荒川水系 大洞川 井戸沢
- GPS
- --:--
- 距離
- 25.2km
- 登り
- 1,686m
- 下り
- 1,695m
コースタイム
- 山行
- 12:00
- 休憩
- 0:00
- 合計
- 12:00
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2018年06月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
自転車
|
写真
感想
井戸沢:3級(東京起点沢登りルート120による)
深く切れ込んだゴルジュが延々と続く沢。特に難しい個所は無いが、いくつか出て来る高巻きはルーファイをミスると極めて危険。側壁が高いので上へ上へと追いやられてしまい、戻れなくなる恐れがある。登攀技術というよりもルーファイを始めとする判断が重要となる。また下山も含めると長い沢なので体力も必要である。3級も納得の総合力の沢である。
ゴルジュが続く沢であるが、渓相は良く、奥秩父を代表するような美渓だと思う。特に光が差し込むと素晴らしい景観を成す。この沢は晴天予報の日に入渓するに限る。曇りの日ではその素晴らしさが分からないまま終わってしまうだろう。
仙波尾根
カバアノ頭までは明瞭な踏み跡があるが、その後は不明瞭となり、テープ等の目印も少ない。1680mP付近から1500mくらいまでは笹薮が鬱陶しい。特に上部は涸れた笹薮が堅く立ちはだかり、かなり厄介。踏み跡も至る所にあり、鹿道なのか登山道なのか判別が難しい。惣小屋谷方面に引き込まれないように注意。
1219mP付近ではルートが分かりにくい。南側を回り込むように緩やかな沢地形を下って行くと1100mP付近で再びテープが出て来て、その後は数多くのテープに導かれて惣小屋谷出合いに下りられる。
全般的に踏み跡およびテープ等の目印に乏しく、地図読みが出来ないと下山に利用するのは困難である(と言っても今はGPSがあるからそんなことはないかな)。
尾根の末端まで辿らないと下りられないと思う。地形図を見ても惣小屋谷や井戸沢方面に安全かつ確実に下りられるとも思えない。迷っても絶対にむやみに下りてはいけない。仙波尾根で下山する場合、総合グレードは確実に1つ上がると思う。
1219m付近ではルートを外すし、現在地が分からなくなるし、一瞬ビバークの文字も浮かぶほどに散々だった。1時間ほどは無駄にしたと思う。
感想
井戸沢はかなり深いところにあり、沢自体の長さはもちろんアプローチや下山を含めると日帰りではなかなか手を出せなかったので長年の宿題だったが、やっと片づけることが出来た。ゴルジュ沢なのでガイドブックに書かれているように美渓なのか半信半疑だったが、本当に美渓だった。しかも奥秩父屈指と言っても良いと思う。
日帰りできるか心配だったが特に問題なく行くことが出来たのでちょっと自信になった。今シーズンは長くて躊躇していた宿題を片づけていこうかな。
コメント
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こんばんは〜
ゴルジュの美渓すばらしいですね。ガイドで見た事はありましたが、大常木、竜喰の北部の奥深いところにこの素晴らしい沢があるのですね。
3級沢をサクっとソロさすがです もっと驚くのはGPS持たず地図読みにこだわるところですね
自転車アプローチはよいですね〜 林道あるき長いところには使えますね
自分のコンディション上がってきたら今年も沢よろしくです〜
私は沢に厳しさを求めず、景観の良さ重視なので、ゴルジュ沢はどうかなあと思っていたので、なかなか足が向かず、いつまでも手つかずの宿題でした。しかし、(一応)奥秩父をホームグラウンドとしている者なら井戸沢を押さえない訳にはいかないとやっと重い腰を上げました。今は行って良かったと思ってます
とにかく深い所なのでエスケープもし辛く、日帰りは無理かなと諦めかけたのですが、自転車を使えば行けるんじゃないかと思うようになったので初めて使ってみました。これってなかなか良い手ですよね。上手く使えば行動範囲が広がる気がしてます。
ルートを外した時は泣きが入りました。どう考えても尾根をトレースしなければ帰れないと分かっていたので現在地が怪しくなった時は本気でGPSの導入を考えましたよ
あと1ヶ月ちょっと経ったらジロト沢ですから、復調に努めて下さいね
どこか行けそうな日があったら声を掛けて下さい。
奥秩父の名渓。yoshiさんらしい早駆けで抜けましたね、
自分も会に入って右も左も分からない頃、先輩に連れられて行った忘れもしない沢行だった。椹谷出合いで焚火と岩魚。西仙波の縦走路を見逃し、仙波尾根はyoshiさんの言う通り難解で惣小屋谷へ引きずられた。沢下降もピンポイントの林道起点を見逃し夜の堰堤懸垂で井戸沢出合いに戻る。深夜の林道をヘロヘロで戻った自分の沢原点でした。GPS今は自分も持ちましたが、便利で安全を担保できます。でも冒険である何か大切なものを失ったように思いますね。 (*Θ_Θ*)/
井戸沢は真の沢と並んで遡行しなければならない沢でした。長年手つかずだったのですが、やっと遡行出来ました。今は充実感でいっぱいです
sawadonさんは既に遡行済みでしたか。さすがにいろいろ行ってますね
おっしゃるように仙波尾根は手強かったです。良く惣小屋谷に下りられましたね 地図で見ると惣小屋谷も井戸沢も下りられる気がしませんでした。なので必死でルートを探しましたよ
今はGPS頼みで地図読みの技術も失われつつあるような気がしますね。理詰めで考えるので面白いし、冒険をしている感があって好きなんですけど、便利さには勝てないのかな・・
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