南ア南部(沼平〜椹島〜赤石小屋〜大聖寺平〜荒川小屋(往復)


- GPS
- 32:00
- 距離
- 71.7km
- 登り
- 3,405m
- 下り
- 3,402m
コースタイム
- 山行
- 12:33
- 休憩
- 0:22
- 合計
- 12:55
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2018年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
自転車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
北アルプスほどペンキマークやテープは多くなく、時々道を見失いかける… 何気にある倒木や斜めった木々にも注意(小屋番の怠慢?) |
写真
感想
昨年、お気に入りの小赤石岳の先から見る大聖寺平〜荒川小屋にかけての景色と荒川小屋テント場から見える景色を堪能しようと、自宅から南アルプス南部の玄関口である畑薙ダムまで車で行ったのに、そこから自転車で登山口の椹島へ向かう途中で自転車の後輪がパンク、無念の撤退を余儀なくされた南アルプス南部。そのリベンジに行って来ました。
前回のマウンテンバイクもどきの自転車はもうタイヤの劣化が酷く、タイヤ代が自転車購入費用と同じぐらいかかると聞き前回の撤退以来放置状態…
で、今回はバカボンが使っていたママチャリ登場(笑)。変速が3段しかなくタイヤの劣化状況に大差はないので今回もまたパンクするかもしれませんけど、まあそうなったらそうなった時と割り切り、再度チャレンジ。
大阪から帰省する際にも通った新東名の新静岡まで来て、いつもの下道を走り畑薙ダムに到着したのは夜の20時ごろ。速攻で仮眠に入り、翌日2時起き・3時発で沼平から真っ暗な林道の中へ自転車を漕ぎ出します。
3段あると言っても一番重いギアは山道では使えません。もっと言えば1番軽いギア以外ほとんど使いません(笑)。少しでも登りに差し掛かると潔く自転車を降りて押し、楽チンな下りも前回勢いよく下った際にパンクした経験からゆっくり小石のない路面を選んで下り、5時ごろに椹島へ。
登山口近くに自転車をデポし、鉄の階段を登っていよいよハードルートに取りつきます。6年前に荒川小屋からココまで下りで使った時の記憶から、とにかくのっけから急登なのはわかっていたので、最初から飛ばしてバテないようゆっくり登ります。
ココから赤石小屋までの間に「椹島⇔赤石小屋 ○/5」みたいな5区間ごとに看板がありますので、それを目安に頑張って登ります。ただ今回登下降に使った感じで言うと、あまり等間隔ではないように感じました…
ヒイヒイ言いながら、ようやく10時過ぎに小屋着。行動食をとり、水を補給して先に行きます。
小屋まではずっと樹林帯でしたが、徐々に眺望が得られるようになってきました。残念ながら往路では富士山は見えませんでしたが、富士見平まで来ると周囲がよく見渡せます。
ココからは6年前の記憶で赤石岳と小赤石岳の間にあるコルまで登り詰めることはわかっているのですが、それにしても見上げるその場所までは急峻なルートしか目に入ってきません。どこをどう登るのかよくわからないのですが、体力的にかなり大変そうなことは容易に想像できます。
ようやく13時半ごろに記憶にある稜線の分岐点に到着。大聖寺平の見える地点へ向かいます。
小赤石岳を過ぎ、お気に入りの大聖寺平〜荒川小屋が見渡せる地点へ。北アルプスが男性的でギザギザした岩が多い山であるのに対し、南アルプスは女性的でなだらかだけど1つひとつの山が大きいのが特徴ですが、それを端的に表している個所がと思います。
ここまで来れば、あとは荒川小屋に向かうのみ。山腹にあるトラバース道を30分ほど歩くと小屋です。
ココは晴れていれば富士山が真正面に見えるテント場がいいですね。小屋も小奇麗だし、トイレも比較的清潔で水場もジャバジャバ南アルプスの天然水が出ています。
荒川小屋到着後に気が付きましたが、冬期小屋近くに「TJAR」と書かれたテントが… そう、知る人ぞ知る、2年に1度行われるトランス・ジャパン・アルプス・レースの開催期間中だったのです。
ちょうど1人のランナーが小屋に到着しました。私はトレランはしませんけど、単純に日本海から太平洋までを数日で駆け抜けてしまう超人的な山岳レースは興味ありますし、今でも2012年にNHKで見た放送が記憶によく残っています。
テント設営後に食事をとるともうすることがありません。18時にはシュラフに潜って熟睡体制に入りましたが、小屋から近かったからか話し声が気になって眠れず、あまりよくは寝られませんでした。
翌日は8月というのに気温が低くなるとヤマテンで聞いていたのでシャツ3枚着て寝袋も#3で寝たからか寒さは感じずに起きられました。
3時半に起きて5時前に出発。この日は昨日辿ってきた道をそのまま折り返します。何気にキツイ小赤石岳への登りを登り返して再び稜線上へ出ます。
小赤石岳手前で大聖寺平〜荒川小屋の景色を目に焼き付け、赤石岳との分岐点へ。そこで昨夕小屋で見かけたTJARランナーが赤石岳方向へ向かっていきました。私とほぼ同じ時間を小屋で過ごしたことに少々驚きましたが、明日の朝4時までに井川のチェックポイントを通過しないといけないそうです。5年前に荒川小屋から聖平までテント泊装備で行った経験からすると、それは途方もないペースで行かねばならないように感じます。
昨日の登りも大変でしたが、ここから椹島までの道を下るというのも想像しただけでゾッとします。何しろ標高差は1900mほどもあるのですから…
意を決して分岐点から下り始めます。昨日登ってきたのだからどんな道かはよくわかっているつもりでしたけど、赤石小屋から先の下りで足が終わることのないように慎重に膝に負担をかけないように下りました。
赤石小屋でトイレと行動食をとりますが、疲労は回復しません。この先も足に負担が掛からないように下ったつもりでしたが、帰宅後にタイムを見てみると、なんと荒川小屋〜椹島間のタイムは6年前の下りに比べて1.5倍近くも時間がかかっていました。既にこの時点で足は終わっていたのです…(笑)
どうにかこうにか椹島の登山口に戻り、自転車を漕ぎつ押しつつ沼平へ戻ったのは15時半ごろ、16時に沼平を出て18時ごろ新東名のインター付近まで戻り、ガソリン補給と夕食を取って18時半に高速に乗り、自宅へは22時ごろ戻りました。
昨年のリベンジに何とか成功したものの、3カ月ぶりの登山ということあってか体力的にはかなりキツく、もう今回のルートを登りにも下りにも使いたくないなと正直思いましたが、荒川小屋に来ようとすれば使わざるを得ないので、またキツさを忘れたころにやってきたいと思います。
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