今日は朝から良い天気だ。風もなく暑くも寒くもない、まさに絶好の登山日和である。まずは作業道を歩く。奥に電波中継所があるので定期的に整備されているようだ。均されたばかりの砂利道に新しい足跡を刻んでいく。
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今日は朝から良い天気だ。風もなく暑くも寒くもない、まさに絶好の登山日和である。まずは作業道を歩く。奥に電波中継所があるので定期的に整備されているようだ。均されたばかりの砂利道に新しい足跡を刻んでいく。
しばらく行くと右手に避難小屋がある。ガイドブックによってはここから右に入ると書かれているものもあるが、あまり歩く人がいないのか若干藪っぽい
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しばらく行くと右手に避難小屋がある。ガイドブックによってはここから右に入ると書かれているものもあるが、あまり歩く人がいないのか若干藪っぽい
電波中継所脇から登山道が始まる。噴火の警戒情報が出ていて
「はて?雁戸山にそんな場所あったかな?」と思ったが、よくよく見れば御釜付近の話であった。
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電波中継所脇から登山道が始まる。噴火の警戒情報が出ていて
「はて?雁戸山にそんな場所あったかな?」と思ったが、よくよく見れば御釜付近の話であった。
登山道は緩い登りから始まる。標高はそれほど高くないはずだが矮化木が頭上に覆い被さってくる。
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登山道は緩い登りから始まる。標高はそれほど高くないはずだが矮化木が頭上に覆い被さってくる。
関沢コースとの合流点に到着。先行していた男性登山者2人に追いついたので先を行かせてもらうことにした。「南雁戸山まで行くの?」と聞かれて、つい「行くつもりです」などと応えてしまったが、さてどうなるか?
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関沢コースとの合流点に到着。先行していた男性登山者2人に追いついたので先を行かせてもらうことにした。「南雁戸山まで行くの?」と聞かれて、つい「行くつもりです」などと応えてしまったが、さてどうなるか?
道は相変わらずゆるゆるとした登りで、それ自体はたいしたことがないのだが、だんだんと滑りやすい泥道になってきた。
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道は相変わらずゆるゆるとした登りで、それ自体はたいしたことがないのだが、だんだんと滑りやすい泥道になってきた。
ぐちゃぐちゃという感じではなく、堅く締まった粘土の上に水を含んだ粘土の層があるといった感じで何かのきっかけで突然滑るのだ。足元に気をとられていると登山道に張り出した木の枝に頭をぶつけ、木の枝に気をとられているとあっけなく足を持って行かれて転びそうになる。
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ぐちゃぐちゃという感じではなく、堅く締まった粘土の上に水を含んだ粘土の層があるといった感じで何かのきっかけで突然滑るのだ。足元に気をとられていると登山道に張り出した木の枝に頭をぶつけ、木の枝に気をとられているとあっけなく足を持って行かれて転びそうになる。
宮城コースとの分岐に到着。ようやく泥道から解放された。この区間で身も心も消耗してしまった。
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宮城コースとの分岐に到着。ようやく泥道から解放された。この区間で身も心も消耗してしまった。
ここでようやく雁戸山本体が見えてきた。だいぶ歩いたつもりだったが、まだけっこう距離があるな〜。
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ここでようやく雁戸山本体が見えてきた。だいぶ歩いたつもりだったが、まだけっこう距離があるな〜。
雁戸山へ向けて前山の東斜面をトラバースする。ここは殆ど水平で楽な道のハズだが、路肩がしっかりしておらず積雪にひん曲げられたと思われる木の幹が張り出し木の根や笹が足下をすくおうと手ぐすね引いて待っている。
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雁戸山へ向けて前山の東斜面をトラバースする。ここは殆ど水平で楽な道のハズだが、路肩がしっかりしておらず積雪にひん曲げられたと思われる木の幹が張り出し木の根や笹が足下をすくおうと手ぐすね引いて待っている。
新山コースとの合流点に着けば、いよいよ雁戸山の本体が間近に迫る。蟻の戸渡りという難所もあるので、ここで少し休憩を入れて息を整えた。
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新山コースとの合流点に着けば、いよいよ雁戸山の本体が間近に迫る。蟻の戸渡りという難所もあるので、ここで少し休憩を入れて息を整えた。
確かに難所ではある。下りの事を考えたら鎖が設置されていたらいいな…とは思った。しかし、怖いとまでは思わなかった。
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確かに難所ではある。下りの事を考えたら鎖が設置されていたらいいな…とは思った。しかし、怖いとまでは思わなかった。
ぽっかりと広がった広場に出ると、そこが雁戸山山頂である。だいたいコースタイム通り来たが、ずいぶん長くかかった気がする。あの泥道のせいだな。
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ぽっかりと広がった広場に出ると、そこが雁戸山山頂である。だいたいコースタイム通り来たが、ずいぶん長くかかった気がする。あの泥道のせいだな。
さて、南雁戸山はどうしようかな?
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さて、南雁戸山はどうしようかな?
急な斜面を南雁戸山に向けて下っていく。
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急な斜面を南雁戸山に向けて下っていく。
雁戸山から南は歩く人も少なくなるらしく道が細くなっている。
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雁戸山から南は歩く人も少なくなるらしく道が細くなっている。
両脇から覆い被さってくる草木をかき分けながら急な坂を登っていく。
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両脇から覆い被さってくる草木をかき分けながら急な坂を登っていく。
鞍部からの登り返しは、さっきの蟻の戸渡りより険しいんじゃないだろうか?
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鞍部からの登り返しは、さっきの蟻の戸渡りより険しいんじゃないだろうか?
