記録ID: 1601773
全員に公開
沢登り
東北
秋田県大館市：十ノ瀬山（谷間ルート断念、通常ルート登頂）、田代不明峰（断念）、田代三吉神社
2018年09月19日(水) [日帰り]
秋田県
kmbiketrek
- GPS
- 32:00
- 距離
- 22.4km
- 登り
- 851m
- 下り
- 836m
アクセスを調べる
標高グラフを拡大コースタイム
（十ノ瀬山谷間ルート）
06:43大館市街地出発
07:16岩瀬交差点右折
07:20「ユップラ」分岐を左折
07:32未舗装車道へ右折
07:45不明沢を渡る
07:49「大比立内鉱山廃水中和処理施設」脇に駐輪
08:05崩落箇所で塀の上を歩く
08:15道は終了し沢（ガレ場）登り開始
08:45滝
08:56標高300m程度で引き返す
09:06滝
09:29道が再出現
09:35道に迷い引き返す
09:43元に道に戻る
09:47塀の上を歩く
10:00自転車回収
（十ノ瀬山通常ルート）
10:11舗装路に出て右折し西進
10:16右折し北上
10:30岩野目で右折
10:33十ノ瀬山登山口
11:08起点より2,600m/標高250m分岐点
11:15起点より2,800mに駐輪し小休止
11:30再出発〜道は悪化
11:40崩落箇所��
11:44崩落箇所��
11:55崩落箇所��
11:59起点より3,800m/標高343m
12:05カーヴ地点で子熊と遭遇
12:08崩落箇所��
12:12起点より4,400m/標高380m
12:23起点より4,900m/標高422m
12:27崩落箇所��
12:46起点より5,900m/標高504m
13:01標高540m辺りで眺望有り
13:16第1鉄塔
13:18第2、第3鉄塔〜他ルート探し
13:30公園への分岐道に入る
13:34ハンググライダー公園で休憩
14:10下山開始
14:13元の道に戻る
15:33自転車回収
15:41再出発
15:57下山終了
（田代不明峰）
15:58岩野目左折し南下
16:07「ユップラ」分岐左折
16:17登山口〜笹薮で引き返す
16:20自転車回収し再出発
（田代三吉神社）
16:24駐輪し直登の参詣道を登る
16:26石碑〜下山
16:28自転車回収
16:30「たしろ温泉 ユップラ」
06:43大館市街地出発
07:16岩瀬交差点右折
07:20「ユップラ」分岐を左折
07:32未舗装車道へ右折
07:45不明沢を渡る
07:49「大比立内鉱山廃水中和処理施設」脇に駐輪
08:05崩落箇所で塀の上を歩く
08:15道は終了し沢（ガレ場）登り開始
08:45滝
08:56標高300m程度で引き返す
09:06滝
09:29道が再出現
09:35道に迷い引き返す
09:43元に道に戻る
09:47塀の上を歩く
10:00自転車回収
（十ノ瀬山通常ルート）
10:11舗装路に出て右折し西進
10:16右折し北上
10:30岩野目で右折
10:33十ノ瀬山登山口
11:08起点より2,600m/標高250m分岐点
11:15起点より2,800mに駐輪し小休止
11:30再出発〜道は悪化
11:40崩落箇所��
11:44崩落箇所��
11:55崩落箇所��
11:59起点より3,800m/標高343m
12:05カーヴ地点で子熊と遭遇
12:08崩落箇所��
12:12起点より4,400m/標高380m
12:23起点より4,900m/標高422m
12:27崩落箇所��
12:46起点より5,900m/標高504m
13:01標高540m辺りで眺望有り
13:16第1鉄塔
13:18第2、第3鉄塔〜他ルート探し
13:30公園への分岐道に入る
13:34ハンググライダー公園で休憩
14:10下山開始
14:13元の道に戻る
15:33自転車回収
15:41再出発
15:57下山終了
（田代不明峰）
15:58岩野目左折し南下
