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Yamareco

記録ID: 1627849
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山滑走
白山

白山:間名古谷から中宮道を経て御前ヶ峰〜東面台地滑走

2010年04月18日(日) [日帰り]
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コースタイム

日帰り
山行
14:42
休憩
0:18
合計
15:00
2:00
75
平瀬ゲート
3:15
3:20
380
間名古谷出合
9:40
9:40
50
北弥陀ヶ原
10:30
10:30
167
お花松原付近
13:17
13:30
210
山頂
17:00
ゴール地点
【山行実施日】2010.4.18(日)
【山域】白山(岐阜県側)
【山名】御前峰2702m
【コース】平瀬県道白山公園線ゲート〜MTB6kmまで〜間名古谷屈曲点からスキー歩行〜間名古谷最終堰堤奥500mから右岸尾根に乗り上げ〜1800m尾根上〜稜線〜大汝ヶ峰基部〜剣が峰/御前峰鞍部〜御前峰山頂〜東面台地滑走〜白水湖〜平瀬
【メンバー】操 潤  単独
【装備】操:ATOMIC Sugar Daddy153cm、Garmont、TLT
【コースタイム】
平瀬ゲート         02:00AM 出発
間名古谷          03:15
右岸尾根付き点   05:52
1891.6m三角点   08:07   
稜線リッジ    08:56
北弥陀ヶ原         09:37
お花松原付近       10:30
山頂直下          12:32
山頂             13:17
滑走〜鞍部下       13:57
白水湖           14:15
間名古谷          16:05
MTB回収          16:20
平瀬ゲート         17:15
天候 晴れ
過去天気図(気象庁) 2010年04月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
白山公園線ゲートからMTBライド
コース状況/
危険箇所等
白山公園線は未除雪で林道がガレや雪壁、トンネルは雪崩で半分埋まりかなり困難を極めた。全域危険地帯でした。間名小谷は比較的安定した谷の様子
いきなりブリッジでっビビる。気持ちが揺らぐ・・・
2010年04月18日 02:06撮影 by  uD800,S800 , OLYMPUS IMAGING CORP.
4/18 2:06
いきなりブリッジでっビビる。気持ちが揺らぐ・・・
なんと巨大な倒木・・・根っこ側を巻いた
2010年04月18日 03:24撮影 by  uD800,S800 , OLYMPUS IMAGING CORP.
4/18 3:24
なんと巨大な倒木・・・根っこ側を巻いた
間名古谷林道・・・道と雪が一体化して迷いやすい。地図を確かめて進む。最終林道の橋を別れ右岸沿いに進む。
2010年04月18日 05:01撮影 by  uD800,S800 , OLYMPUS IMAGING CORP.
4/18 5:01
間名古谷林道・・・道と雪が一体化して迷いやすい。地図を確かめて進む。最終林道の橋を別れ右岸沿いに進む。
間名古谷上部は結構広いがこの先は・・・?
2010年04月18日 05:12撮影 by  uD800,S800 , OLYMPUS IMAGING CORP.
4/18 5:12
間名古谷上部は結構広いがこの先は・・・?
