記録ID: 1598247
全員に公開
ハイキング
東北
秋田県大館市:合窪山(断念)、中味噌内不明神社、小坪沢太平山
2018年08月18日(土) [日帰り]


- GPS
- 24:00
- 距離
- 9.3km
- 登り
- 417m
- 下り
- 411m
コースタイム
(合窪山)
06:43大館市街地出発
07:16味噌内分岐を左折
07:37間戸石分岐より誤って右折し未舗装路へ
07:58T字路で左折し舗装路へ
08:03県道22号線に出て西へ戻る
08:18再び味噌内分岐で味噌内方向へ右折
08:37ニホンカモシカの角を拾う
08:42間戸石の分岐で左折し間戸石林道へ
09:12間戸石林道終点〜「登山口」(?)通過
09:51薮化する手前に駐輪
10:00薮化した沢から引き返す
10:05右の尾根への分岐へ入る〜行き止まり迷走
10:26自転車回収
10:31「登山口」の元伐採場で小休止
10:57下山開始
11:10間戸石林道に入る
11:29間戸石林道を抜ける
(合窪山〜中味噌内不明神社)
11:43中味噌内の不明鳥居
11:47社、下山開始
11:49自転車回収
(中味噌内不明神社〜小坪沢太平山)
11:54県道22号線を北上
12:00国道285号線を西進
12:37小坪沢集落に入る〜駐輪し渡渉
12:50尾根筋の踏み跡を登る
12:59社
13:10下山開始
13:20下山終了、自転車回収〜帰路
06:43大館市街地出発
07:16味噌内分岐を左折
07:37間戸石分岐より誤って右折し未舗装路へ
07:58T字路で左折し舗装路へ
08:03県道22号線に出て西へ戻る
08:18再び味噌内分岐で味噌内方向へ右折
08:37ニホンカモシカの角を拾う
08:42間戸石の分岐で左折し間戸石林道へ
09:12間戸石林道終点〜「登山口」(?)通過
09:51薮化する手前に駐輪
10:00薮化した沢から引き返す
10:05右の尾根への分岐へ入る〜行き止まり迷走
10:26自転車回収
10:31「登山口」の元伐採場で小休止
10:57下山開始
11:10間戸石林道に入る
11:29間戸石林道を抜ける
(合窪山〜中味噌内不明神社)
11:43中味噌内の不明鳥居
11:47社、下山開始
11:49自転車回収
(中味噌内不明神社〜小坪沢太平山)
11:54県道22号線を北上
12:00国道285号線を西進
12:37小坪沢集落に入る〜駐輪し渡渉
12:50尾根筋の踏み跡を登る
12:59社
13:10下山開始
13:20下山終了、自転車回収〜帰路
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2018年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自転車
大館市街地から大町の通りを南下し、米代川を渡って扇田の街へ入って直ぐの信号交差点で左折し、「いとく」駐車場の路地に右折すると県道22号線に入るので、そこを南下。味噌内まで行くとY字分岐が有るが、そこで左の道に入り県道から離れる。 『大館トレイルガイド』には「二又の分岐を直進(左折は十二所高森の登山口)して間戸石林道に入」ると書いているが、二又(これは普通名詞ではなく地名)で道は右にカーヴする。高森へ行く道はその先で左に分岐する道だと後で確認したが、一段細くなっている道なので見逃し易い。直進すると左へ今度はカーヴする地点に「間戸石」の標識看板が立っており、そこから右手に未舗装車道が延びている。はて、こちらが「間戸石林道」なのだろうか、ここは直進ではなかったろうか、と少し迷ったので、本来であればここで地図を取り出して確認をしたかったのだが、ここでトラブルに見舞われた。標識左手に建っている民家からコーギーが吠え乍らこちらへ向かって来るではないか。どうやら放し飼いにされているらしい。勘弁して欲しい。大館は犬の街とか云って売り出しているらしいが、その割には無駄吠えをしない訓練を受けていない犬はあちこちで見掛けるし、こうやって放し飼いにされている犬も居る。ひょっとして人口密度が低い地域では番犬としての役割を期待されているのかも知れないが、単なる通行人にとっては傍迷惑この上無い。出来れば大館には「犬の飼い方先進地域」として有名になって欲しいものだ。まぁそれはともかく、犬に吠えられるのは苦手だ。「吠える犬は咬まない」などと云う俗信を私は信じていないので、ここは右へ行くしか選択肢が無い。