記録ID: 164010
全員に公開
積雪期ピークハント/縦走
八ヶ岳・蓼科
北八ヶ岳(北横岳〜縞枯山〜茶臼山〜丸山〜白駒池〜渋の湯)
2011年12月31日(土) 〜
2012年01月02日(月)



- GPS
- 50:00
- 距離
- 14.9km
- 登り
- 870m
- 下り
- 1,258m
コースタイム
12月31日
ピラタス蓼科ロープウェイ→坪庭→北横岳(小屋泊)
1月 1日
北横岳ヒュッテ〜北横岳山頂にて初日の出→縞涸山→茶臼山→麦草ヒュッテ→丸山→高見石小屋(小屋泊)
1月2日
高見石小屋→白駒池→賽の河原→渋の湯
ピラタス蓼科ロープウェイ→坪庭→北横岳(小屋泊)
1月 1日
北横岳ヒュッテ〜北横岳山頂にて初日の出→縞涸山→茶臼山→麦草ヒュッテ→丸山→高見石小屋(小屋泊)
1月2日
高見石小屋→白駒池→賽の河原→渋の湯
天候 | 2011年12月31日 晴れ 2012年01月01日 曇り 2012年01月02日 晴れ〜曇り〜雪 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2011年12月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
新宿→茅野(JR) 茅野→ピラタス蓼科ロープウェイ(バス) (復路) 渋の湯→茅野(バス) 茅野→新宿(JR) |
コース状況/ 危険箇所等 |
【総評】 初心者向け、ピッケルアイゼンなどの雪山訓練を受けてない者でも入山可能、 などとよく雑誌に紹介されてる北横岳ですが、確かにその通りだと感じました。 よほどの大量降雪直後でない限りトレースがはっきりしてて、 ロープウェイ山頂〜北横岳の往復だけなら雪山が全く初めての人でもいけると思います。 ただ、北横岳でも縞枯山の展望台でも、 樹林に守られてない箇所はかなりの強風に晒されることになりますので、 防寒防風対策(特に手と顔)を万全にするべきだと思いました。 積雪は、1月上旬だとまだ少なめ、 南岸低気圧通過に伴う降雪で3月以降はだいぶ雪が深くなるようです。 通年営業してる山小屋はどこも暖かく頼もしく、 またメルヘンチックな雰囲気が素敵で、 とても女性的な山域だと思います。 山ガールにもオススメ! 最終日の高見石〜渋の湯への下山ルートでの『賽の河原』には参りました。。。 あのゴーロ帯でパウダースノウのラッセルは、足を踏み抜く恐怖と戦いました。 一気に足に加重せず、ちゃんと立てるか確認しつつ降りれば平気です。 もう少し積雪が深くなり、湿り気のある雪が積もるならば 岩も隙間も全部覆われて、なんてことのない雪道になるのかも知れません。 渋の湯は日帰り入浴800円。 脱衣所の暖房なし、ドライヤーなしの無愛想さですが、 冷えた体にはこの上なく有難い存在です。 鄙びた雰囲気も良いので、そういうのが好きな人にはオススメです。 |
写真
ピラタス蓼科ロープウェイで一気に標高2237mの世界へ!
ここは、夏なら一般観光客も訪れる溶岩台地の『坪庭』です。
必要無いかと思われましたが、アイゼン歩行訓練も兼ねて、 スタート地点から12本爪アイゼンを装着しました。
ここは、夏なら一般観光客も訪れる溶岩台地の『坪庭』です。
必要無いかと思われましたが、アイゼン歩行訓練も兼ねて、 スタート地点から12本爪アイゼンを装着しました。
眼の前にドーンと立ちはだかってる、これが目指す北横岳かな。
天気は快晴で、風もほとんどありません。
気温は-5〜10℃ですが、重荷を背負って登ってるとむしろ暑いのです(;´Д`)ハァハァ
天気は快晴で、風もほとんどありません。
気温は-5〜10℃ですが、重荷を背負って登ってるとむしろ暑いのです(;´Д`)ハァハァ
彼方には明日登る予定の縞枯山が見えます。
僕は北八ケ岳に来るのは初めてですが、周りの登山者に言わせると、 「今年は全然雪が少ない」のだそうです。
実際、坪庭では足元の岩が露出してる箇所さえありました。
僕は北八ケ岳に来るのは初めてですが、周りの登山者に言わせると、 「今年は全然雪が少ない」のだそうです。
実際、坪庭では足元の岩が露出してる箇所さえありました。
坪庭を出て約一時間ほどで、今日の宿『北横岳ヒュッテ』に到着しました〜。
こんな、雪をまとった針葉樹林の道を歩いて行くのです。
なんだかメルヘンチックです *・゜(n‘∀‘)η゜・*
こんな、雪をまとった針葉樹林の道を歩いて行くのです。
なんだかメルヘンチックです *・゜(n‘∀‘)η゜・*
ここは収容40人程度の小さな山小屋なのですが、
トイレの綺麗さ・部屋の暖かさ・食事の美味しさでは定評があり、 年末年始は予約困難なのだそうです。
なぜか僕らは日程が迫ったにも関わらず予約取れましたが...
