浅間山外輪山縦走周回 天狗温泉から高峰高原へ


- GPS
- 08:18
- 距離
- 25.2km
- 登り
- 1,667m
- 下り
- 1,656m
コースタイム
- 山行
- 7:32
- 休憩
- 0:47
- 合計
- 8:19
天候 | 晴れのち曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2018年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
自転車
自転車、高峰高原ビジターセンターにデポ |
コース状況/ 危険箇所等 |
天狗温泉から縦走し外輪山を周回して車坂峠へ戻る都合上、草すべりを二度登った。 高峰高原から浅間山登山口まで8.5kmは、自転車でのダウンヒル。 |
写真
感想
台風13号の影響で前線が停滞している。上越山稜は昨日訪れたが正午前から雨予想。yasubeさんのレコでシシウド、マルバダケブキが満開だったので浅間山外輪山へ向かう。
先週irohaさんが日光白根山をダウンヒルして楽しそうだったので、天狗温泉から入り高峰高原へ縦走周回する。そこから高峰VCにデポした自転車で戻ってくる計画。県内では赤城山、妙義山、日光白根山、草津本白根山と自転車周回しているので、浅間山も挑戦。
ただ天狗温泉までの単調な林道歩きと、縦走し外輪山を周回して高峰高原へ戻るには、草すべりを通らずJバンドから行くか、二度登り周回するかどちらかを選択をしなくてはならない。私は当然トレーニングも兼ねて二度登る事にした。
前橋市を4時に出発。国道17号、18号ではトラックとシグナルグランプリ。
霞む妙義山を見ながら碓氷バイパスを抜ける。軽井沢に入ると朝霧。サンラインに入るとさらに濃くなり、車坂峠に着くと眼下には雲海と八ヶ岳が見えていた。
高峰高原ビジターセンターに自転車をデポして引き返す。天狗温泉入口林道の脇スペースに車を駐車。傍から見ると廃車する車両に見えてしまう車の古さ。平成6年車。装備して6時40分に出立。気温18℃。
退屈な林道を歩くが、道の脇にはたくさんの花々が彩って飽きなかった。約1時間で浅間山荘天狗温泉に到着。ポニーは馬舎におらず、いつもいる犬が二匹だけ。犬に吠えられながら登山口へ。やはり獣の匂いがするのだろう。
ヤブカンゾウに見送られ鳥居をくぐる。鳥のさえずりしか聞こえない、ひっそりと静かな登山道を歩む。一の鳥居の脇にはレンゲショウマの群生。今年も見られて良かった。不動滝を過ぎ二の鳥居をくぐると薪が置いてある。火山館への歩荷願いが書いてある。今回も男気を見せて6本担いで持って行った。
カモシカ平へ差し掛かるが、全くカモシカの気配がしない。天候が崩れるのが彼らは分かっているのだろう。今日は草すべりでも行き会うことはないと予想した。火山館で大工仕事に精を出すご主人に挨拶をし、薪を下す。労いと見送りの言葉を頂いて先へ進む。
しばらく進むと目前には黄色い絨毯。マルバダケブキの群生だ。ベニヒカゲ、ヒョウモンチョウが沢山いた。アサギマダラも見ることができた。湯の平分岐を草すべり方面へ。
草すべりのシシウドは、遠くからでもよく分かるほどに群生していた。足元にはミヤマアキノキリンソウ、キオン、カワラナデシコ、オヤマリンドウなど咲いている。登り上げるにつれガスが濃くなってきた。撮影しながら約50分で分岐に到着。休む間もなくそのまま黒斑山へ。
ガスガスの山頂には10名ほど登山者がいた。ちらりと浅間山が見えるので記念撮影して蛇骨岳へ。ホシガラスが喧しいカラマツ帯を歩んでいく。蛇骨岳に到着するが、その先はガスガスで視界不良。しかも緩く風が吹き寒い。気温17℃だが体感温度は12℃以下。
赤ゾレ仙人岳の登りからややホワイトアウト。二人後続者がいたが視界不良で引き返していった。私は構わずガスの中へ突っ込んでいく。鋸岳は見えないので今回はパスしてJバンドを下っていく。下るにつれガスが薄くなり視界が戻ってきた。
三ッ石の所で昼食。蒸し暑くなることを考慮して、エビ、イカ、カシワ天のざるそば。浅間山が目の前の贅沢な場所でそばをすする。大気が不安定な影響で小諸市方面は雨が降っているようだった。
再装備して荒涼とした賽の河原を歩んでいく。樹林帯を抜けて再び湯の平分岐へ。本日二回目の草すべり登り。午前中よりガスが濃く、更に景観が悪いので黙々と歩んでいく。二回目も約50分で分岐に到着。休む間もなくトーミの頭へ。
トーミどころか全く景色が見えず、スタジオアリスですら用意できない灰色の背景で記念撮影して下山。天気が良ければ表コースから戻る予定だったが、中コースを淡々と歩くことにした。
高峰マウンテンロッジが工事中でクレーンがそびえ立ち騒音が聞こえる。高峰高原ビジターセンターにデポしておいた自転車を回収。車坂峠登山口まで移動して、登山からライド用の装備をする。
