鳳凰三山
- GPS
- 52:20
- 距離
- 40.1km
- 登り
- 2,943m
- 下り
- 2,930m
コースタイム
7:40芦安バス停 - 8:30夜叉神登山口 - 9:40夜叉神峠 - 11:10杖立峠 - 12:50苺平 - 13:30南御室小屋
12/24:
7:30南御室小屋 - 8:30砂払 - 9:10薬師岳 - 9:40観音岳 - 10:45地蔵岳 - 12:00観音岳 - 12:50砂払 - しばらく休憩 - 14:15南御室小屋
12/25:
6:50南御室小屋 - 7:20苺平 - 8:20杖立峠 - 9:20夜叉神峠 - 9:50夜叉神峠登山口 - 11:50芦安バス停
天候 | 12/23: 晴れ 12/24: 晴れのち雪 12/25: 晴れ |
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過去天気図(気象庁) | 2011年12月の天気図 |
アクセス |
往路: 新宿 - 甲府: 電車 甲府 - 芦安: 7:10にバスで行くはずが、以下の時刻表によると、土曜休日は運行していることになっていました。(指摘したので、今は修正されています) http://yamanashikotsu.co.jp/jikoku/310-6.htm よって、タクシーで芦安まで行きました。(5000円) 芦安から夜叉神峠登山口まで徒歩、の予定でしたが、30分ほど歩いたところで、ある通りがかりの紳士に拾って頂きました。今思うと本当に助かりました。 復路:芦安から13:27のバスで甲府へ(960円) |
コース状況/ 危険箇所等 |
●芦安バス停 - 夜叉神峠登山口: 車道ですが、標高差800m程あります。山の神から登山道である旧道に入れます。1/25000の地図には、柴平橋までの道は載っています。その先は載っていませんが、他の方の記録を見るかぎり、その先もどこかにあるようです。私は車道を行きました。車道を行くなら、多分登りだと2時間30分から3時間は見ておいたほうがいいでしょう。 新板・日本雪山登山ルート集によると、この区間は1時間30分らしいので、全行程を旧道で行けばそれくらいで行ける、ということだと思います。 路上に雪も氷もありませんでした。 ●夜叉神峠登山口 - 夜叉神峠 ここから全行程で迷うところは無いでしょう。道もなだらかです。 23日の時点では、秋山に軽く雪が載った感じでした。25日には凍っているところが何箇所かあって滑りました。 ●夜叉神峠 - 杖立峠 多少雪が載っていましたが、土を踏んで行けば問題なく歩けました。復路で熊の子供を見かけました。 ●杖立峠 - 苺平 山と高原地図では、夜叉神峠 - 杖立峠と、杖立峠 - 苺平を1:1の長さに設定していますが、これは無理があるような気がします。杖立峠 - 苺平区間は、明らかに長いです。 下よりも多少雪が多かったですが、1cmといったところでしょうか。とにかく人気コースなので、かなり雪は踏み固められています。登山靴で支障はありませんでした。 ●苺平 - 南御室小屋 雪が多少深くなっていましたが、やはり踏まれているので問題はなかったです。往路は下りです。 ●南御室小屋 - 薬師岳 樹林帯です。雪は大体1-5cmといったところでした。 ●薬師岳 - 観音岳 手を使って岩を登る場所がいくつかあります。雪はほとんどありませんでした。 ●観音岳 - 地蔵岳 東斜面の雪が深かったです。踏まれていないと、スネまで埋まると思います。地蔵岳の登りは少しきついです。観音ヶ岳への登り返しはもっときついです。 |
写真
感想
鳳凰は日帰りが当たり前のようですが、バスが芦安までしか行かない冬季は、車が無いとちょっと厳しくなります。当然私は車を持っていないので、芦安から歩くことにしました。
山梨交通のホームページのホームページによると、7:00に甲府から芦安までのバスがある、ということで、これに乗るには前夜泊が必要です。ので、22日に甲府に一泊しました。朝は吉野家で飯を食べて、気合を入れてバスに乗ろうとしたら、時刻表には、7:00のバスは、土曜休日運休になっていました。
係員の人に指摘しましたら、謝っていたので、現時点ではネットの情報は修正されているようですが、まあネットの情報もあてにならないものですね。
次のバスは9:10です。これに載っていたら、幕営地の南御室小屋には到達できそうにありません。よって、タクシーで芦安まで。夜叉神峠登山口までは9000円ですが、芦安までは5000円です。近そうなのに偉い違いです。どうせ歩くつもりだったので、芦安までにしました。
後から知ったことで、芦安からは旧道というのがあるみたいで、これを行けば近道できるようです。単独行者はなにせ情報不足なので、私は車道を行くつもりでいました。ものすごいジグザグ道で永遠にかかりそうです。ところが、30分歩いたところで、車上のとある紳士に拾って頂き、ジグザグを歩かなくて良くなりました。
いや、後で思うとホント助かりました。歩いていたら軽く3時間はかかったでしょう。
なんだかんだあって、夜叉神峠登山口には1時間30分程早く着いてしまいました。意外に車は結構停まっていましたね。ダンボールを背負って歩いている二人組みがいましたが、多分南御室の小屋番さん達だと思います。やたらと足が速くてすぐ追いぬかれました。登山道は雪が無くて、ちょっと拍子抜けだったかな?