16:07「ユップラ」分岐左折
16:17登山口〜笹薮で引き返す
16:20自転車回収し再出発
（田代三吉神社）
16:24駐輪し直登の参詣道を登る
16:26石碑〜下山
16:28自転車回収
16:30「たしろ温泉 ユップラ」
| 天候 | 濃霧〜晴れ |
|---|---|
| 過去天気図（気象庁） | 2018年09月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関：
自転車
出発時は一面の濃霧。大館市街地から国道7号線を西進し、「たしろ温泉ユップラ」の看板の立っている岩瀬の信号交差点で右折。北上し看板に従ってY字分岐で「ユップラ」方向へ左折。右手に「ユップラ」を見乍ら素通りしてその儘西へ直進。「林道倉の下線」分岐と薬師神社を過ぎ、別の道と合流して左へカーヴする地点で、特に目印に成る様なものは無いが右に未舗装路の分岐が有るのでそこに入る。 山間部を暫く北上し、地図に載っていない不明の沢を渡ると、その先で何かの工事現場か施設の様な所に出る。大きな袋が沢山吊り下げられているので、中身は鉱廃水か何かだろうかと漠然と推測してみたのだが、帰宅後にGoogleマップで確認してみたところ、この推測が偶々見事に当たっていたことを確認。ここは「大比立内鉱山廃水中和処理施設」と表示される。この頃には霧も大分晴れて来ている。この時点で標高は130m程度。ここから先は地図の表記は車道から徒歩道に変わるが、道幅が狭くなり、所々舗装路も混じるが荒れている。取り敢えずここに駐輪し、歩いて進む。 （十ノ瀬山通常ルート） 未舗装路を抜けて元の舗装車道を右折して西へ進む。田んぼの中の十字路まで出た所で右折して北上し、岩野目の「ハンググライダー公園」の小さな看板（うっかりすると見逃す可能性が高い）の立っている箇所で右折。その先が十ノ瀬山の通常の登山口。以前と同じく一般車両通行止めの看板が立っているが、『大館トレイルガイド』でも紹介されているのだし、普通に山登りをする分には問題無かろうと判断して先へ進む。 （田代不明峰） 十ノ瀬山下山後、岩野目集落から南下して「ユップラ」の看板が出ている左分岐（元来た道）に入り、先程の谷間ルート入り口を過ぎた所に刈り払われた登山口が有るので入ってみる。 （田代三吉神社） 田代不明峰を過ぎて「ユップラ」方面に東進すると、「ユップラ」手前のスポーツ公園に鳥居が立っている。 |
| コース状況／ 危険箇所等 |
（十ノ瀬山谷間ルート） 荒れ気味の狭い道を北東方向に歩いて行くと、森の中に、時々モスラの幼虫の鳴き声を少し可愛らしくした様な鳴き声が響き渡る。初めて聞く鳥の声だと思うが何と云う鳥なのかは不明。暫くすると路肩が崩落した箇所に出て、残存したブロック塀の上を歩く。 やがて道は完全に崩落してブツ切れ。少し離れた所から道の続きが延びているが、薮が濃くて通れそうにない。道から下りると左に沢、右に涸れた沢が通っている。ここは谷間なので、地図に記載されていない沢が存在しているところまでは予想の範囲内。最初は水の無い方が楽だろうと右の方を登ってみたのだが、先の方で木々が生い茂っていて通り難いことが判明。どの道両者は先の方で合流するが、左の沢はやがて地中に吸い込まれる様にして消え、その後も断続的に地中から現れてはまた消えて行く。 その先は完全に沢、と云うか沢の跡登りに移行。ここまでは所々ピンクのテープが巻かれていたが、やがてはそれも無くなり、その先には本格的なガレ場が延びている。Googleの航空写真ではこの谷間の底は白い筋として写っており、只の沢ではないだろうとは思っていたが、成る程こう云うことか、あれは岩の白さだったのだ。岩だらけの道無き道を慎重に攀じ登るが、元はやはり道として整備されていたのか、所々土管やワイヤー等が露出している。今は完全に道としての体を成していないが、崩落でも起こったのだろうか、山の持つ潜在的なエネルギーの巨大さに驚嘆する。 