紅葉と槍穂絶景の十石山
- GPS
- --:--
- 距離
- 9.3km
- 登り
- 1,061m
- 下り
- 1,051m
コースタイム
- 山行
- 5:50
- 休憩
- 0:50
- 合計
- 6:40
んで、中日の日曜は天気予報でもお出かけ日和との事で、これはくすぶってるわけにいかない。どこに行こうか迷っているうちに、時間だけは過ぎてゆくマズイパターン!23時過ぎにになってしまう。レコでいろいろと紅葉の進んでいる場所を探しまくったが、もうひとつフィットしてこれは良さそうと言う場所がなかなか見つからず、で時間ばかりが過ぎてしまったのだ。
最後の最後で目に留まったのが、槍穂エリアでみつけた焼岳の紅葉情報だった。焼岳のナナカマドはいい具合に色づいているとの情報。ここから自分の行きたい山リストに挙がっていた十石山が思い浮かんだ!どうせなら行ったことのない山、それで紅葉がしっかり進んでいて、明日のお天気が見込めるエリア、この3つにみんな当てはまる。こうして23時過ぎにようやく行き先が決まった!実はダブルヘッダーで翌日は焼岳を登ろうかと思ったが、その野望は露と消えた。明日は車が自由だが、あさっては妻がどうしても車が必要とのお言葉!残念だが日帰りが精一杯だった。
そそくさと山支度を初めて、準備が整い眠りについたのは12時を過ぎていた。起床を3時として睡眠時間3時間は厳しいけど、お天気が見込める午前中に山頂に着くには、8時すぎには登山口を出発したい!逆算すると3時過ぎには家をでないと間に合わない!のだ。昼間から準備しておけばよいものを、ぎりぎりまで優柔不断で、いつもの悪い癖が出た!というわけでとんだドタバタの準備で山行きとあいなった。
天候 | 快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2018年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
登山口の駐車スペースは4台ぐらい。少し手前の路肩に2〜3台スペースあり。 登山口駐車のまん前に大きな倒木あり、道路を塞いでいました。片側1台分は通れるようにしてあった。この先は通行止めみたい。この場所には何もユーティリティーはなく、白骨温泉の入り口(坂を上ってきて温泉に入る30m手前の左側)に公衆トイレと駐車場(5台ぐらい)。その先白骨温泉入口分岐の先右側に駐車スペース10台ぐらい。水は水道がどこにあるかわからず。下で準備して行ったほうが無難。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
大木の倒木が道を塞いでいる箇所が多数ありましたが、帰路にはすべてノコで幹が切られ、処理されていました。ありがたや! 緩やかな傾斜の道が山頂まで続き、ずっと登り一辺倒の道ですが、ペースを掴んで歩けば、かえって歩きやすいと感じました。ただ登山道はトラバース部分が片傾斜していてちょっと歩きにくい。さらに上部は道が深く掘れて、粘土質ですべりやすく、雨が降ったりしたら、川のようになって大変そうです。 笹の下ばえと下部はカラマツ、中腹からはしらびそ主体の樹林帯をずっと登ります。ところどころナナカマドやミネカエデ、ダケカンバといった広葉樹が混じって、混生林を成しています。5合目を過ぎてしばらく行くと、背丈もだいぶん低くなって、明るい感じの樹林帯で開放感はあり、時々穂高や霞沢岳、八ヶ岳や南アルプス、中央アルプスが見えてくるし、広葉樹の紅葉がすばらしいいい感じの道ですね。森林限界を越えると頂上までずっと笹の道。ナナカマドが点在して紅葉が映えます。 東側の展望は抜群、穂高から八ヶ岳、富士山、南アルプス、中央アルプスまで丸見えです。ダケカンバの林相も美しい。最後の花畑ノガレバを登りきるとその向こうに初めて、しかも直ぐ先に避難小屋が見える。 みなさんのレコで紹介されてるように、立派な2階建ての30人ぐらいは泊まれそうな小屋は、すばらしいロケーションにあり、いつか泊まってみたいです。小屋の直ぐ裏手(ほぼ平坦に徒歩1〜2分)が槍穂の絶好の展望地で朝焼け、夕焼けを帰路の心配せずにゆっくり堪能できますね。ただし水とトイレはありません。トイレは小屋の注意書きによると、場所は決まっていて外の青空トイレのようです。見に行ってませんが・・・ 山頂は南側に200mぐらい行ったところでハイマツに囲まれた一角に三角点あり。 頂上はハイマツの中で何も見えないが、5mも戻ると、穂高側はすばらしい展望があり、こちらも捨てたものではないです。 |
写真
感想
当日は3時おきでなんだかんだで少しで遅れ3時半ごろ出発。幸い道路は空いており、ほぼ予定通りに8時すこし前には白骨温泉にたどりつく。ここで朝ごはんとトイレを済ませて、登山口には8時20分ごろ到着。すでに駐車スペースには2台の車があったが、ラッキーなことにまだ停めるスペースがあり、駐車が一番心配だったが、事なきを得た。
