岡山県吉備中央町 岩倉山 大雨警報翌日に岡山の中心で秋を叫ぶ⁉



- GPS
- 02:41
- 距離
- 4.1km
- 登り
- 91m
- 下り
- 89m
コースタイム
- 山行
- 1:57
- 休憩
- 0:37
- 合計
- 2:34
歩行距離4km、歩行時間2時間(かかりすぎ)、歩行数5,900歩、消費カロリー490Kcal
天候 | 晴れ時々曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2018年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
岩倉公園<写真25〜31>といわくら公園<写真32〜40>の園内、医王院境内<写真56〜58>のみ土です。医王院の南側の草が生えた石段を上ると入口は閉鎖されており、東に回り込むと入れましたが、うっかり本堂をスルーしてしまったので、北側のアスファルト道から入ったほうがいいでしょう。 なお、焼き屋分岐の看板<写真13>から焼き屋<写真54>への道は車1台分の幅の砂利道で部分的に少し掘れているため、車での通行はあまりおすすめしません。これ以外はアスファルト道で、傾斜があまりないので、濡れていても滑る心配はありません。 前日は一日で100ミリ近い雨が降り、大雨警報や避難準備情報が町全域に出ましたが、特に被害はなかったようです。公園内の土の部分もぬかるみはなく、大量の雨が降ったとは思えませんでした。今回訪問した周辺には災害時の避難場所が2,3か所あり、ハザードマップを見ても危険箇所には指定されていません。なかなか安全な所のようです。 |
その他周辺情報 | 今回のスタート&ゴール地点となった「円城ふるさと村」駐車場より南南西に自動車で20分程進んだ吉備高原都市内に「きびプラザ」という施設があります。2Fの「吉備高原ごっつぉうビュッフェバイキング」では、大人1,080円でランチバイキング<写真63>が楽しめます。 |
写真
花は淡い青紫色でノコンギクなどに似ていますが、花茎はあまり枝分かれしません。また、葉にはあまり毛がありません。周辺にはキツネノマゴ<写真49>も群生していました。今回は花ロードになると確信しました。
オオチャバネセセリ
ヨシノアザミは下の方の羽状に裂けた葉もかなり細くなっています。総苞片は多少広がりますが、このようにしっかり粘着したものも見られます。ちなみに、「ヨシノ」は発見者の吉野善介氏(岡山県高梁市出身)の名前です。オオチャバネセセリは、イチモンジセセリに似ていますが、後翅の裏の白斑が少しジグザグになっています。黒い大きな複眼がキュートなチョウです。
秋の七草の一つです。蔓性なので、地面を這っていると歩き難いことがあります。この根からとれるくず粉は、最近は生産量がかなり減り貴重品になっています。法面から垂れ下がっているのを写真に撮っていると、自動車が1台、ゆっくり通り過ぎていきました。生えているのが当たり前と思っている地元の方にはとても珍しい光景だったのでしょう。
ハナグモ幼体
オオキンケイギクは、川沿いなどに群生し、6月から7月に花畑やフラワーロードが見られるので人気のようです。しかし、生態系に影響を及ぼす特定外来生物に指定されています。まれに秋にも咲くようで、この1株だけが頑張っていました。ハナグモは体長1cm程の小さなクモで、成体の腹部の模様が人の顔のように見えることから、「人面蜘蛛」として話題になることもあります。
草だと思い、コマツナギに似たマメ科の草の花をずいぶん探しました。まさかと思い、コマツナギを調べると、木なのに地面を這うので草に間違われるとのことでした。周辺を覆い尽くすさまはまさにグランドカバーでした。これなら、立性のトウコマツナギと間違えずにすみます。ちなみに、馬をつないでも引っこ抜いて逃げられずにすむほど、根などが丈夫というのが名前の由来だそうです。
この写真ではわかりませんが、めしべがS字に曲がるのが特徴です。毛深い丸っこいものはつぼみです。株数は少ないのですが、しばらく楽しめそうです。ツユクサも少しだけ咲いていました。数歩おきに花が出てきてなかなか進めません(^^♪
北米原産のキク科の園芸品種です。ルドベキアには品種がたくさんありますが、もっともポピュラーといってもいいでしょう。直径3cm程の花が満開でプチ花畑になっていました。風に揺れるさまを動画にも撮りました。
三昧(さんまい)は、仏教で心を集中し雑念を払った境地、あるいは墓地や火葬場を意味する言葉です。ここから岩倉山方面に円城寺の墓地があるそうです。確かに、数は少ないものの、道沿いにお墓が見られました。六地蔵は、地獄、餓鬼、畜生、修羅、人間、天人の六道すべての衆生を救ってくださるお地蔵様です。