背丈を超す高さの滝を何とか超えてその先えを行ってみるが、前方にはやはり延々とガレ場が続いているばかり。地理院地図では一応標高250mの辺りまで道が延びており、航空写真ではその先も、ハンググライダー公園の100m程手前の辺りまで白い筋が続いているのだが、あれは全てガレ場か、それに類する状態の悪い道、或いは崩落跡と見て間違い無いだろう。何とか標高300mの辺りまでは頑張ってみたのだが、この先更に急になるガレ場で後300m以上も高度を上げねばならぬことを考えると、引き返せる内に引き返した方が良い気がして、そこで撤退することにした。一応事前に登山届は出してあるが、この先万一転落して足をくじいたりして遭難、と云う羽目になったら、救助する方も大変だろう。また、登山用の保険も掛けてはいるが、クライミングが必要な事態まではカヴァーするタイプのものではなく、今回は微妙なケースだろう。登山にリスクは付き物だが、安心して楽しむ為には、リスクは出来るだけ小さくしておくに越したことは無い。 下山時のガレ場下りは登り以上に難儀するかと思ったが以外とスムースに進む。普通の山道が再出現した先で一度道迷いをするが、焦らずセオリー通りに、道が判る地点まで引き返すことによって元の道に戻ることが出来た。倒木で道が塞がれていた箇所をカーヴと勘違いして道を逸れてしまったらしい。登る時には何気無く通ってしまった所でも、逆方向に進むとうっかり間違えることが有る、と云う教訓を得た。 （作成したルート図内の、迷った箇所は適当である。） （十ノ瀬山通常ルート） 前回（ https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-1569118.html ）は馬鹿正直に登山口脇に自転車を駐輪して行ったのだが、この先暫くは普通の未舗装車道が続くことが判っているので、今回は自転車でその儘進む。最初は右側に山腹を抱くルートで、左手前方に山頂が見えているが、標高200m位で尾根を超え、尾根の右側を辿るルートへ。起点からの距離と標高を示した道標が所々に残っているが、起点から2,600m/標高250mで左に分岐道有。尾根の左側に回り込んでいるが、その先何処まで続いているのかは不明。 2,800m地点に車廻しが有るのでここに駐輪し、一旦休憩。この先は道の状態が急激に悪くなり、所々舗装路が出現するものの、岩だらけの箇所も多く、河底を歩いている様な気分。そう云えば、三本の鉄塔を頂く十ノ瀬山山頂は、まるで三本の角を持つポセイドンの冠の様ではないか。ここは山ではない、実はポタモスの神を祀る神殿だ。 右にカーヴする所で最初の崩落箇所有り、前回熊2頭に出会った所。足運びには注意を要する。9月に入っても雑草はまだ丈高く、無数のくっつき虫やイバラに悩まされつつ進む。滑り易い岩も危ない。2つ目の崩落箇所には落下防止用のロープが張られているのだが、その更に内側まで崩落している為、ここも要注意。3つ目の崩落箇所は酷いガレ場。 3,800m/343m地点から5〜6分程歩いた先の左にカーヴする地点に差し掛かった時、体長40〜50cm程度の黒っぽい影が路上から崖の向こうに消えて行った。子熊だろう。今回は3つの熊鈴をジャラジャラ鳴らしており、前回の様に雨が降っている訳でも沢の近くでもなく、多少の風は吹いてはいるものの、音が響いていなかった筈は無い。まだ子熊だったので注意力が散漫だったのか、それとも人間を警戒すると云う行動パターンをまだ十分に学習していなかったのか。とにかくこの5月以降に私が目撃した熊はこれで8頭に上るが、内6頭までがここ十ノ瀬山で遭遇したものだ。 その先で4つ目の崩落箇所を杉、4,900m/422m地点でカーヴし、5つ目の崩落箇所はガードレールがひしゃげている程度。南東の山々が見える。更にひたすらてくてく登って、舗装路が苔で覆われていてヌラヌラしていて滑る地点で振り返ると、狭いが背後に眺望が開ける。