甲斐駒ケ岳 ☆黒戸尾根ピストン\(^O^)/☆
- GPS
- 11:26
- 距離
- 19.0km
- 登り
- 2,633m
- 下り
- 2,631m
コースタイム
- 山行
- 10:23
- 休憩
- 1:03
- 合計
- 11:26
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2018年06月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
既に10数台駐まっていたがかなり広い駐車場のなので余裕 水洗トイレ、登山ポスト有り |
コース状況/ 危険箇所等 |
岩場、鎖場など歩かれた経験があり、あとは単純標高差2,200m(ヤマレコ登録時の累積標高差2,600m)の長い登山道を歩ききる体力があればそれほど危険な登山道ではないと思いました。 尾白川渓谷に架けられたつり橋を渡ってスタートすると歩きやすい道をグングンと標高を上げていく感じです。 暗い時間帯にヘッデンの灯りで歩きましたが、目印等見えていなくても踏み跡等明瞭で道迷いしそうな箇所はありませんでした。 笹ノ平分岐を過ぎ、さらに標高を上げ刃渡りに出ます。 ここまでは特に危険個所はなく順調に標高を上げていく感じです。 途中「倒木注意」の案内があります。 倒木注意区間の山頂側に他の樹木によりかかったままの大きな倒木があるので速やかに通過するのがベターです。 刃渡りは鎖の付いたやせ尾根の岩場を歩きますが普通に注意をして進めば特に危険ではないと感じました。 間もなく刀利天狗を過ぎ、その後黒戸山の右側をトラバースしますが、これまでとは違い、ちっとも標高を稼げない退屈な樹林帯の道が続き、やがて標高差100mほどの下り、降り切ると五合目小屋跡に出ます。 ここの下りは下山時にはつらい登り返しです。 五合目小屋跡から七丈小屋まで梯子や鎖の連続です。 ほぼ垂直な梯子や鎖場があります。 よく整備されていますが、慎重な注意が必要と思います。 込み合う時期はすれ違いが大変になる場所でしょう。 七丈小屋を過ぎてダケカンバ林、やがて森林限界、八合目御来迎場を過ぎると再び鎖場を数ヵ所経て山頂に至ります。 鎖場の岩に足場のステップが刻まれていたり、こちらもよく整備されていると思います。 疲労がピークを迎える登りの大詰め、足元慎重に進みましょう。 |
その他周辺情報 | 下山後、尾白の湯を利用しました。 この日は濾過機が故障しているとかで全身浴(普通の大風呂)が使えないとかで半額(市外者410円)、事前に承知していました。 ここの魅力は茶色く濁ったややぬるめの源泉露天風呂、ほかに名水露天風呂、サウナ、寝湯とあります。 登山の後、湯温の高い風呂には入りたくないので、全身浴はそもそも入るつもりはなく、半額はありがたかったです。 |
予約できる山小屋 |
七丈小屋
|
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
ズボン
靴下
グローブ
日よけ帽子
靴
予備靴ひも
ザック
昼ご飯
行動食
非常食
ハイドレーション
ライター
コンパス
笛
計画書
ヘッドランプ
GPS
ファーストエイドキット
常備薬
ロールペーパー
保険証
携帯
時計
サングラス
タオル
ナイフ
カメラ
熊よけ鈴
携帯予備バッテリー
ヘルメット
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感想
「登りたいけど、自分の力ではとっても無理!」と思っていた甲斐駒ヶ岳の黒戸尾根コース、最近ほんの少しだけ体力がアップしてきた気がするので、少々・・いや沢山悩んだけど行けると判断して実行してみた。
コースタイムはもちろん、他の方の記録を参考にさせていただいたりしたが、長いコースで自分の所要時間がしっかり読めないので、早めスタートということで午前1時に起きて自宅出発、駐車場を3時頃スタート。
刃渡りの辺まではこんなに順調でいいのかというほど歩きやすい道で標高を稼いでいきます。
傾斜はあるものの段差とかなく、実に歩きやすい道と感じました。
刃渡りの鎖場もそれほどの危険を感じることはなく、岩の上からは富士山や鳳凰三山の素晴らしい景色に感動、その反対側には鞍掛山など先日登った山の姿があります。
気合を入れて臨んだせいか、この辺りまでの登りは意外なほど大変なこともなくあっさりと来てしまった印象です。
刀利天狗を過ぎると黒戸山北側のトラバース、あまり標高の変化のない樹林帯の登山道をだらだらと歩く感じで、こういうのが続くとテンション下がってきて疲れがたまります。