秋に咲く白い菊はたくさんありますが、葉の形で一番区別しやすいです。下の方のハート形の葉は見えませんでしたが、真ん中辺りの少し幅広で葉柄が長い葉でわかりました。お散歩中の近所の方が追い付いて来られ、「わたしら、いつも見よーるけえ、なんとも思わんけどなあ。」と言われました。うらやましいです(^^)
数mmの小さな花ですが、ちゃんとランの花の形をしています。花がらせん状につくのが名前の由来です。右巻き、左巻き、途中で巻き方が逆になるなど、株によって違うそうです。近くのアレチヌスビトハギ<写真47>は咲き始めでした。
薬草として有名です。直径2cm足らずの花もきれいで、白花と赤花があります。岡山県では両方見られますが、東日本に多い白花のほうがよく見られるような気がします。周辺にはムクゲ<写真14>の白花や、しぼみかけたマツヨイグサの仲間の花が見られました。
メス<写真28>の前翅の表側の端の方に黒条があるのが名前の由来です。ヒョウモンチョウの仲間のオスの翅の表側はみんなよく似ていますが、ツマグロのオスは後翅に黒い縁取りがあるので区別できます。動画も撮りました。
たくさんいました。秋になると住宅街でも大群が見られることがあり、いわゆる赤トンボと間違えられやすいようです。動画を撮っているときは遠くにいるのですが、下を向いて画像チェックを始めるとすぐに近寄ってきて我も我もとカメラをのぞきこもうとしていました。なかなか人懐っこいようで、連れは最近、ベランダで大群に取り囲まれ顔をのぞきこまれたそうです。
南方系のチョウで、パンジーなどスミレ科の植物に産卵するので、見かけることも多いです。オス<写真26>に迫られて必死に逃げていました。やっと落ち着いたところを動画に撮りました。周辺には「全国へそのまち協議会サミット」開催記念で植えられた木が並んでいました。北海道の中心など、何かの中心であることをPRし町おこしを進めている自治体が参加したようです。
トノサマバッタやクルマバッタモドキに似ていますが、翅にはっきりと白い縦斑があり、胸部を上から見ると一対の「く」の字形の白斑がありません。緑型と褐色型がありますが、後者はこの個体のように顔に複数の横筋模様があるのでわかりやすいです。
フランス名の「ブタのサラダ」を訳してブタナになったそうです。ひょろひょろと長く伸びた茎の先端に直径2〜4cmのタンポポのような黄色い花が咲いていたら、まず間違いなくブタナです。周辺に点在していました。
岩倉公園の坂道を下りてアスファルト道に出たら、ほんの1分でいわくら公園の入口に着きました。左右にアスファルト道がありましたが、真ん中の丸太と土の階段を上ることにしました。このキノコは奥の大きい方がカサの直径3cm、高さ5cm程でした。カサの表面についている白いつぼの破片は尖っておらず、つぼは地中?、ツカの真ん中辺りのはつばのほうでしょうか。テングタケの仲間はよく似ており、見分けるのが難しいです。ほとんどが毒キノコなのでご注意を。
「上田西」
砂利道を歩き最後に低木の間を抜けると岩倉山頂上でした。三角点越しに見えているのが岡山の中心を表すシンボルモニュメント<写真36>です。すぐ側の展望台から360度パノラマが楽しめるはずでしたが、なくなっていました。このときはちょっとがっかりしましたが、後でちょっといいこと?に気づきました。<写真36>へ…
顔を正面から見ると、V字型の白紋があります。体長2.5cm程で、メスよりも小さいです。オスには産卵管がなく、翅にはより複雑な模様があります。逃げようとしていましたが、連れの足元で止まってくれたので撮れました。
岩倉山頂上三角点<写真33>の側にあるモニュメントの中央にある最大のステンレス球は、直径1mで岡山県の中心を表しています。この球をのぞくと、背後の景色も同時に見えます。これを囲む小さな球をそれぞれのぞきこむと、360度パノラマになるかも?空まで映り、魚眼レンズで見ているようでなかなかおもしろかったです。
体長10cm程です。我々二人の間を低空飛行して飛び去り、連れの頭をかすめるようにして戻ってくるのを繰り返していました。なんとか動画に撮れたので、写真にして拡大してみると、黄色と黒の縞模様の体と黄色い顔がなんとか見えました。
アスファルト道に出ていわくら公園の北側をまわって戻ることにしました。斜面に生えていたこのキノコは、カサの直径4cm、高さ7cm程でした。カサの表面についている白いつぼの破片は尖っておらず、つぼは一重、ツカの上のほうにつばがありました。幼菌<写真32>とは違う種類かもしれません。とりあえず、毒キノコです。
カサの直径1〜3cm、高さはせいぜい4cm程です。ツカの透明感のある黄色がとてもきれいでした。確かめてはいませんが、カサの裏側が白そうなのが気になります。アキヤマタケではないかもしれません。
花は1cm程でヤマハギなどによく似ていますが、全体がピンク一色で一対の黄緑色の斑紋があります。花はかわいらしいのですが、三角形がつながったような実はいわゆる「引っ付き虫」の一つです。道沿いで何度も見かけました。そろそろ県南では「引っ付き虫注意報」発令?