やがて横に溝の入った舗装路が出現する様になると後は僅か。第1、第2の鉄塔を過ぎ、第3の鉄塔の立っているフェンスで囲まれた所が山頂。樹木に覆われていて眺望は無い。ここで他のルート探し。地理院地図には、頂上からは他に3つの徒歩道が記載されているのだが、何処も薮が濃くて道の痕跡すら発見出来なかった（少なくともはっきりこれだと判別出来るものは皆無だった）。 ハンググライダー公園に出るには、一旦最初の鉄塔まで戻ってその脇の分岐道に入って4〜5分程度。駐車場跡を過ぎた先がハンググライダー公園。急に大きな眺望が開けるので、それまでの閉鎖的な雰囲気との余りの落差に泣きそうになる。音楽に喩えるなら、ヴォーン=ウィリアムズの交響曲第6番の第4楽章か第9番の第2楽章、或いはメシアンの陰鬱なオルガン曲を2時間たっぷり聴かされた後で、急にシベリウスの交響曲第5番のクライマックスが始まった様なものだ。公園は今でも整備されているかの様に（いや実際のところどうなのかは知らないのだが）それ程雑草も酷くはなく、東屋も十分に使用が可能な状態。100m程下った先まで、先程断念した谷間のガレ場が続いている筈だが、下の方は流石に雑草が濃くて確認は出来なかった。地形がなだらかなので細かい方向の確認がし難い。 下山時は無数のくっつき虫に悩まされた他は特にトラブルも無く、自転車を回収した先は登山口まで一気に楽々到着。 （田代不明峰） 良く刈り払われているのでまだ生きている道かと思ったのだが、100mも行くと笹薮に阻まれ通行不能に。若し登れていたとしたらこの辺の152mピークに通じていたのだろうか。 （田代三吉神社） 鳥居の先は短い直登。山ではなく小さな丘の先に「田代山」「太平山」の2つの石碑が建っている。社殿等は見当たらない。樹間から若干周囲の眺望有り。 |
| その他周辺情報 | （「たしろ温泉ユップラ」） 前回来た時（ https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-1599393.html ）とは浴室の様子が違っていた様だったが、恐らく男湯と女湯を入れ替えているのだろう。 入浴料350円。普通の湯、ジャグジーバスが2種、露天風呂、サウナ、水風呂がぬるいのと冷たいのの2種。この日も大入りだった。 |
写真
拍手
大館中心市街地から国道7号線で西進し、「たしろ温泉ユップラ」の看板の有る岩瀬の信号交差点で右折。「ユップラ」の先へ進む。
何やら重そうな袋が沢山ぶら下がった何かの工事現場か施設の様な所（後で「大比立内鉱山廃水中和処理施設」と判明）に出る。
その先は急に道が狭くなり、路面状態も荒れ気味になるので、自転車は置いて行く。
路肩崩落箇所。道が消失しているので、画面右上へ延びているブロック塀の上を歩く。
下生えに紛れて判別し辛いが、倒木が道を塞いでいるので乗り越える（下山時にここを曲がり角と勘違いして少し迷うことになる）。
路上に散乱するコンクリートブロック群。これも道の名残りだろうか。
所々ピンクのテープが巻かれているのだがあんまり役には立ってくれない。
土管、看板、ワイヤー等が転がっており、昔は林道が整備されていたのだろうと窺わせる。
それ程大きな滝ではないものの、それでも落差は2mを超える。脇の方を慎重に攀じ登る。「これってトレッキングではなくクライミングかなぁ」などと、山岳保険のカヴァー範囲のことが心配になって来る。
9/19 8:45
それ程大きな滝ではないものの、それでも落差は2mを超える。脇の方を慎重に攀じ登る。「これってトレッキングではなくクライミングかなぁ」などと、山岳保険のカヴァー範囲のことが心配になって来る。
標高300m程度で引き返す。ここから先更に300m以上も岩登りで高度を上げるのは危険だ。
静止画だと良く判らないだろうが、足元の水面が黄金色にちらついている。
一寸ユニークな形の小ぢんまりした旧岩野目小学校（2008年廃校）。