やや曇り空だが晴れ間も見えてきた。気温22℃、自転車で下るには絶好の天気。
総重量100kgにも及ぶ重量級が勾配10%の坂を弾丸のように下っていく。自転車を傾けタイヤを唸らせコーナーを曲がる。リムブレーキなので効きが悪く、パッドが焦げる恐れがあるのでポンピングしてかける。
爽やかな高原の風を体に感じ、ワインディングロードを駆け抜けていく。緑に包まれた道を走っていくと自然と一体となった気分になる。高原の短い夏を惜しむように道路脇にはヤナギラン、マツヨイグサが並んで彩っていた。自転車が走り抜けると風が吹き花々が揺れていく。まるで私に別れを告げ手を振るように・・・
約8.5kmを15分で下り、停めた車の所に到着。「これは回収できません、粗大ごみに出してください」と自治体からの貼紙がされず良かった。ブレーキを酷使しすぎてリムが焼けていた。パッドは溶けておらず一安心。自転車を積み込み、自分も着替えて積み込み帰路へ。
サンラインから浅間山は見えず、軽井沢の町は相変わらず混んでいた。地球温暖化で避暑の町が酷暑の町へと変貌する日もそう遠くはない。自宅に着くと夕日が榛名山へ沈んでいくのが見えた。前橋からも浅間山は見えず、今日の楽しい山行を心の中で回想し家のドアを開けた。
growmonoさん
連日の荒行お疲れ様です!
さすがお若いです
ブレーキかけない弾丸特攻自転車野郎バンザイ!
ヘルメットを被り自転車ライド姿はまさに練習中の競輪選手です。
ソバナとレンゲショウマはどこでも同じところにありますね。
また、ツリガネニンジンとソバナの違いが分かりやすいです。
これにハクサンシャジンの写真をのせて違いを説明してくれると有難い。
こんばんは、iiyuさん。
また今週の月曜も天候が不安定で、県内の山をぶらぶらしてきました。
自転車を使っての周回は涼しさが増します。風を切って進む爽快感。
軽量化された自転車なので制動力が弱く、タイヤの幅も2cmと細いのでコーナーを曲がる時に気を付けなければなりません。50km/hで転ぶと大怪我します。
擦過傷など当たり前で、鎖骨肋骨を何本も折っています。
ソバナ、レンゲショウマはセットで見られることが多いですよね。
ソバナはキキョウ科、レンゲショウマはキンポウゲ科です。
ソバナは花の先端が広がり柱頭が飛び出さず、茎に沿って直線的に咲きます。ツリガネニンジンは花が寸胴で柱頭が飛び出し、輪生して咲きます。大型で1mにもなります。ハクサンシャジンはツリガネニンジンの高山型で50cmくらいで小型です。ツリガネニンジンと比べて花付きが良く花自体が大きいです。
ソバナ、ツリガネニンジンは山の緑地や沢沿いに咲きますが、ハクサンシャジン、ヒメシャジンなどは高地の岩稜帯や砂礫地に咲きます。西黒尾根や八方尾根の夏を彩る花ですね。シャジン系の種類は萼片で区別できます。
growmonoさん
ありがとうございます。
特にツリガネニンジンとハクサンシャジンが区別がつきにくかったのですが
これで区別がつけられると思います。
また教えてください。
growmonoさん こんばんは。
山に入っている時間の方が長いのではないですか・・・そんなことは無いと思いますが、そのように感じますよ、山が似合うgrowmonoさん。
思いもよらないコース取り、トレーニングとは恐れ入ります。
息抜きの山は、しろこさんとのペア登山ですカネ、
帰りの🚲楽しいそう、ここだけなら真似できそう・・・しかしブレーキが効かなくなりそうで逆に怖い。
山はあいにくの曇り空だったのですね、白い空気がいっぱい写っていましたが、何度行って行っていても青空がほしかったですね。
お疲れ様でした・・・・何時ものトークは全開ですね。
こんばんは、yasioさん。
週に一二度で、長くても14時間程度ですよ。これでも働き盛りですからね、仕事の方が長くしていますよ。いるだけでも十分役に立っていると思います。昼行燈。
自転車を使っての周回は得意中の得意です。ロードバイクなので舗装路限定です。マウンテンバイクもあるのですが、クランクとBB(ペダルを回すところ)が故障していて部品交換していません。放置です。
我ながら良いコース取りと思いましたね。歩いてみても良いコースでしたよ。急な登りが天狗温泉からの長坂と草すべりだけみたいなものですから。後は惰性ですよ。草すべり二回登りましたが、そこだけは主脈縦走だと思って歩きました。このくらい登れないと北アルプス縦走が出来ないと思っています。
朝は晴れていましたが稜線では曇りでした。帰りの車坂峠から下は晴れてましたね。自転車でダウンヒル涼しくて最高でした。自転車は乗らなくても毎週メンテナンス点検を自分でしていますので、直ぐに乗ることが出来ます。人も同様で、日ごろからしっかりとしたメンテナンスが必要です。だから連続で山へ行っても疲れませんし筋肉痛などなりません。
今週末から夏季休暇となりますが、台風の行方を見守っています。
growmonoさん こんにちは!