地図を確認しない儘未舗装車道に入る。 カーヴを曲がった地点まで行って様子を見ると、犬は未舗装車道まで入って来る様子は無いが、まだそこに居る。仕方が無いのでこの儘道なりに進んでみることにする。ここで改めて地図を確認すれば良かったのだが、しなかったのが間違いだった。道は少し上って後は下りが続く。やがて山腹(後で確認したら標高200m程度)に畠が広がる多少珍しい光景に出会して興趣を覚え、畠に突き刺さった無数の十字架もどきが面白いなどと思っていると、やがて舗装されたT字路に突き当たる。あれおかしいなと思いつつ、取り敢えず左折して(これも後で判明したのだが、右折していれば2kmは余計な道を短縮出来た筈だ)下ってみると、間も無く県道22号線に出てしまう。どうも派手に間違えてしまったらしい。日詰集落よりは手前だが、沢村の水神社より向こう側だ。 後で確認したことだが、この道はルート開拓の為に検討していた候補のひとつだった。途中から270m位のピークまで続く徒歩道(恐らく林業用の伐採道)が分岐している筈だったのだが、どうも今回は予定外の行動だった為か、見過ごしてしまった様だ。 そこから県道22号線を北上して戻り、味噌内の分岐で改めて、今度は右折する。先程通った時には気付かなかったのだが、今木神社より100m程手前の道端に、大きな骨が落ちているのを発見。蹄が確認出来るので恐らくニホンカモシカの脚だ。近くには立派な角も落ちており、白っぽい毛の塊が側溝を詰まらせている。脚だけだと云うことは自然に腐食したものではなく、熊に食べられでもしたのだろう。死骸が一昨日からの台風によって山から流されて来て、側溝が毛で詰まって道に溢れ出た、と云う辺りが現状の説明としては適当だろう。ニホンカモシカの角は普通の鹿の角と違って生え変わらないから、1頭に1本だけのものと聞く。天然記念物のこんな立派な角を偶然拾うことなど滅多に有るものではない。今回の貴重なお土産として有難く頂くことにする。 間戸石の分岐では今度こそ間違えずに左の舗装路を行く。コーギーはまたしても吠えて追って来るが、数十mも行くと諦めたのか立ち止まって暫くこちらを見ていた。やれやれだ。 道は直ぐに未舗装車道になるが、これが間戸石林道だろう。味噌内川沿いに続く道だが、味噌内川の河床は所々ナメ肌のグリーンタフが露出していて美しい。右手に鶏舎が見えて来ると、柵の中に出ていた比内鶏達が一斉に鶏舎の中に走り込む。これが結構速い。ここが単なる鶏肉の生産工場ではないことの何よりの証。何やら映画『ロッキー2』で、シルヴェスター・スタローンがバージェス・メレディスに言われて、足腰を鍛える為に鶏を追い掛け回すシーンを思い出す。 伐採が良く行われるのか、分岐道が多い。路面状態は若干悪いので、適宜自転車を下りて押して行かねばならない。橋を渡ると砂防ダムの落水地点が連続する。更に行くとやがて若干開けた所に「間戸石林道」の標識が立っており、紛らわしいがここが起点ではなく林道終点。『ガイド』では「終点からなお先に」と漠然と書かれているが、その先も未舗装車道が続いていることを指している。但しそこから先は更に路面状態が悪くなり、落石も多く、雑草も相当。 やがて『ガイド』に掲載されている写真と同じ地形と思しき所に出るが、「大規模な伐採地」などは何処にも見当たらず、辺り一面鬱蒼と草木が生い茂っている。ここが「登山口」と紹介されてはいるが、確信が持てない儘先へ進む。 (合窪山〜中味噌内不明神社) 「登山口」から未舗装車道を下り、間戸石林道を通り抜け、行きの道を逆走。味噌内の「いやしの庵」を過ぎて300mばかり西へ進むと、道路脇の山裾に鳥居が立っている。この時には事前にチェックは行っていなかったのだが、味噌内近辺では幾つも神社や鳥居を見掛けた。ここはその中でも登山道が有りそうな雰囲気だったので寄ってみた。 (中味噌内不明神社〜小坪沢太平山) まだ時間に余裕が有りそうなのでもう1座。味噌内の道を西進して県道22号線に戻り、北上して交差点で左折して国道285号線を西進する。きつい板戸越トンネルまでの坂を越えたら後は2km半ばかりの下り。「小坪沢(『ガイド』では「おつぼざわ」とルビが振ってあるが、地理院地図では「こつぼざわ」と書いてある。どっちなんだ)」の標識看板の立っている所で左折し小坪沢集落へ入る。