「ハンググライダー公園の看板の立っている路地へ右折。看板は小さいので見逃し注意。
関係者以外立入禁止の看板。こう云う場合は判断に困るのだが、『大館トレイルガイド』でも紹介されている山なのだし、元は公園の筈なので、まぁ登山だけなら問題無いのではないかと判断し先へ進む。
9/19 10:34
関係者以外立入禁止の看板。こう云う場合は判断に困るのだが、『大館トレイルガイド』でも紹介されている山なのだし、元は公園の筈なので、まぁ登山だけなら問題無いのではないかと判断し先へ進む。
許可を貰えば良いのかな？とも思うが、そもそも連絡先も何も書いていない。取り敢えず「自己責任」で登ってみる。
十ノ瀬山はとにかく横に長い山なので、単独峰とは云え低い尾根やピークがあちこちに見える。
未舗装車道の路面状態は自転車でも何とか登れる程度だが、所々雨裂が走っている。
起点より2,600m/標高250m分岐点。左の分岐路は雑草に覆われている。
起点より2,800mの車廻し。ここから先は路面状態が急激に悪化するので自転車はここに置いて行く。
崩落箇所� ０豈�ロープは張られているが目印以上の役には立たない。
前回登った時には崩落箇所�，鯏呂蠕擇辰匿兇衒屬襪函�20m程向こうのコンクリの壁面を巨大な黒い毛虫が這っていた。と思ったら熊だった（熊遭遇箇所� 法�
9/19 11:40
前回登った時には崩落箇所�，鯏呂蠕擇辰匿兇衒屬襪函�20m程向こうのコンクリの壁面を巨大な黒い毛虫が這っていた。と思ったら熊だった（熊遭遇箇所� 法�
因みに熊の登っていたコンクリの壁面は近くで見るとこんな感じ。小雨で濡れて滑り易くなっていた筈なので、熊の身体能力の高さが窺える。
9/19 11:38
因みに熊の登っていたコンクリの壁面は近くで見るとこんな感じ。小雨で濡れて滑り易くなっていた筈なので、熊の身体能力の高さが窺える。
前回熊に遭遇した箇所�◆�こちらもコンクリの壁面を登っていて、途中の木に体を休めてこちらを見下ろしていた。私は目を合わせないようにしてそそくさとその脇を通り過ぎた。
9/19 11:41
前回熊に遭遇した箇所�◆�こちらもコンクリの壁面を登っていて、途中の木に体を休めてこちらを見下ろしていた。私は目を合わせないようにしてそそくさとその脇を通り過ぎた。
始終、無数のくっつき虫に悩まされる。くっつかない生地で出来ている一部を除いて、全身こんな感じである。
雑草で足元が確認出来ないが、草の下はガレ場になっているので要注意。
私が使っているのは接写用のカメラではないので、小さな対象は焦点を合わせるのが難しい。
ホントにもう、ここは元車道だったと云うのが信じられない様な岩の道。
人類文明の痕跡がじわじわと自然に浸食されて行っている光景は、宮崎駿の映画やテラリウムと云う枠の中で安全に鑑賞する分には面白いのだが、自分がその中を歩いて行くとなると話は別だ。巨大な廃墟に入り込んだ気分に成る。
9/19 12:03
人類文明の痕跡がじわじわと自然に浸食されて行っている光景は、宮崎駿の映画やテラリウムと云う枠の中で安全に鑑賞する分には面白いのだが、自分がその中を歩いて行くとなると話は別だ。巨大な廃墟に入り込んだ気分に成る。
舗装路が出現。水捌けが悪いらしく、小雨が降っていた前回はここが一面沢の様に成っていた。この後カーヴ地点で子熊と遭遇したが、安全第一で通り過ぎたので写真は撮っていない。
9/19 12:04
舗装路が出現。水捌けが悪いらしく、小雨が降っていた前回はここが一面沢の様に成っていた。この後カーヴ地点で子熊と遭遇したが、安全第一で通り過ぎたので写真は撮っていない。
静止画だと解り辛いが、樹間から見える周囲の山並みは、当たり前だが麓からの光景よりも広々している。
前回小雨が降っていた時よりはまだしも明るい雰囲気ではあるが、とにかく圧迫されそうな閉塞感を覚える。
前回登った時は雨が降っても余り役に立っている様ではなかった側溝。
薮の濃い所だと、物陰から熊とかが出て来たら嫌だなぁ、などとつい考えてしまう。