連日の山行 お疲れさまでした
最初にレコのログを見た時に⁇ と思いましたが
自転車で下られたのですね〜
あのチェリーパークラインを疾走しながら下ってくる
growmonoさんの雄姿が想像できます
この日 浅間山も候補にあったのですが
雷が怖くて鼻曲山にしました
以前 Jバンドを上がった稜線で雷に遭遇し その時はじめて横に
走る稲光をみて震え上がったのを思い出します
それにしてもよく草すべりを2回登るなんて 自分の中では
ありえない事です! 真似はできませんが 気持ちはいつも
持って行きます
お疲れさまでした。
こんばんは、kijimunaさん。
ルートとログを見ると不可解ですが、グラフを見れば一目瞭然です。
草すべりの急坂が二つ描かれ、17km地点からはダウンヒルしたきれいな傾斜です。
まさしく失踪したいほどの疾走でしたね。爽やかな空気を切り裂いて下りました。
上り獲得標高が1753mでしたから、それほどで激登りでもないですね。
スタートから黒斑山山頂までの距離10kmを、標高1200m登り上げ、4時間で歩行してます。
写真撮影しているので、やや遅いペースです。
落雷は私もオジカ沢の頭付近で目の前に落ちて、吹き飛んだことがありました。
雷の衝撃波を全身に受け、目は凄まじい光量で見えなくなり、轟音で耳鳴りが響いていました。それを知人に話したら「お前みたいなタフな野郎は、身体が金属だから落ちるんだよ」と。ターミネーターのような、酷い言われようです。
この愚か者コース、天狗温泉からの道と、定番の車坂峠コース、それに外輪山周回も出来る贅沢なコース取りなんですよ。長坂と草すべりだけが急登で、あとは惰性で登れます。そして帰りは爽快なダウンヒルです。一つも登りがありませんから自転車苦手でも大丈夫です。
次回は秋の黄金カラマツの時期にこれで行こうと思います。
黒班山、面白いコースで歩いてきたのですね。
前日、巻機山に行っていた楽チンコースと思いきや‼ 車坂峠からの下り、結構斜度あると思います。ブレーキ持って良かったですね。
マルバタケブキの群生、草すべりの花畑、天気悪くても楽しかったと思います。(^o^)
こんにちは、yasubeさん。
お話した通り行ってきました。
一の鳥居のレンゲショウマと運が良ければカモシカと遭遇、マルバダケブキに迎えられ、花火のようなシシウドを見つつ草すべりを登る。浅間山を見ながら周回して再び草すべりでゆっくりと花観賞。表コースから北アルプス、八ヶ岳を眺めて車坂峠。デポした自転車で颯爽と下山。
と、頭の中で描いた山行ですが、10時くらいからガスガスで、淡々と歩く山行になってしまいました。ダウンヒルですが、チェリーパークラインは高峰高原ホテル下あたりから中腹まで斜度が10%以上あります。ブレーキパッドが薄くなってきたので、そろそろ替えようかと思ってましたから不安材料でしたね。
草すべりのシシウドの群生は、湯の平分岐からでも良く見えていました。まるで白い花火が斜面に上がっているようでしたね。おっしゃるとおりガスでも充分楽しい山行でした。
台風と湿った空気の影響で週末は天気がいまいちですね。北アルプスへ遠征予定ですが、当日まで悩みそうです。
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する