ひとりでも✿花の二王子岳

2018年05月28日(月) [日帰り]

• GPS: 06:20
• 距離: 12.9km
• 登り: 1,228m
• 下り: 1,227m

コースタイム

日帰り

• 山行: 5:25
• 休憩: 0:45
• 合計: 6:10

距離 12.9km 登り 1,228m 下り 1,227m

8:54 二王子神社
9:44 9:51 王子避難小屋
10:42 定高山
11:40 11:48 油こぼし
12:20 12:36 二王子岳
13:05 13:11 油こぼし
13:48 13:49 定高山
14:18 14:23 王子避難小屋
14:59 15:01 二王子神社
15:04 ゴール地点

花撮影しながらののんびりタイムです。（大勢の人たちに抜かれました・汗）

天候

曇り、のち雨、のち晴れ

アクセス

利用交通機関：

自家用車

二王子神社には参拝者用駐車場のほかに登山者用駐車場があり、詰めればかなりの台数が駐められるように見えましたが、平日にもかかわらず結果な人出だったので、土日は混み合うかもしれません。なお、神社までの車道はすれ違いができません。あまり遅い到着はオススメしません。

コース状況／危険箇所等

3合目の先あたりから先には、雪がまだたくさん残っていました。踏み跡辿っている限りは滑落の危険はないとは思いますが、雪の溶け具合によっては難儀しそうな箇所もありました。