所々少し遠くの山並みが見える。この辺は起点より5,900m/標高504m。
先の写真の僅かな眺望が得られるポイントの近くには苔が生えていて、晴れた日でもぬめっていて滑り易い。下はコンクリートなので転倒注意。
9/19 13:02
先の写真の僅かな眺望が得られるポイントの近くには苔が生えていて、晴れた日でもぬめっていて滑り易い。下はコンクリートなので転倒注意。
横に溝の入った状態の悪い舗装路が出て来ると、山頂までは後少し。長かった。
山頂の鉄塔の周辺には柵が巡らされているが何処も雑草に覆われており、木々に遮られて眺望は皆無。
地理院地図には山頂から他に2本の徒歩道が書かれているが、それらしい所は見当たらない。
ゲートの脇はやや薮が薄く、何やら道の痕跡に見えなくもないが、どの道今は到底通れそうにはない。
第3鉄塔と第2鉄塔の中間地点辺りも道の痕跡の様に見えなくもないが、やはり通れそうにない。
いきなり広い空と大地が広がり、今までの道との余りの落差に泣きそうになる。
東南東側。樹海ドーム（白い点）が目印になる。その一寸右側に鳳凰山の大文字も小さく見える。
米代川を挟んで早口周辺の風景が一望出来る。画面右奥は竜ヶ森に連なる山並み。
ハンググライダー公園の頂上も今でも良く整備されているかの様だ。
東南東の大館中心市街地アップ。手前の山の禿げた箇所は花岡の採石場だろう。
大地が広い以上に空が高い。千切れ雲が遥かな高みへと誘っている。
ハンググライダーが発進していた場所は何処なのか不明。ここから100m程下れば、先程断念した谷間のガレ場が始まる筈だが、一面ススキの原に覆われていて足元が見えない為、確認は断念する。
9/19 14:11
ハンググライダーが発進していた場所は何処なのか不明。ここから100m程下れば、先程断念した谷間のガレ場が始まる筈だが、一面ススキの原に覆われていて足元が見えない為、確認は断念する。
ハンググライダー公園から引き返す。森の上にのっと聳える鉄塔からは、『ウルトラセブン』のカプセル怪獣のウィンダムを連想する。
誰かの落とし物。それ程磨滅している様にも見えないから、最近のものだろうか。
自転車を回収した後は速度も上がる。粛々と山腹の道を下って行く。
前回熊と遭遇した場所��。下山時、20mばかり先に子熊2頭と親熊1頭が。子熊達は近くの木にしがみついたが登れない様子で、親熊は私を見て吠えて威嚇。私は一旦カーヴの先まで引き返して姿を消し、5分時間を置いてからやかましく音を立て乍ら下りて行った。3頭は消えていた。
9/19 15:49
前回熊と遭遇した場所��。下山時、20mばかり先に子熊2頭と親熊1頭が。子熊達は近くの木にしがみついたが登れない様子で、親熊は私を見て吠えて威嚇。私は一旦カーヴの先まで引き返して姿を消し、5分時間を置いてからやかましく音を立て乍ら下りて行った。3頭は消えていた。
十ノ瀬山下山後、岩野目から南下して「ユップラ」看板で左折して東進。先程の谷間ルートの入り口を過ぎた所に刈り払われた登山口が有るので入ってみる。
9/19 16:12
十ノ瀬山下山後、岩野目から南下して「ユップラ」看板で左折して東進。先程の谷間ルートの入り口を過ぎた所に刈り払われた登山口が有るので入ってみる。
低い丘なので、眺望は大したことは無い。スポーツ公園が樹間から見える程度。
撮影機器：
感想
（十ノ瀬山谷間ルート）
大館市内には十ノ瀬山よりもっと高い山は幾つか有るが、その多くは山脈の一部を成しており、単独峰としての存在感には乏しい。そんな中、十ノ瀬山は単独峰として独特の自己主張をしており、市内各所からも良く見えるし、貫禄の有る重量感の有る佇まいを見せている。
そんな山の現在使用可能な登山道がたったひとつしか無いと云う状況が非常に残念だったので、地図や航空写真と睨めっこし乍ら他のルート探しをしてみたのだが、どうも有望そうなのが見付からない。地図に記載されている徒歩道はどうも期待出来ない様だし、航空写真に写っている道や道の痕跡らしき筋は、どれも切れぎれで何処からどう続いているのか、何処まで実際に使用可能な状態なのか不明。
