快晴の荒川三山縦走(鳥倉林道から往復)
- GPS
- 23:06
- 距離
- 40.1km
- 登り
- 4,204m
- 下り
- 4,183m
コースタイム
- 山行
- 7:44
- 休憩
- 0:15
- 合計
- 7:59
- 山行
- 7:00
- 休憩
- 0:48
- 合計
- 7:48
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2018年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
コースは明瞭。崖の縁を歩く箇所が数カ所あり、慎重に通過すること。 (注)ルートの地図では、2日目の高山裏避難小屋から荒川前岳間で、行きと帰りで異なるルートを歩いたようになってますが、実際は同じルートを歩いています。正しいのは点線に沿って山腹をトラバースするルートです。 |
写真
装備
個人装備 |
Tシャツ
ソフトシェル
ズボン
靴下
グローブ
防寒着
雨具
日よけ帽子
着替え
靴
ザック
ザックカバー
行動食
非常食
調理用食材
飲料
ガスカートリッジ
コンロ
コッヘル
ライター
地図(地形図)
コンパス
ヘッドランプ
予備電池
筆記用具
常備薬
携帯
タオル
ストック
ナイフ
カメラ
ポール
テント
テントマット
シェラフ
|
---|
感想
1日目:鳥倉林道ゲート→高山裏避難小屋
前日16時頃に自宅を出発し、鳥倉林道ゲート前の駐車場に9時頃に到着して仮眠。昨夜から降り続いていた雨は未明には上がり、駐車場を4時38分に出発しました。40分弱で登山口に到着、ここからは山道。針葉樹林に囲まれた明るい雰囲気の登山道は急登で始まり、しばらくすると山腹をジグザグに進む緩やかな道になってくる。天気は予報どおり回復に向かっているようで、ときおり青い空も見えてきた。1時間ほど登ると三伏峠から西に延びる尾根に取り付き、北側の山腹を登っていく形で、徐々に高度を上げていく。山腹の道は急斜面に付けられているが、木のはしごなども整備されていて、特に危険個所はない。今は通行禁止になっている塩川小屋からの道を左に分けると、もう一頑張りで三伏峠小屋に着く。小屋までゲートからほぼ3時間。ザックの重さは20kgくらいで体力的にちょっと不安があったことを思うと、ここまではいいペースで歩けたかな。行動食を取って最初のポイント烏帽子岳に向かう。塩見岳への分岐を過ぎ、花の終わったお花畑の脇を少し歩くと稜線に飛び出す。稜線というよりは、長野県側が大きく崩壊していて、その縁に沿って登っていく感じ。ここからは南アルプスの山並み見えてきて、テンションが一気に高まってくるが、灌木帯を抜けると強い日差しにさらされ、暑さが徐々に体に応えるようになってきた。烏帽子岳には8時半に到着。 360度の大展望、塩見岳の圧倒的な存在感にここまで来ただけでけっこう満足してしまいました。次のポイント小河内岳までは、崖の縁歩いてハイマツ帯に囲まれたピークを一つ越えていきます。着いた小河内岳も大展望、広々としたピークでゆっくりできる。山頂直下にある小河内岳の避難小屋はきれいだと評判だけど今回はスルー。小河内岳の山頂から急坂を下り、針葉樹の森に入り平坦な道をしばらく行くと、今度は崖の縁を歩いたり、静岡県側の山腹をトラバースしたりしながら、板屋岳に向かって徐々に高度を上げていく。前半頑張ったつけがまわってきて足が動かなくなってきましたが、板屋岳を越えると1日目のゴール高山裏避難小屋まではほぼ下り一辺倒なので、何とか元気のあるうちにたどり着けた。テント場は小屋から荒川岳方面への登山道脇に点在していて、以前ガイドブックで読んだときは暗い雰囲気というようなことが書いてあった気がしますが、全然そんなことはありませんでした。水場は小屋の脇から往復30分とされてますが、昨日までの雨で5分も下ると沢が現れてラッキーでした。管理人さんにそのまま飲めるかと尋ねると、「聞かれたら沸かしてという答えになる。自分はそのまま飲んでるけど」という返事。小屋のトイレの下流にある沢なので、言われたとおり沸かして使うことに。小屋の前を数メートル上がったところからは遠くに中央アルプスを望むことができ、天気が良ければ美しい夕日が見れます。この日もビールを片手に最高の時間を過ごさせてもらいました。
2日目:高山裏避難小屋〜悪沢岳往復
今日は、テントは張ったまま、荷物を軽くして悪沢岳を往復。4時には出発したかったけど、思ったより1日目の疲れがあって寝坊、4:45から歩き始めました。50分ほどで樹林帯を抜けて開けたところがカールの末端。大きな石がゴロゴロした道をジグザグにひたすら登っていく。カールの上部で登山道は右手の方に急登となり、カールの縁に飛び出すと荒川前岳への最後の登り。登山道の右側は南アルプス最大級の荒川大崩壊地で、落ちたらまず助からない。左側もカール上部の急斜面で、両方が切れ落ちているところは、バランスを崩したりしないよう慎重に通過します。緊張を強いられるところを何カ所か過ぎると、ほどなく荒川前岳。雄大な赤石岳の眺めに思わず感動します。とにかくでかい。休憩もそこそこに悪沢岳に向かいます。中岳を越えて、いったん大きく下ると、悪沢への最後の登りに取りかかります。途中一カ所だけ岩場の急斜面を通りますが、気をつけて歩けば問題なし。高山裏小屋から4時間弱で念願の悪沢岳に登頂。2日間快晴の中を歩けたことに感謝しつつ、360度の大展望を心ゆくまで楽しみました。ここからは往路を戻ります。この日の荷物は軽かったのでそれほど苦にはなりませんでしたが、前岳直下の下りは、風が強いときや荷物が重いときは要注意。カールの末端まで一気に下ると、再び樹林帯のトラバース道。昼過ぎにテント場に戻りましたが、この日はガスが上がってきていて、夕方まで小屋の周囲はほぼガスに包まれていたような気がします。前日よりテントの数が少し増えて、私のテント両側にもソロの方が。今朝の反省から午後はテントでゆっくり休養して、翌日に備えました。
3日目:高山裏避難小屋→鳥倉林道ゲート
両側のテントの方が2時頃から行動を開始したので、私も予定通り3時前に起床、3時40分に出発。前日は荷物が軽かったのと、体が少し山に慣れてきたのか、3日目にしては快調なペースで歩けました。しかもこの日も快晴で、心配していた小河内岳や烏帽子岳への急坂もゆっくりですが気持ちよく登れました。三伏峠小屋からの下りは少し飛ばして、11時前には鳥倉林道ゲートに到着。今回のルートで三伏峠〜荒川前岳間は、南アルプスの中でも静かな山歩きができると言われていますが、そのとおりでした。では魅力がないのかというと、むしろ、南アルプスのスケールの大きさ、山の奥深さを感じることができる、素晴らしいルートでした。日程の都合等でピストンになってしまいましたが、天候にも恵まれて、帰りも十分楽しみながら歩けました。またいつか、必ず歩きたいと思います。
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