死ぬかと思った黒戸尾根・甲斐駒ヶ岳
- GPS
- 12:53
- 距離
- 19.4km
- 登り
- 2,557m
- 下り
- 2,561m
コースタイム
- 山行
- 11:23
- 休憩
- 1:32
- 合計
- 12:55
天候 | 天気予報を覆して、晴れ! |
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過去天気図(気象庁) | 2018年06月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
予約できる山小屋 |
七丈小屋
|
写真
装備
備考 | 丁度1年前、北沢峠のバスが運行開始をした週に仙丈ケ岳〜栗沢山(宇多田ヒカルさんのCM)に登った。 その時に見た駒ヶ岳の雄姿に憧れ、いつか登ろうと思っていたがその時は意外と早く訪れた。 黒戸尾根になるとは思ってもみなかったが。 |
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感想
金沢を22:30の出て3時過ぎに駐車場に到着、10台程か。
小雨の中、準備をし4:00にスタート
暗がりの中、まずは神社に安全登頂の祈願を
女性の方がいたので「登山口」の場所を尋ね、そちらに進む。
最初は暗がりをヘッドライトの明かりで進む。
今日は長丁場、しっかりペースを守って整備された道を進む。
途中で「夜勤明けでそのまま来た」という男性と逢う。
何度か仮眠を取りながら登っているようだ、すごいな〜
5合目小屋跡の下り、帰りはここを登り返すのか・・・と思いながら下るとその先に例の橋と祠が
右を見るとあるじゃないですか、とんでもないハシゴが
登りの準備をしていたら仮眠の横を追い越した男性が抜いていく
タンタンタンと小気味よいリズムで階段を上っていく
後を続いて登るが、こっちは大変
この後は言葉にできない階段・登りが続く
体力が持つか、不安がよぎる
なんとか危険ゾーンを過ぎると、突然「七丈小屋」が現れる
先の男性が「もぐもぐりタイム」中、こちらも一本元気で体力補充
少しお話をする、ここで「長野から・夜勤明け」だと知らされる。
こちらは金沢からと答えると「剱岳・早月尾根」の話を聞かれ「あちらも日帰りできますよ」と答える
少し休んで山頂へ
この辺りでもう足がつり始めている
登れるのか?
綺麗なテント場にはオレンジ色の大きなテントが1張
歩みを進めると御来迎場?でしょうか
その先は岩場の登り
しかし、10歩歩いては一休みが続く
両太ももがつり、うづくまっていると下山者さんに心配そうに声を掛けられる
ほんとは「ダメです」と言いたいが、そうは行かず
岩場を登り切る手前で「もうちょっと、この先はのんびり歩けますよ、頑張って」と声かけを戴く
とてもうれしい一言、がぜん元気が出る
ありがとうございます。
見えた、祠だ、標識だ、三角点だ
頂上だぁ!
思わず「やったー、登れたー、本当に嬉しい!」と声が出た
山頂には5名いたが皆に笑われる
登れるとは思わなかった、本当に死ぬかと思った、心底嬉しい
山頂では写真を撮ってもらい、おにぎりでお腹を見たし、私の他2名で山談義をして楽しい時間を過ごす。
山道具の話になり、1名は「昔は重登山をしていた関係でそれなりに持っていったが、今は必要なものだけ
、ただし「うるおい」は持つようにしている」との事。「うるおい」とは見事な表現だ。見習おう。
もう一人の方は「GPS、ガーミンは必須です」との事。
私も使ってるので自分のガーミンの話を少しした
夏場は登山に冬は狩猟で使っていると話をしたら少し興味を持たれたようです。
クマ猟とイノシシ猟の話をし、春の子連れの熊には注意してくださいとアドバイスを。
ちなみに私が使っているのは「狩猟用ガーミン」地図上に「猟犬の居場所」が表示されるものです。
登山道も表示されるの登山の時には流用です。
一人で登ってきているという女性の方がいらっしゃったので、写真を撮って差し上げる。
今夜は小屋泊りとの事、予約はその方のみの様。
素晴らしい周りの景色に名残りつつも、そろそろ下山の時
いっしょに下り始めるが、女性の方はかなり早い
小屋に着いた頃には既に寛ぎ中であった
小屋に着いてすぐに「新・甲斐駒ヶ岳手ぬぐい」を購入
合わせて冷たい飲み物も
ん?「ネクター!」
こちらを頂くことに
「うまい!」と大きな声、小屋の主人に笑われる、確かに笑われるよな
少しお話を、金沢から来た事、そして下山後、そのまま帰る事を伝えると下山後の道中が一番危険、お気をつけと声を掛けていただく。
おいしい「ネクター」で元気復活、頑張って降りることに(ネクターはこの小屋名物なんだろうか)
激階段を下りきって一息ついていたら先ほどの小屋のご主人が後ろから現れる。
「今年はイワカガミがきれいなんですよ、ぜひ見てってください」と教えていただく。
普段あまり花を愛でることはないが今回は素直に「綺麗だ」と思った。
好青年、ナイスガイ、どうやら「花谷さん」という有名な山岳家だそうだ。
そういえば山頂直下の鎖場の鎖の寄贈者にその方のお名前が奥様のお名前と一緒にあったぞ。
これもご縁だ。
五合目小屋跡の登り返しでフラフラになり、長い笹の平分岐までの道をテクテクと
ゴールはいつなんだ?日暮れまでには着けるのか?
と不安になりながら歩き続ける
ふと足元を見ると登りの時に見つけた小さな標識「北杜市甲斐駒ヶ岳登山道3Km」
一体だれが立てているんだろう?花谷さんか?
この後ゴールまではこの標識を探しながら下りる事に
意識を保つには丁度良い
2Km、1km、吊り橋が見えた
着いたぞ、神社も見えた、普通の観光客も、駐車場に到着。
山頂直下で「頑張って」と声掛けしてくれた男性がいた、私の事を覚えていたようで
またもや「ご苦労様」と優しい声を、嬉しい。
覚えていたと言う事はよっぽどフラフラに見えたんだろうな。
正直、やっと登って、やっと帰ってきた。
疲れた〜
甲斐駒ヶ岳黒戸尾根、とても厳しい道
出合った方々の笑顔と優しい声掛け、とても思い出深い登山になりました。
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