その中で辛うじて最も山頂近くまで存在が確認出来るルートが、航空写真に白い筋として写っている谷間ルートだったのだが、流石にあれはきつい。上に行くにつれて勾配は更にきつくなるだろうし、ガレ場が終了した地点からハンググライダー公園までは100m程緑色の間が開いており、どうなっているのかは不明。体力的には問題が無かったとしても、相当に神経を使う。「山頂に辿り着けるかは二の次だ、ひたすらガレ場登りがしてみたいんだ！」と云う趣味の持ち主にはお勧めだが、私は（少なくとも今回は）遠慮させて頂く。
（十ノ瀬山通常ルート）
残りはやはり『大館トレイルガイド』で紹介されている、元車道のみと云うことになる。勾配もきつくないし、崩落箇所や雑草、水捌けの悪い舗装路面や熊等に注意さえすれば、愚直にてくてく歩くだけで山頂まで到達出来る。
実はこの頃私は2017年から数ヶ月置きに開催されている、市役所主催の『大館まちづくりワークショップ』と云うものに参加していたのだが、この集まりで田代地区の参加者達が、十ノ瀬山のハンググライダー大会を再開させて欲しいと云う要望を口にしていたのを耳にした。私は元々アウトドア・スポーツには、と云うかスポーツ全般に興味が無く、また大館に戻って来たもの2011年になってからのことだったので、何時から何時まで、どの様に行われていたのか実は全く知らないのだが、以前は毎年全国からハンググライダー愛好者達が集まって大会が開かれ、割と盛況だったらしい。今でも麓の集落にはハンググライダーをイメージしたデザインのガードレールが有ったりする。中止になった理由は崩落によって道が使用不可能になったことだそうだが、無理も無い。以前は鉄塔を建てた各企業によって道が整備され、山頂まで車で行けたそうだが、今は起点から2,800m地点以降の道の状態は劣悪で見る影も無い。今この道を修復するとなると大変だろうし、維持管理の為には絶えず手を入れておかなくてはならないだろう。登山道なら尾根筋に道を造れば済む話だが、車となると通れる地形は限られて来る。この山に車道を遠そうと思ったら、恐らく崩落や落石の危険性と常に隣り合わせなのは止むを得ないのではないだろうか。
それ位だったら、他に登山道を整備して、登山用に観光地化する方がまだしも実現可能性が高いかも知れない。以前使用されていた道のどれかを整備して復活させることが出来れば、田代三山よりもずっとアクセスが容易だし、田代地区の活性化に繋げることが出来るかも知れない。繰り返すが十ノ瀬山は市内の単独峰として存在感が大きいし、鳳凰山よりも登り甲斐が有る山に出来る可能性を秘めていると私は思う。まぁ素人の思い付きに過ぎないが、この儘何も言わずに放置しておくよりは何か案を出してみる方がマシだと思うので、蛇足と思い乍ら付言させて頂く。
（田代不明峰等）
十ノ瀬山周辺の200〜300m級の低山には、林業用なのか地図に記載の無い道の痕跡が幾つも確認出来る。その内この中のどれかを選んでまたチャンレジしてみるのも面白いかも知れない。
お気に入りした人
人
拍手で応援
拍手した人
拍手
訪問者数：2215人
コメント
この記録に関連する登山ルート
この場所を通る登山ルートは、まだ登録されていません。
ルートを登録するこの記録で登った山／行った場所
関連する山の用語
山行記録を公開しました
X
Facebook
リンク取得
メール
ブログパーツ
情報提供のお願い
山登りをみんなが安全・安心に楽しむために、あなたの貴重な情報が役立ちます。
山行記録を投稿して、ヤマレコのコミュニティに参加しよう！
山行記録を投稿して、ヤマレコのコミュニティに参加しよう！
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する