戸台から一泊で駒津峰、仙丈岳
- GPS
- 31:41
- 距離
- 32.5km
- 登り
- 2,856m
- 下り
- 2,857m
コースタイム
2日目 5:30長衛荘-6:55大滝頭7:05-8:00小仙丈岳-9:06仙丈岳9:33-10:13小仙丈岳-11:22長衛荘11:38-12:43丹渓山荘跡12:48-14:31戸台
天候 | 一日目 快晴 二日目 快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2011年12月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
戸台から北沢峠までの登山道に雪はほとんどなくスパッツもいらない状況です。 北沢峠からテント場に下る道が完全なアイスバーンになっているのでスリップに注意。 年末年始は入山者が多いので雪が降らなければラッセルはないでしょう。 |
予約できる山小屋 |
北沢峠 こもれび山荘
|
写真
感想
1日目、予定は戸台を5時半頃に出発して、長衛荘に9時半には到着し、その足で甲斐駒まで登る、という計画でした。しかし戸台までのアクセスに読み違えがあって、雪による大幅な時間遅れが発生、さらに戸台の駐車場が見つからずにウロウロしたり、家を出発してから5時間かかってようやく到着するという大失態。そのため、登りだしが7時近くになってしまいました。この時点で甲斐駒はほぼ絶望的、しかし気を取り直して長衛荘を目指します。
戸台登山口には伊那警察署から署員が常駐して登山届の受付と提出の指導をしてました。私は、前日所定の用紙をダウンロードして計画を書きこんで印刷して持参してましたのでここはスムーズに通過でした。
さて、登りはじめ(というか歩きはじめ)は河原歩きです。すぐに周囲の山肌がガザガサ騒がしいので何ごとかと見るとサルがいました。それも次から次から20匹以上はいたでしょうか。退屈な河原歩きだったのでちょっとは気晴らしになったような・・・さらに違う所ではまたガサガサと、今度は鹿のつがいが飛び跳ねてました。
河原歩きが終わると北沢峠までの登りになります。登りだし付近で丹渓山荘跡横を通過しますが、小屋の残骸が哀れです。一旦下り、沢を渡ってから本格的なつづら折れの八丁坂を登ります。ここは標高を稼げるので精神的には楽です。むしろそのあとのダラダラの登りが思ったより長くて辛いところでした。対岸の林道を見ながら登るので余計イライラしたのかも。
林道を何回か横切ってようやく大平山荘へ。そらにひと登りで北沢峠に飛び出します。やっと長衛荘到着です。
長衛荘で宿泊の手続きを済ませてから仙水峠に向かいます。テント場までは下りです。途中アイスバーンになっていてかなり滑ります。一回思いっきり腰を打ちました。今回の山行で一番危険なところでした(笑)。テント場からは沢の左岸を進みます。基本的にゆるい登りです。長衛荘から1時間強で仙水峠に着きました。峠からは甲斐駒、とくに摩利支天の岩壁が大迫力です。また東側が開けているので手軽に日の出を拝むのにもいいかも。
仙水峠から駒津峰に登ります。実はかなり疲労がたまっていて登るまでに若干の葛藤がありました。標高差は500m弱、タイムリミットを午後2時30に設定しているのでそうそうのんびり登るわけにはいきません。時間に追われ、息が上がってすぐに足が止まってしまいながらも、せっかく来たのだからと気力で登ります。その甲斐あって2時10分に駒津峰に立つことができました。次回は必ず甲斐駒に・・・と山頂を見上げながらしばしの絶景を楽しみ、そして下山します。
当初は登った登山道をピストンの予定でしたが、双児山方面のトレースを見て気が変わりました。双児山から直接長衛荘に下れるのがいいですね。
長衛荘着は15時50分でした。まだ余裕がありましたね。小屋には20人ほど宿泊者がいました。夕食もなかなか豪華で、ご飯、味噌汁おかわり自由、同じ南アルプスの山小屋でも薬師小屋とは大違いで、車でのアクセスが可能な小屋とはこんなにも待遇がいいのかと違いを実感しました。
2日目、私は朝5時朝食でした。朝食時間は登山者ごとの希望に合わせて用意してくれる親切ぶりで早朝出発を常としている登山者にとってありがたいことです。小屋の外の気温が-18℃、無風のため放射冷却も加わったのでしょう。
5時30分、真っ暗ななかヘッドランプ点け仙丈岳に向けて出発です。気温は低くても風がないので動くとすぐに暖かくなります。ランプの明かりだけを頼りに黙々と登ります。4合目付近で日の出を迎えました。ちょっと中途半端でした。「あと1時間早く出てれば小仙丈で日の出だったか・・・」
大滝頭を過ぎ、樹林限界を超えるあたりから風が吹きつけるようになってきます。目の中が痛くなってくるのでゴーグルを付けて登りました。
小仙丈岳に登りきると先行者が2人いました。お一人は小屋で一緒だった方で小仙丈岳から日の出の写真を撮影するため夜中に小屋を出るような話をしていました。そんな縁でちょっとだけ立ち話をしました。用も済んだので下山するそうです。
私は仙丈岳に一度も登ったことがなかったので小仙丈岳まで登って初めてその先の状況がわかりました。仙丈岳山頂は思ってたより遠くにあるのですね。そんなわけで小仙丈岳からの景色は素晴らしいのですが、まだ先があるので休憩なしで進むことにしました。
距離はあっても標高差はそれほどでもないので体力的にはきつくありません。150mほどの斜面を登りきったあとは快適なトラバース道が待ってました。ここを快速に進むとちょっとした岩コブがあって、そこを越えるともう山頂直下、あっという間の山頂到達でした。
山頂一帯はなぜか無風。なんかラッキーでもあり逆に手ごたえがなくて物足りない面もあり複雑な心境でした。とても暖かい山頂をしばし満喫、次の登山者が到着するのを待って下山することに。その後、続々と登山者が登ってきます。トータル30人ほどはいたでしょうか。私はその後の戸台までの長い長い下りが待っているのでのんびり下山しているわけにはいきません。
小仙丈岳までは写真を撮りながらののんびりペースでしたが、小仙丈岳からは撮影なし休憩なしでかけ下ります。2合目からは登り返しが嫌だったので試しにテント場近道と案内のある分岐を下りました。トラバース気味に下る道でしたが、懸念していたアップダウンはなく最後に北沢峠方面分岐を進み問題なく長衛荘50mほど手前に着きました。
長衛荘に預けておいた荷物を回収し、アイゼン、スパッツも外して下ります。昼食も抜いて下ります。丹渓小屋付近で余裕があったら昼食と思ってましたが、まったく余裕がなくてそのまま下ります(もう歩きますの領域か)。
戸台駐車場着は14時30分。頑張った割には時間短縮できてない・・・
「夕飯前には帰ってきなさい」と妻に言われていたので、下山後も、その後の車の運転が待ってました。家まで290キロ。伊那市市街地でイライラさせられたりしましたが18時20分無事家に戻ってくることができました。短い2日間でしたが車でも山でも超ハードなスケジュールをなんとか乗り切り1年の最後を終えることができました。来年もまたよい登山ができますように・・・
お疲れ様です。
晴天に恵まれ、見事に山の迫力を捉えていて
素晴らしいです。仙水峠からの摩利支天や北岳
さらに今回目的の仙丈岳など実感がひしひしと
伝わってくるようです。
スタートに少しロスされたのが、1日目計画変更を
余儀なくされたのですが、他はほぼ予定時間どおりで
さすがです。帰りの車・・・夕飯には間に合ったのでしょうか。
今後も素敵な写真や情報提供お願いします。
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