車での行程では南ほどお天気が悪く、松本までは雲だらけだったので、お天気裏切られるのでは?と心配したが、乗鞍に入ると快晴のお天気にほっとした。出発から快晴の気持ちの良い天気に、心も弾み、ルンルン気分での出発。
少し登り始めて、帽子を忘れたことに気がつき、急いで車に戻って持ってってきたが、これで5分ロス。まあ直ぐ気づいたので良かった。このところ何だかんだ忘れ物が多くて困ってしまう。歳のせいにしたくないが、物忘れが最近とみにひどくなってる。
前半はひたすら笹原&樹林帯のがまんの登り。300mぐらい標高かせいで、一旦平坦になり、少し登って5合目の標識あり。半分の標高2000mと書いてあったが、イメージ的には4合目で、標高2000mまでは行ってない気がする。このあたりまでにおおきなしらびその木が5本ぐらい倒れていて、台風被害だろう、登山道をさえぎっていた。これらの倒木も、帰路にはきれいに処理されており、行きはアスレチックのように、乗り越えて言ったが、帰りはその必要はなくなった。整備された方がたのご苦労に感謝。
5合目からは、少し傾斜が増して、しばらくその後もひたすら登る感じ。200mぐらい標高稼ぐと、立派な大木のしらびそ林が疎林になって、笹原&若い背丈の低いしらびそ&広葉樹混生林に替わって、明かるい日差しが差してくる。気温は10℃ぐらいだと思うが、陽射しを受けると全然寒さを感じない。風もほとんど無く、優しいお天気だ。このあたりから紅葉が俄然進んできて、標高2200mから2400mぐらいがちょうど紅葉見頃だった。ナナカマドの赤が主体で、ミネカエデとダケカンバの黄葉が彩を添えて見事な紅葉である。しらびそとの混生林で下ばえの笹が緑なので、単調さがなく、彩り豊かな光景があった。その上の森林限界を越えるあたりからは、逆に葉っぱが痛んでもう見ごろを過ぎているものもしくは紅葉せずに落葉してしまうものが結構あって、この中腹あたりが最も美しかったと思う。
森林限界を越えると笹原の道を急な登りが待っており、最後があとちょっとと思っていると地味にキツイ!標高差では最後200mぐらいありそう。ただし見晴らしは抜群で、東側の山々が180度は全部見える。富士山も甲斐駒と仙丈が岳の間にうっすら顔を見せた。穂高は前穂は見えるが、奥穂は少し陰、槍までは見えない。霞沢〜八ヶ岳〜南アルプス〜中央アルプスと大展望だ。ダケカンバの林相も美しく、紅葉と山々を一緒に撮れるポイントだ。
ずっと小屋が見えないのだが、最後急なガレバを登りきると左から回りこむようにトラバース気味に稜線に導かれ、目の前の至近距離に避難小屋が現れて、ほっとする。やっと着いた!って感じの出現はうれしい。小屋の向こう側に行くと笠が岳がバーンと姿を見せる。穂高方面は北側の丘に登らないと見えない。稜線は基本さえぎるものはなく、見晴らし抜群。南側へ稜線を3分ほど緩く登っていくと、潅木の中に標識とともに三角点がある。この稜線の頂上少し手前西側は崩壊地になっており登山道も崩れかけているので注意!三角点の5mほど手前までは北側と西側に開けており、北アルプスの大展望が楽しめる。三角点の先は潅木帯が続き、踏みあと程度で道はない。戻って小屋の北側の丘に行くとやはり北アルプスの大展望が開ける。ハイマツに囲まれて雰囲気もよい。ここの頂上にたつと360度の大展望が楽しめる。
笠が岳〜抜戸岳〜黒部五郎岳〜水晶岳〜鷲羽岳〜野口五郎岳、手前に焼岳が眼下に見える。その右にドーンとメインの絶景:槍ヶ岳、奥穂、吊り尾根、前穂と続き、霞沢岳が大きい。その奥は表銀座の山々。常念は丁度霞沢岳の裏に8割ぐらい隠れているが、ピラミッドの一部が見える。「一見の価値あり」の眺めです。
避難小屋はみなさんのレコの通り、立派な小屋でした。昼ごはんを小屋でゆっくり食べさせていただきました。トイレは無くて、青空トイレみたいです。場所だけ指定がありました。(見てないけど)穴でも掘ってあるのでしょうか???ちなみにお水は見当たらず、残雪期以外は背負い上げた方が無難です。でもロケーション抜群、夕焼けや朝焼け見るには絶好で、一度は泊まってみたい小屋ですね。今度は残雪期に来てみたいです。
コメント
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槍穂と紅葉、まさに穴場的なお山ですね。
行きたくなります。
しゅうさん、ご無沙汰です。
すっかり寒くなりましたね!
これから秋本番というのに、
毎週末、お天気悪くて、悔しいですね!
さて、十石山、私も、初めて訪れたのですが、思った以上に、良い山でした。何より、静かなのがいい。
景色も、焼岳に劣らない素晴らしいものでした。
機会あれば、行ってみてください。
それではまた!
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