雪崩がいやなので右岸尾根に取りついたら、雪崩の通り道だった・・・朝の早い時間に一気に進むが、45度以上の急傾斜。きつい・・・・写真左側は最初に取りついたら崖になっていた。
2010年04月18日 05:52撮影 by  uD800,S800 , OLYMPUS IMAGING CORP.
4/18 5:52
雪崩がいやなので右岸尾根に取りついたら、雪崩の通り道だった・・・朝の早い時間に一気に進むが、45度以上の急傾斜。きつい・・・・写真左側は最初に取りついたら崖になっていた。
なんとか尾根に上がると雪の平原天国への登路
2010年04月18日 08:07撮影 by  uD800,S800 , OLYMPUS IMAGING CORP.
4/18 8:07
なんとか尾根に上がると雪の平原天国への登路
左手には白山東面と山頂が・・・あそこが今日の目標・・・まだ遠い。ぐるっと向こうまで・・
2010年04月18日 08:07撮影 by  uD800,S800 , OLYMPUS IMAGING CORP.
4/18 8:07
左手には白山東面と山頂が・・・あそこが今日の目標・・・まだ遠い。ぐるっと向こうまで・・
わずかにアップダウンあり。稜線までには雪原の大横断。風が強くなってきた。
2010年04月18日 08:52撮影 by  uD800,S800 , OLYMPUS IMAGING CORP.
4/18 8:52
わずかにアップダウンあり。稜線までには雪原の大横断。風が強くなってきた。
稜線は強風のリッジ・・・基部に戻って下を巻く
2010年04月18日 08:58撮影 by  uD800,S800, OLYMPUS IMAGING CORP.
4/18 8:58
稜線は強風のリッジ・・・基部に戻って下を巻く
広大な雪原に一人ぼっち。スペクタクルな光景だ
2010年04月18日 09:37撮影 by  uD800,S800 , OLYMPUS IMAGING CORP.
4/18 9:37
広大な雪原に一人ぼっち。スペクタクルな光景だ
ここからルートミスで余計なアップダウン・・・無駄に1時間が経過。夏道通り(青線)がベターでした。強風と氷に苦しむ稜線縦走でした。
2010年04月18日 10:33撮影 by  uD800,S800, OLYMPUS IMAGING CORP.
4/18 10:33
ここからルートミスで余計なアップダウン・・・無駄に1時間が経過。夏道通り(青線)がベターでした。強風と氷に苦しむ稜線縦走でした。
ここまで来たらあそこまで絶対に・・・ここから山頂はアイスクライミング?
2010年04月18日 12:32撮影 by  uD800,S800 , OLYMPUS IMAGING CORP.
4/18 12:32
ここまで来たらあそこまで絶対に・・・ここから山頂はアイスクライミング?
負けませんでした。体はガタガタだが、気力だけで登りあげた。
2010年04月18日 13:17撮影 by  uD800,S800 , OLYMPUS IMAGING CORP.
1
4/18 13:17
負けませんでした。体はガタガタだが、気力だけで登りあげた。
そして滑走〜台地上から豪快東面斜面・・・これが白山東面台地だ!!苦労に余りある大スケール。己の力で登りあげた者だけの最高のメダルだ
2010年04月18日 13:57撮影 by  uD800,S800 , OLYMPUS IMAGING CORP.
4/18 13:57
そして滑走〜台地上から豪快東面斜面・・・これが白山東面台地だ!!苦労に余りある大スケール。己の力で登りあげた者だけの最高のメダルだ
長いルートでした
2
長いルートでした
グーグルアース規模のスケールでした
2
グーグルアース規模のスケールでした