夜叉神峠から白峰三山が望めます。日本海側とは打って変わって天気もよく、風もありませんでした。杖立峠までもやや雪は増えますが、踏み跡があるので、歩くこと自体は楽々でした。ただ、荷物が重くて肩がやばかったです。私はたかだか20kgでしたが、テント場にはワカンとかスコップとかお酒とか、色々と持っていた方もいたので、もっとやばかったでしょうねえ。
杖立峠まではすぐですが、苺平までは、ちょっと長いです。途中一度だけ展望が開ける他はあまり変化の無い樹林帯で、軽くガレ場がある以外は歩きやすかったです。この時点でアイゼンなどは、登りは必要ないかもしれませんが、雪が固まっているので、下りは滑ると思います。
南御室小屋には、結局予定より2時間30分早く着いて、辺りをぶらぶらする余裕がありました。南御室小屋は小屋番さんが入っていて、テント場の申し込みをしましたが、この機会では、幕営料は無料でOKでした。トイレもあるし、水場はしっかりと出ているので、快適でしたね。テント場は冬にしては盛況でした。23日はあまり寒くなく、夜中も気温は-8度止まり。
24日は他の方は早立ちが多かったみたいです。私は初めてなので明るくなってから行くことに。7:30にのんびりと出発、といっても、午後から天候が悪化することがわかっていたので、速い行動が求められます。この日は、アイゼンを背負いながらも、モンベルのチェーンスパイクを試してみました。積雪は5cm以下なので、アイゼンの引っ掛かりが無く、それでいてよく氷にもグリップするので、快適でした。
一方気まぐれで買ったモンベルのゴーグルが凍りまくって、かつサングラスは先日どっかに落としたし、装備をゴチャゴチャといじっていたら、砂払まで1時間30分かかりました。展望は素晴らしかったです。北岳は夏は威圧的でおっかないイメージがありますが、冬は本当に綺麗ですね。
薬師小屋は半分雪に埋まっていました。もちろん営業していません。トイレは使えました。ここから雪は少なく、白い砂と岩が枯山水のような光景を作っていて面白かったです。風はまあまあ強かったんですが、東側を歩いていれば、フリースとハードシェルでも暑いくらいでした。
観音岳までも景色を見ながら余裕で到達。地蔵岳は登りがやや厳しいけれど、お地蔵さんと、甲斐駒を見るとほっとします。オベリスクにはさすがに登る気はしませんでした。あと、八ヶ岳が裾野が広くてすごく綺麗でした。白峰三山の方を見ると、巨大な雲に覆われています。とりあえず砂払まで急ぎ足で戻りました。
途中、大きな荷物を持って地蔵の方に行く方が数人いたので、鳳凰小屋の方で幕営するのでしょうか。鳳凰小屋への道は踏み跡はかろうじてありましたが、雪は深かったです。
テント場は展望が無いので、砂払でしばらくぼーっとする予定でしたが、寒くて、30分しか持ちませんでした。南御室小屋に戻りましたが、テントは5張程に減っていました。まあ、一泊二日が普通ですよね。バスに合わせて、かつ地蔵まで行くと、ちょっと厳しいのです。
24日の夜は積雪もあり、風も強かったです。晩飯を大量に食べたら夜中はあまり寒くなかったです。やはり食べるのは重要ですね。
25日は6:50に出発。下りはチェーンスパイクのおかげでサクサクと進みました。天気は良かったです。2時間50分で夜叉神峠登山口に到着。登りの人には一人しか会いませんでした。
ここから芦安までは、旧道の存在を知らなかったので、車道を歩くことにします。これが気合の入ったジグザグ道で、すぐ真下に道路が見えるのに、大きく迂回します。途中、峠まで往復ドライブする車何台かとすれ違あった後、柴平のバス停まで来ます。
ここから旧道に入れました。道はやや不明瞭ですが、空気を読みながら進みます。雰囲気は関東のマイナーな低山散歩みたいです。渡渉が一箇所あり、比較的早く山の神に到着。ここからバス停までが、意外と長いので、大変です。夜叉神峠登山口からバス停まで1時間50分でかかりました。そう考えると、車に拾われないで、車道を登っていたら偉いことになっていました。
次は旧道を探すという宿題ができました。
13:27のバスで甲府に戻りました。まあ、荷物の重さと、指先が凍りそうになるのと、何より夜の風の音が嫌でした。無駄な出費も多かったなあ。それでも人も多かったし、この前の青年小屋よりは安心感があって、よかったです。景色がすごいし、登山道はわかりやすいし、その内また来てみたいですね。
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