その他周辺情報

新発田市内の月岡温泉に前泊しました。硫黄臭の漂うエメラルドグリーンのお湯は最高です！

写真

5/28 7:31

新潟遠征2日目は温泉旅館でゆったり朝食（＾＾）

5/28 8:50

登山口は近くだし、とのんびりし過ぎて出発は9時前、平日にもかかわらず10台以上の車が駐まっています

5/28 8:50

今日初めて下ろす山靴、初回は靴擦れで泣くことが多いのですが、なんと今回はシンデレラシューズでした（＾＾）

5/28 8:51

登山者用駐車場は上下2段、神社脇にも10台くらい駐めるスペースがありました

5/28 8:53

立派な二王子神社は熊野権現に関係あり、登山道には一王子社、三王子社、奥宮跡があります

5/28 8:53

境内地を流れる清冽な水が行場に流れていきます

5/28 8:54

神社奥から登山道がスタートします

5/28 8:58

鬱蒼とした杉林のなかには雪解け水が勢いよく流れ、何箇所か徒渉しながらつづら折りの道を登っていきます

5/28 9:26

登山道の脇にはホウチャクソウや、

5/28 9:28

ツボスミレのほか、ハコベなどの地味な花が咲いています

5/28 9:30

シダのうえにオトシブミを発見！

5/28 9:48

地味な登山道をしばらく歩いて尾根に取り付くと、目の前に巨樹が鎮座していました

5/28 9:50

足下にはこちらも花が巨大なチゴユリ

5/28 9:50

三合目には一王子社と避難小屋があります

5/28 9:52

この先の斜度が緩んだ辺りから、突然サンカヨウロードが続きます

5/28 9:52

こんな感じでわんさか咲いています

5/28 9:52

朝露に濡れて、どの子もしっとり美人です

5/28 9:56

花は越後のユキツバキ

5/28 9:58

オオカメノキも咲いています

5/28 9:59

そしてサンカヨウ

5/28 10:00

いままで山で見た株数のすべてを上回る株数がここにあった気がする！

5/28 10:11

アカネスミレかな

5/28 10:13

ユキザサの蕾

5/28 10:14

花がでかいスミレサイシンの群れ

5/28 10:15

ミヤマカタバミはあちこちで咲いていました

5/28 10:19

ユキグニミツバツツジ、色が濃いですね→今更ですが素直にムラサキヤシオ、だったように思えます（汗）

5/28 10:19

ナメコかな、毒入り危険？ww

5/28 10:21

ところどころ路肩が崩落したり迂回路になっているところがあります

5/28 10:27

イワカガミ、色がアケボノスシュランみたいな肌色に近いピンクです

5/28 10:30

ホツツジ

5/28 10:30

ツバメオモト、蕾も出ています

5/28 10:31

登山道に残雪が現れました

5/28 10:36

登山道の脇にはイワウチワがたくさん！

5/28 10:34

蕾が地面から湧き上がる様はまさに春の妖精です

5/28 10:39

セリバオウレンの種

5/28 10:42

花を愛でているうちに五合目、定高山に到着

5/28 10:42

三等三角点がありました

5/28 10:42

カエデの花

5/28 10:46

地味なツクバネソウ

5/28 10:47

セリバオウレンの花

5/28 10:48

こちらも地面から湧き上がる不思議な花です

5/28 10:49

よく見るとあちこちでうじゃうじゃ咲いています

5/28 10:52

ピンク色がかわいらしいイワカガミ

5/28 10:55

ショウジョウバカマも愛らしいピンク色

5/28 10:57

残雪比率が段々と多くなってきました

5/28 10:57

雪解けの斜面にはフキノトウ

5/28 10:59

下界の田んぼが見下ろせるようになってきました

5/28 11:00

ユキツバキもあちこちで

5/28 11:00

オオカメノキの向こうに隣の尾根が近づきます

5/28 11:04

倒木であっても咲くマンサク

5/28 11:06

結構な斜度で雪も固め、帰りは溶けてるといいなぁ

5/28 11:08

唐突に青いキクザキイチゲ、うれしいなぁ

5/28 11:13

残雪の向こうには新緑が美しい尾根

5/28 11:15

斜め上にあがるトラバース、気を付けて通過します

5/28 11:15

段々と遠くの尾根まで見下ろせるようになってきました

5/28 11:17

足下にはマイヅルソウ

5/28 11:23

小さなアップダウンを繰り返します

5/28 11:25

先ほどから降り出した雨、カタクリの花弁に水滴が美しい

5/28 11:26

しょぼくれたイワナシのあるところでカッパの上着を着用

5/28 11:27

よく見ると登山道の反対側には、こちらもしょぼくれたシラネアオイがありました

5/28 11:35

雨で険悪な空模様、気分まで滅入ってきますが、

5/28 11:39

地味なウスバサイシンの花に励まされます

5/28 11:42

登山道一の難所、油こぼしです

5/28 11:44

登山道は雪の急斜面右手にあります（以前GWに来たときはここも雪だらけでした）

5/28 11:45

そして七合目に到着！

5/28 11:46

油こぼしの下部には、がんがん間隔を詰めてくる頑強な二王子の姿

5/28 11:46

遠くに日本海も遠望できるようになってきました

5/28 11:47

ミツバオウレンも咲き出しました

5/28 11:48

まとまって咲いています

5/28 11:50

シラネアオイは色が薄め

5/28 11:50

カタクリも雨でションボリですが・・・

5/28 11:51

なんだか明るくなってきた？

5/28 11:51

空も青みが増えてきた気が

5/28 11:51

新緑も近くに浮かび上がって見えてきました

5/28 11:54

シラネアオイの花も色目が濃くなってきた気がする

5/28 11:57

イワカガミは淡い色目のままだけど（笑）

5/28 11:59

ここのシラネアオイは色が薄めなのかな

5/28 12:01

とかなんとか言ってるうちに、空が青くなってきた！

5/28 12:01

最後の雪田を渡ります

5/28 12:04

二王子岳山頂の避難小屋も見えてきた！

5/28 12:06

空も青いっ！

5/28 12:06

来た道を振り返ると、越後の田園地帯と日本海

5/28 12:08

ショウジョウバカマも色くっきり

5/28 12:08

ニッコウキスゲの蕾？尾根筋にはヒメサユリらしい蕾もありました

5/28 12:09