感想

単独でどこまでできるか。久しぶりに気迫とど根性で己に打ち勝った山行だった。前日に深夜に淡々と国道156を走る名古屋金沢荘川桜:ネイチャーマラソン(250km)を走るランナーに並走しエールを送り僕も気力を猛チャージ・・・明日は高気圧デイ・・絶対登りきる気合をもらった。このランナーたちがいなかったら、ひょっとしたら途中挫折もあったのかもしれない。

朝2番手?で出発。荒れ放題の学級崩壊林道のスノーブリッジ、側面雪崩、落石、巨大倒木を避けながらMTBで進む。3台がデポ・・・私のルートは間名古なのですかさず同じ場所にデポしてあとは足で稼ぐ。帰りは野となれ山となれ・・・

真っ暗な間名古谷へ侵入。一回林道を外しルートミスしたが復帰し、進む。雪が多く林道も低いため林道のルートが分かりにくいが概ねまっすぐ進めばよい。

最終堰堤から別れ、最後に橋で林道は右へ曲がる。右岸を進み、登れそうな尾根を見極め取りついたが・・・登ると崖だった!右へトラバース、今度は上部から雪崩の通った跡。急傾斜だが今なら大丈夫。つぼ足で食らいつく。最後は60度のクレバス付き斜面をうまくかわしなだらかな尾根へ。あとは1800-2000m付近を左に白山本峰を見ながらスノーハイク! 一旦登って少し下り広大なカール上地形を大きく巻く。そいて鞍部へ・・・稜線はやや厳しいリッジ。風も出てきて無理はできない。50m下って基部を巻く。適当なところで稜線に抜けた。北弥陀ヶ原・・・さえぎる物のない広大な大雪原。風も半端じゃないが、雪面はハードクラスト。ここで緊張のあまり大キジ・・・便袋を飛ばされないように・・・ボットン!便は回収ザックへ。これで今日の運はついたぜ!さあ進もう。

ところが意外にアップダウンあり。アイゼンをきしませ進む。稜線に抜けたり降りたり・・・夏道を外したらいきなり崖・・・もう一度戻って50m下降。雪原を横断するように大汝ヶ峰の基部方向へ。ここからがカチカチアイスで緊張。脹脛が攣りだした・・・ゆっくり深呼吸をしながら根性を入れる。一歩一歩進むのみ。今戻っても条件は同じならば、進むのが安全。翠ヶ池付近を横断し最後の山頂への氷の斜面約35度。滑ったらきっと生きては帰られない、ハードアイス。アイゼンに全神経を集中。一歩一歩、刃を食いこます。攣りそうな足にアミノ酸が循環することを祈るのみ。そして山頂に抜けた。平瀬から11時間以上がたっていた・・・時間がこんなにも過ぎているとは思わなかった。でもとりあえず山頂記念ショット。

さあ、太陽が隠れつつある天候・・さっさと降りよう。・・・・

さて、困難の末にたどり着いた2702M御前峰山頂。周囲は人っ子一人無く、数名のアイゼンの歯の跡だけが、雪面に残されていた。さすがに2時にもなると高所では日が陰り寒い。とにかく風が冷たく真冬の気象。適当に記念写真を撮り証拠とし、そそくさと降りる。今日は登攀に全力を傾けたため、山頂ピークスキーにはそんなに拘っていない。白山山頂からは何度も滑っているし。アイゼンで安全地帯までクライムダウンし岩棚でスキーに切り替えた。少しスキーで雪面を切ってみると、アイゼンよりしっかり食い込み先ほどよりが全安心感がある。やはり腐っても山スキー・・・下手なアイゼン歩行よりも下りに関しては安心感が高い。何も考えずに滑りこみ、モナカ雪の状況を確かめながら、ゆっくりとターンを切る。さすがに今日は疲労の色が濃くガッツリした滑走はできない。怪我の無いよう安全滑走を心がける。転法輪谷上部でトラバースに入り台地上へ。その時かなり下から一人のスキー登攀者がやってきた。僕より遅くにここに来るとは彼もなかなか、しぶといヤマやだ・・・少し声をかけ別れる。さてあとは先行シュプールをかわしながらターンを描き降りてゆく。モナカで疲れるが、これも山スキー。ときどき思いっきりひっかかり、コントロール不能になりかけながらもガンバで降りる。徐々にザラメ状になり少しは楽させてもらう。台地下部はそれこそ春のざらめ雪で気持ち良い。

登りの11時間越えがうそのように1時間半弱で末端のガレに到着し、東面台地を後にする。ここからもまだまだ歩きの試練。雪はあるがそんないは滑らないしすぐに登りになったり切れたり・・・すかさずザックにスキーをつけてあとはただひたすら・・・・歩き。深夜に潜り込んだ間名子谷を通過して感慨にふける。少し歩いてMTBを回収し、あとはガレを避けデブリを登り時には豪快にMTBライド!

疲れたが執念んでつかんだ山頂の光景に満足してゲートを越えた・・・・・

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