草が茂ったアスファルト道の向こうにたくさん見えました。ヌルデかと思いましたが、葉を拡大してみても翼がなさそうでした。全体的な雰囲気からタラノキではないかと思います。満開だったので動画も撮りました。
ジャノメチョウ<写真40>の仲間です。コジャノメによく似ていますが、後翅の裏側の一番大きな目玉模様の上にある模様が3つで、全体的に少し明るめの色合いです。また、白条がほぼまっすぐになっています。
初夏に見られるのは体が黒っぽく、秋に見られるのはこのように黄色っぽいので、以前は別種と思われてベッコウシリアゲと呼ばれていました。オスの腹部の先端はサソリのように渦巻き型になります。シリアゲムシの仲間はさなぎを経て成虫になる昆虫の中では最も古く、2億数千万年前の化石が発見されており、「生きた化石」と呼ばれることもあります。動画も撮りました。
店内には1m四方程の棚があり、商品はこれがすべてでした。奥に向かって声をかけてみましたが、応答がありません。聞こえるのはラジオの音だけでした。道の駅かもがわ円城<写真62>で買うことにしてすぐに外に出ました。12時40分頃だったので、お昼休憩中だったのでしょうか。ちなみに、道の駅のほうは、「かぼちゃ」、「あんず」、「チーズボール」、「くるみフルーツ」、「カンパーニュ」が各1個ずつでした。
近道しようと医王院の石段を上り、閉まった扉の前から東に回り込んでみると、コンクリート道に出ました。この西に医王院の本堂があったようですが、高さ2mを超える石灯籠に目が留まりスルーしてしまいました。三界(さんがい)とは、仏教で衆生の精神状態により分けられた欲界、色界、無色界の3つの世界を指します。すべての衆生を供養するありがたい供養塔でした。
行き過ぎてしまい、後で見に行きました。詳細は不明ですが、須佐之男命(すさのおのみこと)をお祀りしてあるのでしょう。円城寺の僧坊の1つだった医王院(旧松本坊)の境内なので、円城寺と関係が深かったと考えられます。
以前は茅葺屋根だったようです。クサギの乾燥葉を使用した郷土料理「くさぎ菜のかけめし」が食べられるといいますが、閉まっているようでした。吉備中央町のホームページには予約先の電話番号が記載されていますが、観光協会のホームページのお食事処のコーナーでは紹介されていません。やはり閉店?
