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Yamareco

記録ID: 1615232
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無雪期ピークハント/縦走
中央アルプス

空木岳【大反省の日帰り縦走】

2018年10月13日(土) [日帰り]
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GPS
07:10
距離
18.9km
登り
1,158m
下り
2,956m

コースタイム

日帰り
山行
12:00
休憩
1:06
合計
13:06
7:55
27
8:22
8:25
48
9:13
9:13
69
10:22
10:28
81
11:49
12:05
93
13:38
13:46
13
13:59
14:10
86
15:36
15:45
8
15:53
15:58
25
16:23
16:23
159
19:02
19:10
43
天候 晴れ
過去天気図(気象庁) 2018年10月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車 ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
前日夜に菅の台BC駐車場入り。車中泊し始発のバスを目指すも寝坊し40分のタイムロス。
コース状況/
危険箇所等
極楽平から空木岳までの縦走路は西からの冷たい風が常に吹き抜けていました。それほど強風ではなく、風を通さないアウターを着ていれば寒さを感じない程度でした。
せっかく前夜から車中泊したのに寝坊…。並んだときはすでに長蛇の列。バスに乗れたのは6時40分くらいでした。
2018年10月13日 06:03撮影 by  iPhone 6s, Apple
10/13 6:03
せっかく前夜から車中泊したのに寝坊…。並んだときはすでに長蛇の列。バスに乗れたのは6時40分くらいでした。
秋の気配漂う千畳敷カール。ほとんどの登山者があちらの方を目指す中、今回は逆方向を目指します。
2018年10月13日 07:54撮影 by  iPhone 6s, Apple
1
10/13 7:54
秋の気配漂う千畳敷カール。ほとんどの登山者があちらの方を目指す中、今回は逆方向を目指します。
駒ケ岳神社に安全登山のお祈りをして登山を開始します。
2018年10月13日 07:54撮影 by  iPhone 6s, Apple
10/13 7:54
駒ケ岳神社に安全登山のお祈りをして登山を開始します。
まずは極楽平への登りに取りつきます。この時点で十分に出遅れていることを認識すべきでした。
2018年10月13日 07:54撮影 by  iPhone 6s, Apple
10/13 7:54
まずは極楽平への登りに取りつきます。この時点で十分に出遅れていることを認識すべきでした。
極楽平。ここにいたのは2グループ、5名くらいでした。この後、空木岳山頂直下の駒峰ヒュッテまで誰にも会いませんでした。
2018年10月13日 08:22撮影 by  iPhone 6s, Apple
10/13 8:22
極楽平。ここにいたのは2グループ、5名くらいでした。この後、空木岳山頂直下の駒峰ヒュッテまで誰にも会いませんでした。
彼方の山脈を望みながら進むのが縦走の醍醐味。朝のうちは富士山も顔を見せていました。
2018年10月13日 08:32撮影 by  iPhone 6s, Apple
1
10/13 8:32
彼方の山脈を望みながら進むのが縦走の醍醐味。朝のうちは富士山も顔を見せていました。
少し悪いところも出てきます。ステップや鎖が整備されており問題はありません。
2018年10月13日 09:25撮影 by  iPhone 6s, Apple
10/13 9:25
少し悪いところも出てきます。ステップや鎖が整備されており問題はありません。
ちょっとしたハシゴを下り先へと進みます。
2018年10月13日 09:37撮影 by  iPhone 6s, Apple
10/13 9:37
ちょっとしたハシゴを下り先へと進みます。
檜尾岳(2727m)に到着。檜尾尾根を下り桧尾橋バス停に至る下山路が分岐します。
2018年10月13日 10:22撮影 by  iPhone 6s, Apple
10/13 10:22
檜尾岳(2727m)に到着。檜尾尾根を下り桧尾橋バス停に至る下山路が分岐します。
縦走を続け熊沢岳(2778m)へ。このあたりでバテてきました。
2018年10月13日 11:51撮影 by  iPhone 6s, Apple
10/13 11:51
縦走を続け熊沢岳(2778m)へ。このあたりでバテてきました。
登りではなるべく使わないようにしているダブルストックも取り出し、なんとか東川岳(2671m)へ。縦走してきた山々を見返します。
2018年10月13日 13:39撮影 by  iPhone 6s, Apple
1
10/13 13:39
登りではなるべく使わないようにしているダブルストックも取り出し、なんとか東川岳(2671m)へ。縦走してきた山々を見返します。
午後から天気が崩れることを予想していましたが、予想に反しまあまあ良好でした。ガスは多いものの下界までしっかりと見渡せます。
2018年10月13日 13:39撮影 by  iPhone 6s, Apple
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10/13 13:39
午後から天気が崩れることを予想していましたが、予想に反しまあまあ良好でした。ガスは多いものの下界までしっかりと見渡せます。