やはり、楽なだけでは登らせてはくれないようです。
やがて五合目が近づくと大きく下りになります。
帰りには大変な登り返しになるのかなどと考えると憂鬱なくだりです。
五合目は五合目小屋のあった場所らしいですが小屋の面影はなく、神社の祠と石碑が広場の奥を占めています。
祠の右手からは連続する梯子や鎖場が始まります。
こういうアトラクションは好きなので再びやる気が上昇、少しづつ疲労がたまる中七丈小屋に到着して休憩です。
もともと登り切れるかどうか多少の不安と緊張を抱えて始めた今回の登山ですが、難所といわれる岩場なども無事通り過ぎ、七合目この辺りでは既に不安は頭の中になく、山頂まで何とか登り切ることだけしか考えていませんでした。
七丈小屋を過ぎれば登山道は明るいダケカンバの林の中。
こういう景色は山頂に近づいたことを実感させてくれます。
間もなく森林限界を超えると景色が一気に広がってきます。
山頂方面も見えてくるけどその遠いこと。
ジオグラフィカがその場の標高を時折知らせてくれるので残りの標高差は常に把握しているけど、実際の標高差よりも視覚的には大変に見えます。
これは山登りではいつものこと、一歩一歩頑張れと自分に言い聞かせます。
森林限界を超えても数か所の鎖場がありますが、むしろこういうアトラクションのほうが好きです。
岩と砂礫の道を淡々と歩くほうがどうも疲れを感じて苦手です。
足元にはイワカガミやイワウメ、ツガザクラなどのかわいらしい群生があって、この子たちも歩みを止めさせます。
重たくなった足で一歩一歩進み、やがて気が付けば目の前には過去に北沢峠から二度来ていて見覚えのある駒ヶ岳神社本宮、思わず「やったー!」。
ここで手を合わせ神社裏手を回り、山頂までほんの少し下って最後のひと登りでした。
山頂には最高の眺望が広がっていました。
青森からお見えの同年の方としばし山の話などで楽しい時を過ごさせていただきました。
ありがとうございました。
下山時には七丈小屋で@500円の冷えたコーラ買いました。
冷水で冷やされているペットボトル見て、下りにはコーラって決めていたおいらです。
日帰りではめったに山小屋で飲料とか買わない自分ですがこの日は最高に美味しかった。空のペットボトルは小屋では回収せず自分でお持ち帰りです。
正直なところ最後まで無事下り切れて本当に良かったです。
自分の現在の力がどの程度のものか多少分かった感じです。
決して余裕で登りきれたわけでなく、力不足を実感する部分もあります。
それでも自分のイメージに近い感じでは登れたと思う今回の登山、今後に向けて一つの目安になり、励みになることは間違いないところです。
お粗末な内容ですが、お読みいただきありがとうございました。
QuincyBowさん ご無沙汰しておりますm(_ _)m naotosasです。
日本屈指の単純高低差・約2,200メートルを一日でまとめ上げることは
山に向き合う多くの皆さんの憧れの尾根!
泣く子も黙る「黒戸尾根」の完登お疲れ様でした
ここを目指す人たちはそれなりの覚悟をもって挑む方ばかりだと思っておりましたが
そうでもない方もいらっしゃるんですね…思わず苦笑してしまいました^^;
トレランの方々は別としてQuincyBowさんのスピードについて行けないのは、
少し解る気がします
特に下りのスピードが落ちない処は本当に素晴らしい!余裕のGoalが目に浮かぶようです
私が元気な時よりはるかに速くてお年を考えると(←スミマセン^^;)
ホント「半端ない」ッす!
次は黒戸尾根と双璧の「試練と憧れ」の「早月尾根」あたりでしょうか?
お体をご自愛され、末永く山と向き合って、レコを続けていただけたらと
naotosasさん、こんばんは
こちらこそご無沙汰しております。
また、レコ拝見させていただき、参考にさせていただくなどお世話になっております。
今際の際に”やり残したことで後悔すること”があるとすれば、それは山登りをしていないことだと思い、還暦過ぎてから山と向き合い始めた滑稽な爺さんです。
本来もう少し気持ちに余裕をもってゆったり歩くほうが良いとは思うのですが、前のめりの気持ちの後押しもあって足早になってしまいます。
お恥ずかしい・・・
一時は病気で家族に大変な心配をかけた前科者です。
山では同じ心配をかけないように慎重にやっていこうと・・・、最近では妻もごく普通に送り出してくれます。
無理をしないで、それでも納得するまで山登りをしてみたい!
コメントいただき本当にありがたいです。
これからも健康にご留意され素敵なレコを読ませてください。
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