
直登ルートは巨岩の棲家。何かに見えそうな岩もたくさん。左の岩は、ぱっと見て犬に見えてしまいました。
迫る山頂。直登ルートの魅力です。甲斐駒に近くなれるような気持ちにさせてくれます。
2011年11月07日 21:37撮影 by  FinePix Z10fd, FUJIFILM
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迫る山頂。直登ルートの魅力です。甲斐駒に近くなれるような気持ちにさせてくれます。
山頂。残念ながらだいぶガスがかかっていました。
2011年11月07日 21:37撮影 by  FinePix Z10fd, FUJIFILM
11/7 21:37
山頂。残念ながらだいぶガスがかかっていました。
山頂より。
2011年11月07日 21:37撮影 by  FinePix Z10fd, FUJIFILM
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山頂より。
お地蔵様。
2011年11月07日 21:37撮影 by  FinePix Z10fd, FUJIFILM
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お地蔵様。
鋸岳方面の注意書き。
2011年11月07日 21:37撮影 by  FinePix Z10fd, FUJIFILM
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鋸岳方面の注意書き。
ガス漂う中の摩利支天。
2011年11月07日 21:37撮影 by  FinePix Z10fd, FUJIFILM
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ガス漂う中の摩利支天。
巻道ルート。さらさらした白砂が印象的。写真の切り取り方しだいでは、六甲の万物相に似てなくもない?でも実際はとても広い世界でした。
2011年11月07日 21:37撮影 by  FinePix Z10fd, FUJIFILM
11/7 21:37
巻道ルート。さらさらした白砂が印象的。写真の切り取り方しだいでは、六甲の万物相に似てなくもない?でも実際はとても広い世界でした。
岩に色の違うところがあり、線のようにつながっています。それが随所で模様を成しています。不思議。
2011年11月07日 21:37撮影 by  FinePix Z10fd, FUJIFILM
11/7 21:37
岩に色の違うところがあり、線のようにつながっています。それが随所で模様を成しています。不思議。
南を望む。幾多の山稜が重なります。南アルプスは深いです。
2011年11月07日 21:37撮影 by  FinePix Z10fd, FUJIFILM
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11/7 21:37
南を望む。幾多の山稜が重なります。南アルプスは深いです。
デジカメの電源がなくなり、2日目は携帯にて。
大滝ノ頭。
2011年11月05日 13:10撮影 by  P06C, DoCoMo
11/5 13:10
デジカメの電源がなくなり、2日目は携帯にて。
大滝ノ頭。
小仙丈ヶ岳。とても景色のいいポイントです。
2011年11月05日 12:25撮影 by  P06C, DoCoMo
11/5 12:25
小仙丈ヶ岳。とても景色のいいポイントです。
鋸アップ。奥には八ヶ岳、さらには浅間山?
2011年11月06日 21:56撮影 by  P06C, DoCoMo
11/6 21:56
鋸アップ。奥には八ヶ岳、さらには浅間山?
仙丈ヶ岳。
2011年11月06日 21:55撮影 by  P06C, DoCoMo
11/6 21:55
仙丈ヶ岳。
仙丈ヶ岳まで左にこのペアが並んで見えます。だんだん富士が高くなり、北岳の傍に近づいくように見え方が変わります。
2011年11月06日 21:55撮影 by  P06C, DoCoMo
11/6 21:55
仙丈ヶ岳まで左にこのペアが並んで見えます。だんだん富士が高くなり、北岳の傍に近づいくように見え方が変わります。
1、2、4!のスリーショット。
ナンバー3は概ね反対方向の遥か遠くに見えていました(たぶん)。
2011年11月06日 21:56撮影 by  P06C, DoCoMo
11/6 21:56
1、2、4!のスリーショット。
ナンバー3は概ね反対方向の遥か遠くに見えていました(たぶん)。
仙丈ヶ岳山頂。
2011年11月05日 11:13撮影 by  P06C, DoCoMo
11/5 11:13
仙丈ヶ岳山頂。
山頂にて。南アルプス方面。赤石くらいまで見えているでしょうか?
2011年11月06日 21:56撮影 by  P06C, DoCoMo
11/6 21:56
山頂にて。南アルプス方面。赤石くらいまで見えているでしょうか?
中央アルプス方面。天気を崩す雲が迫ってきます。
2011年11月06日 21:57撮影 by  P06C, DoCoMo
11/6 21:57
中央アルプス方面。天気を崩す雲が迫ってきます。
山頂にて。
2011年11月06日 21:57撮影 by  P06C, DoCoMo
11/6 21:57
山頂にて。
山頂にて。写真も記憶も不鮮明で、どの方面か分かりません。。が、北は後立山までは見えていました。
2011年11月06日 21:57撮影 by  P06C, DoCoMo
11/6 21:57
山頂にて。写真も記憶も不鮮明で、どの方面か分かりません。。が、北は後立山までは見えていました。
鳳凰三山。昨日の甲斐駒といい、ずっとこの山がよく見えました。
2011年11月06日 21:58撮影 by  P06C, DoCoMo
11/6 21:58
鳳凰三山。昨日の甲斐駒といい、ずっとこの山がよく見えました。
富士に雲がかかって。ちょっとだけ富嶽風?
2011年11月06日 21:55撮影 by  P06C, DoCoMo
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11/6 21:55
富士に雲がかかって。ちょっとだけ富嶽風?
ひそかに逢えると期待していたら・・・ついに!小仙丈ヶ岳にて1羽に出逢えました!
2011年11月06日 21:57撮影 by  P06C, DoCoMo
11/6 21:57
ひそかに逢えると期待していたら・・・ついに!小仙丈ヶ岳にて1羽に出逢えました!
周りの人間はみな笑顔。感動の様相。ライチョウの方はというと、人間の存在を気にする風でもなく、ハイマツをつまんでいました。
2011年11月06日 21:57撮影 by  P06C, DoCoMo
11/6 21:57
周りの人間はみな笑顔。感動の様相。ライチョウの方はというと、人間の存在を気にする風でもなく、ハイマツをつまんでいました。
足元で見つけた石。なんとなくスマイルに見えて思わず1枚。
2011年11月05日 12:45撮影 by  P06C, DoCoMo
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11/5 12:45
足元で見つけた石。なんとなくスマイルに見えて思わず1枚。