1つ目のT字路を左折した先で、小森川を挟んで左手に、地図に記載の無い白い鳥居が見えて来るが、前回( https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-1590475.html )登ったこちらのルートは『ガイド』が紹介しているものではないので今回は無視。前回何処で間違えたのかの見当は付いている。2つ目のT字路を左折し、道なりに右→左とカーヴする。やがて田んぼが先細りになり、南側が一旦森で遮られる地点の手前まで進むと、「水田に下りる道」が有るので駐輪してそこを下る。 端から数えて4枚目の田の辺りの畦道を進むと、足を踏み下ろすにつれて無数の蛙等が田の中に飛び込むのが見える。小森川に突き当たる地点はコンクリートブロックになっている。暫く対岸に鳥居か踏み跡の様なものが無いかと探してみるが一向に見当たらないので、取り敢えず川を渡ってから改めて探すことにする。 コンクリートブロック(階段等は付いていない、只の壁)を下りて川を渡るが、結構水深が有り、普通の長靴でもちょっぴり水が侵入して来てしまった。下流の方まで行けばもう少し浅い地点が有ることは前回の経験から判ってはいるが、そうなると対岸を歩いてここまで辿り着けるかは不明。 幸い踏み跡は直ぐに見付かるので、その中から近くの尾根を辿っているらしいものを探して登ってみる。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
(合窪山) 一跨ぎで楽に渡れる小さな沢が道を横切っている所から先は完全に薮化しているので、自転車は一先ずそこに置いて行く。『ガイド』では「頂上尾根に向かう沢を少し進」むと書いてあるので、沢沿いに道を辿るが、やがて完全に沢の中に突入してしまう。先は薮が濃く、昨日までの台風の所為かぬかるみが多い。一度一気に足首まで泥に嵌ってしまったが、これがまた全力を出さないと抜けない。薮が濃過ぎて無理だと判断し引き返すが、戻る途中で左手、山に向かって右手の尾根へ通じる道と思われる踏み跡を発見。周囲は背丈を超すススキ薮に覆われており、山に向かって折り返す様な形で分岐しているので、登る時には見過ごしてしまったのだ。『ガイド』には「右手尾根の残存林を目指す」と有るので、この道だろうと思い入ってみる。 ススキの薮は幸い10mも行けば終わるが、その先は柴薮。マーキングテープを使い乍ら慎重に足を進めるが、やがて踏み跡は消滅。下生えの所為でぬかるんでいる地面は全く視認出来ず、またしても足首まで沈んでしまい、全力を出すことに。これではとても前進は無理だ(後で気付いたが、トレッキングポールのキャップをここでまた紛失してしまっていた)。踏み跡が尾根筋を正確に辿っていれば、尾根の地形を頼りに登って行くことも考えられるが、どうやら踏み跡は尾根を微妙に巻いているらしい。これでは道迷いの可能性はぐっと高まるし、第一薮が濃過ぎて地形の判別が容易ではない。ここは断念するしか無いだろう。「平成23(2011)年秋に登山可能だったコース」は、今では死んでいると判断せざるを得ない。 さて引き返す段になって、ススキの薮の中で帰り道を見失ってしまう。どちらを向いても背丈を超すススキだらけで方向感覚が殆ど掴めない為、周囲の地形を頼りに何とか見当を付け、ようやっと先程巻いたばかりのマーキングテープを発見。笹と違ってススキは掻き分けるのが容易ではあるが、ススキ薮は笹薮以上に視界が塞がれる。要注意だ。 自転車を回収した後一旦「登山口」まで戻る。念の為左側の尾根は辿れないかと確認してみるが、こちらは低木がみっしり覆っていて、人間の体を滑り込ませる余地など有りそうには思えない。ここは素直に諦めて休憩することにする。 台風のお陰でこの日は夏の盛りとは全く思えない程涼しく、春か秋の日と言ってもおかしくない、大変気持ちの良い快晴。標高は既に350mを超えているし、既に一山登った様な気分。眺望は周囲の狭い山容がそこそこ窺えるばかりだが、空は高いし、大気は澄んでいるし、山頂まで行けなかったことも全く気にならない。万物これ在るが儘に満ち足りており、天と地と私の間には、山と私の二人切り。不足する何物も無い。ハッチョウトンボと思われる小さな蜻蛉が飛び交っていたり、羽を広げたら恐らく15cmは有るだろう大きなギンヤンマが、恐らくは台風によって一時的に出来た小さな沢に盛んに産卵していたりする。おおい、そこは2、3日もすれば干上がってしまうかも知れないぞ、と教えてやりたくなるが、進化が生み出す適応は一般化された状況に対するものであって、個別的な一回性の状況に対するものではないことを思い出す。