富士を愛でる 三ツ峠山(三つ峠駅〜河口湖駅)
Rheingold
B-Donau
- GPS
- 07:58
- 距離
- 15.2km
- 登り
- 1,264m
- 下り
- 1,039m
アクセスを調べる
標高グラフを拡大コースタイム
<中央線快速>→0620高尾0628-0705大月0722-0750三つ峠
---------
0752三つ峠駅-0812大山祓神社-0907達磨石-1049八十八大師-1148四季楽園-1210開運山
1213開運山-1228四季楽園先の展望台(昼食)1301-1309木無山-1512天上山-1549河口湖駅
---------
【復路】
1600河口湖-<ホリデー快速河口湖>→新宿
| 天候 | 晴れのち曇り |
|---|---|
| 過去天気図（気象庁） | 2011年12月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関：
電車
ケーブルカー（ロープウェイ／リフト）
富士急行「河口湖」 |
| コース状況／ 危険箇所等 |
■道の状況 ・危険箇所はほとんどありません。 ・表口登山道に雪は残っていませんでしたが、屛風岩の手前で登山道が一部氷結していました。 ・木無山から霜山を経て天上山に至る府戸尾根は、なだらかで歩きやすい道です。 ・気温の低さと正午近くの曇天が奏功してか、霜柱の道も泥濘になりませんでした。 ■下山後の温泉 ・河口湖温泉に人気の湯があるようです。指定席券をとっていた電車の発車時刻が迫り、入りませんでした。 |
写真
拍手
400mにわたる一枚岩盤。
魚が遡上できないそうで。
股のぞきに到着。
なるほど、この松から、か。
傍らで「秀峰ねぇ」。
目を向けると、あ、あっ!!
天橋立ではないのだが……。
そろそろ教えてあげよう。
不二能高嶺と詠んだのは、
山部赤人でしたっけ。
ここで滑ると重大事故に。
この日、最大の注意を払う。
冬ならではの光景ではある。
東側の空は曇りがちに。
雲が広がり、かなり寒い。
この後、一瞬、進路を誤る。
冠雪の八ケ岳連峰が美しい。
それにしても寒い!
感想
12月11日に断念した三ツ峠を歩いて富士を愛でる趣向。折角の雪は消えてしまったらしいけれど、快晴のはずでした。
大月駅を出てすぐ、富士急の進行方向右側に大きな富士山が姿を現しました。青空を背に真っ白い山麓がくっきりと。
ところが三つ峠駅に着くと、富士山の頂は雲の中。始発電車にタッチの差で乗り遅れて30分ロスしたのが響きました。
「私がもう少し速く走れば……」と妻。いいえ、そうではありません。はしご酒で未明に帰宅し、寝坊したのは私です。
それに、塞翁が馬ということもあり得る。そう自分に言い聞かせながら、空を気にしつつ、整備された散策路を歩きます。
登山口までにトイレが2カ所。ベンチは随所にあり、西桂町のポリシーを感じます。神鈴の滝遊歩道は実に爽やかでした。
林道脇の氷の中に落葉がちりばめられている様に惹かれて写真を撮っていると、「どこから来たの」と声を掛けられました。
振り返るとトラックの運転席で初老の男性が微笑んでいました。妻の見方は「きっと氷を珍しがっていると思われたのね」。
私は深く考えることもなく、造形美の云々を説明するのも面倒で、「あの雲は消えますか」と。答は「無理かなあ、今日は」。
周囲の針葉樹林から鳥の鳴き声がチュリリリリリと聞こえます。(帰宅後に図鑑を調べると)ルリビタキのように思えます。
達磨石の脇に説明板があり、梵字は「大日如来」を意味するのだと知りました。やがてアカマツ林の爽やかな坂を登ります。
頂上は寒そうなので汗をかかないようペースを抑えていると、妻はどんどん先に行ってしまいます。登りは得意なのですね。
そして、「見えるわよ〜」。空模様を気にしている私の心中を見透かしてか、最近は耳にしないような弾んだ声を響かせます。
股のぞきに到着。たしかに秀峰。と、傍らで妻が妙な格好をしているではありませんか。天橋立と勘違いしているのでした。
何枚か撮影してから、誤りを指摘しました。「早く教えてくれればいいのに」「あまりにも面白くて」と、笑い合うこと暫し。
ここで、始発ミスのツイッターに反応をくださった方に返信。グローブを外した数分の間に、風を受けた手がかじかみました。
馬返しを過ぎると急登になるのは、どの山も同じですね。このあたりは、1km進んで500m登る計算。勾配は2対1の割合です。
ん? ということは、歩く斜面は√5。まさしく「富士山麓……」。などと取り留めのないことを考えているうちに八十八大師。
遠くから見ると、お地蔵さんたちの赤色と白色の前掛けが洗濯物のようです。近づくと、実に柔和で趣深い顔が並んでいます。
青い空、前掛けの赤と白。美しいコントラストです。すると、近くの木にレトロスペクティブな「さくらフィルム」の看板が。
感心している間に、しかし、雲は東から南の空へと広がってきています。頂上まで1時間近くか。少しペースを上げることに。
途中、氷瀑らしき光景に2カ所で出会いました。1カ所目の手前から眺めた富士山が美しく、表口登山道を歩いたのは大正解!