こそっとシラネアオイ

5/28 12:09

見たかった残雪の風景が広がってきました

5/28 12:13

ミヤマキンバイかな

5/28 12:13

終盤ですがタムシバ

5/28 12:16

奥の院の跡を過ぎると、

5/28 12:17

雪田の向こうに飯豊山が見え始めました！！！

5/28 12:18

ショウジョウバカマも楽しげ

5/28 12:19

ミツバオウレンももちろん楽しげ

5/28 12:19

カマボコ型の避難小屋が近づきます

5/28 12:20

念願の二王子岳山頂、二度目の登頂です！

5/28 12:21

二等三角点がありました

5/28 12:21

山座同定板で眺望を楽しみます

5/28 12:21

まずは遠望、先ほどの雨が嘘のようです

5/28 12:21

まずは大日岳（右）と御西岳（左端）

5/28 12:21

中央が北股岳、その右のとんがりが烏帽子岳、さらに右奥に飯豊本山、左に門内岳

5/28 12:21

とんがりなのが鉾立峰、左が杁差岳

5/28 12:22

遠くにうっすらと朝日連峰も拝めました！

5/28 12:34

every-sashiのアップ！

5/28 12:34

ええ形やのぉ

5/28 12:35

ボリューミーな大日岳、行ってみたいなぁ

5/28 12:34

大日岳の右手には船を伏せたような形の蒜場山、地味目な取り巻きがたくさんあるのがいいですね

5/28 12:47

風も冷たくなってきたのでそそくさと退散、来た道を戻ります

5/28 12:49

蟻地獄のように落ちていきそうなクラックを遠巻きに左手を進みます

5/28 12:54

淡い色目のツツジ

5/28 12:56

濃い色目のシラネアオイ

5/28 12:58

そしてもっと濃い色目のカタクリ

5/28 13:00

これぞ雪国に咲くカタクリ

5/28 13:00

オウレンとコラボするカタクリは初めて見ました

5/28 13:02

もうちょっとで白いカタクリ（＾＾；

5/28 13:04

カエデの花

5/28 13:05

ミツバオウレンの群れ

5/28 13:07

油こぼしまで降りてきました

5/28 13:07

遠くに海沿いのコンビナートと煙突群が見えます

5/28 13:07

村上方面の山々、ウネウネと山が続いています

5/28 13:10

日射しで新緑が眩しいです

5/28 13:11

ショウジョウバカマもご機嫌だし、

5/28 13:13

カタクリも色目が濃くていい感じ

5/28 13:14

日射しで残雪がちょうどいい具合に緩みます

5/28 13:16

今ごろ拝めるカタクリ、いいなぁ

5/28 13:16

先ほどまで山頂でお湯湧かしていた屈強な二王子が、颯爽と追い抜いていきました・・・

5/28 13:21

何気ないオオカメノキも美しい

5/28 13:22

六合目の標識とコラボ

5/28 13:27

レールのようになった踏み跡は底がツルツルなので、緩んだ両脇の踏み跡を辿ります

5/28 13:28

紫色のキクザキイチゲの場所まで戻りました

5/28 13:29

おしべがくぁわぇぇのぉ・・・

5/28 13:29

倒木の陰に隠れていてもすぐ見つかっちゃいます

5/28 13:32

すべての木々の根っこがへたる世界

5/28 13:33

倒木でも咲くマンサク

5/28 13:35

オオカメノキ、ライムグリーンをバックに

5/28 13:36

葉っぱがツルツルぴかぴかなユキツバキ

5/28 13:37

花に見とれていても踏み抜きには注意（＾＾；

5/28 13:43

キクバオウレンなのかな

5/28 13:44

花探しが楽しくて仕方がない登山道脇の斜面

5/28 13:45

そしてブナの新緑

5/28 13:46

葉っぱが一枚一枚目に焼き付きます

5/28 13:46

大好きなブナの木肌

5/28 13:47

弱々しい葉っぱも初々しい

5/28 13:48

新発田の駐屯地に向かうのか、大型ヘリが飛び交っていました

5/28 13:49

そしてイワウチワゾーン

5/28 13:50

やっぱり明るい方が花はきれいだな

5/28 13:51

ちょっとピンクなのがかわいい

5/28 13:53

スミレも種類豊富な越後の山、濃い赤紫がいい感じ

5/28 13:55

クロモジの花かな

5/28 14:01

赤い実を食べた♪→ツルアリドオシの実、みたいです

5/28 14:03

スミレサイシン

5/28 14:12

そしてサンカヨウ、今日一番の花

5/28 14:13

ずっとこの花を眺めていたい感じ

5/28 14:16

根っこの曲がったシリーズ、手前はカエデ、奥はホオノキ

5/28 14:17

カタバミも日射しで花が開きました

5/28 14:18

サンカヨウ、今日一番花付きのいい株です

5/28 14:19

こんな感じで数株ずつまとまって咲いていました

5/28 14:25

こんなに晴れるとは思わなかったなぁ

5/28 14:25

葉っぱのシャンデリアです

5/28 14:38

こちらはナルコユリかしら

5/28 14:47

漆のような葉っぱの巨木もありました

5/28 14:59

そして二王子岳神社の春モミジ、写真撮りながらののんびり山行も無事下山しました

5/28 16:04

帰路は車で小一時間、阿賀野川沿いにある平等寺の国重文薬師堂です

5/28 16:03

素朴な藁葺き屋根と手の込んだ軒下との対比が面白いです

5/28 16:02

御館の乱の際に逃げ込んだ会津勢の落書が残されています

5/28 16:29

近くには日本一だという将軍杉、花に歴史に巨樹巡りもできた小旅行でした

撮影機器：

ILCE-7RM3 SONY

感想

yamaonse

平日休んでの残雪山歩きは、新発田市郊外にある二王子岳。以前、ゴールデンウィークに登って、間近に見える雪を頂いた飯豊山の姿に感動しました。今回、思いつきで泊まった月岡温泉から近く、雪解けが進んだ今なら早春に咲く花も期待できます。

近場に泊まっているからと、宿でのんびり朝ご飯を食べてから到着した二王子神社の駐車場は、すでにたくさんの車が駐まっています。ほかに誰も居ない残雪山は熊でも出そうで心配でしたが、9時頃から登り始める人は少なく、ほぼ単独行です。

そもそも神社までの細い車道も記憶になく、避難小屋のある三合目までの道もほとんど記憶にありません（汗）こんなに遠かったかな、と思いながら鬱蒼とした杉林を抜け尾根にたどり着くと、そこにはサンカヨウの可憐な花が大量に咲いていました。