なら私の今のこの行動は、どの程度まで一般化可能なものであって、何処までが一回限りの性質を持つものなのだろう………と、現代版の普遍論争に耽って暫く頭の体操をする。今日まで、山歩きをするペリパトス学派の類いが生まれなかったのが不思議に思えて来る程、心は平静で、精神は澄み渡っている。 (作成した登山ルートは、「登山口」以降に関しては多少間違っている可能性が有る。) (中味噌内不明神社) 参詣道は仲々良い雰囲気が有るが直ぐ終わる。左へ曲がって右へ曲がると直ぐ社で、小さな祠が安置されている。眺望は杉林だけで特に無し。標高120mの山腹。地面に横に延びた杉の根っこが階段の様になっているのが面白い。右へ曲がる地点から杉の木々を挟んで10mばかり向こうにも社が建っているが、これは入口の鳥居の左手から道が延びているらしい。 (小坪沢太平山) 尾根筋の踏み跡を辿っていると、途中の木々に注連縄の様なものが張り渡されている。やはりこの道で良いのかと確認は出来たが、周囲には鳥居なぞ影も形も見えない。取り敢えず登って行くと、急登ではあるが特に難所も無く山頂。南側の諸ピークが見えるが、他の方角は木々に遮られて眺望無し。参詣道は整備されている様だが、青いトタン張りの社は前回訪れた別の鳥居の先の社殿より随分小さくみずぼらしい。下山時にも確認したが鳥居も無い様だし、ひょっとしたらこちらに建っていた鳥居はもっとアクセスの良い集落の手前の方に移設されたのではないだろうか。 |
その他周辺情報 | (いやしの庵) 味噌内で緩いカーヴになっている地点、等高図では畑に囲まれて記念碑のマークが付いている地点には、石碑の他に松の木と祠と東屋が建っており、看板に「いやしの庵」と書かれている。特に絶景が見られる訳ではなく、水場やトイレが有る訳でもなく、微妙な休憩ポイント。 (湯ノ岱温泉) 前回小坪沢太平山に登った後は北秋田市側へ抜けて「長者の湯」へ寄った。今回は「湯ノ岱温泉」に寄りたかったのだが、時間的余裕が無く、その儘直帰した。次に機会が有れば(と言っても、この辺は他に目星い山は無さそうだが)行ってみたい。 |
写真
「間戸石」の標識の立っている箇所。舗装路は左にカーヴしているが、そちら側からコーギーが吠えて走って来た為、右側に延びている未舗装車道へと逃げる。案の定、ここから先は盛大に間違える。
再び味噌内を東進中、今木神社の100m程手前でニホンカモシカの骨と毛と角を発見。「道を歩いていたら偶々ニホンカモシカの角を拾った」なんて僥倖は滅多に無いだろう。この脇の側溝に毛が詰まっていたので、恐らく先日来の大雨で山から流されて来た死骸の一部がそこから路上に溢れ出したのだろう。
「登山口」付近には植樹記念の柱標が。「至平成75年」とか書いてあるのが何やらシュール。日本会議のメンバーが主導したこの前近代的な制度に、何時までこの国の人間は我慢する積もりなのだろうか。
撮影機器:
感想
(合窪山)
『大館トレイルガイド』でも「元々定まった登頂路がないこともあって、その都度ルートが変わる可能性が」あると書かれているが、登頂ルートが伐採用に整備されているものだとしたら、この次伐採が行われる時までこの山は登頂不能と云うことだろう。地理院地図を見ても登山道は1本も見当たらない。伐採場と云うものがどの位のペースで回っているものかは知らないが、恐らくこの先数十年はこの儘なのではあるまいか。だがそもそもGoogleマップの航空写真で見ても、この辺りには伐採場など見当たらない(一番近い伐採場は、「登山口」から南東の442mピークの山腹に在る)。ここが伐採場だったのは一体何年位前の話なのだろう。
(中味噌内不明神社)
まぁ登山道と呼べる程の道でもないが、短いなりに仲々雰囲気が有る。郷土博物館の文化財マップ( http://odate-city.jp/museum/wp-content/uploads/cul_bunka_map_hinai_02.pdf )でこの辺で該当するのは「稲荷神社」「八幡神社」「村下龍神様」「蒼前様(お日様)」等だろうが、アバウト過ぎてどれがどれやら判らない。
(小坪沢太平山)
今回やっと正解に辿り着いたが、道は整備されているものの、やはり登山道を発見するまでが一苦労。
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