目指す空木岳が大スケールで眼前に。端正な形をした凛々しい山です。
2018年10月13日 13:45撮影 by  iPhone 6s, Apple
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10/13 13:45
目指す空木岳が大スケールで眼前に。端正な形をした凛々しい山です。
木曽殿山荘。すでに今シーズンの営業を終え静まりかえっています。当然トイレも使えません。
2018年10月13日 13:59撮影 by  iPhone 6s, Apple
10/13 13:59
木曽殿山荘。すでに今シーズンの営業を終え静まりかえっています。当然トイレも使えません。
いよいよ空木岳への登りに取りつきます。
2018年10月13日 14:00撮影 by  iPhone 6s, Apple
10/13 14:00
いよいよ空木岳への登りに取りつきます。
なんとか空木岳へ到達。この時点で15時半過ぎ。なんとか下れるだろう、との判断がのちに自身を窮地に追い込みます。
2018年10月13日 15:37撮影 by  iPhone 6s, Apple
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10/13 15:37
なんとか空木岳へ到達。この時点で15時半過ぎ。なんとか下れるだろう、との判断がのちに自身を窮地に追い込みます。
駒峰ヒュッテ。営業期間は過ぎていますが、土間は開放されており泊ることは可能です。
ここで池山尾根を登ってきたという単独行の男性と言葉を交わします。今日はここに泊り、明日の天気をみて縦走か池山尾根を下山かを考えるとのこと。
今思えば、この段階で自分もなぜここに泊ることを考えられなかったのだろうと反省することしきりです。
2018年10月13日 15:53撮影 by  iPhone 6s, Apple
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10/13 15:53
駒峰ヒュッテ。営業期間は過ぎていますが、土間は開放されており泊ることは可能です。
ここで池山尾根を登ってきたという単独行の男性と言葉を交わします。今日はここに泊り、明日の天気をみて縦走か池山尾根を下山かを考えるとのこと。
今思えば、この段階で自分もなぜここに泊ることを考えられなかったのだろうと反省することしきりです。
少し急ぎ気味に下山します。明るいうちになんとか池山小屋まで下れれば大丈夫だろう、とこのときは思っていたのですが…。
2018年10月13日 16:23撮影 by  iPhone 6s, Apple
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10/13 16:23
少し急ぎ気味に下山します。明るいうちになんとか池山小屋まで下れれば大丈夫だろう、とこのときは思っていたのですが…。
池山まで8キロ!? と、遠い…。
2018年10月13日 16:41撮影 by  iPhone 6s, Apple
10/13 16:41
池山まで8キロ!? と、遠い…。
17時過ぎにはかなり暗くなり、17時半を過ぎるころにはヘッドランプの明かりがないと前に進めなくなりました。小地獄・大地獄といわれるヤセ尾根を行く難所が数百メートルに渡って続きます。とても写真を撮る余裕はありませんでしたが、ヤマレコでも難所としてよく登場する鎖場を明かりひとつで泣きそうになりながら下りました。
2018年10月13日 18:28撮影 by  iPhone 6s, Apple
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10/13 18:28
17時過ぎにはかなり暗くなり、17時半を過ぎるころにはヘッドランプの明かりがないと前に進めなくなりました。小地獄・大地獄といわれるヤセ尾根を行く難所が数百メートルに渡って続きます。とても写真を撮る余裕はありませんでしたが、ヤマレコでも難所としてよく登場する鎖場を明かりひとつで泣きそうになりながら下りました。
登山道をロストしないことだけに注力しながらなんとか林道終点の駐車場まで下りてきました。翌日池山尾根を登るために前夜泊している車がいるのではないか、と思っていたのですが、人っ子一人いませんでした。
2018年10月13日 19:53撮影 by  iPhone 6s, Apple
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10/13 19:53
登山道をロストしないことだけに注力しながらなんとか林道終点の駐車場まで下りてきました。翌日池山尾根を登るために前夜泊している車がいるのではないか、と思っていたのですが、人っ子一人いませんでした。
林道終点でタクシーを呼んでもよかったのですが、ここまで来たらそのまま菅の台の駐車場まで下りることにし、さらに1時間歩いて下りてきました。正直、駐車場の明かりが見えたときにはホッとしました。時刻は21時となっておりこまくさの湯もこぶしの湯も営業終了時間なのでそのまま名古屋に戻り自宅近くのスーパー銭湯でお湯に浸かりました。
2018年10月13日 21:01撮影 by  iPhone 6s, Apple
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10/13 21:01
林道終点でタクシーを呼んでもよかったのですが、ここまで来たらそのまま菅の台の駐車場まで下りることにし、さらに1時間歩いて下りてきました。正直、駐車場の明かりが見えたときにはホッとしました。時刻は21時となっておりこまくさの湯もこぶしの湯も営業終了時間なのでそのまま名古屋に戻り自宅近くのスーパー銭湯でお湯に浸かりました。
撮影機器:

装備

個人装備
長袖シャツ Tシャツ ソフトシェル タイツ ズボン 靴下 グローブ 防寒着 雨具 ゲイター 日よけ帽子 着替え 予備靴ひも ザック ザックカバー 昼ご飯 行動食 非常食 飲料 ハイドレーション ガスカートリッジ コンロ コッヘル ライター 地図(地形図) コンパス ヘッドランプ 予備電池 筆記用具 ファーストエイドキット 常備薬 ロールペーパー 携帯 時計 サングラス タオル ツェルト ストック ナイフ 携帯トイレ
備考 スマホ用のバッテリーを忘れたと思いこみ急遽コンビニで購入。帰宅後、ザックの中にバッテリーはしっかり入っていました

感想

ヤマレコの山行記録は5年前に一度登録したっきりでしたが久々に登録することにしました。非常に反省点の多い日帰り縦走をしてしまい、記録に残しておいた方がよい、と考えたからです。

空木岳の日帰り縦走は以前から考えており、タイミングを見計らっていましたが、この秋は週末ごとの台風の襲来などで山行計画がことごとく潰れておりフラストレーションが溜まっていたところ、天気に問題のなさそうな週末を久々に迎えることになりいっちょ行ったるかということでチャレンジすることにしました。結果、下山途中で日が暮れてしまい、長い長い池山尾根の登山道のほとんどをヘッドランプの明かりひとつで下ることになってしまいました。反省点は以下のとおりです。

【反省点】
・ロープウェイの始発時間が遅く、かつ日が短い10月に決行してしまった。
・大して脚力がないにもかかわらず、12時間半のコースタイムを多少は巻けるだろうと甘い認識をしてしまった。
・少なくとも始発のバスに乗らなければならなかったが(乗れていたとしても暗闇の中を歩くことになったのは変わりないが)、寝坊して40分ロスしてしまった。
・駒峰ヒュッテに着いた時点で16時であり、普通に考えれば夕闇が迫っていることから小屋に宿泊することを考えるべきであったが、なんとか下りれるだろうと判断してしまった。

【悪いながらもよかった点】
・暗闇の中、ルートを慎重に辿ることができた。ルートをロストしたと思ったことが何度かあったが、すぐにおかしいと気付き、登山道に戻ることができた(スマホのGPSアプリの効果が大きかったし、比較的ルートが明瞭だったこともあると思います)。
・樹林帯に入っており、風もなく寒さもなく、また水や食糧にも余裕があったため、なんとなれば持参しているツェルトでビバークしたらいいや、と開き直りパニックにならずに済んだ。


そうは言っても、小地獄・大地獄のヤセ尾根の鎖場を通過した際は、なんでこんなことになってしまったんだとかなり後悔しつつ、泣きそうになりながら慎重に下りました。帰宅後、日経新聞の夕刊を読んでいたら“サバイバル登山家”服部文祥氏のコラムにこんなことが書いてありました。

「ただ、余裕をもった登攀を繰り返すだけでは、登山者として成長はできない。」「登山では、登れるか登れないか不確定なルートにチャレンジし、自分の能力を総動員して、なんとか登って無事に下りてこられたときが、もっとも面白い。」

このコラムを読んで少しだけ救われた気分になりました。反省だらけの登山をしてしまったことは今後の戒めとしつつ、自分で蒔いた種とはいえ、難局をなんとか乗り越え登山者として少しだけ成長できた気がしたので…。

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無雪期ピークハント/縦走 中央アルプス [2日]
木曽駒ヶ岳・宝剣岳〜空木岳
利用交通機関: 車・バイク
技術レベル
2/5
体力レベル
4/5

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