灼熱の綿向山【文三ハゲから塩の道峠へ】
- GPS
- 06:10
- 距離
- 8.9km
- 登り
- 861m
- 下り
- 869m
コースタイム
- 山行
- 4:38
- 休憩
- 1:33
- 合計
- 6:11
天候 | 快晴 【気温】熊野神社出発時:28℃ 綿向山:30℃ 熊野神社帰着時:35℃ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2018年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
平子地区へ入り、日野町・熊野神社へ。 (境内の駐車場をお借りしました。) |
写真
感想
梅雨明け以来、いきなり猛烈な夏がやって来た。
6時半頃の鈴鹿スカイラインにも最盛期の賑わいは無く、
路肩駐車は殆ど見られなかった。
熊野神社の境内から林道の緩い坂を行くが、樹林で風が入らず
一時間もしないうちにもう汗びっしょりだ。
蔵王ダムの雨量観測局の建物を過ぎ、しばらくして林道が地道に
変わると正面にこれから歩く稜線や文三ハゲが目に入ってくる。
林道の樹林を抜けて、剥き出しの文三ハゲに入ると陽射しに
さらされる。まだ九時前というのに強烈な暑さだ。
ガレ場の左寄りに流れる浅い凹面に沿って高度を稼ぐが、
ザレ混じりの蟻地獄を登るような感覚は、鈴鹿の山では貴重な
経験だ。
中間辺りで現れた土砂崩れの防護柵に沿うようにジグザグと登り、
岩壁下部の急な草付きから尾根へ逃げ、ガレの縁を辿る。
文三ハゲを眼下に見下ろし、木の根を踏んで一気に急登すると
やっと傾斜が尽き大展望の稜線に飛び出す。
いつもなら早速、綿向の山頂に広がる鈴鹿の展望を楽しむところだが、
一目散に木陰に逃げ込み涼を求める。
灼熱の登りに体力も気力も奪われ、計画していたイハイガ岳の往復を
中止して大休止に切り替える。
たっぷりと休んだ後は、先回も歩いた塩の道峠までの尾根を辿る。
秋の様に澄み切った青空に連なる鈴鹿の山並みを眺めながら
ブナの木平(明神平)のブナ林辺りまで来ると、日野川の谷から
上がってくる風を感じられるようになり、いくらか快適な尾根歩きに
変わって来た。
大菊ガレ(菊ハゲ)を下り切った風の通る平坦地で食事を摂り
下山地点の綿向山〜奥草山の最低鞍部・塩の道峠へ向かう。
一旦緩んだ尾根から一気に高度を吐き出し、先人が熊野と野洲を
行き来した杣道が交差する峠に下り着くが、山腹にへばりつく様な
杣道は一部危険な状態になっているらしいので、50m程登り返した
ピークから西側へ派生する尾根を下山コースに選ぶ。
登りが落ち着いたピークから西を眺めると顕著な急尾根が下っている。
地形図で地点を確認し下って行くと、僅かだが踏み跡が認められる。
明確な尾根筋を辿ると、やがて尾根を捲く様な杣道に合流した。
後は尾根筋を外れて日野川へ下る踏み跡を逃さず左折すると
やがて支流源流部の流れに出合い、左岸へ跨ぐとまもなくして
立派なナメが見られる日野川本流の左岸に出て林道に下り着く。
早速、水辺に降りて汗にまみれた体を休め、舗装に変わった林道で
最初の橋を渡ると熊野神社までわずかな距離だった。
【灼熱の陽射しにさらされ、綿向山頂を踏んだだけで体力も気力も
萎えてしまい、大幅に計画を短縮しての山行に終わったが、
文三ハゲからの綿向山登頂コースは鈴鹿では数少ないガレ場登りが
体験できる魅力的なコースだった。】
コメント
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こんにちは。
なんとこの酷暑の中の綿向ですかぁ〜!!!!
それも、お得意のバリ周回!
恐れいりました。
計画の変更もあったようですが、あの天候では賢明な判断ですね。
みなさん、お元気です
私も久しぶりに山へ行けたのですが、森林限界こえた稜線の強烈な日差しに負けて、計画変更して、すぐに降りてきてしまいました
今年の夏は、たまりませんね。
お疲れさまでした
totokさん 今晩は。
覚悟はしていても、それを上回る暑さですね、今年は・・・。
暑い!暑い!を何度繰り返したかわかりません。
未踏だった綿向山も二度目になりましたが、ガレ場を登って尾根を
目指すコースはアルプスの山中を登る様な雰囲気で良かったですよ。
ブナの林に入ってからは風も通り、最後は水辺で涼む事ができた
今回のコースは綿向山をゆっくり楽しめる良いコースでした。
こんにちはonetotaniさん
いやあ〜レコ写真を拝見しているだけで体が熱くなってきますね
この時期の鈴鹿でこんな青空は考えられないです。
先日の山では、上からは強烈な日差しで、背中はザックが保温材になってしまい、熱くて参りました。
なんでも現在の日本列島は太平洋高気圧の勢力の強さに加えて、フェーン現象でさらに暑くなっているそうです。沢歩きじゃないと倒れてしまいそうですね。
天気が良過ぎてかえって歩けないなんて、こんな夏は想像もしていませんでした。
この周回、参考にさせて頂き、涼しくなったら歩いてみたいと思います。
teppan2013さん 今晩は。
日陰の多い林道から日向に出たら身体が焼けるかと思うほど
強烈な陽射しでしたが、予定を短縮したおかげでリタイアする事無く
周回できました。
熊野神社を起点に向かった綿向山も二度目になりました。
水無山経由で行くか、文三ハゲ経由で行くか、どちらも淡々と行く印象の
表参道よりも変化を楽しめると思います。
それにしてもこれほど暑いと、好きな山も二の足を踏んでしまいます。
暑さには、お強いと思うonetotaniさんでも
ここのところの暑さは、格別堪えるようで。
沢から吹き上がる風は、救いの風ですね。
草原のような、稜線部の景色が
いいですね。好天で、何よりですが
日差しが強すぎるのも、困り者ですね。
ガレ場の登りは、アルペン気分を
体験できますね。
komakiさん 今晩は。
夏山本番になった途端、ここ数日の暑さは異常ですね。
体力の消耗を考慮し、剥き出しの稜線が続く綿向山〜イハイガ岳往復を
中止して正解だったかも知れません。
おかげで暑いながらも、変化に富んだコースを楽しく歩けました。
人気のお山ですので山頂に出れば誰かがと思ったのですが、
この暑さで敬遠されたのか、ひっそりとしていました。
楽しいコースなので綿向山〜イハイガ岳往復を含めた周回は、
また次回にします。
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