立ちふさがる岩の斜面。
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立ちふさがる岩の斜面。
仰ぎ見る空。
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仰ぎ見る空。
岩場を登りきったら山頂か!と思いきや、山頂はまだ先であった。もう一箇所岩場がありそうだ。
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岩場を登りきったら山頂か!と思いきや、山頂はまだ先であった。もう一箇所岩場がありそうだ。
なんだかんだで35分で南雁戸山山頂に着いた。往復1時間は我々にとっては無理があるが、あながち非現実的な数字でもないようだ。
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なんだかんだで35分で南雁戸山山頂に着いた。往復1時間は我々にとっては無理があるが、あながち非現実的な数字でもないようだ。
山頂からは山形方面がよく見える。少し雲が低くなってしまい遠望はきかないがまあまあの眺望だ。
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山頂からは山形方面がよく見える。少し雲が低くなってしまい遠望はきかないがまあまあの眺望だ。
南側には蔵王熊野岳へ通じる縦走路。縦走路の奥に見える特徴的な岩峰は御釜の縁だろうか?さらにその奥に見えるのは、明日登る予定の屏風山…か?
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南側には蔵王熊野岳へ通じる縦走路。縦走路の奥に見える特徴的な岩峰は御釜の縁だろうか?さらにその奥に見えるのは、明日登る予定の屏風山…か?
さらに南下して岩の展望台まで降りてみた。
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さらに南下して岩の展望台まで降りてみた。
山頂とは違う乾いた風が吹き抜け広々としていて気持ちが良かった。さすがにここで踵を返す。
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山頂とは違う乾いた風が吹き抜け広々としていて気持ちが良かった。さすがにここで踵を返す。
さて、調子に乗って当初の予定よりだいぶ奥まで来てしまった。来てしまったからには帰らなくてはならない。まずは南雁戸山へ登り返し…
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さて、調子に乗って当初の予定よりだいぶ奥まで来てしまった。来てしまったからには帰らなくてはならない。まずは南雁戸山へ登り返し…
例の雁戸キレットを越え…
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例の雁戸キレットを越え…
雁戸山へ。さっきは休憩する人やランチをする人で賑やかだった山頂もすっかり誰もいなくなっていた。
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雁戸山へ。さっきは休憩する人やランチをする人で賑やかだった山頂もすっかり誰もいなくなっていた。
雁戸山山頂付近から蟻の戸渡りを見下ろす。下から見るより危うい場所を歩いていく感を強く感じる。
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雁戸山山頂付近から蟻の戸渡りを見下ろす。下から見るより危うい場所を歩いていく感を強く感じる。
新山コースとの分岐点までくれば難所は終わる。
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新山コースとの分岐点までくれば難所は終わる。
山形コースと宮城コースの分岐点に戻ってきた。泥の山形コースを避け宮城コースへ下る。
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山形コースと宮城コースの分岐点に戻ってきた。泥の山形コースを避け宮城コースへ下る。
宮城コースに入るとすぐに広々とした草原に出る。カケスガ峰という場所のようだ。遭難慰霊碑、電波反射板跡の記念石碑、朽ちたコンクリートの建物…などがある。
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宮城コースに入るとすぐに広々とした草原に出る。カケスガ峰という場所のようだ。遭難慰霊碑、電波反射板跡の記念石碑、朽ちたコンクリートの建物…などがある。
とても見晴らしの良い場所で、振り返れば雁戸山の姿が大きく見える。
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とても見晴らしの良い場所で、振り返れば雁戸山の姿が大きく見える。
この広々とした景色につられ直進してしまうと草むらに踏み跡が消えてしまった。明瞭な道がついていたのでなんの疑問もなく直進してしまったがコレは罠である。
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この広々とした景色につられ直進してしまうと草むらに踏み跡が消えてしまった。明瞭な道がついていたのでなんの疑問もなく直進してしまったがコレは罠である。
正解はこちら。反射板跡広場に入ってすぐのところを右に下りていく。景色に目を奪われて最初はここに道があるのをまったく気付かなかった。
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正解はこちら。反射板跡広場に入ってすぐのところを右に下りていく。景色に目を奪われて最初はここに道があるのをまったく気付かなかった。
カケスガ峰から先は樹林帯の中をひたすら下っていく。ところどころ滑りやすい泥の道はあるが山形コースよりははるかに歩きやすかった。
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カケスガ峰から先は樹林帯の中をひたすら下っていく。ところどころ滑りやすい泥の道はあるが山形コースよりははるかに歩きやすかった。
…が、こちらはこちらで所々藪っぽい(苦笑
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…が、こちらはこちらで所々藪っぽい(苦笑
いくつかの沢を越え、昔の笹谷峠越えの街道に出る。こちらは歴史散策路として整備されているせいか登山道より状態がいい。歴史散策路上には馬頭観音の碑や、地蔵などが大きな石で立てられている。
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いくつかの沢を越え、昔の笹谷峠越えの街道に出る。こちらは歴史散策路として整備されているせいか登山道より状態がいい。歴史散策路上には馬頭観音の碑や、地蔵などが大きな石で立てられている。
ツートンの左背後が我々が下ってきた道だが、あまり突入したい感じじゃないでしょ?
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ツートンの左背後が我々が下ってきた道だが、あまり突入したい感じじゃないでしょ?
「笹谷峠駐車場」の道標に従って歩いていけば、やがて今朝通った作業道にぶつかる。
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「笹谷峠駐車場」の道標に従って歩いていけば、やがて今朝通った作業道にぶつかる。
作業道を数分下れば、ゴールの笹谷峠駐車場に戻ることができる。
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作業道を数分下れば、ゴールの笹谷峠駐車場に戻ることができる。
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