トイレの綺麗さ・部屋の暖かさ・食事の美味しさでは定評があり、 年末年始は予約困難なのだそうです。
なぜか僕らは日程が迫ったにも関わらず予約取れましたが...
だんだんと陽が西に傾き始めた頃、北横岳山頂(南峰)に到着しました〜(*゜∀゜*)
画像だと分かりにくいですが、風がスゴイです!
これでも風速10m弱なのだそうですが、目出帽を着けてないと顔が痛寒いです。
画像だと分かりにくいですが、風がスゴイです!
これでも風速10m弱なのだそうですが、目出帽を着けてないと顔が痛寒いです。
北横岳は双耳峰なのです。こちらが最高点の北峰(2480m)です。
蓼科山がドーン!とそびえ立ってます。
山頂からは360度の展望が拡がり、遠く北アルプスの全容まで見渡せました!!
蓼科山がドーン!とそびえ立ってます。
山頂からは360度の展望が拡がり、遠く北アルプスの全容まで見渡せました!!
2012年、初日の出キタ━━━━(゜∀゜)━━━━!!!!
ついにやりました。。。
念願の、山の上での初日の出。・.(ノД`)・。
THERMOSに入れた熱〜い生姜葛湯を飲もうと試みたら、 少しこぼしてしまい、それが一瞬で凍ったのには恐れ入りました。。。
ついにやりました。。。
念願の、山の上での初日の出。・.(ノД`)・。
THERMOSに入れた熱〜い生姜葛湯を飲もうと試みたら、 少しこぼしてしまい、それが一瞬で凍ったのには恐れ入りました。。。
さて、ヒュッテを出発し、今日はいくつものピークを越える雪山縦走の日です。
坪庭まで戻ってきました。
ウサギ?の足跡かなぁ。雪山では小動物の足跡をいくつも見かけるのに、 実際の姿はちっとも見えないんです。
坪庭まで戻ってきました。
ウサギ?の足跡かなぁ。雪山では小動物の足跡をいくつも見かけるのに、 実際の姿はちっとも見えないんです。
茶臼山山頂で、たまたま一緒になった単独登山者から、 『向こうの展望台へ行くと景色イイよ』と誘われ、付いていくことにしました。
眼の前に南八ヶ岳が、その右には南アルプスが見渡せる絶景ですが、 ホンッと風が強い!!バラクラバ(目出帽)必須です!!
眼の前に南八ヶ岳が、その右には南アルプスが見渡せる絶景ですが、 ホンッと風が強い!!バラクラバ(目出帽)必須です!!
ヒュッテ入り口で、こんな可愛らしい雪だるま?がお出迎えしてくれました。
なんか、このあたり一帯は全部こんな雰囲気なんですよ。
とにかく、メルヘンチック(またかよ!?www)としか言いようが無い。
イメージ的には、ヨーロッパアルプスとかスイス山麓とか、 『アルプスの少女ハイジ』みたいな感じでした。
なんか、このあたり一帯は全部こんな雰囲気なんですよ。
とにかく、メルヘンチック(またかよ!?www)としか言いようが無い。
イメージ的には、ヨーロッパアルプスとかスイス山麓とか、 『アルプスの少女ハイジ』みたいな感じでした。
ヒュッテへ入って、熱〜ぃコーヒーを頼みました。
ここには脚が悪いらしい、年を取ったワンコが過ごしていて、 登山者たちのアイドルとなってるようです。
僕も行動食にとっておいたアップルパイをあげました★
ここには脚が悪いらしい、年を取ったワンコが過ごしていて、 登山者たちのアイドルとなってるようです。
僕も行動食にとっておいたアップルパイをあげました★
いよいよ本日最後のピーク、『丸山』への急登りに差し掛かりました。
ホント、周りはモノクロの世界になっちゃいました(*´▽`*)
ただ、樹林に守られてるため風は無く、 ずっと重荷を背負って歩いていると、熱くて汗をかいてしまうほどでした。
ホント、周りはモノクロの世界になっちゃいました(*´▽`*)
ただ、樹林に守られてるため風は無く、 ずっと重荷を背負って歩いていると、熱くて汗をかいてしまうほどでした。
小屋の中です。
こういう山手拭いとか、おみやげに欲しかったんですよね〜。
僕のウチには『南アルプス暖簾(のれん)』があります(笑)
そこに、登頂バッチをつけるのがちょっとした楽しみでした。
こういう山手拭いとか、おみやげに欲しかったんですよね〜。
僕のウチには『南アルプス暖簾(のれん)』があります(笑)
そこに、登頂バッチをつけるのがちょっとした楽しみでした。
高見石小屋の夕食です。
山の中で生肉生野菜が食えるって嬉しいなぁ(´〜`*)
今日はいくつものピークを越える雪山縦走でしたが、 あれだけ強風が吹き荒れていても、樹林帯というのは全然平気なんだな、 というのが大きな発見でした。
山の中で生肉生野菜が食えるって嬉しいなぁ(´〜`*)