GWに来たときはこの避難小屋から上はほぼ雪の上を歩きましたが、今回は雪と土のミックスで、雪が溶けた場所からいろいろな早春の花たちがいっせいに咲き出していました。カタクリやシラネアオイ、オウレンの類まで、咲き揃っています。

当日は新潟県だけ晴れのマークで、しめしめと思っていましたが、降水確率10％なのにポツポツと雨。カッパも着ましたが、しばらくで止み、山頂に着く頃には日射しも戻って、待望の飯豊山もしっかりと拝むことができ、大満足な山旅となりました。

二王子岳の王子、とは熊野権現に関係していて、神仏習合の名残りだということ、東京の北区王子や八王子の王子と由来が一緒だということも初めて知りました。農耕の信仰が残る神の山、ヒメサユリやニッコウキスゲの咲く頃にも再訪したいです。

コメント

ろばくん

新潟遠征お疲れ様です
yamaonseさん、おはようございます(^o^)
新潟遠征お疲れ様です。

ヒメサユリも見れて、春のお花が咲く、新潟の山を楽しめましたね。

連休ならの山旅ですね。

連休が中々取れない、私には羨ましいかぎりです。

yamaonse

Re: 新潟遠征お疲れ様です
robakunさん、こんばんわ。新潟の山、距離はそれなりに遠いですが、群馬からは高速で一本なので、運転がいやじゃなければ案外奥まで入っていける場所です。植生が太平洋側とは違うので、雪解けの花が遅くまでみられるのがいいですね。以前日帰りで登ったこの山は、ヒメサユリなど季節による花のバリエーションが豊富みたいなので、機会があればぜひ！

てるさん

歴史と花の山。
yamaonseさん、こんにちは！

なるほど、八王子や王子と由来が同じなんですね。
そして登山口の二王子神社の佇まいも雪国越後の風情たっぷりでいいですね。農を営む越後の守り神なんでしょうね。
随分前からこの山の名前は聞いておりいつかはと思ってるのですが、日帰りきついエリアなんで躊躇してます
やっぱり月岡温泉とセットプランかなぁ〜
カタクリやイチゲやイワウチワそしてサンカヨウ、シラネアオイと全て同時に見れる越後の山は素晴らしいです
こっそり”お気に入り”に登録して時々眺めることにします

遠征お疲れ様でした

yamaonse

Re: 歴史と花の山。
teru-3さん、こんばんわ。八王子と北区王子、熊野詣の道中にある王子がぜんぶ一緒なのは今回初めて知りました。有名神の子ども、という意味では、秩父の若神子神社なんかも繋がりかもしれません。雪解け山は水が豊富で、農耕信仰がわき起こる気持ちは分かる気がしました。花は予想通り盛りだくさん、眺望もいいし、思った通りの素晴らしい山でした。

１０年ほど前に登ったときは、群馬を朝出発の日帰りでした。東京駅始発の新幹線なら８時１３分に新潟駅に着くので、レンタカー使って天気の安定した日にてきぱき歩けば、日帰りもギリギリ圏内かもしれません。もちろん月岡温泉もいいので、グルメ旅セットは最高ですが（＾＾）近くにはほかの手頃ないい山もあるので、計画立てるの楽しいはずですよ。

hayamaru

新潟の山
yamaonseさん、こんばんは！
今回の休暇は関西ではなく、新潟に行かれたんですね
残雪期ならではなのかもしれませんが、花も景色もとても素晴らしい山ですね。というかyamaonseさんの行かれている新潟の山、どこも花が美しいですね。それとも撮影者の腕が良いのでしょうか
新潟北部は遠くてなかなか訪れることのできないエリアですが、この辺りの百名山を登り切った後は是非この山にも登りたいと思います。

yamaonse

Re: 新潟の山
hayamaruさん、こんばんわ。今回の休暇は関西と迷いましたが、珍しい花の山は先達がいないと目当ての花を見つからないような気がしたので、思いつきでも出掛けられる新潟にしました。探し当てる珍しい花もいいですが、太平洋側では普段見かけない花が大量にあるのは、それはそれで贅沢なものです。本気山なのでレンズ交換とかは論外だったため、花の写真はいまいちですが、眺望もある素晴らしい山でした。

ちなみに、この近辺の百名山は、雪解けの早い時期はレベルが高いものの、雪解け自体が遅いので、７月あたりにこの山のような光景を目にすることができます。靴も新調してやる気モードですので、もしがっつり登山希望でしたら、ぜひ高速バス（日本中央バス）でお越し下さい。大阪１９時半発で、高崎朝５時過ぎ着なので、高速至近の山なら遠くでも圏内です。あちこちご案内させていただきます（＾＾）