感想

 好天・高温の予報が出ていたので、バス最終日が迫るこの山域に行くことにしました。実際、小屋の最低気温が5℃という季節外れの暑さで、それはそれで異常気象なのではと心配しましたが、この季節に登るものとすればありがたかったです。

 秀峰とガイドブックが評するのが頷ける、どちらも素敵な山で、関西在住としては地元の山にはない迫力を感じました。甲斐駒の白峰は素晴らしく快晴に映え、遠くより眺めるだけでも飽きませんが、中に入ると巨岩あり、白砂あり、不思議な形状の摩利支天ありで、魅力に事欠きません。片や仙丈はとても大きくておおらか。女性的というのがしっくりきました。小仙丈ヶ岳からの稜線歩きは、どこを見ても山があり、その山が徐々に増えていって、山が見えすぎてすごかったです。ぐるりを見渡すと、後立山、浅間山、奥秩父方面までは遠望が利いたと思います。当然山頂は眺望抜群なのですが、登り着くと今後は頂を始点とするかのように、南アルプスという深い山域に正面から対峙できます。体は疲れているのに、また歩き出したくなる心は不思議なもので、いつか仙塩尾根へと踏み出したくもなりました。

 そんな感傷を吹き飛ばすには十分なくらい風は強く、天気は下り坂で、しばらくすると中央アルプスを雲が乗り越え、滝のような姿を見せて迫ってきました。天気の崩れと関係があるのかはわかりませんが、前日の快晴時とは違い、周囲の山々の輪郭が締まって見えます。天気が崩れる心配をよそに厳かな感じさえ受け取っていました。

 さて、山頂で休んでいると、大仙丈ヶ岳でライチョウを見たとある方が話しているのが聞こえ、ちょっと期待して探してみました。が、鳴き声すら感知できず、バスの時間を考えて残念に思いつつ帰りの途につきました。ゆるゆる下りていくと、ふと小仙丈の頂上の方で先行する人たちが何やらハイマツの方を覗き込んだまま声を出さずに驚喜しています。なんだろうと遅れて着くなり視線をやると、1羽のライチョウが歩いています!まさかの、そして初めての出逢いにすべての疲れが吹っ飛びました。ただただ、ひたすらラッキーでした。そんな感動に陥った人間など目もくれず、ハイマツ帯をうろうろしては何かをついばむライチョウを、その姿が見えなくなるまで飽きることなく眺めていました。

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