富士山駅から大倉・トレランシューズで途中敗退(杓子山、石割山、菰釣山、加入道山、西丹沢自然教室)
- GPS
- 96:00
- 距離
- 39.3km
- 登り
- 2,170m
- 下り
- 2,690m
コースタイム
12/11 7:22避難小屋-7:37白石峠-9:05用木沢出合-9:23西丹沢自然教室
天候 | 10日 快晴 富士山駅 約5° 山頂・稜線-5°〜0°ぐらい 11日 快晴 加入道山避難小屋内 早朝-5° |
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過去天気図(気象庁) | 2011年12月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車
西丹沢自然教室からバスで新松田まで |
コース状況/ 危険箇所等 |
富士吉田-杓子山 杓子山の直前に忍野ハングライダー離陸場というスペースがあり、展望は最高です。またここまでこのコースはかなり上まで林道を車で行く事ができ、ゲートからの徒歩も道幅が広く危険個所もないため、子連れ登山にお勧めです。ただし、ハングライダー離陸場から上は急登が続き(30分以上)子供は歩いても、子供を背負ってもきついと思います。帰りに不動の湯(800円霊水を汲む券付き)で入る登山温泉コースは家族登山にいいなと思いました。 杓子山-加瀬山 下りはちょっと急でした。雪が少しだけ積もって歩きにくく滑るため、アイゼンを着けたら木の根に引っかかるといった具合でした。トレースあり。 加瀬山-石割山 富士山の展望が望めるのはこの辺りまでです。これ以降は樹林帯に入ってしまい景色はほとんどありません。トレースはありませんでしたが小動物の足跡あり。 石割山-モロクボ沢の頭 熊笹で少し道のわかりにくい個所がありますが、そのことを頭に入れておけば迷うことはないと思います。一度道がなくなったと思い20mほど戻ったことがありました。(結局そのまま突っ込むのが正解でしたが・・・) モロクボ沢の頭-白石峠 畔が丸の分岐から加入道山まで、地図上では名前のあるピークが2つありますが 実際に大きなピークは4つありました。加入道山だと思って登った最期のピークが水晶沢の頭だった時の落胆は・・・。思わず座って休憩しました。 白石峠-加入道山 夕方に歩いた時は雪が解けてぬかるんで歩きにくく、朝降りてくるときはそれが凍ってアイゼンが必要でした。 加入道山避難小屋 きれいでした。トイレはありません。稜線上なので寒いと思います。風の音などはほとんど聞こえませんでした。自然教室の職員に寒かったでしょと同情されました。 翌朝 加入道山-白石峠 稜線は風が強く氷点下でしたが、白石峠から降りた途端に風がなくなり日がさしてて暑く感じました。別世界のようです。 ブナの湯10時OPEN 2時間700円(水曜日定休日) 3回目でやっと入ることが出来ました。(以前は改装中と定休日で断念)職員の方の応対が丁寧で、お風呂も気持ち良かったです。お土産を買ったらサービスで柚子を3ヶ戴きました。 |
写真
感想
計画
西丹沢から山中湖方面というのを一度やって見たいと思ってました。
縦走なので車でなく公共交通機関となると、富士山駅か高速バスの平野か。
それなら富士山駅にすれば、大倉から富士山まで繋がるという単純な理由で富士山駅出発を決定しました。
避難小屋は菰釣山は混むことが多いらしい、畔が丸はあまり綺麗でないらしい、加入道山避難小屋なら翌日の大倉までの行程も楽になるだろうと、宿泊の第一希望を加入道山避難小屋にしました。ただこの場合、最大の問題は距離でスタートから33kmもあり明るいうちに着けるかどうかでした。逆算して駅のスタートを2時としました。
実行
家を出てから初日の昼頃までは順調に進んでいました。が、昼過ぎて稜線上も気温が上がってくると、靴にかかっていた雪が溶けてだんだん靴が濡れてきました。一応ゴアテックスですがやはりトレランシューズです。スパッツを履いても足首からも少しずつ雪が入ってきます。靴もいよいよ全体が濡れてしまいました。とうとう靴下まで濡れて足が冷たくなってしまいました。靴下の替えは2足持っていたのですが、靴が濡れているのだから替えてもまた濡れるだけだろうと、それよりも夜寝るときの替えがないほうがきついと思いそのまま歩き続けました。
結局これが体に大きな負担となり、翌朝起床予定の3時に起きた時にひどい頭痛とまっ黄色の大量の鼻水(白血球の死骸)をみて下山を決意しました。
濡れてしまった靴下はシェラフに入れて寝ましたが、あまり乾いていませんでした。(着干しする気にならないほど冷たかった)
水も初日の夕食後、1リットル以上あるはずでしたが実際には500ccしか残ってなく予備食のラーメンも食べてしまっていて、刀折れ矢尽きたといったところでしょうか。(あまりにも弱っちいですが)
