スリルと大展望の十二ヶ岳(文化洞トンネル〜毛無山〜十二ヶ岳〜鬼ヶ岳〜根場集落)
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- GPS
- 05:25
- 距離
- 7.7km
- 登り
- 1,066m
- 下り
- 1,063m
コースタイム
天候 | 快晴(風が冷たい!) |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2012年01月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス 自家用車
下山口の根場集落には根場入口バス停前に公共の駐車場があり。10台ほど止められトイレも完備。 根場入口バス停は富士急山梨バスが運行しているレトロバスのバス停で、時刻表もレトロバスのもののみ表示してありますが、並行して走る通常の路線バスも乗車できました。 http://bus.fujikyu.co.jp/line/sh02.html |
コース状況/ 危険箇所等 |
毛無山〜十二ヶ岳〜金山の間は山地図では破線になっていますが、険しいといったら十一ヶ岳から十二ヶ岳の間と十二ヶ岳から先の岩場の下りぐらいでしょうか。 それらにしてもロープなどは設置されていますし、足場もかなりしっかりとしているので岩慣れた人なら問題ないかと思います。 水場なし。トイレは根場入口バス停前にあり。 温泉… 山中湖温泉「紅富士の湯」700円。富士山周辺の温泉は循環、塩素臭充満な上に料金は高い(1000円〜)のでハッキリ言って魅力を感じないのですが、どうしても入りたい時は値段で選んで紅富士の湯か石割の湯に入ることにしています。 |
写真
感想
竜ヶ岳で残念なダイヤモンド富士を見てから急いで下山し、十二ヶ岳に登るため西湖畔へ車を走らせる。走り始めても暫くは富士山には雲がかかり、十二ヶ岳に変更して正解だなっとほくそ笑んでいたが、その雲も段々と取れていき、西湖畔を走る頃にはすっかりと全体を見せていた。
こんなことだったら予定通り、竜ヶ岳から毛無山へ縦走すれば良かった〜っと思ったが後の祭り。幸い十二ヶ岳も以前から行ってみたかったのですぐに割り切る。
文化洞トンネルを越えると、すぐ右側が駐車場。すでに4台の車が止まっていました。
駐車場から標識に従って登って行き、トンネル上で尾根に乗ります。ふと振り返ると女性が1人登ってきています。その格好はコートにパンツ、足にはブーツと全くの街着です。首にデジ一ぶら下げているので、きっとこの辺りの風景を撮りに来たのでしょう。
すぐ先に旧陸軍大将の忠魂碑があり、ここで一息入れているとその女性も追いつき、外国のしかも若い方だと分かった。さすがに上までは行かないだろうと挨拶だけ交わして、こちらは毛無山へと向かう。
尾根に乗って暫くはなだらかでしたが、長浜分岐(下)から急な登りが続きます。途中何度か振り返りましたが、やっぱり先ほどの女性の姿はありません。
道は一旦なだらかになりますが再び急登。見上げると樹間から取り付こうとしている稜線が見えますが、まだ遠く高くてゲンナリしてくる。
それでも雑木林を抜けると一気に視界が開けて、振り返ると眼下に西湖、山中湖を従えての雄大な富士の姿。そしてふと下を見ると、なんと例の女性がやって来るではありませんか!
毛無山に着き、少し遅れて女性も到着。さすがに疲れただろうと思い、声を掛けると「ううん、大丈夫!」と言います。
他の山でもサクサクと登ったり下ったりしていく外国人の方を見かけますが、男女を問わず欧米の方々はやはり日本人とは基礎体力が違うんでしょうか?こちらはここまでで結構キツかったのに…(汗)
この女性、流暢な日本語を話されるので更にお話を聞くと、現在ドイツから東京の大学に留学中とのこと。富士山が見たくてここまでやってきたそうですが、しきりに「凄い大きい!」「感動です!」を連発していて、その姿を見ているとこちらも自然と嬉しくなり、ヤッパリ富士山は世界に誇れる名峰なんだと改めて感じました。
もっと国際交流をしたかったがまだ先は長いし、彼女も静かに富士山を満喫したいだろうと思い、十二ヶ岳へと向かいます。
冷たい風が吹く中歩いていくと、程なくして一ヶ岳の標識。この先、十二ヶ岳までこの標識が立っています。三ヶ岳の先でロープ場が出てきて以後、雑木の道を時に岩場、時に急登といった具合に歩いて行きます。
九ヶ岳を過ぎると岩場が多くなり、十一ヶ岳を過ぎるとここから十二ヶ岳までが核心部です。かなり長い岩場を下ると鞍部に吊橋が架かっていて、これを渡ると今度は一気に岩場を登って行きます。この登り下りはかなり面白い!
桑留尾との分岐を過ぎると十二ヶ岳の山頂。ここでも相変わらず富士山の眺めが良い。
十二ヶ岳からの下りも急な岩場の下降があって、まだまだ楽しませてくれます。ハシゴを過ぎた先では眺望抜群の岩場。最後は笹原を通って金山へ到着。
金山から先は、熊の爪痕が多く見られる雑木の道を辿って鬼ヶ岳へ。
鬼ヶ岳は今行程中で一番の眺望ではないでしょうか。富士山はもちろん、南アは甲斐駒から聖まで全て見渡せ、更には八ヶ岳、黒岳、三つ峠、眼下には甲府盆地の町並みが広がり、もの凄い展望でした〜♪
もっと展望を楽しみたかったのですが、バスの時間も気になるので下山にかかります。途中の雪頭ヶ岳も眼前に大きな富士山が望め、これまた噂通りの絶景地。ここの南斜面でランチにして昼寝をしたかった!
富士山を所々見ながら下って行き、ブナ林、唐松林、やがて暗い植林帯となって涸れた沢を渡り、堰堤を過ぎると根場の集落に下り立ちました。
なんとかバスの時刻に間に合いバス停で待っていると、かなり前にバスがやって来ました。聞けばこの根場入口バス停はレトロバス専用のバス停で、今やって来たのは通常の路線バス。それでも毛無山登山口バス停まで行ってくれると言うので乗せてもらいました。おかげで僅かですが時間短縮。
ちなみにこの西湖北岸の道路、カーブが多く見通しが悪い上に歩道もありません。加えて根場から毛無山登山口まではやや距離があるので、歩いて戻るのは少し危なそう。今回も戻る途中に2組の下山者が歩いていましたが、バスの運転手さんがバス停でない所でもクラクションを鳴らして乗車意志の確認。うち1組の方が乗車してきました。
駐車場に戻って温泉で冷えた体を解凍し、吉田うどんを食べました。吉田うどんは相場より若干高めでしたが殆どの店が通常は昼のみの営業で、しかも今回はお正月なので休みの店が多く、目についた店に入った次第。次回は人気店で食べてみたいですね。
帰りに中央高速も予想以上にスムーズでUターンラッシュにも遭わず、早くの帰宅となりました。
年越しの赤岳、そして今回と大変充実した今年の正月休みでした!
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