ヤブランなどに似ていますが、数mmの花がもっと密につきます。近くで見ると、長いおしべがとても目立つのでわかりやすいです。ここにだけありました。駐車場入り口でまさかの足止め(^^♪最後まで花だらけでした。
山行というより散歩?の後に自動車で立ち寄りました。入口にはハロウィン用のカボチャがたくさん売られていました。大きいものは直径70cm程です。奥に見えている青いかごには直径10cm前後の手ごろなサイズがありました。店内には郷土料理「くさぎ菜のかけめし」用のクサギの乾燥葉や、特産のキムチ、お目当ての焼き屋<写真54>の天然酵母パン<写真64>などがありました。
ビュッフェバイキング
吉備高原都市にあるきびプラザ2Fのレストランです。11時から14時半まで入店可能、閉店は15時です。大人1080円(税込み)で小麦風味の耳がおいしいピザ、大豆味のする冷奴、サラダ、麺類、野菜中心のお惣菜などが食べ放題です。名物のブルーベリーカレーはチキンカレーに変更、自分で揚げる串揚げやお造りはなくなっていましたが、お得感はあります。初めて飲んだグァバジュースは桃のような味がしました。
装備
個人装備 |
長袖シャツ
ズボン
運動靴
手袋(防水加工)
雨具
日よけ帽子とフード
靴ひも予備
サブザック
ザックカバー
地形図
コンパス
マップケース
筆記用具
携帯
時計(防水)
タオル
カメラ
飲料水(スポドリ&茶)
水筒(保温)
非常食(栄養補助食品)
スマホ(山使用可能)
eTrex30(GPSナビゲーター)
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感想
この日は先日から続く雨が朝になっても降りやまず、不安定な天気でした。そこで、いざという時は雨が降っても他に訪問できる施設が周囲にある岩倉山に行きました。
岩倉山の麓は「円城ふるさと村」として知られており、鎌倉中期、本宮山にあった円城寺が移転し、酒屋や雑貨屋、宿屋が軒を連ねていた門前町の趣があります。
当初は午前中が雨で午後から天気が回復する見込みだったこともあり、先にふるさと村を探訪する予定でしたが、午前10時ごろには雨もすっかり上がっていたので、先に岩倉山を訪問することにしました。
岩倉山は1時間もあれば余裕で往復できるものと考えていましたが、写真でも紹介しているように、多種多様な動植物に数メートルから数十メートルおきに出会い、まったく、前に進みませんでした。うれしい誤算(^^♪
詳しくは写真や動画を参照してください。結局、2時間30分以上もかけて、岩倉山を往復するだけの山行となりましたが、十分楽しかったです。
岩倉山には岡山県の中心ポイントがあります。中心標<写真25>が設置されていますので、すぐに分かります。岡山県のハート(中心点)とも言われています。
また、頂上(三角点設置場所)には、円形の盛上がり(花崗岩)が貼られ、周囲にも花崗岩をちりばめた岡山県の外郭がデザインされています。
さらに、円形の盛上がりの上にはステンレス球が配置されており、一番大きな球の中心の直径は1mで「Heart・Of・Okayama」を、他の小さなステンレス球はそれぞれ県内の旧行政区分(岡山・倉敷・高梁・井笠・東備・勝英・津山・真庭・阿新)を表しています。このステンレス球越しに写真を撮ると、魚眼レンズで撮影したような効果があり、楽しめます。展望台がなくなっていたのが少し残念でした。
下山途中で気になるパン屋に寄りました。往路で道沿いに「焼き屋」という看板を見つけ、その奥に古民家のような建物があるのに気が付いていました。
復路でそのパン屋に寄って天然酵母系のパンを購入しようとしたのですが、応答がありません。まるで、我々が勝手に古民家に入って室内を物色しているような状況となったので、程なく退散し、結局、「道の駅 かもがわ円城」で購入しました。
かぼちゃパンとくるみフルーツパンを買って帰宅後に食べましたが、少し硬めで気泡があるものの密度が高く多少もちもち感のある食感、麦の濃厚な旨みやぶどう?の天然酵母のほのかな酸味を味わえ、噛みごたえや食べごたえがあり腹持ちがいいパンでした。
そして、下山後は同じ町内(吉備中央町)の「きびプラザ」内にある「吉備高原ごっつおうビュッフェバイキング」でランチバイキングを堪能しました。
楽しみしていたブルーベリーカレーや自分で作る天ぷら、お造りがなくなっていましたが、大人一人1,080円で昼夜二食を賄える(*^^*)、財布にやさしいお店でした。結局、予定よりしっかり食べてしまったので、30分程周辺を歩いて食後の運動をする羽目に( *´艸`)
結局、この日は、「山より花」➝「花より団子」になってしまいました。最初に歩いてスポーツの秋、岩倉山のモニュメントを鑑賞して芸術の秋、最後にランチバイキングと天然酵母パンで食欲の秋といろいろな秋を楽しめたのでよしとしましょう(^^♪
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