屏風岩は、よじ登りたくなる気持ちが分かるような均整のとれた壁です。その岩から滲み出る水が凍り、つららになっています。
開運山頂に着いたときには、富士山は完全に隠れ、丹沢山塊も見通しがきかなくなっていました。遙か八ヶ岳連峰が印象的です。
もっと早くジャケットを着るべきでした。山頂で体が冷え、四季楽園近くの展望台で昼食の準備を始めた時には手先が不如意に。
生姜湯を沸かして飲み、やっと一息。日差しがあれば、と恨めしくも思えましたが、今日は恵まれている方だと考え直しました。
30分ほど休んで下山開始。結局、寒くて座らず終いでした。あっという間に木無山を過ぎ、落葉と霜柱の下り坂が延々と続きます。
どこが霜山だったのか標柱を見落としましたが、おそらく、と思われるピークのあたりから日差しが戻りました。右下は河口湖。
なだらかな尾根道からは、左手に杓子山や御正体山らしき稜線も見え隠れするのですが、時間が気になり、撮影は省略しました。
天上山の頂上にある祠で、カップルが賽銭を投げていました。「ご縁がありますように」と声を合わせて。なかなかいいものです。
最後の下りは、時間節約でロープウエイを利用しました。河口湖〜大月間の富士急運賃とのセット割引で1,310円。なお割高感。
河口湖駅が近づくと、何と富士山が再び姿を現していました。晴れていれば夕日に映えるであろう偉容を背に駅舎が建っています。
ホリデー快速河口湖2号に乗車。指定席も自由席も閑散、とtweetしましたが、八王子あたりから先の自由席は大混雑の模様でした。
以 上
こっそり拍手
コメント
この記録に関連する登山ルート
この記録で登った山／行った場所
関連する山の用語
山行記録を公開しました
X
Facebook
リンク取得
メール
ブログパーツ
情報提供のお願い
山行記録を投稿して、ヤマレコのコミュニティに参加しよう！
この山行記録の写真
三ッ峠山の最新記録
木無山の最新記録
嘯山の最新記録
三ツ峠山は富士山の眺めがいいという事を最近知りました
秀麗な姿を見られるだけでなく、昭和の香りがするさくらフィルムの道標があったりして楽しいですね
氷中の葉もとても美しいです
Rheingoldさんのレコを拝見して急にルリビタキの声が聞きたくなり
youtubeを見入ってしまいました
山中で鳥の澄んだ声を聞くと、爽やかな気持ちになりますよね
奥様とのやりとりが、こちらまでホンワカと伝わってきました
これからも素敵なレコを楽しみにしております
謹んで新年のご挨拶を申し上げます。
足かけ２年のレスポンスになってしまいました。まことに失礼いたしました。
年賀状の効果を発揮する「賀正」イラストの仕掛けと素晴らしさに感服です。
山を歩いていて鳥の鳴き声を聞くとき、あるいは美しい地層を目にするとき、
pippiさんのように鳥の名前や地層の種類が分かればいいなあ、と思います。
新しい年がpippiさんとお仲間の方々にとって素晴らしい年になりますように。
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する