今日はいくつものピークを越える雪山縦走でしたが、 あれだけ強風が吹き荒れていても、樹林帯というのは全然平気なんだな、 というのが大きな発見でした。
池はだいたい雪に覆われてますが、
ところどころ湖面が凍りついてる様が見て取れる場所もあります。
池の真ん中辺りはまだ氷が薄い、と山荘の人に教えてもらったので、近づかないことにします。
ところどころ湖面が凍りついてる様が見て取れる場所もあります。
池の真ん中辺りはまだ氷が薄い、と山荘の人に教えてもらったので、近づかないことにします。
真っ白なキャンバスに自分の足跡だけが描かれていきます。
霧氷が舞って幻想的な風景*・゜゜・*:.。*.。.:*・゜(n‘∀‘)η゜・*:.。.*。.:*・゜゜・*
ようやっと履けたワカンは雪に沈まず、もふもふ楽しかったです。
霧氷が舞って幻想的な風景*・゜゜・*:.。*.。.:*・゜(n‘∀‘)η゜・*:.。.*。.:*・゜゜・*
ようやっと履けたワカンは雪に沈まず、もふもふ楽しかったです。
さっきの三人組がまだ湖面で遊んでます。
晴れてるのに粉雪が舞ってる。
綺麗*・゜゜・*:.。..。.:*・゜(゜∀゜)゜・*:.。. .。.:*・゜゜・*
彼らは、僕らと同じ「渋の湯」方面へ下山ルートをとるということでした。
晴れてるのに粉雪が舞ってる。
綺麗*・゜゜・*:.。..。.:*・゜(゜∀゜)゜・*:.。. .。.:*・゜゜・*
彼らは、僕らと同じ「渋の湯」方面へ下山ルートをとるということでした。
.....などと、しばし現実離れしてたら。。。
なんだ、これ!?
吹雪いてきやがった!!
まだ行動可能な範囲の雪なので、これは早く下山したほうがいい!と思い、 名残惜しいけど暖かい山小屋を後にしたのでした。
なんだ、これ!?
吹雪いてきやがった!!
まだ行動可能な範囲の雪なので、これは早く下山したほうがいい!と思い、 名残惜しいけど暖かい山小屋を後にしたのでした。
樹林が切れ、通称『賽の河原』まで来ると、懸念したことが現実になってました。
......やっぱり、トレースが消えてる.....(ノД`)アウゥゥゥ...
しかも、ゴーロ帯(ゴロゴロしたでっかい丸い岩ばかりの沢筋)で、 新雪が積もったばかりという、いつ足を踏み抜いてもおかしくない、 かなりヤバイ道のりです。。。
......やっぱり、トレースが消えてる.....(ノД`)アウゥゥゥ...
しかも、ゴーロ帯(ゴロゴロしたでっかい丸い岩ばかりの沢筋)で、 新雪が積もったばかりという、いつ足を踏み抜いてもおかしくない、 かなりヤバイ道のりです。。。
僕が先に進もうと決心した心の背景に、さっき小屋で会った人達が 同じルートを下降予定だと聞いていたから、というのもありました。
仮に僕がラッセルで体力消耗しても助けてくれるだろう、という考えです。
案の定、一時間後?くらいにさっきのパーティが追いついてきて リーダーらしき年配の人がラッセルに加わってくださいました。・゜・(ノ∀`)・゜・。
仮に僕がラッセルで体力消耗しても助けてくれるだろう、という考えです。
案の定、一時間後?くらいにさっきのパーティが追いついてきて リーダーらしき年配の人がラッセルに加わってくださいました。・゜・(ノ∀`)・゜・。
本来ならば、後続が助けてくれるだろうという希望的観測は避けるべきと思います。
今回は年末年始で登山者が多い・森林限界内という条件を加味して判断しました。
そんなこんなで苦労して、ようやっと渋の湯に辿り着きました!
ゴールだぁ〜!!
安全に登山を終えられたときにいつも思う安心感&達成感です(*^ー゜)ノ
今回は年末年始で登山者が多い・森林限界内という条件を加味して判断しました。
そんなこんなで苦労して、ようやっと渋の湯に辿り着きました!
ゴールだぁ〜!!
安全に登山を終えられたときにいつも思う安心感&達成感です(*^ー゜)ノ
渋の湯に来るのは4年半ぶりです。
前回は2007年秋、一人で赤岳〜横岳〜硫黄岳〜本沢温泉〜天狗岳を縦走した帰りに立寄ったのです。
自分は20代から30代に歳を重ねましたが、ここの風景は雪に覆われている以外、変わってませんでした。
前回は2007年秋、一人で赤岳〜横岳〜硫黄岳〜本沢温泉〜天狗岳を縦走した帰りに立寄ったのです。
自分は20代から30代に歳を重ねましたが、ここの風景は雪に覆われている以外、変わってませんでした。
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