評価
なんとか加入道山まで歩ききれたのはまた一つの自信になりました。今回はその一点だけでした。
しかし15時間もヘロヘロになって歩きながら思ったのは、これが私のやりたいことなのか?という自問自答とだれがこんな計画を立てたのか?(私だ!)というやるせなさ?虚しさ?憤り?をずっと考えていました。それも飽きてくると、今度は娘と息子のことを思いながら歩いていました。何しに山へ来ているのかと。(それなら家で子供と遊べば良いものを・・・)
改善
冬はどうしても荷物が重くなるので、長い距離よりもまったり短くのほうが良さそうです。また寒いというだけで体を燃やすのにカロリーがいつもより必要で、暖かいものが食べたくなるので燃料も食糧も時間もかかります。
今回昼食は行動食だけで済まそうと思ってましたが、途中でお腹が空いて結局予備食のラーメンを食べたりしました。
主な装備 シェラフ(モンベル♯4・借り物)シェラフカバー。寒かったです。夜中足が冷たくなって揉んだりしてました。
アイゼン、ダウン(ユニクロ・フード付き)、ガスバーナー、ホッカイロ5個、水4ℓ、ニット帽、耳あて、マスク、手袋3つ(防水厚手、速乾薄手、指先なし)等々
そもそも雪のある時期にトレランシューズで泊まりで縦走は無理がありました。
天候も急激に冷え込んできた為前日になって急遽、アイゼンを追加して防寒を少し強化しただけで靴はまったく考えていませんでした。しかし防水の重たい登山靴では初日の長い距離を歩くのは到底不可能で、この時期にこの計画というのが無理だったということでした。
いつものように失敗して気が付いたというオチでした。
他山の石となればと思います。
コメント
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加入道まで行けたのですから、積雪がなければ成功していたでしょう。
丹沢山塊で、12月に積雪は10年来らしいですから、止む無しかもです。
チャレンジャブルな山行に、大拍手を送ります。
まだまだ「経験」が足りないですね
せっかく差し入れまで用意して頂いたのに、受け取れずに申し訳ありません。
また近いうちに加入道山スタートでリベンジすると思います。途中敗退は妙に心に引っかかりますね。
奥様にもよろしくお伝えくださいませ。
※霧氷ありがとうございました。訂正させていただきました。
山中で、畦が丸方面から来る私たち(中年おやじ2人)と会話をしたのをご記憶でしょうか。「白石峠から来た」というkaffeeさんの言葉にびっくり。
私たちも2日目に水が底をつき、敗退しました。やはり冬山は装備の重さと水の量のコントロールが大切ですね。
私たちの記録も見て、笑ってやってください。では。
菰釣山までの時間を聞かれて2時間以上あると思いますとお答えしたのを覚えています。到着が4時過ぎになるけど大丈夫かなぁなどと思っていたら、私の方が大丈夫じゃありませんでした。 3日経っても風邪が治らず、未だに青っパナ垂らしています。
私 白石峠と言いましたか?
それだと全然逆方向ですね。シャクシヤマと言いたかったと思うのですが疲れて頭と口が別々だったのかな??
風邪、大丈夫ですか?
とにかく、今回加入道から下山されたのは、賢明なご判断だったと思います。
一日30キロ以上を歩くとなると、確かに重登山靴ではキビシイですかね〜。
以前トレランシューズを購入した際、お店の方から
「トレランの方は基本日帰りなので、ゴアといっても最低限。軽さを追及してます」
みたいなことを言われました。
あと、山中湖方面からの縦走だと、水の確保もポイントですよね。
水場は適宜ありますが、しばし下る必要がありますし、(時間的ロス)
週末であれば、青が岳山荘、蛭が岳山荘(こちらは2L1000円と割安)で購入できますが。
いづれにしてもお疲れ様でした。
途中敗退。
無事下山できたからこそ、kaffeeさんの「糧」になるわけですしね。
トレランシューズは日帰りが基本、私も試着した時店員さんにそういえば言われなと思い出しました。今回痛い目にあってやっと身に付きました。
避難小屋に到着して夕食の用意をしていると撤退する理由が次々に浮かんできて一度は心が決まりかけたのですが、でも安易に撤退すると後悔することは知っているので何とか踏み止まろうとしました。最期には明日起きた時の体調で判断しよう、と踏ん切りが着きました。
もちろん撤退の後悔はありませんが、未完了のもやもやした感じは想像していたよりもずっと大きいですね。
近いうちこの続きをやると思います。
いろいろご心配ありがとうございます。
追伸 ユンケルすみませんでした 飲みたかったです。
この埋め合わせはきっといつか・・・。
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